明太ソースと焼き色が見える、焼き上がった明太フランス
🍽️分量フランスパン1本分
🌍ジャンル日本料理

明太フランスの作り方|明太マヨを切り込みまでなじませて焼くフランスパン

世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方

STEP 11 / 10

明太子から中身を取り出す

手順1: 明太子から中身を取り出す

明太子の薄皮に長さ方向の切れ目を入れ、中身をスプーンでしごいてボウルに出します。薄皮は捨てます。

STEP 22 / 10

明太ソースを混ぜる

手順2: 明太ソースを混ぜる

取り出した中身に、マヨネーズ大さじ3、粉チーズ大さじ1、おろしにんにく小さじ1/2を加え、全体が均一になるまで混ぜます。バターは加えません。

STEP 33 / 10

パンの上部を薄く切り落とす

手順3: パンの上部を薄く切り落とす

フランスパンをまな板にのせ、上の部分を薄く切り落とします。

STEP 44 / 10

縦に切り込みを入れる

手順4: 縦に切り込みを入れる

上部を薄く切り落としたパンの上面に、長さに沿って深さの半分ほどまで切り込みを入れます。底まで切り離さないようにしてください。

STEP 55 / 10

切り込みの内側にバターを塗る

手順5: 切り込みの内側にバターを塗る

有塩バター5gを、切り込みの内側に薄く塗ります。

STEP 66 / 10

切り込みの内側に明太ソースを塗る

手順6: 切り込みの内側に明太ソースを塗る

バターを塗った切り込みの内側に、明太ソースの一部を薄く塗ります。残りは表面用にとっておきます。

STEP 77 / 10

残りのソースを表面に塗る

手順7: 残りのソースを表面に塗る

残りの明太ソースを、パンの表面に広げます。

STEP 88 / 10

180℃で焼き色がつくまで焼く

手順8: 180℃で焼き色がつくまで焼く

クッキングシートを敷いた天板にパンをのせ、180℃のオーブンで約10分、表面に焼き色がつくまで焼きます。

STEP 99 / 10

焼いたあとにパセリを散らす

手順9: 焼いたあとにパセリを散らす

オーブンから出し、刻みパセリを散らします。

STEP 1010 / 10

切り分けて食べる

手順10: 切り分けて食べる

焼けたパンを、食べる量に合わせて切り分けて食べます。

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明太フランス:辛子明太子のマヨをフランスパンに焼き込む

このパンで守りたいこと

明太ソースは表面だけでなく切り込みの中にも入れ、バターは切り込みの中だけに。焼き色がつくまで焼く。複雑な配合より、塗り分けがこのパンの決め手です。

天板に置かれた一本のフランスパン。上を薄く削いで縦に深く切り込みを入れ、細かな粒の混ざった淡いオレンジ色のソースを切り込みに詰め、表面にもたっぷり広げて、表面が色づくまで焼きます。これが明太フランスです。明太子とフランスパンを組み合わせた惣菜パンで、日本では福岡と明太子の食文化に結びついて語られています。

福岡のパン店では、それぞれ自分たちの明太フランスを作っていて、明太子バターを使うもの、クリーム系のものなど、フィリングはさまざまです。この記事は特定の店の味を再現するものではなく、分量がはっきりした家庭向けの一例を紹介します。明太子にマヨネーズ、粉チーズ、おろしにんにくを混ぜ、有塩バターは別に、切り込みの中へ少量だけ塗ります。

このパンが生まれた日本の食卓をもう少し見てみたいときは、ほかの日本の料理もどうぞ。

このレシピについて

分量と手順は、DELISH KITCHENの家庭向けレシピ1つに沿い、フランスパン1本分のまま掲載しています。Sekai Gohan(世界ごはん紀行)では、このレシピの試作は行っていません。オーブンの癖やパンの大きさは家庭ごとに違うので、時間とあわせて表面の焼き色を目安にしてください。


明太子と福岡:このパンの味のもと

辛子明太子は、スケトウダラの卵を唐辛子入りの調味液に漬けた食品です。福岡県観光連盟はこう説明しています。あわせて、朝鮮半島の魚卵を加工する食文化とのつながりにも触れ、「明太」という言葉が、スケトウダラの朝鮮語名「ミョンテ(명태)」にさかのぼるとしています。福岡・博多の旅行ガイドには、定番の辛子明太子から新しい商品まで、明太子のお土産がたくさん並びます。

