キャラメル色に炊き上がったコロンビアのココナッツライス、アロス・コン・ココ
🔪下準備10分
🔥調理55分
🌍料理コロンビア料理・カリブ海岸

アロス・コン・ココの作り方|コロンビア・カリブ海岸のココナッツライス

約12分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 6

米を洗って水気を切る

手順1: 米を洗って水気を切る

長粒米240mlをボウルに入れ、水を替えながら2〜3回、水が軽く白く濁る程度まで洗います。ざるに上げて10分ほど置き、しっかり水気を切りましょう。水気が残っていると、ティトテの熱い油に入れたときにはねやすくなります。表面が乾いて粒が離れるくらいになれば準備完了です。

STEP 22 / 6

ココナッツミルクを煮詰める

手順2: ココナッツミルクを煮詰める

厚手の鍋にココナッツミルク470mlを入れ、中火にかけます。沸いたらそのまま中火を保ち、ときどき混ぜながら煮詰めましょう。15分ほどで水分が減って泡が細かくなり、全体がもったりとしたクリーム状になってきます。この段階ではまだ白く、とろみがついて鍋肌に膜がはるくらいです。

STEP 33 / 6

ティトテを作る

手順3: ティトテを作る

さらに10〜15分煮詰めていくと、透明な油が分かれて浮き、固形分がぽろぽろになって鍋底に張りつきはじめます。ここからは木べらで鍋底をこそげながら混ぜ続けてください。固形分が薄茶色から濃いキャラメル色に変わり、油と固まりが分かれてさらさらになれば、ティトテの完成です。黒く焦げると苦くなるので、色づきが早いと感じたら弱めの中火に落とします。

STEP 44 / 6

米を炒める

手順4: 米を炒める

水気を切った米を鍋に加え、ティトテの油と茶色い固まりを全体にからめるように、中火で1分ほど炒めます。米の一粒一粒がうっすら茶色の油をまとい、つやが出ればOKです。ここで米にしっかり色を移しておくと、炊き上がりが均一なキャラメル色になります。

STEP 55 / 6

水と調味料を加えて炊く

手順5: 水と調味料を加えて炊く

水470ml、レーズン、砂糖大さじ2、塩小さじ1を加え、一度だけ底から混ぜて強火にします。沸騰したらすぐに弱火に落とし、ふたをして約20分炊きましょう。途中でふたを開けて混ぜると、米が割れて粘りが出るので触らないでください。20分たったら、ふたを少しずらして、表面の水分がなくなり、米に小さな穴がぽつぽつ開いていれば炊き上がりです。

STEP 66 / 6

蒸らしてほぐす

手順6: 蒸らしてほぐす

火を止め、ふたをしたまま5分蒸らします。しゃもじで鍋底からさっくりと返すようにほぐすと、底のほうの濃い色と上の淡い色が混ざって全体が均一になります。米の芯が残っていなければ完成です。芯が残っている場合は、水大さじ2を振ってふたをし、弱火で3分ほど追加で加熱してください。

煮詰まったココナッツの油と固形分は、とても高温になっています。米を入れる瞬間や鍋底をこそげるときに、はねた油でやけどしないよう、柄の長い木べらを使ってください。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

アロス・コン・ココの材料のココナッツミルク、長粒米、レーズン、砂糖、塩

エリカ・ディーニョのレシピをもとに、日本の計量に置き換えた配合です。材料はたった6つ。そのぶん、ココナッツミルクの煮詰め方がすべてを決めます。

6品目

ティトテと米

材料 分量 代替・備考
ココナッツミルク 470ml 缶詰でよい。400ml缶なら1缶と2缶目から70ml
長粒米 240ml(約190g) ジャスミンライスやバスマティライスなど。日本の米でも作れるが粘りが出る
水 470ml
レーズン 80ml(約50g)
砂糖 大さじ2 黒糖やきび砂糖にするとコクが増す
塩 小さじ1
コツ

