ちぎった平たいパンの上に羊肉とかぼちゃ、じゃがいも、ズッキーニのトマト煮込みをかけたサリード
🔪下準備30分
🔥調理2時間25分
🌍料理カタール・湾岸料理

サリードの作り方|カタールのラマダンに食べるパンと羊肉の煮込み

約10分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 7

野菜を切り、トマトをピューレにする(約20分)

手順1: 野菜を切り、トマトをピューレにする(約20分)

じゃがいも、かぼちゃ、にんじんは皮をむいて2cmほどの角切りにし、ズッキーニも同じ大きさに切ります。玉ねぎとにんにくはみじん切りにします。トマトはへたを取ってざく切りにし、ミキサーでなめらかなピューレにします。スパイスは小皿に合わせておきます。

STEP 22 / 7

玉ねぎとにんにくを炒め、スパイスを加える(約5分)

手順2: 玉ねぎとにんにくを炒め、スパイスを加える(約5分)

厚手の鍋にギーの半量(30ml)を入れて中火で熱し、玉ねぎとにんにくを炒めます。きつね色になったら、シナモン、黒こしょう、コリアンダー、カルダモンの粉を加え、中火のまま2分炒めて、スパイスの香りを油に移します。

STEP 33 / 7

羊肉を加えて焼きつける(約3分)

手順3: 羊肉を加えて焼きつける(約3分)

羊肉と残りのギーを加え、強火にします。絶えず混ぜながら2分ほど、肉の表面の色が変わるまで焼きつけます。ターメリックとバハラットを加え、肉全体が黄色く色づくまで混ぜます。

STEP 44 / 7

トマトとスープを加えて2時間煮込む(約2時間)

手順4: トマトとスープを加えて2時間煮込む(約2時間)

トマトのピューレと鶏がらスープ700mlを加え、煮立てます。煮立ったら蓋をして中火で2時間煮込みます。ふつふつと静かに煮立つ状態を保ち、ときどき蓋を開けて鍋底から混ぜ、煮汁にとろみがついてきたかを見てください。水分が減って肉が汁から出てしまうようなら、湯を少し足します。羊肉に竹串がすっと通るくらいやわらかくなれば次へ進みます。

STEP 55 / 7

じゃがいも、かぼちゃ、にんじんを加える(約14分)

手順5: じゃがいも、かぼちゃ、にんじんを加える(約14分)

じゃがいも、かぼちゃ、にんじんを加え、全体に煮汁がなじむように混ぜて、そのまま中火で14分ほど煮ます。じゃがいもに竹串を刺して、すっと通れば大丈夫です。

STEP 66 / 7

ズッキーニとサフランを加えて仕上げる(約5分)

手順6: ズッキーニとサフランを加えて仕上げる(約5分)

ズッキーニ、サフラン、みじん切りにしたコリアンダーの葉を加えます。ズッキーニに竹串がすっと通り、やわらかくなるまで煮たら、味を見て塩で調えます。サフランが溶けて、煮汁がつややかな黄金色を帯びれば煮上がりです。

STEP 77 / 7

パンにかけて盛り付ける(約5分)

手順7: パンにかけて盛り付ける(約5分)

平たいパンを手で3cmほどの大きさにちぎり、大皿か深めの器に敷きつめます。上から煮汁をたっぷりかけてパンに吸わせ、羊肉と野菜をのせます。パンがしっとりと汁を吸ったところで、熱いうちに食べます。

羊肉を強火で焼きつけるときは、ギーがはねることがあります。鍋に顔を近づけず、柄の長い木べらで混ぜてください。また、生の肉を切ったまな板と包丁は、野菜に使う前によく洗いましょう。

パンは、食べる直前に煮汁をかけるのがこつです。早くかけすぎると、パンがふやけて崩れてしまいます。少しカリッとした食感を残したいなら、パンをトースターで軽く焼いてからちぎると、汁を吸っても形が残りやすくなります。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

羊肩肉、トマト、かぼちゃ、じゃがいも、にんじん、ズッキーニ、ギー、サフラン、粉スパイス、平たいパンを並べたサリードの材料

材料は、Gulf News が紹介した、UAEの Al Badia Golf Club の総料理長ロビー・ストークス(Robbie Stokes)によるサリードのレシピ(4人分)をもとにしています。

13品目

煮込み

材料 分量 代替・備考
羊肩肉 1kg 角切り
ギー 60ml 溶かしておく。半量ずつ使う
玉ねぎ 15g みじん切り
にんにく 小さじ1/2 みじん切り
トマト 500g ミキサーでピューレにする
鶏がらスープ 700ml
じゃがいも 100g 皮をむいて角切り
かぼちゃ 125g 皮をむいて角切り
にんじん 100g 皮をむいて角切り
ズッキーニ 100g 角切り
サフラン 小さじ1/4
コリアンダーの葉(パクチー) 適量 刻む
塩 適量 味を見て
6品目

