一枚型で焼き上げたパイ・ススの家庭版
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パイ・スス(Pai susu)|一枚型で焼くバリのミルクカスタードタルト

約14分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 15

バターを切る

手順1: バターを切る

清潔なまな板の上で、冷やしたバターを1/2インチ角に切ります。粉に混ぜるまで、冷たいままにしておきます。

STEP 22 / 15

生地を混ぜる

手順2: 生地を混ぜる

ボウルに小麦粉、バター、砂糖を入れ、ペストリーカッター、ナイフ2本、または手で混ぜ合わせます。やっとまとまる程度になったら止めます。水は加えません。

STEP 33 / 15

型の底に生地を押し広げる

手順3: 型の底に生地を押し広げる

生地をタルト型に入れ、指で底全体に均一に押し広げます。側面に使う分を残しておきます。

STEP 44 / 15

側面に生地を押し上げる

手順4: 側面に生地を押し上げる

残りの生地を、型の側面へ均一に押し上げます。

STEP 55 / 15

底にフォークで穴をあける

手順5: 底にフォークで穴をあける

焼く前の生地の底に、フォークで軽く穴をあけます。

STEP 66 / 15

フィリングを混ぜる

手順6: フィリングを混ぜる

卵黄、加糖練乳、水を泡立て器で混ぜ合わせます。そのあと手を洗い、生卵に触れた道具は、ほかの作業に使う前にきれいにしてください。

STEP 77 / 15

フィリングをこす

手順7: フィリングをこす

フィリングをこし器に通して、清潔なボウルに受けます。こすのは口当たりをなめらかにするためだけです。生卵が安全になるわけではありません。

STEP 88 / 15

生のタルト生地に注ぐ

手順8: 生のタルト生地に注ぐ

こしたフィリングを、焼いていないタルト生地に注ぎます。

STEP 99 / 15

オーブンを予熱する

手順9: オーブンを予熱する

オーブンを325°Fに予熱します。オーブンの準備がまだなら、フィリングを入れたタルト生地は室温に置かず、冷蔵庫に入れておきます。

STEP 1010 / 15

中段に入れる

手順10: 中段に入れる

オーブンミットを使い、フィリングを入れた型を中段のラックにそっと滑り込ませます。

STEP 1111 / 15

色づいて固まるまで焼く

手順11: 色づいて固まるまで焼く

30〜35分焼き、皮が色づいてカスタードが固まったら取り出します。オーブンミットを使って、清潔な耐熱の網などの台に移します。焼き色と時間はあくまで目安です。できあがりと判断する前に、次の手順に進んでください。

STEP 1212 / 15

中心温度を測る

手順12: 中心温度を測る

清潔な温度計のプローブを、カスタードの中心に差し込みます。中心が75°Cで1分以上になっている必要があります。届いていなければオーブンに戻して焼き続け、清潔なプローブでもう一度測ります。中心が生っぽい、またはやわらかく固まりきっていない状態では出さないでください。

STEP 1313 / 15

型に入れたまま冷やす

手順13: 型に入れたまま冷やす

室温で完全に冷めるのを待たずに、型に入れたまま、清潔な耐熱の台にのせて冷蔵庫に入れます。冷蔵庫は40°F以下にしておきます。タルトが冷たくなるまで冷やします。

STEP 1414 / 15

型を外す

手順14: 型を外す

タルトが冷えたら、底板を下から支え、外枠を持ち上げて外します。熱いタルトを型から滑らせて出そうとしないでください。

STEP 1515 / 15

切り分ける

手順15: 切り分ける

冷えたタルトを、清潔な包丁で好きな大きさに切り分けます。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

6品目

材料

皮用とフィリング用に分けたパイ・ススの材料
皮に3種類、フィリングに3種類
材料 分量 代替・備考
小麦粉(all-purpose flour) 250g 皮用
バター(冷やしたもの) 125g 皮用。1/2インチ角に切る
砂糖 大さじ1 皮用
卵黄 3個 フィリング用。卵白は使わない
加糖練乳 200g フィリング用。必ず計量する
水 100ml フィリング用。牛乳ではなく水
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一枚で焼くパイ・スス:手で押し広げたバターの皮と、なめらかなミルクカスタード

