濃い緑のエディカン・イコンを低い器に盛り、別皿にebaを添えた料理
🌍料理ナイジェリア南部料理

エディカン・イコンの作り方|ウグとウォーターリーフのナイジェリア青菜スープ

約17分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 6

2種類の葉を別々に下ごしらえする

手順1: 2種類の葉を別々に下ごしらえする

葉を洗って、しっかり水を切ります。ウォーターリーフ(またはほうれん草)とウグ(またはケール)を、別々に刻み、別のボウルに分けておきます。鍋に入れるタイミングが違うので、混ぜないでください。

STEP 22 / 6

肉とストックフィッシュを柔らかく、煮汁がほぼなくなるまで煮る

手順2: 肉とストックフィッシュを柔らかく、煮汁がほぼなくなるまで煮る

鍋に肉の盛り合わせとストックフィッシュを入れます。塩、使う場合はブイヨン、粉末のクレイフィッシュ大さじ1、乾燥唐辛子の粉小さじ1を加え、肉がちょうど浸るまで水を注ぎます。肉が柔らかくなり、煮汁がほとんどなくなるまで煮ます。

この段階の時間は出典に書かれていません。部位や切り方、水の量、鍋によって変わるからです。肉そのものを確かめ、清潔な料理用温度計で、上の食肉の一般的な目安(75°Cで1分以上)に照らして中心を測ってください。柔らかさだけでは、この条件を満たしたことになりません。葉も赤パーム油も、まだ入れません。

STEP 33 / 6

ウォーターリーフ、干し魚の半量、ハバネロ、残りのクレイフィッシュを加える

手順3: ウォーターリーフ、干し魚の半量、ハバネロ、残りのクレイフィッシュを加える

ウォーターリーフ(またはほうれん草)、干し魚の半量、つぶしたハバネロ、残りの粉末クレイフィッシュ大さじ2を加えます。鍋を揺すって全体を合わせ、葉から出る水分の大半がなくなるまで煮ます。葉が自分で水分を出すので、水は足しません。

STEP 44 / 6

ウグと赤パーム油を加える

手順4: ウグと赤パーム油を加える

出てきた水分の大半がなくなったら、ウグ(またはケール)と赤パーム油を加えて混ぜます。この段階の煮込み時間は、出典に別途の指定がありません。葉が全体に混ざり、油が全体をつややかなオレンジがかった赤でおおっているのが目安です。水っぽくなく、葉が主役でつやのある鍋に見えれば大丈夫です。

STEP 55 / 6

えび、残りの干し魚、ペリウィンクルを加えて6分煮る

手順5: えび、残りの干し魚、ペリウィンクルを加えて6分煮る

この段階の前に、購入した食用のペリウィンクルは、販売元の下処理・加熱の案内に従って準備してください。レシピは、ペリウィンクルに共通する処理を指定していません。使える案内が手元にない場合は、自己流で処理しないでください。生のえび、残り半量の干し魚、準備したペリウィンクルを加え、さらに6分煮ます。6分は出典に書かれた時間で、どのペリウィンクルでも安全に下処理・加熱できたことを保証するものではありません。えびは生で入れるため、火の通りは鍋の量やえびの大きさで変わります。次へ進む前に、えびに中まで火が通っているか確かめ、通っていなければ通るまで煮てください。

STEP 66 / 6

残りの唐辛子の粉を入れて整える

手順6: 残りの唐辛子の粉を入れて整える

乾燥唐辛子の粉の残り小さじ1を混ぜ入れます。鍋底からスープを返し、肉と魚介が葉に行き渡るようにします。濃すぎるときは、水ではなく油を少し足すのが出典の指示です。量の指定はありません。味を見て、干し魚、ストックフィッシュ、ブイヨンの塩気が出たあとで、塩で調整してください。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

14品目

材料

ウグ、ウォーターリーフ、牛肉、干し魚、ストックフィッシュ、えび、ペリウィンクル、クレイフィッシュ、ハバネロ、赤パーム油を別々に並べた材料
2種類の葉、干し魚、生の魚介は分けておきます。鍋に入れるタイミングがそれぞれ違うためです

