深い器に盛ったちぎったパンとほぐした羊肉、玉ねぎに熱いスープを注いだトルクメニスタンのドグラマ
🔪下準備20分
🔥調理1時間30分
🌍料理トルクメニスタン料理

ドグラマの作り方|トルクメニスタンのちぎったパンと羊肉のスープ

約9分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 5

羊肉を煮てスープをとる(1時間〜1時間半)

手順1: 羊肉を煮てスープをとる(1時間〜1時間半)

大きな鍋に羊肉、水2.8L、トマト、塩大さじ1を入れ、強火にかけて煮立てます。表面に浮いてくるアクをすくって取り除いたら、中火に落として蓋をします。ふつふつと煮立つ火加減を保ちながら、1時間〜1時間半煮ます。肉の中まで火が通り、フォークがすっと入るくらいやわらかくなれば煮上がりです。

STEP 22 / 5

パンをちぎる(約10分)

手順2: パンをちぎる(約10分)

肉を煮ているあいだに、ナンやピタを手でちぎるか包丁で、1.2cmほどの小さな角に切ります。大きさがそろっていると、スープの吸い方が均一になります。ちぎったパンは大きなボウルに入れます。

STEP 33 / 5

玉ねぎと黒こしょうを混ぜる(約5分)

手順3: 玉ねぎと黒こしょうを混ぜる(約5分)

パンのボウルに薄切りの玉ねぎと、たっぷりの黒こしょうを加えます。手で全体を返すように混ぜ、玉ねぎがパンのあいだにまんべんなく行き渡ったら、そのままおいておきます。

STEP 44 / 5

肉を取り出してほぐす(約5分)

手順4: 肉を取り出してほぐす(約5分)

煮上がった肉を、穴あきお玉で鍋から取り出します。スープは鍋に残し、湯気が立つくらいの弱火で温めておきます。肉が手でさわれるくらいに冷めたら、清潔な手かフォーク2本で、繊維に沿って細かくほぐします。骨があれば取り除きます。ほぐした肉をパンのボウルに加え、全体がよくなじむまで混ぜます。

STEP 55 / 5

熱いスープを注いでなじませる(20〜30分)

手順5: 熱いスープを注いでなじませる(20〜30分)

鍋のスープをもう一度煮立て、熱いうちにボウルの具に注ぎます。ボウルに布巾かラップをかぶせ、20〜30分おいて味をなじませます。パンがスープを吸ってふっくらとやわらかくなれば食べごろです。味を見て、塩と黒こしょうで調えます。器に取り分けて食べます。

煮立ったスープを大きなボウルに注ぐときは、ボウルを安定した場所に置き、少しずつ注いでください。重い鍋を傾けると、熱いスープがはねたり鍋がすべったりします。肉をほぐすときは、やけどをしないよう、手でさわれる温度まで冷めてから作業します。

パンを入れたら、スープを注いだあとはかき混ぜすぎないようにします。何度も混ぜるとパンが崩れて粥のようになってしまいます。注いだら布巾をかけて待つのが、パンのかたちを残すこつです。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

羊肉の角切り、トマト、玉ねぎ、市販のナン、塩、黒こしょうを並べたドグラマの材料

材料は、whats4eats のレシピ(4人分)をもとにしています。パンを窯で焼く代わりに市販のナンやピタを使う、家庭で作りやすい方法です。ポンドとクォートの分量は、グラムとリットルに換算しました。

4品目

スープと肉

材料 分量 代替・備考
羊肉(煮込み用) 1.2kg 角切り。マトン、ラム、牛肉でも
水 2.8L
トマト 2個 種を除いて刻む
塩 大さじ1
4品目

パンと玉ねぎ

材料 分量 代替・備考
ナンまたはピタ 4〜5枚 市販品
玉ねぎ 2個 薄切り
塩 少々 味を見て
黒こしょう たっぷり 粗びき

羊肉は、脂の多い部位を使うのが伝統的です。whats4eats は、脂の少ない部位でも作れるとしたうえで、あばら肉を使ったり骨を加えたりするとスープの味が濃くなると書いています。日本では、精肉店や輸入食材店でラムやマトンの煮込み用の肉が手に入ります。羊肉が手に入らなければ、牛肉の煮込み用で作ってください。

パンは、ナンやピタのような平たいパンを選びます。トルクメニスタンでは窯で焼いた平たいパンを使うので、薄くてやわらかいものより、ある程度の厚みと噛みごたえのあるパンのほうが、スープを吸っても形が残りやすいはずです。黒こしょうは仕上がりの香りを左右するので、粒の黒こしょうをスパイスミルで挽いて使うと香りが立ちます。

