濃い紅茶とエバミルクがなじんだ、なめらかな琥珀色の香港式ミルクティー
🌍ジャンル香港料理

香港式ミルクティー(絲襪奶茶)の作り方|濃く煮出した紅茶とエバミルク

世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方

STEP 11 / 8

茶葉を熱い湯に入れる

手順1: 茶葉を熱い湯に入れる

鍋に6 USカップ(約1.4L)のしっかり熱い湯を注ぎ、紅茶葉または細かい茶葉をUS大さじ10加えます。この段階で入れるのは茶葉だけです。ミルクは脇に置いておきます。

STEP 22 / 8

沸騰させる

手順2: 沸騰させる

鍋を火にかけ、茶葉と水を沸騰させます。鍋はコンロの上で安定させておきます。

STEP 33 / 8

火を弱めて15分煮出す

手順3: 火を弱めて15分煮出す

火を弱め、15分、静かに煮出します。色が濃く深くなればよい状態です。強く沸かし続けず、穏やかな煮立ちを保ってください。

STEP 44 / 8

布を敷いたこし器で濾す

手順4: 布を敷いたこし器で濾す

細目のこし器に、清潔な食品用の綿布か綿のチーズクロスを敷き、安定した耐熱のピッチャーまたはボウルの上に置きます。茶を低い位置から注いで濾します。茶葉はこし器に残ります。

STEP 55 / 8

4つのカップに分ける

手順5: 4つのカップに分ける

濾した茶を4つのカップに注ぎます。1杯あたり1 USカップより少し多くなります。全部で約4½ USカップになるはずですが、蒸発や茶葉が吸う水分で変わります。

STEP 66 / 8

エバミルクを加える

手順6: エバミルクを加える

茶1杯につき、エバミルクを約⅓ USカップ加えます。

STEP 77 / 8

加糖練乳を加える

手順7: 加糖練乳を加える

1杯につき、加糖練乳をUS小さじ約1加えます。味を見て、甘くしたいときは少しずつ足してください。

STEP 88 / 8

よく混ぜて、すぐ飲む

手順8: よく混ぜて、すぐ飲む

1杯ずつ、茶とミルクが完全になじむまでよく混ぜます。できたてのうちに飲んでください。

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Ingredients

材料

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

4品目

材料

紅茶葉、熱湯、エバミルク、加糖練乳
材料は4つ。茶葉、熱湯、エバミルク、加糖練乳
材料 分量 代替・備考
熱い湯 6 USカップ(約1.4L) 茶葉を煮出す湯。しっかり熱い湯を使う。煮出して濾すと約4½ USカップの茶になる
紅茶葉(または細かい茶葉) US大さじ10 濃く深い茶の土台。セイロンのオレンジペコーなど、細かめの紅茶が合う
エバミルク 1⅓ USカップ(315ml) 無糖の濃縮乳。コクとなめらかさを出す。茶1杯につき約⅓ USカップ
加糖練乳 US大さじ1〜2(好みで) 甘みとまろやかなミルク感。茶1杯につきUS小さじ約1を目安に、好みで調整

できあがる茶の量は、鍋の形、火加減、茶葉が吸う水分で変わります。約4½ USカップは目安として考えてください。この飲み物には乳製品が入っています。牛乳アレルギーのある方には出さないでください。

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香港式ミルクティー:濃く煮出した紅茶を、エバミルクでなめらかに

この一杯で守りたいこと

紅茶は濃く、色が深くなるまで煮出します。なめらかになるまで濾し、コクはエバミルクに任せます。加糖練乳は、味を丸める程度のごく少量にとどめます。

紅茶葉を、熱い湯を張った鍋に入れて沸かします。火を弱めたら、深い茶色になるまで15分たっぷり煮出します。それを白い綿布を敷いたこし器で濾してカップに分け、エバミルクと一さじの加糖練乳で仕上げます。これが香港式ミルクティーです。軽く淹れた紅茶に生乳を少し注ぐのではなく、濃さとなめらかさで勝負する一杯です。

ふつうのミルクティーとは、3つの選び方が違います。茶葉を沸かして煮出し、抽出をぐっと強くすること。布で濾すこと。そして乳製品に、生乳と砂糖ではなく無糖のエバミルクを使い、甘みは加糖練乳で足すことです。

ここで紹介する作り方は、The Woks of LifeのKaitlinさんが公開している家庭向けのレシピに沿っています。家庭の鍋と普通のこし器で作れるコンロ向けの方法で、筆者が香港でミルクティーを飲んだ記憶と、自宅での試作をもとにまとめられたものです。家の台所でこの飲み物に近づくための、よくできた一つの方法であり、唯一の伝統的な配合として紹介するものではありません。香港のミルクティー職人は、もっと手の込んだ別の技法を使います。それは後半で触れます。

