花椒と青ねぎの四川風だれをかけた蒸し鶏
🌍ジャンル中国(四川)料理

椒麻鶏(ジャオマージー)の作り方|四川の冷たい蒸し鶏に、花椒と青ねぎの香味だれ

世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方

STEP 11 / 22

鶏の両面に塩をすり込む

手順1: 鶏の両面に塩をすり込む

生の鶏肉専用のバットに、鶏もも肉をのせます。生の鶏は洗わないでください。両面に少々の塩をすり込みます。生の鶏に触れたあとは手を洗い、バットや生肉に触れたものは加熱後の食べ物から離しておきます。

STEP 22 / 22

深い耐熱皿に皮目を上にして置く

手順2: 深い耐熱皿に皮目を上にして置く

塩をした鶏を、深めの耐熱皿に皮目を上にして置きます。蒸すあいだに出る汁がたまるので、深さのある皿を選びます。

STEP 33 / 22

花椒を数粒のせる

手順3: 花椒を数粒のせる

粒のままの花椒を、鶏の上にほんの数粒散らします。

STEP 44 / 22

蒸し器に水を入れる

手順4: 蒸し器に水を入れる

蒸し器の下の鍋に、メーカーの指示どおりの量の水を入れます。蒸し器の準備ができるまで、鶏の皿は脇に置いておきます。

STEP 55 / 22

鶏を蒸す

手順5: 鶏を蒸す

蒸し器から安定して蒸気が上がったら、鶏の皿を網にのせて蓋をします。鶏に火が通るまで蒸します。厚みや蒸し器によって時間は変わるので、時計ではなく、次の温度計の確認で判断してください。

STEP 66 / 22

温度計で中心を確認する

手順6: 温度計で中心を確認する

それぞれのもも肉のいちばん厚い部分に、温度計のプローブを差します。中心が75°Cに達し、その温度で1分間以上保たれていなければなりません。足りないときは蓋をして蒸し続け、もう一度測ります。肉や汁の色で火の通りを判断しないでください。

STEP 77 / 22

蒸し汁を取り分ける

手順7: 蒸し汁を取り分ける

蒸し上がった鶏を、清潔なトングで清潔な皿に移します。皿にたまった汁は清潔な小さな器に移して、たれ用に取っておきます。汁は早めに使い、出しっぱなしにしないでください。