分量は出典ページの9人分の表示そのままです。出典はポンドとオンスで書かれており、括弧内のグラムは丸めた質量の換算です。カップの容量は出典に書かれていないため、赤パーム油の約1カップはミリリットルに換算していません。葉の行はどちらか一方を選ぶ指定です。ウォーターリーフまたはほうれん草、ウグまたはケールのどちらかを使い、同じ行の両方は入れません。出典に少量版の分量はないので、ここでも少人数向けの分量は示していません。

材料 分量 代替・備考
牛肉などの肉の盛り合わせ 2 lb(約907 g) 肉の土台。出典は部位も内訳も指定していません
ストックフィッシュ 1 piece 煮汁に深みを出す。大きさ・重さは指定なし。購入品の表示に従って戻す、または塩抜きする
ウォーターリーフ または ほうれん草(刻む) 10 oz(約284 g) 先に入れる、水分の出やすい柔らかい葉
ウグ(フルーテッドパンプキンの葉、ukong ubong)または ケール(刻む) 16½ oz(約468 g) 葉の主役で歯ごたえを出す。2番目に入れる
生のえび(殻と背わたを除く) 1½ lb(約680 g) えびの甘み。後半に生のまま加える
ペリウィンクル(巻貝、mfi / isam)殻付きまたはむき身 1 lb(約454 g) 歯ごたえと海の風味。殻付きの重さは可食部の重さと同じではない
ハバネロ(つぶす) 2個 生の辛み
クレイフィッシュ(粉末) 大さじ3(1 tbspを肉と、残り2 tbspを最初の葉と一緒に) 乾燥クレイフィッシュの濃いうま味。生のえびとは別の材料
干し魚 大2尾(半分に分ける) 燻した干し魚の香り。半量は最初の葉と、半量はえびと一緒に
乾燥唐辛子の粉 小さじ2(1 tspを肉と、残り1 tspを仕上げに) ハバネロとは別に使う乾燥唐辛子の辛み
赤パーム油 約1カップ 色、コク、香り。パーム核油とは別のもの
塩 適量 肉の下味と最後の調整
ブイヨン 任意 肉の下味に。製品名・分量は指定なし
水 肉がちょうど浸る量 肉とストックフィッシュを柔らかく煮るためだけに使う

ebaやフフ、パウンドヤムは、スワローとして別に添えるものです。スープに入れるわけではないので、表には入れていません。

アレルギーと食品衛生に関する注意

このスープにはえび、クレイフィッシュ、干し魚、ストックフィッシュ、ペリウィンクルといった甲殻類・魚介類が入ります。アレルゲンの表示は各商品のラベルで確認してください。生の肉や魚は他の食品と分け、肉汁が生で食べるものに触れないようにします。肉は中心まで十分に加熱してください。厚生労働省は、食肉の中心を75°Cで1分以上加熱することを一般的な目安として示しています。これは肉についての目安で、魚介の加熱の指示を置き換えるものではありません。生のえびは、必ず中まで火が通っているのを確かめてから出してください。

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材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

葉を入れる順番で味が決まるエディカン・イコン

このスープで守りたいこと

2種類の葉を、時間をずらして入れること。汁気はごく少なく。赤パーム油、クレイフィッシュ、干し魚が、青菜と肉と魚介をひとつにまとめます。

ナイジェリアの外では、このスープの核になる2種類の葉がそろって手に入ることはまれです。ウグ(フルーテッドパンプキンの葉)だけ見つかってウォーターリーフがない、その逆、あるいはどちらもない。レシピを公開しているNigerian Lazy ChefのNmaさんも、同じ事情でケールとほうれん草で作ったと書いています。それでも変えなかったのが、葉を入れる順番です。葉を一度に鍋へ入れることはしません。先にウォーターリーフ(またはほうれん草)を煮て、出てきた水分の大半がなくなってから、ウグ(またはケール)と赤パーム油を加えます。この料理らしさは、葉の名前と同じくらい入れる順番にあるのです。

エディカン・イコン(Edikaikong、Edi-kang Ikong とも書かれます)は、ナイジェリア南部のエフィクとイビビオの人々に結びつく、濃厚な青菜のスープです。Nmaさんのページは「エフィクのスープの王様」と呼んでいます。Soluapは、イビビオまたはエフィクの人々のスープで、ナイジェリア南南部のアクワ・イボム州を中心に食べられていると説明しています。汁を飲むスープというより、青菜の煮込みに近い料理です。葉と肉と魚介がまとまっているので、ebaのような「スワロー」でつかんで食べられます。同じ国の料理はナイジェリア料理でも紹介しています。

