黒ウラド豆とラジマの濃厚なダルマカニを浅い金属製ボウルに盛り、クリームの細い渦と生のコリアンダーを添えた食卓の一皿
🌍ジャンルインド・パンジャーブ料理

ダルマカニの作り方|黒ウラド豆とラジマをバターで煮込むパンジャーブ風レシピ

世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方

STEP 11 / 7

黒ウラド豆とラジマを、別々に一晩浸水する

手順1: 黒ウラド豆とラジマを、別々に一晩浸水する

黒ウラド豆とラジマをそれぞれ洗い、別のボウルに入れます。黒ウラド豆にはたっぷりの水を、ラジマには豆の体積の2〜3倍の水を注ぎ、前の晩から浸しておきます。

目安は、どの豆も中心まで水が届くことです。ラジマは黒ウラド豆と合わせる前に自分だけの沸騰加熱が必要なので、二種類は分けたままにします。調理を始めるときは、どちらの浸水の水も捨てます。

STEP 22 / 7

ラジマを別に茹でてから、豆をまとめて圧力鍋で煮る

手順2: ラジマを別に茹でてから、豆をまとめて圧力鍋で煮る

水気を切ったラジマをふつうの鍋に入れ、新しい水を注いで激しく沸騰させます。強く煮立てたまま10分以上、豆の袋にもっと長い指示があればそれに従います。この安全のための手順は、料理家の元の手順にはなく、この記事で加えたものです。

沸騰加熱をしたラジマを鍋から上げ、水気を切った黒ウラド豆と一緒に圧力鍋へ入れます。水、塩、赤唐辛子粉の半量、刻んだ生姜の半量を加えます。この段階で水3カップを使います。ただ、ラジマはすでに茹でる間に水を吸っているので、この量は固定した数字とは考えないでください。豆が焦げつかない程度の水があることを確かめます。

豆は圧力をかけるとふくらみ、泡立ちます。豆の最大量、水位、加圧、圧の抜き方は、圧力鍋の説明書に従ってください。加熱が終わり、メーカーの指示どおり圧がすっかり抜けたらふたを開けます。清潔なスプーンで豆を数粒すくって押してみます。ラジマでも黒ウラド豆でも硬い芯が残っていたら、説明書に従ってもう一度加熱し、また確かめます。火の通りきっていないラジマは、決して食卓に出さないでください。

STEP 33 / 7

クミンの香りを出し、香味野菜を炒める

手順3: クミンの香りを出し、香味野菜を炒める

厚手の鍋にバターと油を入れて温めます。クミンシードを加え、少し色が濃くなって香りが立つまで熱します。残りの生姜、にんにく、玉ねぎを加え、中火で玉ねぎがきつね色になるまで炒めます。

火は中火に保ちます。玉ねぎやにんにくが焦げると苦みが出て、その苦みがダル全体に回ってしまいます。

STEP 44 / 7

トマトを煮詰めてペーストにする

手順4: トマトを煮詰めてペーストにする

切り込みを入れた青唐辛子、トマトのピューレ、残りの赤唐辛子粉を加えます。トマトが水っぽい生の状態を抜け、もったりしたペースト状になるまで、混ぜながら炒め続けます。

ペーストの縁に油が浮いてくるのは目安になりますが、必須の条件ではありません。大切なのは、生っぽく水っぽい段階が終わっていることです。ここでトマトをしっかり煮詰めておくと、あとで酸味が尖りません。

STEP 55 / 7

煮た豆を煮汁ごと加える

手順5: 煮た豆を煮汁ごと加える

やわらかく煮えた豆を、煮汁ごとマサラの鍋に注ぎます。ガラムマサラを加え、塩で味を整えます。

STEP 66 / 7

弱火でとろみが出るまで煮る

手順6: 弱火でとろみが出るまで煮る

弱火にして、鍋底に張りつかないよう底を混ぜながら煮ます。豆がさらにやわらかくなり、煮汁が濃くなめらかなとろみになるまで続けます。時計ではなく、見た目と舌ざわりで判断してください。

