緑色のソースで煮込んだグアテマラの鶏肉料理ホコンと白いごはん
🔪下準備25分
🔥調理1時間15分
🌍料理グアテマラ料理

ホコンの作り方|グアテマラの緑のソースで煮る鶏肉

約12分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 6

鶏肉をゆでる

手順1: 鶏肉をゆでる

大きな鍋に骨付き鶏肉1.2kg、水4カップ、塩小さじ2を入れ、強めの中火にかけます。沸騰したら弱めの中火に落とし、表面のアクをすくいながら40分ほどゆでましょう。肉の一番厚いところに竹串を刺して、透明な肉汁が出て骨のまわりに赤みがない状態になれば火が通っています。

STEP 22 / 6

鶏肉をほぐし、ゆで汁をこす

手順2: 鶏肉をほぐし、ゆで汁をこす

鶏肉をボウルに取り出し、10分ほど置いて手で触れるくらいまで冷まします。骨と皮を外し、手で大きめにほぐしましょう。ゆで汁はざるでこして、2〜2と1/2カップをソース用に取り分けます。残りのゆで汁は、付け合わせのごはんの水加減に使えます。

STEP 33 / 6

かぼちゃの種とごまを炒る

手順3: かぼちゃの種とごまを炒る

油をひかないフライパンにかぼちゃの種とごまを入れ、中火で3〜4分、絶えず揺すりながら炒ります。ごまがぱちぱちとはじけはじめ、かぼちゃの種がふくらんで薄く色づき、香ばしい香りが立ったら火を止めましょう。熱いまま置くと余熱で焦げるので、すぐに皿へ移します。冷めたらスパイスミルで細かい粉にします。

STEP 44 / 6

緑のソースを作る

手順4: 緑のソースを作る

ミキサーに、種とごまの粉、水気を絞ったトルティーヤ、トマティーヨ、パクチー、青ねぎ、青唐辛子、ゆで汁1カップを入れます。1〜2分回して、粒が見えないなめらかなソースになれば完成です。ミキサーが回りにくいときは、ゆで汁を大さじ2ずつ足すか、2回に分けて回してください。

STEP 55 / 6

鶏肉をソースで煮込む

手順5: 鶏肉をソースで煮込む

鍋に鶏肉を戻し、緑のソースを注ぎます。残りのゆで汁1〜1と1/2カップを加えて混ぜ、スプーンからとろりと落ちるくらいの濃さにのばしましょう。弱めの中火で20分ほど、ときどき底から混ぜながら煮込みます。種とトルティーヤが入ったソースは鍋底に沈んで焦げやすいので、混ぜる手を止めないでください。ソースがとろみを保ちつつ鶏肉によくからめば煮上がりです。

STEP 66 / 6

味を調えて盛り付ける

手順6: 味を調えて盛り付ける

味見をして、塩で味を調えます。ソースが濃くなりすぎていたら、ゆで汁か湯を少しずつ足してのばしてください。深めの皿に盛り、白いごはんと温めたトルティーヤを添えましょう。煮込むとソースの緑色が少し落ち着くので、仕上げに細かく刻んだパクチーを散らすと色が鮮やかに戻ります。

煮込み中のとろみのあるソースは、ふつふつと泡がはじけて熱いしずくが飛ぶことがあります。火は弱めの中火を保ち、柄の長い木べらで混ぜてください。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

