カスタードパウダーアイスクリーム ― 牛乳と砂糖と、ほんの少しの辛抱
材料は3つ、牛乳は1リットル。その牛乳のほんの一部を、カスタードパウダー用に取り分けます。ベースは2回凍らせます。1回目は半凍りになるまで。そこで一度だけ泡立て器で混ぜ、2回目は一晩かけて仕上げます。
とろりと淡い色になった牛乳が、火から下ろされて鍋の中で冷めていきます。完全に冷めるまでは、冷凍庫には近づけません。数時間後、取り出したベースはまだ半分しか固まっていません。ここで泡立て器の出番です。2分だけ混ぜてから器に移し、もう一度、一晩冷凍庫へ。
バニラ風味のカスタードパウダー、砂糖、牛乳。このカスタードパウダーアイスクリームには、ほかに何も入りません。分量と手順は、Kannamma Cooks が2017年9月に公開した Suguna Vinodh さんのレシピに沿っています。著者は3材料のレシピと紹介し、プレーンなバニラ風味のカスタードパウダーを使ったと書いています。
作り方全体を決めているのは、小さなひと手間です。火にかける前に、1リットルの牛乳から1/4カップを取り分けて、カスタードパウダーと混ぜてスラリー(粉を液体で溶いたもの)にします。著者によると、カスタードパウダーは牛乳の全量に直接入れるとうまく混ざらないため、少量の牛乳で先にゆるめておくのだそうです。取り分けた牛乳は1リットルの一部で、追加分ではありません。もうひとつ、著者は、半凍りのベースを泡立てると大きな氷の結晶がほぐれ、なめらかなアイスクリームになると説明しています。これは著者の説明であって、仕上がりを保証するものではありません。
このレシピは、世界ごはん紀行の台所では試作していません。以下の分量、順序、火加減、時間、仕上がりの状態は、元になったレシピのとおりです。
このレシピの出どころと、そうではないもの
Kannamma Cooks のレシピカードは、料理の分類を「Indian(インド)」としています。この記事でもその表記を使います。ただし、このアイスクリームがどこから来たのか、どの地域や家庭で作られているのか、いつ食べられるのかについては、元のレシピは何も語っていません。この記事も、その空白を埋めることはしません。
また、これはクルフィ(kulfi)ではありません。クルフィは別の料理で、牛乳とカスタードパウダーで作るこの配合を、その名前で呼ぶことはしません。この国の料理全体については、インドのページもご覧ください。
道具
- 計量カップ
- 小さなボウルとスプーン(スラリー用)
- 片手鍋
- 泡立て器(ホイッパー)
- 冷凍庫に入れるボウル
- 冷凍庫
選び方と代用
カスタードパウダーはプレーンなバニラ風味のもの、牛乳も普通の牛乳を使います。粉の銘柄や牛乳の乳脂肪分は指定されていません。
粉の成分は分からないため、この記事では、このアイスクリームが卵不使用である、ヴィーガンである、アレルゲンを含まない、特定の食事に向く、といったことは述べません。
この配合には、ほかのものも加えません。生クリーム、練乳、卵、バニラエッセンス、ゼラチン、果物、ナッツ、ミントはなしです。3つの材料だけで作ることが、このレシピの個性です。
カスタードパウダーは製品によって成分が違います。アレルギーや食事制限のある方に作る場合は、購入した製品の表示をご自身で確認してください。このレシピをもって、適しているかどうかを判断しないでください。
うまくいかないとき
このレシピのつまずきは、ほとんどが手順の順序に原因があります。まず順序を見直してください。
| 気づいたこと | 考えられる理由 | レシピではこうする |
|---|---|---|
| 粉が牛乳になじまない | 牛乳の全量に直接入れた | 著者は、取り分けた牛乳1/4カップでまずスラリーを作り、それから鍋に加えている |
| ベースが思ったよりゆるい | スラリー用に牛乳を足してしまった | スラリー用の牛乳は1リットルの内数。合計で1リットルにする |
| コンロの上でとろみがつかない | 元のレシピが示す終点にまだ達していない | 中火で、煮立ってしっかりとろみがつくまで加熱する。目安は3〜4分 |
| 最初の冷凍のあと、まだやわらかい | 半凍りの段階にある | 半凍りは泡立てるタイミングで、仕上がりではない。2分泡立ててから一晩冷凍する |
| 冷凍を始めてよいか迷う | ベースがまだ温かいかもしれない | 最初の冷凍の前に、ベースは完全に冷ましておく |
ほかのカスタードパウダーアイスは別のレシピです
ネットにはほかにもカスタードパウダーを使ったアイスクリームのレシピがありますが、このレシピのバリエーションではありません。それぞれ配合も手順も別なので、工程を混ぜないでください。
- Raks Kitchen。 バニラ風味のカスタードパウダー、砂糖、牛乳を使いますが、生クリームも加えます。最初の冷凍は1時間ほどで、電動の泡立て器で何度も泡立てます。記事本文はJeyashriさんのゲスト投稿としていますが、レシピカードの著者はRaks Anandさんです。
- Yummy Tummy Aarthi。 バニラエッセンスと生クリームを加えます。最初の冷凍が長く、生クリームと一緒にブレンダーにかけてから、再び冷凍します。ページの題名には「eggless(卵不使用)」とありますが、それはそのレシピについての表記です。ここで使うカスタードパウダーについては何も語っていません。
この記事は、ひとつの作り方にしぼっています。バニラ風味のカスタードパウダー、砂糖3/4カップ、牛乳1リットル、そして泡立て器で一度だけ、2分。
よくある質問
大事なのは2点です。スラリーの牛乳は、1リットルの中から取り分けること。そして、仕上がるのは一晩冷凍したあとであること。
スラリーには牛乳をどれだけ使いますか?
1リットルの全量から取り分けた1/4カップです。追加の牛乳ではありません。1リットルの残りを鍋で温めます。
砂糖はどれくらい入れますか?
3/4カップです。著者がこのレシピのために選んだ量です。
泡立てるのはいつですか?
ベースを完全に冷まし、3〜4時間冷凍して半分ほど固まったときです。泡立て器で、2分、一度だけ混ぜます。
最初の冷凍で完成ですか?
いいえ。半凍りの段階で泡立て、ボウルに移して、一晩冷凍します。それで初めて完成です。
どれくらいできますか?
元のレシピカードには、できあがりの量として1 1/4リットルと記載されています。この数字はカードの表示で、世界ごはん紀行で量ったものではありません。
カップをグラムに換算できますか?
換算は示していません。レシピカードは牛乳を「1リットル(4カップ)」と書いており、このレシピに限って、1カップを250 mLと読んでいます。これはカードに対する編集部の解釈で、元のレシピが定めたカップの規格ではありません。牛乳の併記が名目上の値である可能性もあります。カスタードパウダーと砂糖のカップは元のレシピに定義がないため、グラムに換算せず、カップのままにしています。
別の粉や別の方法に替えられますか?
この記事は、決まった配合のレシピなので、代用は案内していません。カスタードパウダーの銘柄や成分も示されていないため、食事への適合性についても何も述べていません。


















