揚げたトルティーヤとライムの薄切りをのせたユカタンのチキンスープ、ソパ・デ・リマ
🔪下準備20分
🔥調理40分
🌍ジャンルメキシコ料理・ユカタン料理

ソパ・デ・リマの作り方|ユカタンのライムとチキンのスープ

世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方

STEP 11 / 6

スープで鶏肉を煮る

手順1: スープで鶏肉を煮る

鍋に鶏がらスープ2.5L、オレガノ、クローブ、塩を入れて溶かし、鶏むね肉を加えて中火にかけます。沸いたら弱めの中火に落とし、ふたをして20分ほど煮ましょう。表面に浮いたアクはすくいます。肉の一番厚いところに竹串を刺し、透明な肉汁が出れば火が通った合図です。

STEP 22 / 6

鶏肉をほぐす

手順2: 鶏肉をほぐす

火を止めて鶏肉を取り出し、5分ほど置いて粗熱を取ります。骨を外し、フォーク2本か手で、繊維に沿って細く裂きましょう。身が柔らかく、繊維に沿って簡単にほぐれれば十分に煮えています。スープは味見をして、塩で調えておきます。ほぐした肉は乾かないよう、スープを大さじ2ほどかけておくとしっとりします。

STEP 33 / 6

トマトとピーマンを炒める

手順3: トマトとピーマンを炒める

フライパンにコーン油大さじ3を中火で熱し、玉ねぎを2分ほど炒めます。玉ねぎが透き通ったらピーマンとトマトを加え、さらに5〜6分炒めましょう。トマトの汁気が飛んで、ぽってりとしたペースト状にまとまれば完成です。量は1/2カップほどになります。

STEP 44 / 6

トルティーヤを揚げる

手順4: トルティーヤを揚げる

コーントルティーヤを半分に切ってから、5mm幅の細切りにします。小さめのフライパンに揚げ油を深さ2cmほど入れて170℃に熱し、トルティーヤを数回に分けて1〜2分揚げましょう。泡が小さくなり、薄いきつね色でかりっとしたら、網に上げて油を切ります。

STEP 55 / 6

ライムを用意する

手順5: ライムを用意する

ライム1個はごく薄い輪切りにして6枚取ります。残りのライムで果汁大さじ6を搾り、好みで皮をすりおろしましょう。果汁と皮は香りが飛びやすいので、スープを器に注ぐ直前の5分ほどで用意します。薄切りは2mmほどの厚さにすると、器の中で香りがよく出ます。

STEP 66 / 6

器で組み立て、熱いスープを注ぐ

手順6: 器で組み立て、熱いスープを注ぐ

スープを強火にかけ、2〜3分で全体がぐらぐらと沸騰するまで煮立てます。器ごとに、ほぐした鶏肉約40g、揚げたトルティーヤ大さじ3、トマトの炒めもの大さじ1強、ライムの薄切り1枚、ライム果汁大さじ1、すりおろした皮ひとつまみを入れましょう。そこへ煮立ったスープを注ぎ、すぐに食卓へ運びます。ハバネロは別皿で添えてください。

煮立ったスープを器に注ぐときは、器を平らな場所に置いてから、おたまで静かに注いでください。揚げ油は火を止めてから完全に冷めるまで、子どもの手の届かない場所に置きましょう。

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Ingredients

材料

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

ソパ・デ・リマの材料の鶏むね肉、鶏がらスープ、トマト、ピーマン、玉ねぎ、ライム、コーントルティーヤ

リカルド・ムニョス・スリタのレシピをもとに、日本で手に入る材料に置き換えた配合です。

5品目

スープ

材料 分量 代替・備考
鶏がらスープ 2.5L 顆粒の鶏がらスープの素を湯で溶いたものでよい
鶏むね肉(骨付き・皮なし) 1枚(約300g) 骨なしでも作れる。骨付きならうまみが増す
乾燥オレガノ 小さじ1/2 現地のレカドの代わり
クローブ(パウダー) ひとつまみ 入れすぎると薬っぽくなる
塩 小さじ1 鶏がらスープの塩気を見て加減する
4品目