ホコンの材料の骨付き鶏肉、トマティーヨ、パクチー、青ねぎ、青唐辛子、かぼちゃの種、ごま、コーントルティーヤ

世界の家庭料理を紹介する米国のレシピサイトWhats4Eatsのレシピ(4〜6人分)をもとに、日本の計量に置き換えた配合です。

3品目

鶏肉のゆで汁

材料 分量 代替・備考
骨付き鶏肉 1.2kg 手羽元や骨付きもも肉。ぶつ切りでよい
水 4カップ(約950ml)
塩 小さじ2
8品目

緑のソース

材料 分量 代替・備考
かぼちゃの種(皮なし) 1/4カップ(約35g) なければごまを倍量にする
白ごま 1/4カップ(約35g) 練りごまやタヒニなら少し控えめに
コーントルティーヤ 2枚 細かく刻んで水に浸し、水気を絞る
トマティーヨ 1カップ(約200g) 缶詰なら汁気を切る
パクチー 1束(約50g) 茎ごとざく切り
青ねぎ 1束(約100g) ざく切り
青唐辛子 1〜3本 種を除いてざく切り。ハラペーニョでもよい
鶏肉のゆで汁 2〜2と1/2カップ(約480〜600ml) 1カップはミキサー用、残りはのばす用
2品目

付け合わせ

材料 分量 代替・備考
ごはん 茶碗5杯分(約750g) 残ったゆで汁で炊くと風味が増す
コーントルティーヤ 10枚 温めて添える
コツ

かぼちゃの種は、製菓材料店やナッツ売り場で「パンプキンシード」として売られている皮なしのものを使います。かぼちゃの種とごまを炒ってから粉にすることで、ソースに香ばしさととろみが生まれます。

注意

ごまはアレルギーの原因になることがある食材です。ごまアレルギーのある人には出さないでください。青唐辛子は種と白いわたに辛みが多いので、切ったあとの手で目に触れないようにしましょう。


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Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

ミキサーの中で、トマティーヨとパクチー、青ねぎ、青唐辛子が回りはじめると、あっという間に鮮やかな緑のソースができあがります。そこへ炒ったかぼちゃの種とごまの粉、水に浸したトルティーヤを加えると、ソースは少しくすんだ深い緑色に変わり、とろりと重くなります。ほぐした鶏肉を鍋に戻してこのソースで煮込めば、グアテマラのマヤの人々が受け継いできた緑のシチュー、ホコン(jocón)のできあがりです。白いごはんとトルティーヤを添えて食べます。

「緑のソース」を意味する、マヤの煮込み

グアテマラの家庭の食卓に並ぶホコンと白いごはん、トルティーヤ

ホコンという名前は、マヤ系の言語のひとつキチェ語の「jok om」に由来し、「緑のソース」を意味するといわれます。グアテマラの新聞プレンサ・リブレは、ホコンをミルトマテ(トマティーヨ)、ピーマン、青ねぎ、パクチー、セロリといった緑の材料で作る料理として紹介しています。名前のとおり、皿の上の色がそのまま料理の個性です。

グアテマラでは、こうした煮込みのソースを「レカド(recado)」と呼びます。古都アンティグアの写真家ルディ・ヒロンは、ブログの中で、茶色いレカドで煮るペピアンを「茶色いマヤのカレー」、ホコンを「緑のマヤのカレー」と呼び分けています。カレーという言い方はたとえですが、炒った種と香味野菜をすりつぶしてソースにするという作り方は、たしかにスパイスを炒ってすり合わせるカレーにも通じます。

豆知識

グアテマラで「ミルトマテ(miltomate)」と呼ばれるのは、メキシコでいうトマティーヨのこと。ほおずきのような薄い皮に包まれた緑の実で、さわやかな酸味があります。パクチー(コリアンダー)は、グアテマラでは「クラントロ(culantro)」と呼ばれることもあります。

儀礼の料理から、ウェウエテナンゴの名物へ

ホコンとトウモロコシのタマリートを添えた伝統的な一皿

プレンサ・リブレによると、ホコンはもともと儀礼の場でだけ作られる料理でした。それが時代とともに日常の食卓へ広がり、グアテマラ北西部、メキシコと国境を接するウェウエテナンゴ県を代表する料理になったといいます。

