焼き色のついた平たいケララ風カッラッパムを、何も添えず皿に盛った姿
🌍ジャンルインド・ケララ料理

カッラッパム(കള്ളപ്പം)の作り方|ケララのココナッツとにんにくの発酵米パンケーキ

世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方

STEP 11 / 16

最初にすべてをきれいにする

手順1: 最初にすべてをきれいにする

手を洗います。ボウル、ふた、ミキサーまたは挽き機、木べらを洗って消毒します。ミキサーの刃や挽き機の石に欠けや割れがないか確かめてください。小玉ねぎ、にんにく、カレーリーフは流水でよく洗い、ココナッツは割る前に殻の外側を洗います。材料は新しいものだけを使い、前回の生地は加えません。

STEP 22 / 16

米を洗って浸水する

手順2: 米を洗って浸水する

生米500gを飲用できる水で洗います。

米が浸る量の飲用できる水に、室温で最長4時間浸します。それより長く浸すなら、4°C以下の冷蔵庫に入れてください。指で米粒がつぶれるようになったら次へ進みます。

STEP 33 / 16

米の水を切る

手順3: 米の水を切る

浸水した米を目の細かいざるにあけ、水を切ります。

STEP 44 / 16

なめらかな生地に挽く

手順4: なめらかな生地に挽く

水を切った米を、飲用できる水を少しずつ加えながらなめらかになるまで挽きます。生地が厚いけれど注げる状態になったら止めます。

STEP 55 / 16

イースト液を作る

手順5: イースト液を作る

小さな器にぬるま湯15ml、砂糖10g、イースト2gを合わせます。湯の温度は、イーストの表示に従ってください。

STEP 66 / 16

イースト、砂糖、塩を生地に混ぜる

手順6: イースト、砂糖、塩を生地に混ぜる

イースト液を米の生地に注ぎます。先に入れておくことで、イーストと塩が直接触れないようにします。

残りの砂糖40gを加えます。

生地の重さの約2%の塩を加えます。

全体が均一になるまで混ぜます。

STEP 77 / 16

ふたをして発酵させる

手順7: ふたをして発酵させる

ボウルにふたをし、約30°Cで6〜8時間発酵させます。6時間の時点から様子を見てください。生地がおよそ2倍に膨らみ、気泡が見えたら発酵の終わりです。台所が30°Cをかなり上回る日や、インスタントイーストを使う場合は、もっと早くから様子を見ます。

寒い台所では、オーブンを予熱してから火を止め、庫内灯をつけてふた付きのボウルを入れる方法があります。

遅くとも14時間で打ち切ります。 それまでに膨らまなければ捨ててください。

STEP 88 / 16

すぐ焼くか、冷蔵する

手順8: すぐ焼くか、冷蔵する

発酵した生地を室温に置いたままにしないでください。すぐ焼けないときは、香味材料を入れる前に4°C以下で冷蔵し、5日以内に使います。緑、青、茶、黒のカビが見える、腐ったようなにおいがする、これらの時間の限度を過ぎた、のどれかなら、捨ててください。迷ったときは使いません。

STEP 99 / 16

ココナッツと香味材料を準備する

手順9: ココナッツと香味材料を準備する

時間がかかるときは、その間、ふたをした生地を冷蔵庫に入れておきます。ココナッツを割っておろします。

小玉ねぎ10個の皮をむいて薄切りにします。

カレーリーフ2枝は、葉をちぎって刻みます。

にんにく5かけは皮をむいてつぶします。

STEP 1010 / 16

生地にココナッツと香味材料を加える

手順10: 生地にココナッツと香味材料を加える

発酵した生地に、おろしたココナッツを加えます。

つぶしたにんにくを加えます。

刻んだカレーリーフを加えます。

薄切りにした小玉ねぎを加えます。

クミンシード5gを、炒ったりすったりせず、ホールのまま加えます。

全体が均一になるまで、さっくりと混ぜ合わせます。

STEP 1111 / 16

30分休ませる

手順11: 30分休ませる

生地にふたをして30分休ませます。生地はその日のうちにすべて焼き切るつもりで進めてください。ココナッツと香味材料を入れた生地は保存せず、焼かなかった分は捨てます。