コツ

肉を煮るのに時間がかかるので、パンと玉ねぎの準備は、肉を煮ているあいだに済ませます。whats4eats によると、圧力鍋を使えば煮る時間はおよそ半分になり、肉はよりやわらかく、スープはより濃く仕上がります。


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Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

大きな布の上に、焼きたての丸いパンが何枚も積まれています。家族が輪になって座り、それを手でちぎっては小さなかけらにしていく。かたわらの大鍋では、羊肉が朝からことことと煮えています。ちぎったパンに薄切りの玉ねぎとほぐした肉を混ぜ、熱いスープをたっぷり注ぐ。ドグラマ(dograma)は、トルクメニスタンで祝いの日に作られる、パンと羊肉のスープです。

名前は「細かく切る」から

トルクメニスタンの家庭で、布の上に広げた丸いパンを家族が手でちぎる様子

トルクメニスタンの料理を紹介するサイト One Turkmen Kitchen によると、ドグラマという名前はトルクメン語の「ドグラマク(dogramak)」、つまり「細かく切る」から来ています。指しているのは、パンをちぎって細かくする作業。同じサイトはドグラマをいちばん伝統的なトルクメン料理と呼び、特別な日のための料理だと書いています。

その特別な日の代表が、グルバンルク(Gurbanlyk)。イスラム暦ズルヒッジャ月の10日から3日間続く犠牲祭で、家族や友人、近所の人がたがいの家を訪ね、食事をともにします。この日のドグラマは、粘土の窯で焼いた平たいパンと、新鮮な羊肉を煮たスープで作るのが習わし。パンをちぎる作業は、ふつう家族みんなで手分けして行うそうです。

トルクメニスタンのニュースサイト Turkmenportal も、ドグラマを羊肉、平たいパン、玉ねぎで作るトルクメンの国民的な料理として紹介しています。材料はたったこれだけ。料理サイト whats4eats は、「シンプルさが、ときに料理の奇跡を生む」とこの料理を表現しています。祝いの日には大量に作るため、仕込みが一日がかりになることもあるそうです。

豆知識

One Turkmen Kitchen のレシピでは、ちぎったパンと肉に脂の多いスープを少しだけかけて混ぜ、布に包んでなじませておきます。食べるときに器へ取り、熱いスープを注ぐ食べ方のほかに、スープをかけずにお茶と一緒に食べることもできると書かれています。


熱々をたっぷりのスープで

深い器に盛ったドグラマに黒こしょうをふり、湯気が立つ完成の一皿
深い器に盛り、黒こしょうをふって熱いうちに食べる

器に盛ったドグラマは、スープを吸ったパンのふっくらした食感と、羊肉の脂の甘み、生の玉ねぎのしゃきっとした辛みが一度に口に入ります。旅行会社 Ayan Travel のサイトは、深い器に乾いたドグラマを半分ほど入れて、煮立った羊のスープを注ぎ、黒こしょうと赤唐辛子をふって食べると紹介しています。辛いのが好きなら、仕上げに赤唐辛子をひとふりするのもトルクメニスタン流です。

中央アジアの羊肉料理をもっと知りたいなら、ゆでた肉と小麦の生地を合わせるカザフスタンのベシュバルマクや、ウズベキスタンの炊き込みご飯プロフも作ってみてください。

よくある質問

残ったドグラマのスープとパンを分けて保存容器に入れる様子

羊肉がないときは何で作れますか?

whats4eats のレシピは、羊肉の代わりに牛肉の煮込み用を使えるとしています。骨つきの部位を使うと、スープの味が濃くなります。

野菜を入れてもいいですか?

whats4eats は、伝統的ではないものの、刻んだほうれん草やふだん草など、やわらかい葉物をパンと玉ねぎに加えてもよいと書いています。入れる場合は、伝統の作り方とは別のアレンジとして楽しんでください。

残ったらどうすればいいですか?

スープを注いだあとのパンは時間がたつとくずれていくので、食べきれる量だけスープを注ぐのがおすすめです。残ったスープは粗熱をとってから冷蔵し、早めに使いきります。温め直すときは、鍋で煮立つまでしっかり温めてください。

圧力鍋を使うときの時間は?

whats4eats によると、圧力鍋を使うと肉を煮る時間はおよそ半分になります。具体的な加圧時間は、お使いの圧力鍋の説明書に従い、肉がやわらかくなっているかを確かめてください。

主な参考リンク

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