ココナッツミルクは、乳化剤の入っていない、脂肪分の多いもののほうが油が分かれやすく、ティトテがきれいにできます。缶の原材料表示を見て、ココナッツと水だけのものを選ぶのがおすすめです。ココナッツクリームを混ぜて使うと、さらに早く煮詰まります。

コツ

長粒米は、炊いても粒がぱらりと離れるのが特徴です。日本の短粒米で作ると、もちっとした炊き込みごはんのような仕上がりになります。どちらもおいしいですが、カルタヘナの食感に近づけたいなら長粒米を選んでください。


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Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

鍋のココナッツミルクが、ふつふつと煮詰まっていきます。白かった液体はだんだん水気を失い、底に残った固まりが薄茶色から濃いキャラメル色へ。甘く香ばしい匂いが台所に満ちたら、そこへ米を入れて油をからめ、水とレーズンを足して炊き上げます。コロンビアのカリブ海岸、城壁の街カルタヘナで、揚げた魚の隣に必ずといっていいほど盛られているのが、このキャラメル色のココナッツライス、アロス・コン・ココ(arroz con coco)です。日本では缶詰のココナッツミルクで作れます。

カルタヘナの昼ごはんは、揚げ魚とココナッツの米

カルタヘナの海辺の食堂で揚げ魚と並ぶアロス・コン・ココと揚げたプランテン

カルタヘナの海辺で昼ごはんといえば、揚げた魚です。モハーラ(ティラピアの仲間)やフエダイを、煮えたぎる油の大鍋からすくい上げたばかりの一皿に、アロス・コン・ココ、パタコン(青いプランテンをつぶして揚げたもの)、サラダを添える。カルタヘナの地元紙エル・ウニベルサルは、アロス・コン・ココをただの付け合わせではなく、カルタヘナ料理の根幹だと書いています。

ココナッツの木が多いカリブ海岸では、昔から米をココナッツで炊いてきました。米国フロリダの公共放送WLRNの記事に登場するボゴタ出身の女性は、カルタヘナに住むおばからこの料理を教わり、「海岸へ行くと毎日食べた」と振り返っています。内陸のボゴタの家では、作る日は特別だったそうです。海辺では日常の味、内陸ではごちそう。同じ国の中でも、ココナッツとの距離で米の意味が変わるのは面白いところです。

豆知識

アロス・コン・ココには「白(blanco)」と「黒(negro)」の二つがあります。白はココナッツミルクでそのまま炊くもの。黒は、ココナッツを煮詰めてできるキャラメル色の「ティトテ(titoté)」で米を色づけたもので、甘みと香ばしさが強くなります。今回作るのは、レーズンを入れた黒のほうです。

ティトテ — ココナッツを煮詰めた、黒い宝物

鍋底でキャラメル色に煮詰まったココナッツのティトテ

ティトテは、この料理の味と色を決める部分です。昔ながらの作り方では、新鮮なココナッツの果肉をすりおろして水と一緒にミキサーにかけ、こして果汁を取ります。その果汁や果肉を鍋で加熱すると、水分が飛んで油が分かれ、固形分がこんがりと色づいていきます。この焦がす一歩手前の茶色い固まりと油がティトテで、米を炒めるときの油になり、炊き上がりの色にもなります。

手間と時間のかかる作業なので、コロンビアのスーパーでは瓶詰めのティトテも売られています。WLRNの記事の女性も、出来合いを見つけると楽だと話しています。日本では瓶詰めはまず見かけないので、缶詰のココナッツミルクを30分ほど煮詰めて作るのが現実的です。コロンビア料理のレシピサイトを主宰するエリカ・ディーニョのレシピも、この方法でティトテを作っています。

豆知識

カリブ海岸の料理には、アフリカから連れてこられた人々の子孫が受け継いだ食文化が色濃く残っています。エル・ウニベルサルの記事も、カルタヘナの甘い菓子を「アフロカリブの伝統を受け継ぐ味」として紹介しています。ココナッツをふんだんに使う料理が多いのも、この海岸ならではです。


