揚げたての黄金色のジャレビを皿に盛った様子
🌍ジャンルインド料理

ジャレビの作り方|発酵生地を渦に揚げて蜜を含ませるインドの菓子

世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方

STEP 11 / 7

生地を混ぜる

手順1: 生地を混ぜる

ボウルに薄力粉125g、ベサン大さじ2、ターメリック小さじ1/8、重曹ひとつまみを合わせます。水は全量ではなく最初に180mlだけ加え、ダマがなくなるまで約4分泡立て器で混ぜます。固すぎる場合は15mlずつ足し、合計240mlまでにします。

泡立て器から切れ目なくリボン状に落ち、水のようには流れないくらいが目安です。水を少なめから始めるのは、粉によって吸水が違うためです。

STEP 22 / 7

泡が出るまで発酵させる

手順2: 泡が出るまで発酵させる

生地を清潔なボウルに移して蓋をし、室温の暖かい場所に置きます。12〜24時間、暖かい気候では6〜10時間が目安ですが、気温しだいです。夏の暖かい台所では早く、冬は遅くなります。

時間だけでなく、見た目と香りで止めます。表面に小さな泡が出て、穏やかな酸味の香りがあり、生地が太いリボン状に流れる状態です。判断は泡、香り、濃さで行い、生の生地を味見して酸味を確かめることはしません。ツンとした不快な臭い、カビ、異常な変色があれば使わないでください。

一度混ぜて濃さをもう一度見ます。発酵で薄くなっていたら、調整用の薄力粉(大さじ1〜2)を小さじ1ずつ足し、細い線が保てる状態に戻します。必要な分だけ加え、実際に使った量を次回のためにメモしておきましょう。

STEP 33 / 7

一本糸のシロップを作る

手順3: 一本糸のシロップを作る

小鍋に砂糖150gと水120mlを入れ、弱〜中火で砂糖を溶かします。沸かしてから煮詰め、一本糸の濃さにします。サフランを使うなら、ここで加えます。

確認は、少量を小皿に取り、触れる温度まで冷ましてから行います。冷めた一滴を親指と人差し指でつまんで離したとき、一本の糸が引けば完成です。スプーンから細く流れ落ちる様子は、この確認とは別物です。鍋の中の熱いシロップに指を入れてはいけません。

レモン汁小さじ1/4を加えて火を止め、シロップを温かいまま置いておきます。煮詰め足りないと衣が柔らかくなり、一本糸を超えて煮詰めると冷める間に結晶化しやすくなります。家庭の鍋ごとに差があるため、このレシピではシロップの温度は固定しません。

STEP 44 / 7

油を温めて渦を絞る

手順4: 油を温めて渦を絞る

深鍋に油を深さ4〜5cm入れ、ふちまで十分な余裕を残して、温度計を見ながら約176℃に温めます。絞り袋に生地を入れます。

まず試しに1本だけ絞ります。生地の小片が底に沈んだままにならず、すぐ浮いてゆっくり色づけば油温はよい状態です。線が太くにじんで広がるなら生地が薄すぎ、出てこない、あるいは途中で切れるなら固すぎます。袋の口か生地を調整してから進めてください。

中心から外へ向けて、2〜3周の細い渦を描きます。揚げるのは一度に2〜3個まで。鍋に詰め込まないでください。輪が完全な円でなくても大丈夫です。重なった線もジャレビの魅力です。

STEP 55 / 7

両面を淡い金色に揚げる

手順5: 両面を淡い金色に揚げる

下の面が固まって淡い金色になったら、菜箸、トング、または穴あきお玉で返します。両面に色がつき、周りの泡が小さく落ち着いたら網に上げます。濃い茶色になる前に引き上げてください。