STEP 88 / 22

氷水に通す

手順8: 氷水に通す

清潔なトングで、加熱した鶏を、飲用水と氷で作った清潔な氷水のボウルに入れます。

STEP 99 / 22

水気を拭く

手順9: 水気を拭く

鶏を引き上げ、清潔なペーパータオルで水気を押さえて拭きます。すぐにたれを作らないときは、鶏に覆いをして、すみやかに冷蔵庫に入れます。

STEP 1010 / 22

青ねぎの青い部分を細かく刻む

手順10: 青ねぎの青い部分を細かく刻む

ねぎの青い部分を、細かく刻みます。細かいほど、花椒や油となじみやすくなります。

STEP 1111 / 22

花椒を砕く

手順11: 花椒を砕く

たれ用の花椒を、すり鉢で砕きます。粒を崩すと、香りがたれになじみます。

STEP 1212 / 22

青ねぎと花椒を大きな耐熱ボウルに合わせる

手順12: 青ねぎと花椒を大きな耐熱ボウルに合わせる

刻んだ青ねぎと砕いた花椒を、ゆとりのある大きな耐熱ボウルに入れます。熱い油が泡立ってもあふれないよう、大きめの鉢を使います。

STEP 1313 / 22

菜種油を熱する

手順13: 菜種油を熱する

小鍋に菜種油を入れて熱します。油に箸の先を入れて、先に小さな泡がつくくらいが目安です。熱しているあいだは鍋から離れないでください。

STEP 1414 / 22

熱い油を青ねぎと花椒に注ぐ

手順14: 熱い油を青ねぎと花椒に注ぐ

熱した油を、ボウルの青ねぎと花椒に、ゆっくり注ぎます。油がはねることがあるので、手や顔は離してください。

STEP 1515 / 22

油とねぎと花椒を混ぜる

手順15: 油とねぎと花椒を混ぜる

青ねぎと花椒のすべてに熱い油がまわるように混ぜます。

STEP 1616 / 22

蒸し汁を少し加える

手順16: 蒸し汁を少し加える

取っておいた蒸し汁を少量すくって加え、たれをのばします。

STEP 1717 / 22

塩で味を調える

手順17: 塩で味を調える

塩を、味をみながら少しずつ加えます。

STEP 1818 / 22

ごま油を少し加える

手順18: ごま油を少し加える

ごま油を少し回しかけます。

STEP 1919 / 22

たれを混ぜる

手順19: たれを混ぜる

たれがまとまるまで、やさしく混ぜます。味をみて、塩を調整します。

STEP 2020 / 22

冷やした鶏を切る

手順20: 冷やした鶏を切る

清潔なまな板と清潔な包丁で、冷やした鶏を食べやすい大きさに切ります。

STEP 2121 / 22

皿に盛る

手順21: 皿に盛る

切った鶏を、清潔な箸で盛りつけ用の皿に並べます。

STEP 2222 / 22

たれをかける

手順22: たれをかける

青ねぎと花椒のたれを鶏の上にかけて、出来上がりです。

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Ingredients

材料

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

11品目

材料

鶏もも肉、花椒、青ねぎの青い部分、菜種油、ごま油、塩を並べたところ
材料は鶏、塩、花椒、青ねぎの青い部分、菜種油、ごま油だけ

塩と花椒は、それぞれ2回、鶏とたれに使います。蒸し器の水と冷却用の氷水は作業用で、料理には加えません。

材料 分量 代替・備考
骨なし鶏もも肉(皮つき)(去骨清腿) 2枚(2枚入りのパックでよい) 蒸して冷まし、切る
塩(鶏用) 少々 蒸す前に両面にすり込む
乾燥の花椒(粒のまま)(鶏用) 数粒 蒸すあいだ鶏の上にのせる
乾燥の花椒(粒のまま)(たれ用) 適量 砕いて青ねぎと合わせる
青ねぎの青い部分のみ(蔥綠) ひとつかみ 細かく刻む。熱い油を受ける
菜種油(菜籽油) 適量 熱してねぎと花椒に注ぐ
鶏の蒸し汁 少々 たれをのばし、鶏の旨みを足す
塩(たれ用) 適量 味をみて加える
ごま油(麻油) 少々 たれの仕上げの香り
蒸し器用の水 適量 蒸気を作るためで、食べない
氷水(清潔な飲用水と氷) 適量 蒸した鶏を冷やす。食べない
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手に入りにくい材料の買い方

買い出しガイド

赤い辛さではなく、青ねぎと花椒が主役の冷たい鶏料理

この一皿が守るもの

やさしく蒸した鶏を、冷たいまま。花椒のしびれる香り、青ねぎの葉の鋭い緑の香り、温めた菜種油をまとい、鶏自身の蒸し汁でまるくまとめたたれです。唐辛子は使いません。

台湾にある百年ほど前の歴史的建物。現在は紀州庵(きしゅうあん)という茶館が入るその場所で、作家の馬世芳(Ma Shifang)さんが四川風の椒麻鶏をふるまいました。台湾の食情報サイト「食尚玩家」(TVBS)が2024年12月に公開した、作家の家庭料理の特集での話です。馬さんによると、これはお客さんを招いたとき家でも冷たい前菜として作る一品で、材料が手に入りやすく、季節を問わず、お茶にもお酒にも合うそうです。

紹介されている作り方はシンプルです。骨なしの鶏もも肉に塩をすり込み、数粒の花椒をのせて皮目を上にして蒸します。蒸し上がった鶏は氷水に通し、皿にたまった蒸し汁は取っておきます。細かく刻んだ青ねぎの青い部分と砕いた花椒をボウルに入れ、熱した菜種油を注ぎ、蒸し汁と塩、少量のごま油で味を調えます。鶏を食べやすく切って、たれをかけて出来上がりです。馬さんは、この家庭版には唐辛子をまったく使わないと書いています。

この記事は、この四川の冷菜のスタイルに沿って進めます。椒麻鶏(椒麻雞、簡体字は椒麻鸡、jiāo má jī)という名前は、まったく違う料理にも使われます。最初に整理しておくと、ここでの「椒」は唐辛子ではなく花椒のこと、「麻」はそのびりびりとしびれる感覚のことです。