トマトの炒めもの

材料 分量 代替・備考
コーン油 大さじ3 サラダ油でもよい
白玉ねぎ 1/4カップ(約1/4個) みじん切り
ピーマン 大さじ3(約1/2個) みじん切り
トマト 大1個 皮と種を除いて1cm角
6品目

仕上げ

材料 分量 代替・備考
コーントルティーヤ 6枚 細切りにして揚げる。揚げた状態で2カップ分
揚げ油 鍋に深さ2cm
ライム(薄切り用) 1個 ごく薄い輪切りを6枚
ライム果汁 大さじ6 食べる直前に搾る
ライムの皮(すりおろし) 小さじ1 好みで。食べる直前にすりおろす
ハバネロ 1本 好みで。薄い輪切りにして別皿で添える
コツ

日本のライムは、ユカタンのリマより酸味が強く出ます。果汁は大さじ6を一度に入れず、器ごとに大さじ1から味を見て足していくと、酸っぱすぎる失敗を防げます。ライムが手に入らなければ、すだちやかぼすでも爽やかに仕上がります。

注意

ハバネロはとても辛い唐辛子です。切るときは使い捨て手袋をつけ、切ったあとの手で目や顔に触れないようにしてください。子どもや辛さが苦手な人の器には入れず、別皿で添えましょう。


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手に入りにくい材料の買い方

買い出しガイド

器の底に、ほぐした鶏肉とこんがり揚げたトルティーヤの細切り、炒めたトマト、薄く切ったライムを一枚。そこへ煮立ったばかりのスープを注ぐと、湯気と一緒に柑橘の香りがふわっと立ちのぼります。トルティーヤがスープを吸ってしんなりする前に、さくさくのうちに一口。メキシコ南東部、ユカタン半島の州都メリダの食堂で親しまれているライムの香りのチキンスープ、ソパ・デ・リマ(sopa de lima)です。スペイン語で「lima」はライムの仲間の柑橘のこと。日本のスーパーのライムで、すっきりとした一杯に仕上がります。

メリダの食卓で、ライムが香るスープ

メリダの食堂の食卓に並ぶソパ・デ・リマと揚げたトルティーヤ、ハバネロ

ユカタン半島は、メキシコの中でも独特の食文化を持つ土地です。マヤの伝統を受け継ぐ料理が多く、豚肉を香辛料とオレンジ果汁で蒸し焼きにするコチニータ・ピビルもこの地方の名物です。ソパ・デ・リマは、そのユカタンを代表するスープのひとつ。メリダ発のメキシコのニュースサイトPOSTAは、地域を象徴する柑橘リマが、このスープに独特の風味を与えていると紹介しています。

食べ方はシンプルです。器にほぐした鶏肉を入れ、熱いスープを注ぎ、揚げたトルティーヤの細切りとリマの薄切り、刻んだハバネロ唐辛子をのせる。辛さは各自が皿の上で調整します。スープそのものは辛くないので、ハバネロは食卓で好みの量だけ加えるのがユカタン流です。

豆知識

ユカタンの「リマ(lima)」は、日本で見かけるライムとは少し違う柑橘です。メキシカン・カリブのリゾートを運営するロイヤル・リゾーツは、この地域で使われる「香りのよい甘いライムの一種」と説明し、メキシコのカリブ海沿岸やユカタンの市場で売られているとしています。

名料理人のレシピで、家庭の台所へ

メキシコの家庭の台所でスープの鍋と揚げたトルティーヤを準備する風景

今回のレシピは、メキシコ料理研究の第一人者として知られる料理人リカルド・ムニョス・スリタが、米国のAARPスペイン語版で紹介した配合をもとにしています。スープで鶏むね肉を煮てほぐし、別に炒めたトマトとピーマンを用意して、器の中で一人分ずつ組み立てるやり方です。具を器で合わせ、最後に熱いスープを注ぐので、トルティーヤのさくさく感とライムの香りが、口に運ぶ瞬間まで残ります。