この記事は、Nmaさんが「Eketiのレシピをもとにした自分なりの解釈」として公開しているレシピ1本に沿っています。ほかの料理家は分量も順番も違うので、ここでは混ぜていません。

このレシピについて

このレシピは編集部で試作していません。分量、順番、9人分という量は、出典ページの表示どおりです。

エフォ・リロやアファン・スープとの違い

エディカン・イコンを見分ける目印は、ウグ(フルーテッドパンプキンの葉)とウォーターリーフという2種類の葉の組み合わせです。Nmaさんのレシピもこの2つを軸に組まれています。9jafoodieも、ウグを欠かせない材料として挙げています。

ナイジェリア南西部の青菜料理エフォ・リロは別の料理です。9jafoodieによると、エディカン・イコンはウグを使い、エフォ・リロのようにペッパーソースを土台にしません。どちらも「野菜のスープ」と呼べますが、同じ鍋ではありません。ここにトマトと唐辛子の土台を足すと、エフォ・リロに寄ってしまいます。

アファン・スープは、同じ地域に広く見られるもう一つの青菜スープです。ウグとウォーターリーフではなく、アファン(オカジ)の葉を中心に作ります。店やレシピで呼び名があいまいなときは、どの葉を使っているかを見るのがいちばん早い見分け方です。


道具

特別な道具は要りません。

  • 9人分の葉と魚介が入る大きな鍋
  • 葉を刻むためのまな板と包丁
  • 刻んだ2種類の葉を分けておく別々のボウル
  • 鍋底からスープを返すための木べらまたはへら
  • 肉の中心の温度を測る清潔な料理用温度計

選び方と代用

左にウグとウォーターリーフ、右にケールとほうれん草を、別々の山にして並べた様子
ウグとウォーターリーフ(左)と、海外で作るときにレシピ著者が使ったケールとほうれん草(右)。役割は近くても、同じ風味ではありません

ウグはケールで。 Nmaさんはウグが手に入らず、ケールを使いました。9jafoodieもウグの代わりにケールを挙げています。ケールも厚みと歯ごたえのある葉になりますが、同じ葉ではないので、香りは変わります。

ウォーターリーフはほうれん草で。 Nmaさんはウォーターリーフの代わりにほうれん草を使いました。9jafoodieのコメント欄では、クレソンやマラバルほうれん草も代わりの候補として挙げられています。いずれも水分の出方や繊維が違うので、ウォーターリーフと同じように動くとは考えないでください。水は足さず、出てきた水分が落ち着くまで鍋を見ていましょう。

ペリウィンクルとストックフィッシュ。 見つからない場合は、省くか、手に入る干し魚で補うのが正直な選択です。そのぶん本来の味とは離れ、魚介の重なりも薄くなります。同じ働きをする具体的な貝や魚は、ここでは挙げません。

乾物と生の魚介を取り違えない。 クレイフィッシュの粉末は乾燥した調味料、生のえびは生の魚介、干し魚は燻製や乾燥にした魚そのものです。3つともレシピに出てきますが、どれも別のものの代わりにはなりません。

辛さが心配なとき

ハバネロを減らすと、料理の味が変わります。辛みはハバネロと乾燥唐辛子の粉の両方から来るので、2つ同時にではなく、1つずつ調整してください。出典に減らした分量の記載はありません。


水っぽい、肉が硬い、塩辛い。順番に戻って直す

状態 考えられる原因 直し方
スープが水っぽい 葉を入れたあとに水を足した、またはウォーターリーフの水分が落ち着く前にウグを入れた 葉を入れたあとは水を足さない。次の材料を入れる前に、出た水分を煮詰める
肉が硬い 肉が柔らかくなる前に葉を入れた 葉を入れる前に、肉を柔らかくなるまで煮る。時間は部位や大きさで変わるので、時計ではなく肉で判断する
塩辛い ストックフィッシュ、干し魚、クレイフィッシュ、ブイヨンの塩分が重なった ブイヨンは任意。乾物を入れたあとで味を見てから塩を足す
味が単調 クレイフィッシュを一度に入れた、または量が足りない 書かれたとおり分ける。大さじ1を肉と、残りを最初の葉と一緒に入れる
葉がくたくた、香りがぼんやりする 2種類の葉を同時に入れた 出典のとおり、ウォーターリーフ(またはほうれん草)を先に、ウグ(またはケール)をあとに入れる
濃すぎる 思った以上に水分が飛んだ 出典の助言どおり、水ではなく油を少し足す

何と食べる?