分量について

このレシピは、世界ごはん紀行の台所での試作を経たものではありません。馬世芳さんのレシピでは、塩・花椒・油・蒸し汁・ごま油が「少々」「好みで」「適量」とされていて、計量した分量は示されていません。鶏もも肉2枚は買い物の目安であり、何人分になるかを保証するものではありません。蒸し時間も決まっておらず、火が通ったかどうかは食品用温度計で確かめます。

ほかの料理もご覧になりたい方は、中国の国別ページもどうぞ。


花椒・油・ねぎ・鶏肉の選び方と代用

花椒は、中華食材店か通販で乾燥の粒を探します。たれに使う分は、作る直前に自分で砕きます。日本の山椒で代用することはできますが、香りもしびれ方も違うので、同じ味にはなりません。

菜種油は、四川料理で使われる香りのある食用の菜種油が、このたれの個性を作ります。スーパーで買える普通の精製菜種油でも作れますが、同じ香りにはなりません。クセのない植物油やオリーブ油も使えますが、四川らしさからはさらに遠ざかります。

青ねぎは、緑の葉の部分だけを細かく刻んで使います。日本の長ねぎの青い部分で代用できます。細くて繊細なねぎだと、香りも、たれに入る水分の量も変わります。

多くの国で売られている焙煎ごま油は香りが強いので、少なめに入れて調整してください。

鶏肉は、皮つきの骨なしもも肉が基本です。皮なしでも作れますが、蒸した皮のやわらかい食感はなくなります。

道具

  • 生の肉専用のバットかまな板(鶏に塩をするとき用)
  • 蒸し器に入る、深めの耐熱皿
  • 網と蓋のある鍋型の蒸し器(使い慣れた別の蒸し器でもよい。水の量はその説明書に従う)
  • 食品用温度計(プローブつき)
  • 蒸し汁を入れる清潔な小さな器
  • 氷水用の清潔なボウルと、加熱後の鶏にだけ使う清潔なトング
  • 清潔なペーパータオル
  • 加熱後の鶏を切るための、生肉用とは別の清潔なまな板と包丁
  • ねぎ用のまな板と包丁
  • 花椒を砕くすり鉢とすりこぎ
  • たれを作るための耐熱の大きなボウル
  • 油を熱する小鍋
  • 箸とスプーン
  • 盛りつけ用の皿

うまくいかないとき

症状 考えられる原因 対処
中心の温度計が75°Cに届かない 厚みがある、または蒸し器の火力がおだやか 蓋をして蒸し続け、中心が75°Cで1分間以上保たれるまで測り直す。色では判断しない
たれが、ばらばらの具の味で、ひとつの香りにまとまらない ねぎが粗い、花椒が粒のまま 次回は青い部分を細かく刻み、花椒を砕く。粒のまま多めに散らしても、たれにはなじまない
ねぎがほとんど音を立てず、香りが平たい 油が十分に熱くなっていない 箸の先に小さな泡がつくまで油を熱する。大きな耐熱ボウルを使えば、安全に泡立たせられる
たれに使う蒸し汁が残っていない 汁を捨ててしまった 蒸し汁はたれの骨格で、代わりになるものはなかなかない。次回は蒸したらすぐ、清潔な器に取り分ける
ごま油の香りが強すぎる 焙煎ごま油は香りが強い 次回は量を減らし、味をみながら足す

冷たいまま食卓へ

仕上がった冷菜を食卓に運ぶ
たれをかけたら、冷たいうちにすぐ食卓へ

椒麻鶏は冷菜ですが、置いて冷ますという意味ではありません。鶏は室温ではなく氷水で冷やし、たれをかけたらなるべくすぐに食べます。

安全に食べるために

早めに食べてください。すぐに食べない分は、覆いをして、すみやかに4°C以下で冷蔵してください。常温に置く時間は合計で2時間を超えないようにします。常温での長時間の放置は、そもそも避けましょう。これは一般的な食品の取り扱いの目安であり、何日もつかを保証するものではありません。

