ピタに豚肉の薄切り、ツァジキ、トマト、赤玉ねぎ、細いフライドポテトを包んだギロス
🌍ジャンルギリシャ料理

ギロスの作り方|豚肉を重ねて焼き、ピタに包むギリシャの屋台料理(γύρος)

世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方

STEP 11 / 8

豚肉を約5mm厚に切り、軽くたたく

手順1: 豚肉を約5mm厚に切り、軽くたたく

作業中は豚肉を冷たいままにしておきます。肩肉とバラ肉を約5mm厚のシート状に切り、1枚ずつ肉たたきで軽くたたいて厚みをそろえます。厚みがそろうと味が均一にしみ込み、詰めたときにもまとまりのあるブロックになります。

STEP 22 / 8

玉ねぎ汁のマリネを作る

手順2: 玉ねぎ汁のマリネを作る

玉ねぎ1個をすりおろし、小さなざるか布で絞って汁を取ります。ボウルに玉ねぎ汁、赤ワインビネガー大さじ3、オリーブ油大さじ2、はちみつ大さじ1、乾燥オレガノ小さじ2、乾燥タイム小さじ1、塩小さじ2、黒こしょう小さじ1を入れて混ぜます。使うのは汁だけなので、マリネがなめらかで、全部の肉に均一にからみます。

STEP 33 / 8

1枚ずつマリネをからめ、ひと晩冷蔵する

手順3: 1枚ずつマリネをからめ、ひと晩冷蔵する

山積みの外側だけでなく、1枚1枚の肉にマリネをなじませます。重ねたときに、どの層にも味が入ります。覆いをして冷蔵庫でひと晩置いてください。マリネ中の肉を室温に置いたままにしてはいけません。

STEP 44 / 8

深い型に詰めて、平らに押さえる

手順4: 深い型に詰めて、平らに押さえる

肉2kgがゆったり入り、上に脂が出る余裕のある型を選びます。小さな型に無理に押し込まないでください。マリネした肉を隙間なく層に重ね、1層ごとに押さえて、締まった平らなブロックにします。

1つの型に入りきらず、数個に分ける場合は、下の焼き時間はあてになりません。次の工程の中心温度の確認を頼りにしてください。

STEP 55 / 8

180°Cで約1時間焼き、中心を確かめる

手順5: 180°Cで約1時間焼き、中心を確かめる

180°Cに予熱したオーブンで約1時間焼きます。この1時間は目安です。オーブンや型によって差があるため、これだけでは火が通った証拠になりません。

ブロックのいちばん厚い中心に温度計を差し、75°Cに達して1分以上保たれていることを確認してください。薄切りを詰めたブロックは、1枚の大きな塊肉とは同じに扱えないため、塊肉向けの豚肉の基準はここでは使いません。外側が焼けていても、中心が加熱できている保証にはなりません。目標に届いていなければ、さらに焼いてから測り直します。

STEP 66 / 8

薄く切り、熱い乾いたフライパンで焼き直す

手順6: 薄く切り、熱い乾いたフライパンで焼き直す

焼けたブロックを薄く切ります。厚手のフライパンを油なしで熱し、その場で食べる分だけを、縁に焼き色がつくまで焼き直します。焦げたり煙が強く出たりしたら火を弱めてください。この工程を省くと切り身は平べったい味になります。ギロスらしい香ばしさは、縁の焼き目から生まれます。

焼いた肉には、生の豚肉に触れたものではなく、きれいなトングとまな板を使ってください。

STEP 77 / 8

ピタを温めて具を重ねる

手順7: ピタを温めて具を重ねる

ピタを温め、ツァジキを塗ってから、香ばしく焼いた豚肉、トマト、薄切りの生玉ねぎ、フライドポテトをのせます。ツァジキを先に塗ると熱い肉とそこで出会い、野菜とポテトは上に乗る形になります。

STEP 88 / 8

包んで、すぐ食べる

手順8: 包んで、すぐ食べる

ピタを具のまわりに折り、下側を紙かクッキングシートで包んでまとめます。肉が熱く、ツァジキがまだ冷たいうちに、すぐ食べてください。

肉を薄く削ぐように切ると、焼き直したときに縁がたくさんできて、カリッとした部分の割合が増えます。厚切りにするとギロスらしい食感から遠ざかります。

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Ingredients

材料

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

豚肩肉とバラ肉、玉ねぎ、赤ワインビネガー、オリーブ油、はちみつ、乾燥オレガノとタイム、ピタと添え物
マリネは短く素朴な配合。添え物は市販品で用意します

分量は、豚肩肉と豚バラ肉を合わせて2kgの場合です。肩肉とバラ肉の両方を使い、それぞれの量は好みで決めてください。

ピタ、ツァジキ、フライドポテトは市販品の添え物です。トマトと添える玉ねぎも含め、食べる分だけ用意してください。

9品目

肉とマリネ

材料 分量 代替・備考
豚肩肉と豚バラ肉 合わせて2kg 約5mm厚に切る。肩肉は肉の食べ応え、バラ肉は層をしっとりさせる脂のため。2部位の配分は指定なし
玉ねぎ 1個 すりおろして絞り、汁だけをマリネに使う
赤ワインビネガー 大さじ3 酸味を加える
オリーブ油 大さじ2 ハーブを肉にまとわせる
はちみつ 大さじ1 やさしい甘みと焼き色の助け
乾燥オレガノ 小さじ2 香りの主役となるハーブ
乾燥タイム 小さじ1 香りを支えるハーブ
塩 小さじ2 味つけ
黒こしょう 小さじ1 味つけ
5品目