このレシピでは、ライムをスープの鍋で煮込みません。果汁と薄切りは、食べる直前に器に入れます。柑橘の皮は長く煮ると苦みが出やすいので、香りだけを生かすための理にかなった手順です。メキシコの家庭では、ライムの薄切りを鍋のスープに入れて香りを移すやり方もあります。その場合も、香りが移ったら長く煮すぎないようにしましょう。

豆知識

ムニョス・スリタのレシピでは、スープに「レカド(recado)」を溶かして味をつけます。レカドはユカタンの料理に欠かせない合わせスパイスやペーストの総称で、料理によってさまざまな種類があります。日本では手に入りにくいので、今回は乾燥オレガノとクローブで香りを補う家庭向けの調整にしています。


ライムの香りを生かし、苦みを出さないコツ

ライムの薄切りを器に入れる前と後のスープの比較

ソパ・デ・リマで気をつけたいのは、ライムの苦みです。柑橘の皮を熱いスープに長く浸けると、白いわたの部分から苦みが出てきます。器に入れるライムの薄切りは1人1枚までにとどめ、食べ終わるまで鍋には入れないのが安全です。

コツ

鍋のスープにライムの香りを移したい場合は、薄切りを2〜3枚入れて3〜5分だけ煮立て、すぐに取り出してください。入れっぱなしにすると、時間がたつほど苦くなります。

トルティーヤは、市販のトルティーヤチップスで代用することもできます。ただし、塩気が強いものが多いので、スープの塩はやや控えめにしてください。自分で揚げるほうが、とうもろこしの香りがはっきり出て、スープを吸ったときの食感も軽くなります。

コツ

トルティーヤの細切りは、揚げたてより、網の上で5分ほど置いて油が落ち着いてからのほうが、スープを注いでもさくさく感が長持ちします。

もも肉で、野菜を足して — アレンジのしかた

鶏肉と野菜を多めに入れた具だくさんのソパ・デ・リマ

鶏むね肉の代わりに鶏もも肉を使うと、むね肉よりうまみと脂が出て、こってりとしたスープになります。にんじんやセロリを加えて煮ると、野菜のだしが加わってやさしい味わいになります。

辛さを足すなら、ハバネロを薄切りではなく、スープの鍋に丸ごと1本入れて5分ほど煮て取り出す方法もあります。こうすると、辛さを抑えて香りだけをスープに移せます。ハバネロの扱いに慣れていない場合は、別皿で添えるだけにしておくのが無難です。

食べ方

揚げたトルティーヤとライムをのせたソパ・デ・リマの完成写真
揚げたトルティーヤとライム、ハバネロを添えて

スープを注いだらすぐに食べ始めます。最初はトルティーヤがさくさくのうちに、次にスープを吸ってしんなりしたところを。ハバネロを少しずつ落とすと、ライムの香りに辛さが重なって、最後まで飽きずに飲めます。

ユカタンの料理をもっと作ってみたいなら、豚肉をアチオテとオレンジ果汁で蒸し焼きにするコチニータ・ピビルと組み合わせるのがおすすめです。揚げたトルティーヤに黒豆と具をのせるパヌーチョも、同じユカタンの屋台の味です。

よくある質問

日本のライムとすだち、かぼすを並べた比較

レモンで代用できますか?

レモンでも作れますが、香りが変わり、酸味もやや強くなります。ライムが手に入らない場合は、すだちやかぼすを使っても爽やかに仕上がります。どれも果汁は少しずつ足して味を見てください。

トルティーヤが手に入らないときは?

市販のトルティーヤチップスを砕いて使えます。塩味がついているので、スープの塩を控えめにしてください。

作り置きできますか?

スープ、ほぐした鶏肉、トマトの炒めものは、それぞれ別の容器に分けて冷蔵します。保存日数のはっきりした目安は示せないので、早めに食べきってください。トルティーヤとライムは、食べる直前に用意します。

辛くないですか?

スープ自体には唐辛子を入れないので、辛くありません。辛さは、別皿で添えるハバネロだけで調整します。

主な参考リンク

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