試してみたいアレンジ

最初は基本のレシピのまま作り、アレンジは一度に一つずつ試してください。

  • 青花椒(青い花椒):香りが違い、よりフレッシュに感じられます。同じ味ではなく、別の香りの変化として楽しんでください。
  • 菜種油を替える:産地や搾り方によって油は違い、たれの香りも変わります。
  • 皮つきと皮なし:蒸した皮のやわらかさと、皮なしのあっさりした食感を比べられます。
  • 花椒を食卓に置く:砕いた花椒を別に添えておくと、食べる人が自分の皿でしびれを足せます。
  • さっぱりした副菜:別の一品として、あっさりした大根の料理を添えると、たれの油とのバランスがとれます。

背景:同じ名前の、いくつもの別の料理

四川料理研究アーカイブ(陳家私菜)は、椒麻鶏を、ゆでるか蒸した鶏を冷まし、花椒と青ねぎを一緒に細かく刻んで油と鶏のだしでのばした椒麻だれで食べる、四川の冷菜として説明しています。その説明では、椒麻の味の中心は、花椒のしびれる香り、ねぎの葉の青い香り、塩味と旨み、そしてそれらをまとめる油です。

同じ名前の別の料理もあります。台湾の「泰式椒麻雞」は、甘酸っぱくて辛い赤いたれを合わせた揚げ鶏です。新疆には、細長い唐辛子(線辣椒)と玉ねぎで和えるものがあります。四川料理のなかでも、赤い辣油のたれの口水鶏(口水雞、「よだれ鶏」)、緑の藤椒油を使う藤椒鶏(藤椒雞)、細くさいた鶏の棒棒鶏(棒棒雞)とは別の料理です。水煮魚や麻婆豆腐のような、唐辛子のきいた赤い四川料理とも、まったく別の世界です。

プロの厨房には、その厨房ごとの作り方があります。中国の料理人向けサイト「中国厨师网」(cswzg.com)には、店の規模で作る椒麻鶏片(椒麻鸡片)が載っています。鶏を水から加熱して余熱で仕上げ、氷水で冷やして骨を外し、ねぎ・乾燥の花椒・塩をたたいたペーストに、だしなど複数の調味料を合わせたたれで和えるものです。配合も作り方も別物で、上の家庭版のレシピには、そこから何も混ぜていません。

椒麻鶏がいつ、どこで生まれたのかは確認できなかったため、この記事では起源や発祥の店については何も断定しません。

よくある質問

四川風の椒麻鶏は辛いですか?

唐辛子の辛さはありません。このレシピのもとになっている家庭版は唐辛子を使わないと、馬世芳さん自身が書いています。感じるのは、花椒のびりびりとしたしびれと、青ねぎの葉の鋭い香りです。

口水鶏(よだれ鶏)と同じですか?

違います。どちらも四川の冷たい鶏料理ですが、口水鶏は赤い辣油のたれ、椒麻鶏は油の中の花椒と青ねぎのたれを、鶏の蒸し汁でのばしたものです。

花椒の代わりに日本の山椒を使えますか?

代用としては使えます。同じ仲間ですが、香りとしびれる感覚は同じではないので、違う仕上がりになると思ってください。

鶏は何分蒸せばよいですか?

この記事が沿っているレシピには蒸し時間が書かれておらず、鶏の厚みや蒸し器によっても変わります。時間の代わりに食品用温度計を使い、中心が75°Cに達してその温度で1分間以上保たれているかを確かめてください。この基準は、日本の厚生労働省の食中毒予防の案内によるものです。深圳市の市場監督管理局も、鶏肉を含む調理済みの食品の中心温度を75°Cにして温度計で確かめることを勧めています。

電鍋用に「水1.5〜2カップ」とありますが、どれくらいですか?

馬さんのレシピは、台湾の電鍋で鶏を蒸すもので、外鍋に電鍋付属のカップで1.5〜2カップの水を入れています。そのカップの容量は示されていないため、ここでは換算していません。ほかの蒸し器を使うときは、そのメーカーの指示どおりの水量にしてください。

普通の植物油やオリーブ油でも作れますか?

馬さんは、サラダ油やオリーブ油でも作れるとしつつ、香りのある四川の菜種油が本物だと考えていて、ほかの油では味がそこから離れるとしています。普通の精製菜種油にも、四川の菜種油の香りはありません。

残ったらどう保存しますか?

覆いをして、すみやかに4°C以下で冷蔵してください。常温に2時間を超えて置かないでください。何日保存できるかという日数は示されていません。

主な参考リンク

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