STEP 1212 / 16

鍋を熱して油を引く

手順12: 鍋を熱して油を引く

きれいな平らな鍋を熱します。

ココナッツオイルを薄く塗り広げます。20mlを全体の枚数で使い分けてください。

STEP 1313 / 16

生地を流して、片面を焼く

手順13: 生地を流して、片面を焼く

生地をレードル1杯分、鍋に流して、厚みのある平らな円形にします。

弱火で約1分焼きます。

STEP 1414 / 16

返して、裏面を焼く

手順14: 返して、裏面を焼く

フライ返しで返します。

裏面にも焼き色がつくまで焼きます。

STEP 1515 / 16

中心を確かめる

手順15: 中心を確かめる

この生地は厚いので、中心が焼けるより先に外側に焼き色がつくことがあります。中心は74°Cで15秒以上になるまで加熱します。温度計があれば、それで確かめてください。なければ1枚を切って、中心に生の生地が残っていたら、弱火でさらに焼きます。最初の1枚で確かめたことを、残りの判断に生かしてください。

生の生地は味見しません。味をみたいときは、小さじ1杯ほどを中心まで焼き通してから味をみて、必要なら残りの生地に塩か砂糖を少し足します。

STEP 1616 / 16

焼きたてを食べる

手順16: 焼きたてを食べる

何も添えず、焼きたてをいただきます。余ったものを室温に長く置かず、粗熱が取れたら冷蔵または冷凍します。食べる前に、中心が74°Cで15秒以上になるまで温め直してください。

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Ingredients

材料

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

13品目

材料

カッラッパムの材料を、上から見て一つずつ分けて並べた写真
材料はそれぞれ別の段階で入れるので、すべて分けて並べています
材料 分量 代替・備考
生米 500g 生地のもと。浸水してから挽く
飲用できる水(浸水用) 適量 米をやわらかくして、挽きやすくする
飲用できる水(挽く用) 適量(少しずつ) 生地を厚いが注げる状態にする
ぬるま湯 15ml イースト液にだけ使う
製パン用ドライイースト(ドライイーストまたはインスタントドライイースト) 2g 生地を発酵させる
砂糖 50g(イースト用10g、生地用40g) イーストの栄養になり、生地に甘みをつける
塩 生地の重さの約2% 生地に味をつける。発酵前に混ぜる
ココナッツ 1個 おろして、発酵後に加える
クミンシード(ホール) 5g ホールのまま、発酵後に加える
小玉ねぎ 10個 薄切りにして、発酵後に加える
カレーリーフ 2枝 刻んで、発酵後に加える
にんにく 5かけ つぶして、発酵後に加える
ココナッツオイル 20ml 鍋に使う
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手に入りにくい材料の買い方

買い出しガイド

カッラッパム:発酵させた米、削りたてのココナッツ、平らな鍋

このレシピでいちばん大切なこと

発酵は時間の上限を守ること、できあがった生地を室温に置いたままにしないこと、そして1枚ずつ中心まで焼き通すこと。きれいな焼き色がついていても、火が通った証拠にはなりません。

生米を水に浸して挽き、注げるくらいの厚みの生地にします。少量のイーストと砂糖を加えて発酵させ、おろしたココナッツ、にんにく、カレーリーフ、小玉ねぎを混ぜます。しばらく休ませたら、油を引いた鍋に弱火でレードル1杯分を流し、返して焼き色がつくまで焼きます。ケララ観光局が朝食のレシピとして紹介しているのがこのカッラッパムで、この記事で扱うのもこの版です。

このレシピは試作していません。 分量はケララ観光局のものです。レシピに書かれていない部分は、そのことと補い方を下で説明します。カッラッパムは、インドのページで紹介している数多くの料理のひとつです。