エディカン・イコンを盛った器と、別皿のebaとパウンドヤム
ebaやパウンドヤムは別皿で添え、すくって食べます。スープに混ぜ込みません

Nmaさんのレシピは、好みのスワローと食べるとしています。9jafoodieとSoluapは、eba(キャッサバのガリで作ります)、フフ、パウンドヤムなどを例に挙げ、Soluapはsomvitaにも触れています。スワローを小さくちぎり、葉や具をすくって食べます。スワローは別の皿に盛り、スープには煮込みません。

スワローが手元にないときでも、スープだけで味わうことはできます。スワローと食べるのが資料に書かれた一般的な食べ方ですが、どの資料もそれを絶対の決まりとはしていません。

料理の背景

資料は、エディカン・イコンをナイジェリア南部のエフィクとイビビオの人々に結びつけています。Nmaさんは題名で「エフィクのスープの王様」と呼び、9jafoodieは南部ナイジェリアの料理に位置づけ、Soluapはイビビオまたはエフィクの人々のスープで、アクワ・イボム州を中心とすると説明します。地域の捉え方が資料ごとに少しずつ違うため、この記事では、ひとつの発祥地や時代は挙げません。参照した資料には、名前の意味や歴史、特定の祭りについての記述もなかったので、それらにも触れません。

レシピそのものが、料理が土地を離れる姿を示しています。Nmaさんは、まずEketiの話とレシピを紹介し、そのうえで自分の解釈を書いています。葉が手に入らない土地で暮らす彼女は、ケールとほうれん草で作りました。9jafoodieやSoluapなど、ほかの公開レシピは分量も順番も違います。ウグやウォーターリーフとまったく同じ葉はないので、完全な再現はできません。それでも、葉の順番を守り、汁気を足さないことで、葉が変わってもこのスープらしさは保たれます。

保存

出典にこのスープ固有の保存期間はないので、日数は示しません。調理したスープを室温に長く置かないでください。残りは清潔な浅い容器に分けて早く冷まし、すぐに冷蔵します。温め直すときは、全体が中心まで熱くなるまで十分に加熱してください。

よくある質問

エディカン・イコンとエフォ・リロはどう違いますか?

エディカン・イコンはウグとウォーターリーフを組み合わせて順に加え、ペッパーソースを土台にしません。エフォ・リロは、ペッパーソースを土台にしたナイジェリア南西部の青菜料理です。同じレシピの変形ではなく、別々の料理です。

ウグが手に入らないときは何を使いますか?

レシピ著者のNmaさんはケールを使い、9jafoodieもケールを挙げています。ウグの代わりに、同じ16½ oz(約468 g)のケールを使います。食感の役割は近いのですが、風味は同じではありません。

ウォーターリーフが手に入らないときは何を使いますか?

Nmaさんはほうれん草を使いました。9jafoodieのコメント欄では、クレソンやマラバルほうれん草も提案されています。水分の出方がそれぞれ違うので、2番目の葉を入れる前に、出てきた水分が大半なくなるまで煮て、水は足さないでください。

どのくらい時間がかかりますか?

出典ページには、下準備10分、加熱30分、合計40分と書かれています。干し魚やストックフィッシュを戻す時間や、ペリウィンクルの下処理が含まれるかは、はっきりしません。肉を煮る段階に決まった時間はありません。肉が柔らかく煮汁がほぼなくなる、次に葉の水分が大半なくなる、えびを入れてから出典の目安で6分煮たうえで、中まで火が通ったことを確かめて進めてください。6分だけで火通りを保証するものではありません。

ebaやパウンドヤムは必要ですか?

ふつうはeba、フフ、パウンドヤムなどのスワローと食べます。なくても、スープだけで味わえます。

主な参考リンク

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