伝統的なホコンは、雌鶏(ガジーナ)の肉で作り、トウモロコシの小さなタマル(タマリート)を添えて食べます。一方、スペインの影響を受けた版では、若鶏を使い、白いごはんと合わせます。タマリートかごはんかで、料理がたどってきた歴史の層が見えるのが面白いところです。今回は、日本で作りやすい鶏肉とごはんの組み合わせで紹介します。

日本の台所で再現するときの一番の壁は、トマティーヨです。生の実は日本ではほとんど見かけませんが、缶詰や瓶詰めのトマティーヨなら通販で手に入ります。これがあれば、グアテマラの緑のソースにかなり近づけます。


ソースの色ととろみを決めるコツ

とろみの違うホコンのソースをスプーンですくって比べる

ホコンのソースの色は、パクチーと青ねぎの量でほぼ決まります。パクチーは茎ごとたっぷり入れるのがこつです。茎にも香りがあり、ソースの色も濃くなります。長く煮込むほど緑色はくすんでいくので、煮込み時間は20分前後にとどめましょう。

コツ

とろみは、トルティーヤと種の粉が担当しています。ソースが薄いと感じたら、トルティーヤ1枚を追加で水に浸してミキサーにかけ、鍋に加えてください。逆に濃すぎるときは、ゆで汁でのばします。

味見をして酸味が物足りなければ、ライム果汁を小さじ1〜2加えると、さわやかさが足せます。

コツ

種とごまは、炒りすぎると苦みが出て、ソースの色も茶色っぽくなります。薄く色づいた段階で火から下ろすのが、緑色を保つためのポイントです。

豚肉で、ごまだけで — アレンジのしかた

角切りの豚肉で作るホコンのアレンジ

鶏肉の代わりに、角切りの豚肩ロースでも作れます。豚肉はほぐさずにそのまま使い、柔らかくなるまで鶏肉より長めにゆでてください。脂のうまみがソースに溶け込み、こってりとした仕上がりになります。

かぼちゃの種が手に入らないときは、ごまを1/2カップに増やします。ごまの代わりに練りごまやタヒニを使う場合は、量を少し控えめにしてください。どちらの場合も、香ばしさの軸は炒った種にあるので、炒る工程は省かないのがおすすめです。

食べ方

白いごはんとトルティーヤを添えたホコンの完成写真
白いごはんと温めたトルティーヤを添えて

ホコンは、白いごはんにソースをたっぷりかけて食べます。トルティーヤでソースをすくうようにして食べるのも、グアテマラらしい食べ方です。残ったゆで汁でごはんを炊いておくと、鶏のうまみがごはんにも移り、ソースとよくなじみます。

同じグアテマラの煮込みなら、茶色いレカドで煮るペピアンと作り比べてみてください。炒った種と唐辛子で作るソースでも、色と香りがまるで違います。赤い七面鳥のスープカキックも、マヤの伝統を受け継ぐグアテマラの料理です。

よくある質問

缶詰のトマティーヨと皮なしのかぼちゃの種、白ごまを並べた写真

トマティーヨがなくても作れますか?

トマティーヨの酸味と青い香りがホコンの味の土台なので、できれば缶詰を用意してください。トマティーヨの代わりになる食材は日本では見つけにくいので、缶詰か瓶詰めを通販で取り寄せるのが確実です。

辛さは調整できますか?

青唐辛子の本数で調整します。辛いのが苦手なら1本にし、種とわたをきれいに除いてください。辛くしたいときは本数を増やします。

作り置きできますか?

冷めたら密閉容器に入れて冷蔵し、温め直すときは水かゆで汁を少し足してのばします。保存日数のはっきりした目安は示せないので、早めに食べきってください。温め直すと緑色はさらに落ち着くので、刻んだパクチーを散らすと見た目が戻ります。

ミキサーがない場合は?

ハンドブレンダーでも作れます。深めの容器に材料を入れ、少しずつ攪拌してください。すり鉢で作る場合は、種の粉とパクチー、青ねぎを先にすりつぶしてから、トマティーヨとトルティーヤを加えます。

主な参考リンク

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