バリ料理書の配合で蒸した黄色いナシクニン
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ナシクニンの作り方|バリ料理書の配合で蒸す黄色いココナッツごはん

約12分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 6

ターメリック水を作り、100mlを計る

手順1: ターメリック水を作り、100mlを計る

生ターメリックと水500mlをミキサーに入れ、約2分、細かくなるまで回します。それをこして、こした液から米に使う100mlだけを計ります。米に必要なのは、この100mlだけです。

STEP 22 / 6

米を洗って浸水し、一度目の蒸し

手順2: 米を洗って浸水し、一度目の蒸し

米を洗い、水に15分浸します。水を切って蒸しかごに入れ、沸いた湯の上にのせて蓋をし、15分蒸します。湯面は蒸しかごの約2.5cm下です。

STEP 33 / 6

調理液を沸かす

手順3: 調理液を沸かす

片手鍋に水800ml、ターメリック水100ml、ココナッツミルク150mlを合わせて沸かします。にんにく、レモングラス、ガランガル、塩は、次の工程ですぐ使えるよう手元に置いておきます。

STEP 44 / 6

米に熱い液を合わせて吸わせる

手順4: 米に熱い液を合わせて吸わせる

蒸した米を大きなボウルに移します。熱い液と、にんにく、レモングラス、ガランガル、塩を加えて混ぜ、蓋をして約20分、米が液を吸うまで置きます。

STEP 55 / 6

蒸し器に戻して二度目の蒸し

手順5: 蒸し器に戻して二度目の蒸し

米をほぐして、沸いた湯の上の蒸し器に戻します。さらに約20分、米に芯がなくなるまで蒸します。

STEP 66 / 6

ほぐして盛る

手順6: ほぐして盛る

香りが立ち、黄色くなって火が通った米を、やさしくほぐして盛り付けます。

色が強すぎる、べたつくときは、水を取り違えた可能性があります。500ml・800ml・浸水用の水を別々の容器に分けておくと、迷いません。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

白米、生ターメリック、ココナッツミルク、香味素材と、用途別の水差し
ターメリック水用、調理液用、浸水用の水は別々の水差しに分けておく

水は用途ごとに分けて用意するのが、この配合のいちばんの準備です。

2品目

ターメリック水(air kunyit)用

材料 分量 代替・備考
生ターメリック 12.5cm 長さで量る
水 500ml ターメリック水を作るためだけの水。米の調理液ではない
2品目

米

材料 分量 代替・備考
白米 1kg 洗って浸水してから蒸す
浸水用・蒸し器用の水 必要量 上記および下記の水とは別
7品目

熱い液と香味素材

材料 分量 代替・備考
水 800ml 米に加える調理液
ターメリック水(上で作ったもの) 100ml 作った液のうち、この量だけ使う
ココナッツミルク 150ml
にんにく 4片 つぶす
レモングラス 2本 たたいてつぶし、結ぶ
生ガランガル 1cm分 厚めに切ってつぶす
海塩 小さじ2
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材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

ナシクニンは、インドネシア語で「黄色いごはん」という意味です。黄色い色を作るのは生のターメリック、香りを作るのはココナッツミルク、にんにく、レモングラス、ガランガル。湯気の立つ蒸し器から、甘くて少しスパイシーな香りが立ちのぼる一鍋です。

この記事で作るのは、Tjok Maya Kerthyasa さんと I Wayan Kresna Yasa さんの料理書『Paon: Real Balinese Cooking』にある一つの配合です。オーストラリアのSBS Foodに掲載されたレシピをもとにしています。白米をまず蒸し、熱い黄色の液を吸わせ、もう一度蒸す。この二段階の蒸し方が、この配合の中心です。

色は生ターメリック、蒸しは二度

豆知識 この一鍋で守りたいこと

色のもとは、生のターメリックから作る「ターメリック水」です。ただし、米に入れるのはその液のうち100mlだけ。香りはココナッツミルク、にんにく、レモングラス、ガランガルが受け持ちます。米は一度蒸し、熱い液を吸わせてから、もう一度蒸して仕上げます。

原典のレシピは米1kg分で、出来上がりは約2kgと書かれています。さらに、この配合は少量で作るのに向かないという注意もあります。そこで、この記事も分量を縮めず、原典の規模のままご紹介します。目安として、原典は準備に約20分、加熱に約55分としています。ただ、蒸し器もコンロも家ごとに違うので、時計だけでなく米の状態を見て判断してください。

原典では、米の黄色にバリの文脈での意味があると説明されています。この記事ではその意味をバリのものとして扱い、インドネシア全体に共通する一つの物語としては語りません。

注意 3種類の水を取り違えない

このレシピでは、水を3つの用途に使います。ターメリック水を作るための500ml、米に加える調理液としての800ml、そして米の浸水と蒸し器に入れる水です。こして作ったターメリック水のうち、米に使うのは100mlだけ。全部を米に入れないでください。調理液として別に用意する800mlの水と、取り違えないようにします。


ナシクニンとトゥンペン — 米の料理と、盛り付けの形

ナシクニンは米の炊き方、つまり料理そのものです。一方、トゥンペン(tumpeng)はごはんと副菜を円錐形に盛る盛り付けの形式で、別のものです。インドネシア教育文化省のポータルにあるBPSMP Sangiranのページは、トゥンペンをまさにそう説明しています。ジャワ、スンダ、マドゥラ、バリで行われる祈願の集まり「スラマタン(selamatan)」との結びつきも紹介され、円錐形の象徴についてもページ独自の解釈が示されています。また、トゥンペンには黄色いごはんがよく使われる一方で、白いごはんやナシウドゥック(nasi uduk)も使われるとあります。