このタルトで守ること

パイ・ススは二層でできています。手で型に押し広げた皮と、卵黄・加糖練乳・水のカスタードです。必ず中までしっかり焼き、中心の温度を測ってから、型に入れたまま冷やしてください。

パイ・スス(pie susuとも書きます)は、バリ島と結びつけて語られるミルクカスタードのタルトです。島では小さなサイズのものが土産として知られています。この記事で紹介するのは、少し違う形です。Daily Cooking Questのアニタ・ジェイコブソン(Anita Jacobson)が、家庭で焼きやすいように小さなタルトをやめ、底取れの9インチ型に一枚で焼く形へ簡単にしたものを土台にしています。

皮に使うのは小麦粉、冷たいバター、少量の砂糖だけです。フィリングも卵黄、加糖練乳、水だけで、卵白、牛乳、コーンスターチ、バニラ、チーズは入れません。これはひとつの家庭のレシピなので、バリのすべての店や家庭を代表するものではありません。焼き時間も一枚の大きなタルトに合わせたもので、ミニサイズのタルトにそのまま当てはめることはできません。

レシピ由来の部分と、編集部が足した部分

材料、型、皮とフィリングの作り方、オーブンの温度、焼き時間、そして「皮が色づき、カスタードが固まる」という見た目の目安は、アニタ・ジェイコブソンのレシピによります。そのページには8人分と書かれていますが、同じ大きさに8等分できるという保証ではありません。

この記事で編集部が加えた部分は次の3つです。

  • 中心温度の確認。 日本の厚生労働省が示す家庭向けの一般的な目安、つまり中心部75°Cで1分以上を使います。レシピのページには中心温度を測った記載がなく、この目安も、米国食品医薬品局(FDA)の卵に関する一般的な助言も、このタルトのために作られたものではありません。
  • 生卵まわりの衛生。 洗浄に関する助言は、FDAの卵の安全に関する一般的な案内に沿っています。
  • 冷やし方、型の外し方、切り分け。 この最終段階はレシピの本文にはありません。実用と衛生の面から編集部が加えた手順です。

このレシピは世界ごはん紀行では試作していません。 中心温度の確認を足したことで、仕上がりの食感や全体の所要時間がどう変わるかは保証できません。


道具

  • 底取れタルト型(9インチ×1.125インチ)
  • キッチンスケールと大さじ
  • まな板と包丁
  • ボウル(生地用)
  • ペストリーカッター、ナイフ2本、または清潔な手
  • フォーク
  • 泡立て器とフィリング用のボウル
  • 万能こし器と、受けるための清潔なボウル
  • オーブンミット
  • 清潔な耐熱の網などの台
  • 芯温を測れる食品用温度計(プローブ付き)
  • 切り分け用の清潔な包丁

選び方と代用

加糖練乳。 200gを量って使います。缶の大きさはまちまちなので、「1/2缶」と目分量で決めないでください。

牛乳ではなく水。 加糖練乳と水が、このフィリングの液体のすべてです。牛乳を足すと別の配合になってしまいます。

バター。 冷やしたまま使い、塩は別に足しません。

小麦粉。 all-purpose flourを使います。薄力粉やでんぷん類などを同じように置き換えられるかは確認していません。

アレルゲンと生の材料

このタルトには小麦、乳、卵が含まれます。材料の表示、とくに同じ工場・設備での製造に関する表示を確認してください。焼く前の生地やフィリングは味見しないでください。生卵を扱う前後には、手、道具、作業台を洗ってください。

盛りつけと残ったとき

皿にのせた一切れのパイ・スス
飾りは添えず、一切れだけ盛る

冷蔵庫から出して冷たいままいただきます。残りは早めに冷蔵庫へ戻し、40°F以下に保ってください。卵料理を室温に置く時間は2時間を超えないようにし、気温が90°Fを超える場合は1時間を超えないようにしてください。これは超えてはいけない上限であり、使い切ってよい冷却の待ち時間ではありません。日持ちを保証する数字でもありません。完成したタルトの保存日数は、こちらでは設定しません。