煮詰まりすぎたら、熱湯を少し足します。ゆるいときは、ふたを外して水分を飛ばします。

STEP 77 / 7

クリームとコリアンダーで仕上げる

手順7: クリームとコリアンダーで仕上げる

熱いうちに、少量の生クリームを渦状にかけ、生のコリアンダーを散らします。ご飯、[ナン](/recipes/south-asia/india/naan)、ロティのどれとも合いますが、これは食べ方の提案で、元のレシピが付け合わせを指定しているわけではありません。

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Ingredients

材料

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

黒ウラド豆、ラジマ、トマト、生姜、にんにく、玉ねぎ、クミン、バターなどを別々に並べた材料
黒ウラド豆と少量のラジマは、最初から別のボウルに分けておく
9品目

豆

材料 分量 代替・備考
黒ウラド豆(ホール。sabut urad、皮つき) 1/2カップ 主役の豆。黒い色、食感、とろみを担う
ラジマ(乾燥の赤いんげん豆) 大さじ2 豆の風味と歯ごたえを補う少量の配合
黒ウラド豆の浸水用の水 たっぷり 専用のボウルで一晩浸し、加熱前に捨てる
ラジマの浸水用の水 豆の体積の2〜3倍 別のボウルで前の晩から浸し、沸騰加熱の前に捨てる
ラジマを茹でる新しい水 豆がしっかり浸かる量 ふつうの鍋で別に激しく沸騰させる
圧力鍋で煮る水 3カップ(原レシピの量) 豆の状態と圧力鍋の説明書に合わせて調整。焦げつきそうなら熱湯を足す
塩 適量 一部を豆と一緒に入れ、あとで味を見て調整
赤唐辛子粉 小さじ1 辛みと色。半量を豆に、半量をマサラに使う
生姜 2インチ分 刻む。半量を豆に、半量をマサラに使う
10品目

マサラと仕上げ

材料 分量 代替・備考
バター 大さじ3 makhani の乳のコク
油 大さじ1 バターと一緒にクミンの香りを出す
クミンシード 小さじ1 ホールのまま油脂で香りを出す
にんにく 6かけ 刻む
玉ねぎ 大1個 みじん切り
青唐辛子 2本 縦に切り込みを入れる。辛さは好みで調整
トマト 中2個 よく熟したものをピューレ状にする
ガラムマサラ 小さじ1 終盤に香りを足す
生クリーム 仕上げに少量 上に渦状にかける。原レシピに量の指定はない
生のコリアンダー 少量 飾り
注意

乾燥した赤いんげん豆(ラジマ)の扱いについて、カナダ保健省(Health Canada)は次のように案内しています。5時間以上、豆の体積の2〜3倍の水に浸し、その水を捨ててから、新しい水で10分以上激しく沸騰させるというものです。このレシピでは、ラジマを前の晩から浸し、圧力鍋に黒ウラド豆と合わせる前に、ふつうの鍋で別にこの沸騰加熱をします。手元の豆の袋にもっと長い下処理が書かれている場合は、袋の指示に従ってください。10分の沸騰で豆がやわらかくなるとは限りません。硬い芯が残らなくなるまで、そのあとも加熱を続けます。乾燥ラジマを弱火の煮込みだけで、あるいはスロークッカーだけで調理することはしないでください。加熱が足りない豆を味見して、安全かどうかを判断するのもやめてください。

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手に入りにくい材料の買い方

買い出しガイド

豆を水に浸けるのは前の晩です。翌日には、小さな黒ウラド豆はふっくらとふくらみ、そばに置いた少量の赤いラジマも皮がやわらかくなっています。ここからが本番で、豆をやわらかく煮てから、クミン、玉ねぎ、トマトを炒めた鍋に戻します。弱火でじっくり煮るうちに、形を残す豆と、ソースに溶けていく豆が分かれていき、バターの香りをまとった黒い煮込みが食卓の真ん中に座ります。

ダルマカニ(दाल मखनी)は、皮つきの黒ウラド豆を土台に、バターで奥行きを出す料理です。難しいのはスパイスの配合ではなく、豆を中までやわらかく煮ることです。しかもラジマには、圧力鍋に入れる前に済ませる沸騰加熱が欠かせません。この記事ではその手順と、笛の回数ではなく豆をスプーンで押して確かめる見分け方を、順を追って説明します。

コツ

この鍋で守りたいのは、芯の残る豆を一粒も作らないことです。黒ウラド豆はトマトとバターのベースでさらにやわらかく煮ていきます。濃厚さの源は、生クリームを重ねることではなく、辛抱強く煮込む時間にあります。