豆知識 円錐形は必須ではない

ここから、二つのことが言えます。ナシクニンに円錐形は必須ではなく、トゥンペンがいつも黄色いとも限りません。

文化的な解釈には、資料ごとの語り方があります。『Journal of Ethnic Foods』の論文は、黄色いトゥンペン(nasi tumpeng kuning)をヒンドゥーの信仰、メール山、象徴性と結びつけて論じています。これは論文の解釈であり、ナシクニンの由来が定まった説明というわけではありません。また、アメリカのCulinary Institute of Americaのレシピ資料にも、バリ島での色の象徴についての説明があります。これもその資料の説明として読むのが適切で、国全体に当てはまる話とは言えません。

ナシクニンを「お祝いの席で必ず食べる料理」「必ず円錐形で出す料理」と言い切るのは正確ではありません。このレシピで作るのは米そのものです。どう形づくり、何を添えるかは、また別の選択になります。


道具

  • ミキサー
  • 目の細かいこし器
  • 計量カップ(計量ジャグ)
  • 蒸しかごと蓋のある蒸し器
  • 片手鍋
  • 大きなボウルと、かぶせる蓋

材料の選び方と代用

生ターメリックが色の決め手です。生ターメリックは、重さでなく長さで量ります。粉のターメリックに置き換える目安は示しません。生のターメリックは、アジア食材店やインド食材店で探してみてください。

ガランガルとレモングラスは、しょうがやレモン汁で置き換えられる素材ではありません。ガランガルとしょうがは別の食材ですし、レモン汁はレモングラスの代わりになりません。置き換えると、このレシピとは味の違う別のアレンジになります。

米は白米です。日本の米のような短粒種でも作れますが、粘りが強いので、食感は変わります。ココナッツミルクは製品によって違うため、原材料とアレルギー表示を確認してください。


うまくいかないときは

起きたこと 考えられる原因 対処
米が水っぽい、または色が濃すぎる ターメリック水を全量入れた、または水を取り違えた 次回はターメリック水を100mlだけ使い、調理液800mlや浸水・蒸し器用の水と分けておく
米の底がべちゃっとする 蒸し器の湯が蒸しかごに触れていた 湯面を蒸しかごの約2.5cm下に保つ
蒸し器が空焚きになった 蒸している間の水が足りなかった 蒸している間に湯の量を見て、減る前に熱湯を足す
約20分たっても、ボウルに液が残っている 米がまだ液を吸いきっていない 蓋をしたまま、液が吸われるまで置いてから二度目の蒸しに進む
二度目の蒸しの後も米が固い 蒸し器や火力による差 蒸し続け、米に火が通るまで様子を見る
香りが弱い 香味素材をつぶしていなかった にんにくはつぶし、レモングラスとガランガルはたたいてから加える

同じ名前の、ほかのレシピ

この記事は、バリの料理書にある一つの配合に従っています。公開されているレシピは、ほかにも違いがあります。たとえばCulinary Institute of Americaの『World Culinary Arts: Indonesia and Malaysia』には、長粒米を使い、エシャロット、にんにく、鶏だし、ココナッツミルク、レモングラス、サラム葉、パンダン、ターメリック水を合わせたドレッシングを使う配合があります。こちらも二段階で蒸します。ただ、この資料にはターメリック水の作り方が書かれていないため、この記事の手順とは組み合わせていません。気になる材料があれば、このレシピへの足し算ではなく、別のレシピとして試してください。

盛り付け

家庭の食卓に出した、何も添えないナシクニン
ナシクニンは、米だけでも食卓に出せる

このレシピで作るのは、黄色い米そのものです。卵、揚げエシャロット、副菜は別の料理で、基本のレシピには含みません。トゥンペンのように盛りたい場合も、円錐形はごはんと副菜の盛り付け方であって、ナシクニンの条件ではないことを覚えておいてください。

衛生と残りごはん

注意 炊いた米の扱い

厚生労働省の家庭向け食中毒予防の案内には、中心を75℃で1分以上加熱すること、生ものと加熱済みの食品で器具を使い分けること、残った食品は浅い容器に分けて速やかに冷やすこと、再加熱は十分に行うことが挙げられています。残ったナシクニンも浅い容器に入れて、早く冷まして冷蔵してください。これは一般的な目安で、この料理の安全な保存期間を保証するものではないため、日数は示しません。

よくある質問

ナシクニンは円錐形にしないといけませんか?

いいえ。円錐形はトゥンペンで、ごはんと副菜を盛る方法です。トゥンペンには黄色いごはんがよく使われますが、白いごはんやナシウドゥックも使われます。ナシクニンは、器に盛るだけでもかまいません。

粉のターメリックで代用できますか?

粉のターメリックに置き換える比率は確認できていないため、この記事では示しません。原典は、長さで量る生のターメリックを使っています。

なぜ分量を減らさないのですか?

原典が、この配合は少量で作るのに向かないと注意しているからです。縮小版は確認できていないので、米1kgの分量のまま紹介しています。

ターメリック水500mlを全部使いますか?

使いません。500mlは、ターメリック水を作るための水です。こした液のうち、米に入れるのは100mlだけ。調理液の水800ml、ココナッツミルク150mlと合わせます。

ガランガルの代わりにしょうがを使えますか?

しょうがとガランガルは別の食材です。しょうがを使うと味の違うアレンジになり、このレシピとは別物になります。

同じ国の料理は、インドネシアの料理もご覧ください。

主な参考リンク

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