油が冷たすぎると油を吸って輪郭がぼやけ、熱すぎると外側だけが焦げます。

STEP 66 / 7

温かいシロップに浸す

手順6: 温かいシロップに浸す

揚げたての渦を、熱すぎない温かいシロップへ移します。約1分で返し、長くても2〜3分で網に上げます。

表面にツヤのある蜜の膜がつき、持ち上げると蜜がゆっくり落ちれば浸し終わりです。長く浸すほど色は濃く、食感は柔らかくなります。

STEP 77 / 7

蜜を切って温かいうちに

STEP 7

網の上で余分な蜜を切り、温かいうちに食べます。外の軽いカリッとした歯ざわりと、中の蜜の対比が、このときいちばんはっきりします。

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Ingredients

材料

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

ジャレビの材料:薄力粉、ベサン、砂糖、水、ターメリックなど
生地・シロップ・揚げ油の材料。発酵後の調整用の小麦粉は別に用意する

元になったレシピカードの収量は20個です。実際の数は、絞る太さや渦の大きさで変わります。直径5〜6cmで15〜20個前後というのは編集部の目安で、実測した結果ではありません。

6品目

生地

材料 分量 代替・備考
薄力粉(マイダの代わり) 125g 薄力粉は軽い食感寄り、中力粉ならもう少し弾力が出る。強力粉は避ける
ベサン(ひよこ豆粉) 大さじ2 生地の香ばしさと骨格に。片栗粉やコーンスターチでは置き換えない
ターメリック 小さじ1/8 自然な淡い金色に。なくてもよい
重曹 ひとつまみ 軽さの補助。発酵の代わりにはならない
水 180〜240ml まず180mlから。足りなければ少しずつ加える
発酵後の調整用の薄力粉 大さじ1〜2 発酵で生地が薄くなったときだけ。最初の125gとは別枠
4品目

シロップ

材料 分量 代替・備考
砂糖 150g グラニュー糖が扱いやすい。きび糖なら色と香りが濃くなる
水 120ml 砂糖を溶かす分
レモン汁 小さじ1/4 結晶化を抑えるため。酸味をつける目的ではない
サフラン ひとつまみ(任意) 香りと金色。省いてよい
1品目

揚げ油

材料 分量 代替・備考
菜種油などのクセのない油 鍋の深さ4〜5cm程度 量は鍋による。ギーを混ぜると香りが強くなるが省ける
注意

このレシピは小麦を使います。ベサンはひよこ豆(豆類)の粉です。グルテンフリーではありません。粉の種類や製造ラインによる混入表示は、パッケージで確かめてください。

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手に入りにくい材料の買い方

買い出しガイド

インド中央部の街インドールでは、黄色いポハー(平たくした米のスパイス炒め)にカリッとしたセブ(ひよこ豆粉の揚げ麺)を散らした器の横に、金色のジャレビが数枚添えられることがあります。インド政府観光省は、マディヤ・プラデーシュ州マールワ地方の料理案内で、この組み合わせをよく知られた朝食として紹介しています。塩気とスパイスのある皿の隣に、シロップをまとった揚げ菓子が並ぶ。ここではジャレビは食後の一口ではなく、甘みと塩気が同じ朝の皿に並ぶための存在です。

渦に残したいもの

外側は細くてカリッとした金色の線、内側には温かい蜜。生地は泡と流れ具合で、シロップは冷ました一滴の糸で、油は温度計で見極めます。

その対比こそ、ジャレビの仕組みです。小麦粉とベサン(ひよこ豆粉)の薄い生地を発酵させ、熱い油にゆるい渦で絞り入れ、線が固まって淡い金色になるまで揚げます。熱いうちに温かい砂糖シロップへ短く浸すので、外側は軽い歯ざわりのまま、内側に蜜が入ります。

このレシピは、発酵生地で作る家庭向けの方法です。成否を分けるのは、生地の濃さ、シロップの煮詰め具合、油の温度の3つ。時計だけでなく目で見て判断できるよう、工程で順に説明します。インドールの朝食はあくまで地域の一例で、インド全体のジャレビの食べ方を表すものではありません。