包むもの

材料 分量 代替・備考
ピタ 指定なし 具をのせる前に温める
ツァジキ 指定なし 市販の冷たいヨーグルトソース
トマト 指定なし 薄切りか食べやすい大きさに切る
玉ねぎ 指定なし 生のまま薄切り。マリネ用の玉ねぎとは分けておく
フライドポテト 指定なし ピタに入れるか、別に添える
アレルギー

ピタには小麦、ツァジキには乳が含まれます。買うピタ、ツァジキ、フライドポテトは、アレルゲン表示と同じ工場で作られた製品に関する表示を確認してください。

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手に入りにくい材料の買い方

買い出しガイド

ギロス:縁がカリッと焼けた薄切り豚肉を、温かいピタに包む

このレシピで守りたいこと

豚の薄切りを重ねてひと塊に焼き、削ぎ切りにして焼き目をつけ、温かいピタ、冷たいツァジキ、生野菜と合わせます。熱くて香ばしい肉と冷たくなめらかなソースの取り合わせが、この料理の核です。

ギリシャの首都アテネで、ギロスは通りと夜の食べ物です。垂直の回転串に積まれた肉が火の前でゆっくり回り、焼けた外側が薄く削ぎ落とされます。その肉を温かいピタにツァジキ、トマト、玉ねぎ、たいていはフライドポテトも少し添えて包み、歩きながら食べる。夜の外出の合間や、街を歩きながらの軽い夜食にぴったりです。

日本の家庭に縦型のロティサリーはなかなかありません。そこで、この記事では家庭向けの方法を使います。マリネした豚肩肉とバラ肉の薄切りを深い型にぎっしり詰めてオーブンで焼き、食べる直前に薄く切って、乾いたフライパンで焼き直します。回転串の完全な再現ではありませんが、肉を重ねること、縁の焼き目、熱いものと冷たいものを一緒に包むことという、この料理の要点は残せます。

名前と表記

ギリシャ語では γύρος、英語ではgyrosと書きます。名前は「回る」ことを指し、肉を焼く回転串に由来します。

ギロスとスブラキは何が違うのか

アテネでは、ギロスとスブラキが同じメニューボードに並ぶことがよくあります。どちらもピタに入ることがありますが、作り方は別です。

ギロス スブラキ
肉の用意 垂直の串に肉を重ねる 肉片を串に刺す
焼き方 積んだ肉が火の前で回る 串ごと網で焼く
出し方 焼けた外側を薄く削ぐ 串から肉片を外して出す

アテネ市の公式観光ガイドは、ギロスを豚肉または鶏肉で作るものと説明し、基本の味つけとして塩、こしょう、にんにく、オレガノを挙げています。そこに加えるハーブやスパイスは店ごとに違うそうです。つまり、ギリシャ全土で通じる「これ」という配合はありません。この記事のレシピは、玉ねぎ汁、赤ワインビネガー、オレガノ、タイムを軸にした、公開されている家庭向けの一案です。にんにくは入りません。観光ガイドの味つけに寄せたいときは、後半のアレンジの節を見てください。

アテネの通りで、ギロスはこう食べる

ギロスはスブラキと並んで、アテネの屋台料理の代表格です。典型的な包み方は、温かいピタ、薄切りの肉、ツァジキ、トマト、玉ねぎ、フライドポテトの組み合わせ。肉が塩気と脂と焼き目を担当し、ツァジキが冷たさとまとまりを、トマトと玉ねぎが新鮮さと歯ごたえを、ポテトがやわらかさとボリュームをピタの中に加えます。

作るときも、この組み合わせを頭に置いておきましょう。肉だけですべての味を背負わなくていいのです。ピタは、ひと口で完結するように組み立てられています。


使う道具

  • 肉たたきなど。薄切り肉を軽くたたいて厚みをそろえます
  • おろし金と、玉ねぎ汁を絞る小さなざるか布
  • 深いパウンド型などの深い型。肉2kgが入り、焼いている間に出る脂がたまる余裕のある大きさのもの
  • 層を押さえるための平らな重しかへら
  • 料理用温度計。ブロックのいちばん厚い中心の温度を測ります
  • 焼き直し用の厚手のフライパン
  • 生の肉専用のまな板、包丁、トング。野菜、ツァジキ、焼いた肉に使うものとは分けておきます