その魚卵をパンと合わせるのは、明太子の味がごはんの外へ広がっていった道筋のひとつです。福岡の明太フランスを紹介する日本の食の雑誌は、バゲットに明太子バターやクリームを塗って焼いたもので、店ごとにフィリングの工夫があると説明しています。同じ記事は、福岡のパン店「フルフル」が発祥だという話も紹介していますが、これはよく語られる説として書かれたもので、確かめられた事実としては示されておらず、店や年を裏づける一次資料もありません。この記事では発祥を断定しません。

今回のレシピは、明太子にマヨネーズ、粉チーズ、おろしにんにくを混ぜたソースを使います。焼く前に、切り込みの中と表面に塗ります。

マヨネーズ系とバター系

明太子バターやクリームを軸にした店の明太フランスもありますが、その配合の分量は確認できていないため、ここでは使いません。このレシピでは、バターと明太ソースを分けています。バターは切り込みの中だけ、マヨネーズのソースは切り込みの中と表面です。

アレルゲンと食品の安全

このパンには、小麦(パン)、卵(マヨネーズ)、乳(粉チーズとバター)、魚卵(明太子)が含まれます。明太子を含め、使うすべての商品の原材料表示を確認し、ほかのアレルゲンがないか見てください。厚生労働省は、リステリア菌による食中毒では妊婦、高齢者、免疫機能が低下した人が重症化しやすいとし、予防策のひとつに加熱を挙げています。これは明太子だけを名指ししたものではなく、パンの焼き色は、中のフィリングがどれだけ温まったかを測るものでもありません。リスクの高い方は、医療や食品安全に関してご自身に適用される助言や指針に従ってください。


材料(フランスパン1本分)

明太フランスの材料。パン、明太子、マヨネーズ、粉チーズ、にんにく、バター、パセリ
1本のパンと明太子1本、あとは身近な材料だけ
| 材料 | 分量 | 役割 |

| --- | --- | --- | | フランスパン | 1本 | 土台。上を薄く切り、縦に切り込みを入れる | | 明太子 | 1本(50g) | ソースの主な味。薄皮は除き、中身だけを使う | | マヨネーズ | 大さじ3 | 明太ソースのベース | | 粉チーズ | 大さじ1 | 明太ソースに混ぜる | | おろしにんにく | 小さじ1/2 | 明太ソースに混ぜる | | 有塩バター | 5g | 切り込みの内側だけに薄く塗る。ソースには混ぜない | | 刻みパセリ | 適量 | 焼いたあとに散らす |

道具

  • ボウル
  • 包丁(パン切り包丁だと切り込みを入れやすい)
  • まな板
  • スプーンまたは小さなへら
  • 天板
  • クッキングシート
  • オーブン

選び方と代用

パン。 フランスパン1本を使います。バゲットも候補のひとつです。ソースは切り込みの中と表面に塗ります。

明太子。 そのまま食べられる、食品として売られている明太子を使います。銘柄によって辛さや塩気が違い、選んだものの味がそのまま焼き上がりに出ます。マイルドなものにするか、辛めにするかで味が変わります。使う前は冷蔵で保管し、保存方法は商品の表示に従ってください。表示が優先です。