ジャレビとはどんなお菓子か

ジャレビ(जलेबी)は、発酵させた小麦粉の生地を細く流して渦状に揚げ、砂糖シロップに浸す菓子です。このレシピでは、マイダ(精製小麦粉)にベサンと水を合わせ、数時間かけて発酵させます。仕上がりはわざと少し不揃いで、輪が重なり、表面はカリッとして、中に蜜を抱えています。食用色素は要らず、ターメリックを少々、あるいは好みでサフランを加えれば、淡い金色になります。

ジャレビに近い名前は広い地域にあります。歴史を扱うLive History Indiaの記事は、zlabia、zalabiya、zoolabiya、jilbi、jilapiなどの呼び名を挙げ、13世紀のアル・バグダーディの料理書にレシピがあること、15世紀のジャイナ教文献にインドでの言及があることを伝えています。ただし同じ記事は、実際の起源を特定するのは難しいとも述べています。似た菓子や名前が西アジアから南アジアにかけて見られ、インドで地域ごとの姿をもったと言えるにとどめ、発祥の地や伝わった道筋は事実として断定できません。同記事によれば、インドのレシピは材料も一様ではなく、ウラド豆、米粉、ベサン、セモリナ、チェナ、コアを使うものもあります。

イマルティ・ジャンギリとの違い

イマルティとジャンギリ(ジャングリとも書かれます)は、ジャレビの別名のように見えますが、同じものではありません。インドの菓子を扱う大学の教材は、イマルティとジャンギリをマイダではなくウラド豆で作り、花のように整った絞りが特徴の菓子として説明しています。一方ジャレビは、発酵させた小麦粉の生地をゆるい渦で揚げます。名前や形、配合は地域によって揺れるため、ここで作るのは小麦粉とベサンの発酵ジャレビに絞り、ウラド豆の生地は混ぜません。


粉・砂糖・香りの選び方

粉。 マイダは、日本のどの小麦粉とも完全には同じではありません。たんぱく質が少なめの粉は軽い歯ざわりに、中程度の粉は少し弾力が出ます。強力粉は避けてください。

ベサン。 まずはインド食材店で探します。ほかのひよこ豆粉でも作れますが、挽き具合で吸水量が変わるため、生地の濃さを見ながら水を調整してください。片栗粉やコーンスターチでは代えられません。 風味も吸水も、生地の挙動も違います。

重曹。 ベーキングパウダー小さじ1/4を使うレシピもありますが、膨らみと風味が変わるので、この記事には入れません。

色と香り。 ターメリックは色が要らなければ省けます。食用色素で鮮やかなオレンジ色にする必要もありません。サフランは高価で、完全に任意です。カルダモンに替えると別の香りになるので、代用ではなく別アレンジとして考えてください。

油。 菜種油などのクセのない油で十分です。

道具

  • ボウルと泡立て器
  • 発酵用の、蓋のできる清潔なボウル
  • 口径4〜5mmの丸口金をつけた絞り袋(なければ、厚手の食品用袋の角を小さく切ったもの)
  • 油面の上に十分な余裕がとれる深鍋かカダイ
  • 揚げ物用の温度計
  • 長めの菜箸またはトング、穴あきお玉
  • 網
  • シロップ用の小鍋か浅いフライパン
  • シロップの確認用の小皿

丸口金なら線の太さがそろいやすく、切った袋では太さにばらつきが出やすくなります。袋でも作れるので、絞り袋のセットは必須ではありません。


広がる、切れる、べたつく|原因を1つずつ直す

直すのは、生地、油、シロップのうち一度に1つだけにします。全部を一度に変えると、何が効いたのか分からなくなります。

症状 考えられる原因 直し方
渦が広がってにじむ 発酵後に生地が薄くなった 調整用の粉(大さじ1〜2)から小さじ1ずつ足して再度試す。袋の口を小さくする
袋から出ない、線が切れる 生地が固すぎる 水を小さじ1ずつ足す。発酵後に一度混ぜて濃さを見直す
油の中で形が崩れる 油温が合っていない、鍋に詰めすぎ 温度計で油温を確認し、最初に試し絞りをして、一度に2〜3個だけ揚げる
べたついてカリッとしない 油が冷たい、シロップが薄い、浸しすぎ それぞれ別々に確認する。シロップの煮詰め具合と温かさも記録する
冷めると砂糖が白く結晶化する シロップを煮詰めすぎた レモン汁小さじ1/4を入れ、一本糸を超えて煮詰めない
強い酸っぱい臭いがする 発酵しすぎ 次回は時間より泡と香りで止める。不快な臭いなら生地は捨てる