焦がさずに煮詰めるコツ

木べらで鍋底をこそげながらティトテを煮詰める手元

アロス・コン・ココの失敗は、ほとんどがティトテの焦げすぎです。キャラメル色と黒焦げの差は、ほんの1〜2分。油が分かれはじめたら火のそばを離れないと決めておくだけで、失敗はぐっと減ります。厚手の鍋を使うと、熱がゆっくり伝わって色づきの進み方が穏やかになります。

コツ

色を見るときは、鍋底の固まりを木べらで少しすくって、白い皿の上で確かめると分かりやすいです。鍋の中は暗く見えるので、実際より濃く見えがちです。

逆に、煮詰めが足りないと、米が白っぽく炊き上がって「白」のアロス・コン・ココに近い味になります。それはそれでおいしいのですが、黒の香ばしさは出ません。油がはっきり分かれて透明になるまで、根気よく待ってください。

コツ

炊いたあとに残ったら、冷蔵庫で保存し、電子レンジで温め直します。エリカ・ディーニョのレシピは、密閉容器で冷蔵2日までを目安にしています。温め直すときは水を少し振ると、ぱさつきません。

白いご飯にも、ココナッツの甘みを — アレンジのしかた

レーズンなしの白いアロス・コン・ココと黒いアロス・コン・ココの比較

レーズンの甘みが苦手なら、入れずに炊いてもかまいません。砂糖を大さじ1に減らすと、魚や肉料理に合わせやすい、甘さ控えめのココナッツライスになります。「白」で作りたいときは、ココナッツミルクを煮詰めずに水と合わせて米を炊き、塩だけで味をつけます。

砂糖を黒糖に替えると、コロンビアのパネラ(さとうきびの汁を煮詰めた砂糖)に近いコクが出て、色もいっそう深くなります。日本の台所で手に入る材料でできる、いちばん手軽な本場寄せです。

食べ方

揚げ魚、揚げたプランテン、サラダとともに盛り付けたアロス・コン・ココ
揚げ魚とパタコン、サラダを添えたカルタヘナ風の一皿

カルタヘナ風にするなら、丸ごと揚げた魚とサラダを添えます。日本ではアジやイサキ、小ぶりの鯛を、塩をして素揚げにするとよく合います。ライムを搾って魚にかけ、ココナッツの甘い米と一緒に食べると、甘さと塩気と酸味が交互にやってきます。

同じコロンビアの料理なら、内陸ボゴタのじゃがいもと鶏のスープアヒアコと食べ比べてみてください。海の米と山のスープで、ひとつの国の中の大きな違いが見えてきます。ココナッツミルクを使ったカリブの料理なら、ジャマイカのココナッツ煮込みランダウンもおすすめです。

よくある質問

缶詰のココナッツミルクと長粒米を並べた写真

炊飯器で作れますか?

ティトテは鍋で作る必要があります。ティトテで米を炒めたあと、水と調味料と一緒に炊飯器の内釜へ移し、普通に炊くこともできます。ただし、焦げついたティトテが内釜を傷めないよう、木べらで鍋からきれいにこそげて移してください。

ココナッツミルクパウダーで作れますか?

パウダーを湯で溶いても作れますが、油分が少ない商品が多く、ティトテができるまでに時間がかかったり、油が分かれにくかったりします。できれば缶詰か紙パックの液体のココナッツミルクを使ってください。

甘いごはんはおかずに合いますか?

カルタヘナでは、塩気のある揚げ魚に合わせるのが定番です。甘さが気になる場合は、砂糖を減らすかレーズンを省くと、普段の食卓にも合わせやすくなります。

鍋の焦げつきはどう落とせばいいですか?

ティトテを作った鍋は、底に茶色い膜が残ることがあります。ぬるま湯を張ってしばらく置くと、柔らかくなって落としやすくなります。

主な参考リンク

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