うまくいかないとき

状況 対処
生地がやっとまとまる程度にしかならない それが目安です。水は足さずに、そのまま型に押し広げます
フィリングにぶつぶつが残っている タルト生地に注ぐ前に、こし器に通して清潔なボウルに受けます
できあがったように見えるが、まだ測っていない 必ず測ってください。焼き色や固まった表面からは中心温度は分かりません
35分たっても中心が75°C未満 焼き続けて、もう一度測ります。30〜35分は目安で、保証ではありません
焼き続けるうちに皮が濃く色づいてきた それでも温度の確認が先です。追加で焼くと色や食感が変わることがあり、こちらでは確かめた対処法がありません
型を外そうとしたらまだ温かい 冷蔵庫に戻し、しっかり冷えてからやり直します

ほかの「パイ・スス」レシピとの違い

パイ・ススとして公開されているレシピは、かなり違いがあります。たとえばPalmiaのサイトのレシピは、テフロンの鍋で火を通し、牛乳・砂糖・コーンスターチのカスタードを使います。MyMilk.comのレシピは、皮もフィリングも材料が異なり、マイゼナ(コーンスターチ)を材料に挙げていますが、フィリングの工程では使っていません。これらは別の配合なので、材料をこの記事の配合に混ぜないでください。

また、型の大きさ、小麦粉、加糖練乳の銘柄を変えた場合の分量や時間は、確かめたものがないため示しません。Daily Cooking Questのページのコメント欄には、牛乳を使う、倍量で作る、マフィン型で焼くといった話が出てきますが、どれもこのレシピの内容ではありません。

パイ・ススをめぐる背景

パイ・ススは、バリ島の土産としてよく説明されます。インドネシアの言語開発機関のリソースサーバーに置かれたインドネシアの食文化に関する資料も、そのように書いており、ほかの土地のカスタードタルトとの関連にも触れています。ただしその部分には注記も一次資料もないため、ここでは起源やバリへの伝わり方には触れません。

ほかの料理も見てみたい方は、インドネシアのレシピもどうぞ。アヤム・ブトゥ、サテ・リリット、サンバル・マタはバリの別の料理で、クラッパータールは別の島の菓子です。いずれも、このタルトと決まった組み合わせではありません。

よくある質問

バリで土産として売られている小さなタルトと同じものですか?

いいえ。アニタ・ジェイコブソンが9インチ型に一枚で焼く形にした家庭版です。どの店の小さなタルトと味や食感がどれくらい近いかは分かりません。焼き時間をミニ型に当てはめることもしないでください。

フィリングに牛乳、コーンスターチ、バニラを加えてもよいですか?

この版では加えません。フィリングは卵黄、加糖練乳、水だけです。

皮がきつね色なら焼けたと考えてよいですか?

いいえ。皮の焼き色とカスタードが固まった状態はレシピの見た目の目安ですが、この記事では中心が75°Cで1分以上になっているかを測るようにお願いしています。届いていなければ焼き続けて、もう一度測ってください。

FDAは卵料理に160°Fと示していますが、なぜ75°Cを使うのですか?

どちらも一般的な目安で、このタルトで個別に確かめたものではありません。守る条件をひとつにするために、この記事では日本の目安である「75°Cで1分以上」に統一しています。

作るのにどれくらい時間がかかりますか?

レシピのページには、15分、35分、50分という時間が載っています。ただしこれらは、中心温度の確認、冷却、型外しまで含めた全工程を測った数字ではなく、そこまで含めた所要時間はこちらで確かめていません。中心にもう少し火を通す必要があれば、焼き時間はさらに延びることもあります。

何日くらい持ちますか?

日数は示しません。タルトは40°F以下の冷蔵庫で保管し、「盛りつけと残ったとき」に書いた室温に置く時間の上限を守ってください。

主な参考リンク

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