アレンジ

  • サフランシロップ。 工程3でひとつまみ加えると、香りと金色が増します。入れすぎないほうが、渦の味を邪魔しません。
  • レモン汁なしの澄んだシロップ。 作れますが、結晶化を抑える効果は弱まります。標準にせず、比べて試すときだけにしてください。
  • 丸口金と切った袋。 丸口金は線がそろいやすく、袋を切るだけの方法は手軽ですが太さがばらつきます。数個、練習してから本番に入りましょう。
  • 短時間で作れる生地。 ヨーグルトと米粉で短く休ませるレシピもありますが、それは別配合です。この生地の時短版ではありません(FAQ参照)。

インドの食卓のジャレビ

ポハーとジャレビを添えたインドール風の朝食
インドールの朝食。セブをのせたポハーの器の横に、ジャレビの皿が並ぶ

インド政府観光省のマールワ料理案内は、インドールでポハーをジャレビとセブとともに出す朝食をよく知られた組み合わせとして紹介しています。スパイスの効いた塩味のポハーと、甘い揚げ菓子の渦が同じ食卓に並び、甘みと塩気がひとつの食事の中で出会います。同じ案内は、マールワの料理が隣接するグジャラート、マハラシュトラ、ラジャスタンの影響を受けていることにも触れています。

これは中央インドの地域の姿であり、全国共通の習慣ではありません。インド各地でジャレビの姿は異なり、粉や材料が違うレシピがあります。インドの菓子を扱う大学教材は、温かくても冷たくても供され、香りづけも任意だと述べています。SBS Foodはジャレビを、お祝いのインドの菓子として紹介しています。家庭では、塩味の朝食の横に温かい渦を数枚添えれば、インドールの組み合わせの対比を味わえます。

残ったとき

ジャレビは、作った日に、できれば温かいうちに食べるのがいちばんです。元レシピは、残りを密閉容器に入れて冷蔵することを勧めていますが、カリッとした食感は失われることがあります。常温で長く置ける菓子ではないので、保存するなら早めに冷蔵してください。

よくある質問

発酵時間を短くできますか?

目標の時間ではなく、生地の泡と香りで判断してください。暖かい台所なら自然と早く発酵します。ヨーグルトと米粉を使い、約4時間休ませるSBS Foodのような短いレシピもありますが、別の配合です。その材料や分量をこの生地に混ぜないでください。

ベサンを片栗粉やコーンスターチで代えられますか?

いいえ。風味も、水の吸い方も、生地の挙動も違います。ベサンかほかのひよこ豆粉を探し、挽き方が違えば水の量を調整してください。

絞り袋なしで作れますか?

作れます。厚手の食品用袋の角を小さく切って使います。線の太さがばらつきやすいので、試しに1個絞って調整してから残りを揚げましょう。

イマルティやジャンギリと同じですか?

違います。見た目は似ていても、イマルティとジャンギリはウラド豆の生地で、より規則的な花の形に絞ります。このレシピは、小麦粉とベサンの発酵生地で作るジャレビです。

食用色素は必要ですか?

要りません。ターメリックを少量入れれば淡い金色になり、省いてもかまいません。サフランは色に加えて香りもつきます。

翌日もカリッとしていますか?

揚げ菓子の軽さは時間とともに落ちるので、作りたてがおすすめです。冷蔵した残りはカリッとした食感が失われることがあり、このレシピは保存できる日数を保証しません。

主な参考リンク

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