チーズとにんにく。 ソースには粉チーズ大さじ1とおろしにんにく小さじ1/2を使います。

パセリ。 焼いたあとに刻みパセリを適量散らします。省いてもかまいません。


作り方

精密さより順番

ソースを先に作っておくと、パンを切ったらすぐに塗れます。そこから内側→外側の順に進めます。切り込みにバター、切り込みにソース、残りのソースを表面に。

1. 明太子から中身を取り出す

明太子の薄皮に長さ方向の切れ目を入れ、中身をスプーンでしごいてボウルに出します。薄皮は捨てます。

明太子の中身を取り出す
切れ目を入れた薄皮から、中身をボウルにしごき出す
  1. 明太ソースを混ぜる

取り出した中身に、マヨネーズ大さじ3、粉チーズ大さじ1、おろしにんにく小さじ1/2を加え、全体が均一になるまで混ぜます。バターは加えません。

明太ソースを混ぜる
明太子、マヨネーズ、粉チーズ、にんにくを1つのソースにまとめる
  1. パンの上部を薄く切り落とす

フランスパンをまな板にのせ、上の部分を薄く切り落とします。

パンの上部を薄く切り落とす
上を薄くそぐだけにとどめる
  1. 縦に切り込みを入れる

上部を薄く切り落としたパンの上面に、長さに沿って深さの半分ほどまで切り込みを入れます。底まで切り離さないようにしてください。

パンに縦の切り込みを入れる
切り込みは深さ半分ほど。底は切り離さない
  1. 切り込みの内側にバターを塗る

有塩バター5gを、切り込みの内側に薄く塗ります。

切り込みの内側にバターを塗る
バターは切り込みの中だけ
  1. 切り込みの内側に明太ソースを塗る

バターを塗った切り込みの内側に、明太ソースの一部を薄く塗ります。残りは表面用にとっておきます。

切り込みの内側に明太ソースを塗る
バターを塗った切り込みに、薄くソースを重ねる
  1. 残りのソースを表面に塗る

残りの明太ソースを、パンの表面に広げます。

残りのソースをパンの表面に塗る
残りのソースで表面をおおう
  1. 180℃で焼き色がつくまで焼く

クッキングシートを敷いた天板にパンをのせ、180℃のオーブンで約10分、表面に焼き色がつくまで焼きます。

オーブンで焼いている明太フランス
表面のソースが色づくまで焼く
  1. 焼いたあとにパセリを散らす

オーブンから出し、刻みパセリを散らします。

焼いたパンにパセリを散らす
パセリは焼いてから
  1. 切り分けて食べる

焼けたパンを、食べる量に合わせて切り分けて食べます。

切り分けた明太フランス
食べる分だけ切り分ければ、どの断面からもフィリングが見える

うまくいかないときの直し方

困りごと 考えられる原因 対処
ソースに薄皮が混じる 中身を出すときに薄皮が残った 塗る前に取り除く。次回は切れ目を入れた薄皮から中身を丁寧にしごき出す
時間前に表面が黒ずんでくる 表面の色を確認する 終盤は色を見て、焼き色がついたら取り出す。濃い色を求めて時間を延ばさない
約10分でも上がまだ白っぽい オーブンやパンの大きさが違う 様子を見ながら、表面に焼き色がついたら取り出す。追加の時間は決めていない
パンに対してソースが足りない 想定より長い、または太いパンだった 油脂やマヨネーズを目分量で足さず、切り込みと表面に薄く行き渡らせる
塩辛い、辛すぎる 明太子の銘柄が強め 次回はマイルドな明太子を選ぶ。商品の味がそのままパンに出る
パンが2つに割れた 切り込みが底まで届いた 切り込みは深さの半分ほどにとどめる

このレシピとは別のアレンジ

マイルドな明太子、辛めの明太子。 銘柄を替えるのが、味を変える一番簡単な方法です。辛さや塩気は商品で変わります。材料の分量はそのままにしてください。

パセリなしで。 パセリを省くのは任意のアレンジです。この作り方では、焼いたあとに散らします。

スライスしたパンで。 切り込みを入れたパンではなく、スライスしたパンに塗るのは、形も火の当たり方も違う別の作り方です。ここの焼き時間は丸ごと1本のパン用なので、そのまま使えません。

バター主体のお店風。 福岡のパン店には、明太子バターやクリームを軸にしたフィリングが多くあります。ここで紹介したマヨネーズ系とは別の配合で、この記事では分量を示しません。

よくある質問

バゲットでもいいですか?

はい。「フランスパン」としては、バゲットが自然な選択です。ただし、このレシピは長さや重さを示さず、フランスパン1本としているだけなので、バゲットがぴったり同じとは限りません。手元のソースで切り込みと表面をおおい、焼き加減は色で判断してください。

バターは明太ソースに混ぜますか?

このレシピでは混ぜません。有塩バター5gは切り込みの内側に単独で塗り、そのあとにマヨネーズ系の明太ソースを、切り込みの中と表面に塗ります。

どのくらい焼きますか?

180℃で約10分、焼き色がつくまでです。DELISH KITCHENのレシピページには調理時間の目安として約15分とも載っていますが、予熱を含むかどうかは書かれていないので、焼く時間が長いという意味には読まないでください。ページには予熱の具体的な指示もありません。オーブンやパンによる差はあり、ここでは調整した時間は示しません。

焼き色がつけば、中のフィリングまで温まっていますか?

いいえ。焼き色は表面が焼けたことを示すだけで、フィリングの中心がどれだけ温まったかは分かりません。厚生労働省のリステリアに関する案内は、予防策のひとつに加熱を挙げていますが、このパンの温度は示していません。ここでも示しません。

残ったらどう保存しますか?

焼いたパンの保存期間、冷凍の方法、温め直しの案内は用意していません。このレシピは焼きたてを食べる前提で書いています。調理前の明太子は、表示に従って冷蔵で保管してください。

明太フランスの発祥はどこですか?

日本の食の雑誌の1つが、福岡のパン店「フルフル」が始まりとされると書いていますが、これは伝えられている話として紹介されたものです。店や年を裏づける一次資料がないため、この記事では発祥を断定しません。

主な参考リンク

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