世界ごはん紀行では、このレシピ全体を台所で試作して確かめてはいません。

名前の由来

この飲み物は「絲襪奶茶」(シルクストッキングのミルクティー)と呼ばれることがよくあります。ただ、ストッキングは使いません。Hong Kong Memoryによると、名前の由来は細かい白い綿布のこし器です。使ううちに少しずつ茶色に染まり、絹のストッキングのように見えることから、この名がついたそうです。

香港式ミルクティーとは

香港式ミルクティーは、茶餐廳(チャーチャンテン)の定番です。茶餐廳は、香港観光局が東西の食文化が出会う場所と紹介している、気取らない香港式カフェです。観光局は、蘭芳園(Lan Fong Yuen)のような茶餐廳では、絲襪奶茶を布袋で濾し、練乳で甘みをつけ、温かくも冷たくも出していると伝えています。

茶をとても濃く淹れて布のフィルターに通す。この布が、飲み物のあだ名の由来になっています。Hong Kong Memoryが記録している職人の技では、大きさの違う茶葉をブレンドして布袋で煮出し、茶を高い位置から布袋に何度も通し、ミルクと合わせる前に短く温め直します。香港の無形文化遺産リストには、この技が「香港式ミルクティーの作り方(Hong Kong Style Milk Tea Making Technique)」として項目5.36に載っています。リストの説明は、布のこし器に熱い湯を繰り返し通し、熱い茶をエバミルクに注ぐ技法というものです。

下の家庭版は、その技を丸ごと再現しようとするものではありません。鍋と細目のこし器、清潔な綿布で、同じ種類の一杯をめざします。濃く煮出すこと、布で濾すこと、エバミルクを使うことは残し、高い位置からの注ぎは、お店の技として店に任せます。


道具

  • 6 USカップの水が入る大きさの鍋
  • コンロ
  • 細目のこし器
  • こし器に敷く、清潔な食品用の綿布または綿のチーズクロス
  • 濾した茶を受ける、安定した耐熱のピッチャーまたはボウル
  • 耐熱のカップ4つ
  • USの計量カップ、大さじ、小さじ
  • かき混ぜるスプーン

高い位置から注ぐための道具は必要ありません。

選び方と代用

茶葉は、セイロンのオレンジペコー、リプトンの紅茶、アールグレイなどを使えます。特定の銘柄を選ぶ必要はありません。セイロン紅茶や、細かく刻んだ紅茶から始めるとよいでしょう。茶葉の大きさで、抽出のされ方が変わります。同じ大さじ10でも、細かい茶葉と大きい茶葉では、濃さも渋みも違います。茶葉を替えるときは量を同じにして、できた一杯の濃さで判断してください。

乳製品は、無糖のエバミルクを選んでください。ふつうの牛乳は濃さも脂肪分も風味も別のものなので、同じ一杯にはなりません。ここでは同等の代用品としては扱いません。植物性の代替品が同じ仕上がりになるかは、確認できていません。

加糖練乳はエバミルクとは別の商品です。缶の見た目が似ていますが、エバミルクは無糖で、練乳は甘く、ずっと濃く粘ります。エバミルクを入れるところに練乳を入れてしまわないよう、ラベルで確かめてください。

布は、細目の金属こし器に、清潔な食品用の綿布か綿のチーズクロスを敷きます。喫茶店で使う長い布袋とは違う、家庭向けの二重の濾し方ですが、細かい茶の粒をとらえるという目的は同じです。食品用の布だけを使い、本物のストッキングなど食品向けでない布は絶対に使わないでください。布を敷くのは任意ですが、この布濾しが「絲襪」奶茶らしさの一部なので、ここでは取り入れています。

味の整え方:薄い、苦い、甘すぎるときに

困りごと 見るところ 対処
ミルクを入れると茶が薄く感じる 茶の煮出し具合と茶葉の大きさ 茶が完全に沸騰し、15分きちんと煮出されたか確かめる。大きい茶葉と細かい茶葉では抽出が違うので、次は細かめの紅茶のほうが合うかもしれない
きつい、苦い 抽出 Hong Kong Memoryは、長く煮出しすぎると茶が苦くなると述べている。強く沸かし続けず静かに煮出し、15分を守って、それ以上火にかけ続けない
ざらつく、細かい粒で濁る 濾し方 こし器に布を敷く。すでに敷いている場合はもっと目の細かい布にして、小さな茶の粒をとらえる
甘すぎる 練乳 1杯につき小さじ約1から始め、味を見てから足す。甘みは足せても引けない
甘みが足りない 練乳 練乳を少しずつ足す。グラニュー糖はこのレシピに含まれない
コクやなめらかさが足りない 乳の種類 無糖のエバミルクを使ったか確かめる。生乳だと軽くて別の飲み物になる