部位と代用の考え方

豚肩肉とバラ肉。 肩肉(または肩ロース)とバラ肉は、ふつうのスーパーで手に入ります。ほかの部位に替えると脂の量が変わり、層のしっとり感も変わります。

赤ワインビネガー。 米酢など別の酢を使うなら、同じ味の置き換えではなく風味の変更として考えてください。同じ量が合うとは限りません。

ピタ。 温かくやわらかいピタが、この包みをまとめます。ナンやトルティーヤに替えるなら、同じ料理ではなく、肉の別の食べ方と考えてください。

ツァジキ。 このレシピは市販のツァジキを使い、手作りの配合は載せていません。自作するなら、ここで即興せず、別の完全なレシピに従ってください。


うまくいかないとき

状態 考えられる原因 対処
外側は焼けているのに中心が75°C未満 ブロックが厚い、またはオーブンの火力が弱い。約1時間は目安にすぎない オーブンに戻し、いちばん厚い中心が75°Cで1分以上になるまで焼く
切るとブロックが崩れる 詰めるときの押さえが足りない 次回は、型に詰めるときに1層ごとにしっかり押さえる
層によって味が薄い マリネを上からかけただけで、1枚ずつにからめていない 次回は、詰める前に全部の肉にマリネをなじませる
切り身が平べったくやわらかい味になる オーブンから直接ピタに入れた 熱い乾いたフライパンで、縁に焼き色がつくまで焼き直す
フライパンから煙が出て焦げる 出てくる脂の量に対して火が強すぎる 火を弱め、少量ずつ焼く
型の縁近くまで脂がたまる 肉2kgに対して型が小さい もっと大きく深い型にするか、肉を分けて各型の中心温度を測る

衛生と残った肉の扱い

生の肉と中心温度

生の豚肉とその道具は、ほかのものと分けて扱ってください。生肉専用のまな板、包丁、トングを用意し、マリネに使うおろし玉ねぎと、添える薄切りの玉ねぎも別にします。焼いた肉は、いちばん厚い中心が75°Cで1分以上に達してはじめて食べられます。時間と色だけでは足りません。

マリネ中の生肉は冷蔵庫に入れます。焼いた肉をすぐに食べないときは、浅い容器に移して速やかに冷まし、冷蔵してください。温め直すときも、中心が75°C以上になるまで加熱します。保存日数の目安は、この記事では示しません。

ピタ、野菜、ツァジキは肉とは別に保存し、食べる直前に1つずつ組み立ててください。

アレンジ

  • 包むか、皿に盛るか。 ピタに全部を包まず、香ばしく焼いた豚肉を皿に盛り、ピタ、ツァジキ、トマト、玉ねぎを横に添えても楽しめます。
  • ポテトは中か、別添えか。 アテネではポテトをピタの中に入れることがよくあります。包みを軽くしたければ、別に添えてください。
  • 肩肉とバラ肉のバランス。 元のレシピは2部位の配分を決めていません。バラ肉が多いとブロックの脂が増え、肩肉が多いと減ります。決まりごとではなく、自分で選ぶ部分と考えてください。
  • 店風の味つけ。 アテネ市の公式ガイドは、ギロスの基本の味つけを塩、こしょう、にんにく、オレガノとし、追加のハーブやスパイスは店ごとに違うとしています。この記事のレシピは家庭向けの一案で、唯一の形ではありません。
  • 型焼きと縦型の回転串。 型でオーブン焼きしてからフライパンで焼き直すのは家庭用の方法です。肉を重ねることと焼き目は再現できますが、縦型の串で回る肉とは同じではありません。

よくある質問

まず確認すること

何よりも先に、焼いたブロックのいちばん厚い中心が75°Cで1分以上に達したかを確かめてください。ほかは食感と味の問題です。

ギロスとスブラキの違いは何ですか?

ギロスは垂直の串に肉を重ね、火の前で回して、薄く削いだものです。スブラキは肉片を串に刺して焼いたものです。どちらもピタに入ることがありますが、別の料理です。

縦型のロティサリーは必要ですか?

必要ありません。このレシピは、重ねた肉をブロックとして深い型でオーブンで焼き、薄く切って熱い乾いたフライパンで焼き直します。串の完全な再現ではなく、家庭向けの代わりの方法です。

ピタには何を入れますか?

典型的な組み合わせは、ツァジキ、肉、トマト、生玉ねぎ、フライドポテトです。ツァジキを先に塗り、肉、トマト、玉ねぎ、ポテトの順にのせると、包みが持ちやすくなります。

豚肩肉だけでも作れますか?

元のレシピは肩肉とバラ肉の両方を使い、バラ肉が脂を補って層をしっとりさせます。肩肉だけにすると脂の量が変わります。この記事では、同じ仕上がりになるとは言いません。

残りはどのくらい持ちますか?

保存日数の目安は、この記事では示しません。焼いた肉は浅い容器で速やかに冷まして冷蔵し、温め直すときは中心が75°C以上になるまで加熱してください。ピタ、野菜、ツァジキは肉と別にして、食べる直前に組み立てます。

主な参考リンク

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