ダルマカニとは、黒ウラド豆を煮込むパンジャーブの一皿

浅い金属製ボウルのダルマカニにクリームの渦とコリアンダーを添えた食卓
クリームを少し渦に落とし、コリアンダーを散らして仕上げる

料理家ランヴィール・ブラー(Ranveer Brar)が公開しているレシピは、ダルマカニをインドのパンジャーブ料理に分類しています。主役は皮つきの黒ウラド豆(sabut urad。レシピ上の表記は sabuturad)で、赤いんげん豆のラジマ(rajma)を少量そえます。この記事は、その2人分の版にそろえています。

ただし、これは記録されている一つの版であって、唯一の正解ではありません。豆の割合、バターとクリームの量、トマトの扱いは、作り手や家庭、店によって変わります。ほかにも濃厚な黒豆の料理はありますが、名前が違うものは同じレシピとして扱いません。現在のダルマカニは、ある有名なレストランの話と結びつけて語られることが多いので、作る前に押さえておくと、この料理の見え方が少し変わります。

1947年の誕生譚と「マー・キ・ダル」

ダルマカニの始まりをたどる話は、たいてい1947年のデリーに行き着きます。インディアン・エクスプレス紙(The Indian Express)によると、この年、レストランのモティ・マハル(Moti Mahal)がダリヤガンジ(Daryaganj)に開店しました。創業者の一人にクンダン・ラール・ジャッギー(Kundan Lal Jaggi)の名があります。記事は、常連客が「ウラド豆をトマトとバターでゆっくり煮てはどうか」と提案し、メニューに並ぶベジタリアン料理の一つになった、という話を紹介しています。その後この料理は、北インドのレストランの定番になったと報じられています。

同じダリヤガンジのレストラン自身の説明は、家族の側から語っています。ジャッギー家はペシャワール出身のパンジャーブ人の一家で、1947年の分離独立のあとデリーに移り住んだとされます。ダルマカニは「マー・キ・ダル(maa ki dal)」から育った料理だと言います。黒いレンズ豆に、トマト、白いバター、ハーブ、スパイスを加えて一晩かけて煮込むもので、名前は makhan(バター)にちなむとも説明しています。

二つの話は細部まで一致せず、後者は店の側の語りです。どちらも、レストランの伝承と報道が伝えた逸話として読むのが妥当で、発明者が一人に決まる証拠や、誕生の正確な日付を示すものではありません。

豆知識

名前の「makhani」は、バターを意味する makhan に由来するとレストラン側は説明しています。黒豆の料理にバターを重ねる発想は、材料にそのまま表れています。


豆の選び方と代わりの材料

黒ウラド豆。 皮つきの黒いホールのウラド豆を探します。インド食材店や通販で、sabut urad、ホールウラドなどの名前で売られています。皮をむいて割ったウラド豆は、色も食感も煮崩れ方も変わるので、同じ料理としては扱いません。ふつうのレンズ豆でも、同じ歯ごたえやとろみにはなりません。

ラジマ。 乾燥の赤いんげん豆を使います。缶詰のラジマは缶詰の工程で加熱済みですが、乾燥豆と同じ量で置き換えられるわけではありません。浸水、圧力調理、水分の量がすべて変わるため、缶詰を使う版は別のレシピになります。ここでは扱いません。

唐辛子。 使うのはインドの赤唐辛子粉です。カイエンなど別の唐辛子粉は辛さが異なるので、少なめから始めてください。青唐辛子も好みで加減します。

生姜。 2インチの1片を使います。全部を刻んでから半分に分け、半量を豆に、残りをマサラに使います。

バターとクリーム。 無塩バターを使うなら、塩は別に調整します。ギーにすると、香りも水分も変わります。仕上げには少量の生クリームが合います。植物性のクリームでは風味が変わります。

トマト。 ベースには、よく熟した生のトマトをピューレにして使います。缶詰のトマトは、酸味も水分も異なります。

コリアンダー。 苦手なら省いても構いませんが、仕上がりの香りは変わります。

用意する道具

  • 黒ウラド豆とラジマを別々に浸すボウル2つ
  • ラジマを茹でるふつうの鍋
  • 圧力鍋(メーカーの使用説明書どおりに使う)
  • マサラと長い煮込みに使う厚手の鍋と木べら
  • 計量カップと計量スプーン
  • 豆を押して火通りを確かめる清潔なスプーン