同じレシピの中での変え方

ここで挙げる調整は、分量も作り方もこのレシピの範囲内です。別のレシピではありません。

  • 甘さ。 1杯につき練乳小さじ約1から始めて調整します。甘さ控えめが好みなら、そこで止めてください。
  • 茶葉の種類。 セイロンのオレンジペコーと、細かく刻んだ茶葉を、同じUS大さじ10で試して、葉の大きさによる濃さと渋みの違いを確かめてみてください。
  • 濾し方。 布を敷いた細目の金属こし器は、喫茶店の布袋の家庭版です。店の布袋は長く、繰り返し注ぐ技法とともに使われるので、家庭の方法はもっとシンプルです。
  • アイスミルクティー。 茶餐廳では温かい一杯のほかに冷たい一杯も出しますが、アイス用の配合や氷の量はここでは扱いません。このレシピは、温かい一杯をすぐ飲むためのものです。

茶餐廳と絲襪奶茶

Hong Kong Memoryによると、ミルクティーは植民地時代に西洋式の飲み物として香港に入ってきました。戦後は、冰室(冷たい飲み物の喫茶店)や大牌檔(屋外の食べ物の屋台)などで、より濃い地元の味が根づきました。Hong Kong Memoryは、この飲み物の歴史をそうした日常の食事の場と結びつけています。ただ、誰がいつ考案したのかは明らかになっていないので、この記事では特定の人物も年も挙げません。香港観光局は、今日の茶餐廳を東西の食文化が出会う場所と位置づけ、ミルクティーをそこで出される飲み物の一つとして挙げています。香港の食をもっと知りたい方は、香港のページもご覧ください。

職人の技は、それ自体が一つの手仕事です。Hong Kong Memoryの説明では、職人は大・中・小の茶葉をブレンドして布袋に入れ、湯を通して数分煮出し、さらに茶を高い位置から布袋に少なくとも3回通します。そのあと茶を1〜2分温め直し、弱火で保温します。茶とミルクをカップに合わせる順番も、茶をミルクに注ぐ人もいれば、その逆の人もいて、一定ではありません。やり方は職人や店ごとに違うので、どこでも通用する唯一の順番はありません。香港の無形文化遺産リストは、この技法を項目5.36として記録しています。

高い位置から繰り返し注ぐ「引き」の注ぎは、この職人技の一部です。上の家庭向けレシピには含めません。沸騰した液体を高い位置から注ぐのは、家庭の台所では危険です。このレシピでは、どの注ぎも低い位置で安定して行います。

よくある質問

ふつうのミルクティーと何が違いますか?

茶をずっと強く出し、沸騰させたあと15分煮出します。布で濾し、生乳と砂糖ではなく、無糖のエバミルクと少量の加糖練乳で仕上げます。Hong Kong Memoryは、喫茶店の味が、ブレンドした茶葉の大きさと丁寧な抽出と結びついているとも述べています。こうした選び方が重なって、より濃く、なめらかで、コクのある一杯になります。

本当にストッキングで作るのですか?

いいえ。「絲襪」はあだ名です。Hong Kong Memoryによると、細かい白い綿布のこし器が使ううちに茶色くなり、ストッキングのように見えることに由来します。使うのは清潔な食品用の綿布かチーズクロスだけです。本物のストッキングや、食品向けでない布は使わないでください。

高い位置から注ぐ「引き」の注ぎは必要ですか?

いいえ。高い位置から何度も注ぐのは、香港のミルクティー職人の伝統的な技法で、Hong Kong Memoryと香港の無形文化遺産リストに記録されています。ここで使っているThe Woks of Lifeの家庭向けの方法には含まれず、鍋で煮出して一度だけ濾します。家庭では、注ぎは低く安定して行ってください。

エバミルクと練乳の違いは何ですか?

エバミルクは無糖の濃縮乳で、飲み物のコクを出します。加糖練乳は甘くて濃く、甘みのために少量だけ使います。このレシピでは両方を、それぞれの役目で使います。一方をもう一方の代わりにはできません。

何杯分できますか? 残りは取っておけますか?

4杯分です。煮出して濾した茶は約4½ USカップ、1杯あたり1カップ強になりますが、蒸発や茶葉が吸う水分で正確な量は変わります。このレシピは、混ぜたらすぐ飲むためのものです。保存や温め直しの案内は出していないので、この記事でもすすめていません。

主な参考リンク

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