スパイス

材料 分量 代替・備考
シナモンパウダー 小さじ3/4
黒こしょう 小さじ1 粉
コリアンダーパウダー 小さじ3/4
カルダモンパウダー 小さじ3/4
ターメリック 小さじ1
アラビアのミックススパイス(バハラット) 大さじ1 市販のバハラット
1品目

盛り付け

材料 分量 代替・備考
平たいパン 4枚 ピタパンなど

「ミックススパイス」は、アラビア料理で使う配合スパイスのこと。日本では、輸入食材店や通販で「バハラット」の名前で売られています。このレシピの味の芯はシナモン、カルダモン、ターメリックなので、バハラットがなくても作れますが、香りの奥行きは浅くなります。

サフランは高価ですが、ほんの小さじ1/4で煮込み全体に黄金色と華やかな香りが加わります。ギーはバターから水分と乳固形分を除いた油で、輸入食材店や大きなスーパーで手に入ります。

コツ

野菜は、煮える時間に合わせて2回に分けて加えます。じゃがいも、かぼちゃ、にんじんを先に、火の通りやすいズッキーニは最後に入れると、どの野菜も形を残したままやわらかく仕上がります。


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Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

日が沈み、断食明けを告げる声が響くと、家族が大皿のまわりに集まります。皿の底には、ちぎった薄いパンが敷きつめられ、その上からトマト色の煮込みがたっぷりとかけられている。パンは汁を吸ってしっとりとやわらかくなり、てっぺんには煮込んだ羊肉とかぼちゃ、じゃがいも。サリード(thareed)は、カタールをはじめとする湾岸の家庭で、ラマダンの食卓に欠かせないパンと肉の煮込みです。

ラマダンの食卓に、毎日のように

カタールの家庭で、ラマダンの日没後に大皿のサリードを家族で囲む食卓

カタール国営通信(QNA)は、ラマダンに家族を集める伝統的なカタール料理を紹介した記事の中で、サリードをハリース(harees)と並んでイフタール(断食明けの食事)の食卓でいちばんに挙がる料理と書いています。ラマダンの1か月のあいだ、カタールの家庭のイフタールには、ほぼ毎日のように並ぶそうです。

同じ記事によると、サリードは、カリッと焼いた平たいパンに、羊肉や鶏肉の煮込み、あるいは野菜だけの煮込みを合わせた料理です。パンを細かく砕いて煮込みに加え、その上に肉と野菜をのせて仕上げます。記事は、とくに野菜をたっぷり入れたサリードを、栄養のある一皿としても紹介しています。一日の断食を終えた体に、やわらかく煮込んだ肉と野菜、汁を吸ったパンはやさしく届きます。

サリードはカタールだけの料理ではありません。アラブ首長国連邦(UAE)の新聞 Gulf News も、羊肉と野菜の煮込みを平たいパンに重ねてかけるサリードを、UAEを代表する料理のひとつとして紹介しています。湾岸の国々で、それぞれの家庭の味が受け継がれている料理です。

豆知識

サリードに使うパンは、家庭や地域によって違います。Gulf News が紹介するUAEのレシピでは、薄く焼いたラガーグ(raqaq)やマルクーク(markook)と呼ばれるパンを皿に重ね、その上から煮込みを注いでいます。日本では、ピタパンなどの平たいパンで代用できます。


大皿で、みんなで取り分ける

大皿に盛ったサリードを、取り皿に分けて食べる完成の食卓
大皿に盛り、みんなで取り分けて食べる

サリードは、大皿に盛って食卓の中央に置くのが似合います。羊肉はほろりとくずれるほどやわらかく、かぼちゃの甘みとトマトの酸味、カルダモンとシナモンのあたたかい香りが煮汁にとけ込んでいます。いちばんおいしいのは、その煮汁をたっぷり吸った底のパン。最後のひと口まで、パンがごちそうです。

ラマダンの湾岸の食卓をもっと味わうなら、甘い揚げ菓子ルカイマートや、鶏肉と米をつぶして作るオマーンのスパイス粥マドルーバも作ってみてください。湾岸のスパイス使いの違いがよく分かります。

よくある質問

残ったサリードの煮込みとパンを別々に保存容器に分ける様子

羊肉の代わりに鶏肉でも作れますか?

カタール国営通信は、サリードを羊肉または鶏肉の煮込みで作る料理として紹介しています。鶏肉を使う場合は、羊肉より短い時間でやわらかくなるので、煮込み時間を短くし、中まで火が通ったことを確かめてください。

肉を使わずに作れますか?

同じ記事は、野菜だけの煮込みで作るサリードもあると書いています。肉を使わない場合は、野菜の種類と量を増やして作ってください。

バハラットが手に入らないときは?

なくても作れます。シナモン、カルダモン、黒こしょう、コリアンダーはレシピに入っているので、湾岸らしい香りの骨格は残ります。

残ったらどうすればいいですか?

煮込みとパンは別々に保存します。煮込みは粗熱をとってから冷蔵し、早めに食べきってください。温め直すときは鍋でしっかり煮立ててから、新しくちぎったパンにかけます。

主な参考リンク

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