鍋の中で起きる失敗の直し方

まず優先するのは安全です。圧力鍋の説明書どおりに圧を抜き、どの豆も完全に火が通っていることを確かめてください。

気づくこと 考えられる原因 直し方
豆に硬い芯が残る 古い豆、浸水不足、加熱不足 加熱後に数粒をスプーンで押して確かめる。硬ければ圧力鍋の説明書に従って再加熱する。ラジマは生煮えを味見して判断しない
底が焦げつく、重たい仕上がりになる とろみの強い煮込みは鍋底に張りつきやすい 火を弱く保ち、底をこまめに混ぜ、熱湯を少し足す
酸味が目立つ トマトを煮詰めきる前に豆と合わせた 次回は、トマトをペースト状にしてから豆を加える。塩やバター、クリームで酸味を隠すのではなく、トマトをしっかり煮詰める

家庭で変えるときの方向

以下は方向性の案で、試して確かめた配合ではありません。レシピのバランスを変える内容については、自分で試しながら調整する新しい版として考えてください。

  1. 辛さを調整する。 食べる人に合わせて、赤唐辛子粉と青唐辛子を加減します。別の唐辛子粉を使う場合は、少なめから始めます。
  2. 軽い仕上がりにする。 クリームを控えめにし、コクはバターに任せます。
  3. トマトの酸味をやわらげる。 とても熟したトマトを使うと、ベースがやさしくなる場合があります。バランスが変わるので、別の版として自分で調整してください。
  4. 圧力鍋を使わない。 厚手の鍋でも豆を煮ることはできますが、このレシピにはその方法の時間がありません。ラジマにはやはり、先に別の激しい沸騰加熱が必要で、どの豆も硬い芯が残らなくなるまで加熱します。
  5. ラジマの割合を変える。 ラジマが増えても減っても、料理の性格が変わります。ここで紹介した標準の版とは、はっきり別のものとして扱ってください。

レストランのダルマカニと、日々の家庭の鍋は同じものではありません。どちらを作ってもよいのですが、自分がどちらを作っているのかは意識しておくと迷いません。

アレルギーと保存

ダルマカニには、バターとクリームという乳製品が入っています。乳アレルギーがある場合は、クリームを抜くだけでは足りず、バターも置き換える必要があり、味は変わります。豆類が土台の料理なので、豆類のアレルギーがある方も注意してください。市販のスパイスなどは、原材料表示を確認しましょう。

このレシピでは、保存期間や温め直しの時間は示しません。残りの保存や温め直しについては、お住まいの地域の食品安全機関の案内に従ってください。

よくある質問

黒ウラド豆とは何ですか?

皮つきの小さな黒い豆で、ホールの黒ウラド豆(sabut urad、ホールウラド)として売られています。このダルの主役で、黒っぽい色と食感を作ります。

ふつうのレンズ豆で代用できますか?

ダルは作れますが、同じ料理にはなりません。皮をむいて割ったウラド豆や一般的なレンズ豆では、色、歯ごたえ、とろみの出方が変わります。

圧力鍋なしでも作れますか?

豆を厚手の鍋で煮ることはできますが、このレシピにはその方法の時間がありません。どんな鍋を使っても、先にラジマだけを激しく沸騰させてください。乾燥ラジマを弱火の煮込みだけ、あるいはスロークッカーだけで調理するのは避けます。どの豆にも硬い芯が残らなくなるまで加熱を続けます。

ラジマを抜いてもいいですか?

この版ではラジマは少量の補助的な材料なので、省くことはできます。ただし、ここに記録したレシピとは別の版になります。

クリームは必須ですか?

必須ではありません。クリームは仕上げに少し渦を描く程度です。makhani のコクの核はバターなので、クリームを減らしてバターを残した版でも、この料理らしさは保たれます。

缶詰のラジマは使えますか?

缶詰の赤いんげん豆は、缶詰の工程で加熱されています。ただ、乾燥豆と同じ量で入れ替えると、浸水、加熱、水分の扱いが変わります。缶詰の版には専用のレシピが必要で、ここでは扱いません。

主な参考リンク

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