この記事のレシピのまとめ方

配合は、ケララ観光局のイースト版だけを使っています。ICAR–Central Rice Research Instituteが2015年に出した書籍にも同じ配合と手順が載っていますが、これは文面の確認に使っただけで、別の独立したレシピではありません。

この記事には、ケララ観光局ではなく編集部で決めた点が2つあります。

  • 砂糖:レシピの材料欄は砂糖50g、イーストの活性化に10gを使うとしています。手順ではその後に50gを加えると書かれていますが、50gが合計なのか追加分なのかは書かれていません。この記事では50gを合計と読み、イーストに10g、生地に40gを入れます。これはレシピの記載ではなく、編集部の解釈です。
  • クミン:どちらの資料も材料欄にクミンシード5gを挙げながら、入れる時期は書いていません。この記事では、発酵後にココナッツなどの香味材料と一緒に、ホールのまま加えます。

ケララ観光局は、香味材料を入れたあとに味をみて、塩と砂糖を調えるよう勧めています。生の生地を味見することはお勧めしません。代わりに、少量を中心まで焼き通してから味をみてください。

ケララ観光局のレシピには、浸水時間、挽くときの水の量、ココナッツの重さ、塩の量、発酵温度、裏面の焼き時間、イーストを溶く水の温度、できあがる枚数が書かれていません。足りない数値を作ることはしていません。目安や限度が必要な箇所は、次に説明するとおり他の資料から借りたものです。それ以外は、作る人の判断にゆだねます。

家庭での発酵:言えること、言えないこと

これはカッラッパムの基準ではなく、借りてきた限度です

カッラッパム専用の公的な安全基準は見つかりませんでした。この記事の浸水、塩、発酵、保存、加熱の限度は、ドーサとイドリの生地についてBC Centre for Disease Controlが出している指針から借りています。見つかった中でいちばん近い公的資料ですが、この生地の安全を保証するものではありません。

この指針は、家庭の料理人ではなく、保健所の検査官や食品を扱う施設に向けて書かれています。対象は、米とケツルアズキで自然に発酵させる生地です。カッラッパムの生地はそれとは違い、ケツルアズキを使わず、砂糖が多く、イーストを加え、発酵時間は6〜8時間です。私たちが調べた範囲では、この配合のpHを測った資料はありません。指針が報告している酸性度にこの生地も達する、とは考えないでください。

発酵しても安全にはなりません。 酸っぱい味やにおいがしても同じです。膨らみ、泡、焼き色は、生地や焼いたパンケーキの進み具合を示すだけです。

指針は、発酵後に加えるココナッツや生の香味材料も扱っていません。芽胞をつくるバチルス属の菌は4℃を超えると増え得る、と指針は述べています。だからこのレシピでは時間を区切り、できあがった生地を室温に置きません。74°Cまで加熱するのは細菌を対象にしたもので、すでにできてしまった毒素まで壊せるとは考えられません。

この記事は、指針より慎重にした点もあります。

項目 ドーサ・イドリ生地の指針 この記事
発酵 約30°Cで12〜14時間以内 ケララ観光局の6〜8時間、遅くても14時間で打ち切り
発酵後、室温 1日以内に焼く 室温に置かない
発酵後、冷蔵 4°C、5〜7日以内に使う 4°C以下、香味材料を入れる前に5日以内
ココナッツと香味材料を入れた生地 対象外 保存せず、その日のうちに焼き切る

さらに、次の点もわかっていません。米500gにイースト2gで、約30°Cの6〜8時間で本当に2倍になるのか。塩2%がこの生地の味に合うのか。片面1分と焼き色で、中心が74°Cに達するのか。作り方には、それぞれを確かめる手順を入れています。カビや腐敗臭で捨てる目安は、カリフォルニア大学の果物・野菜の発酵に関する指針に書かれた一般的な目安を、ここに当てはめたものです。


選び方と代用

  • 米:生米を使い、浸水してから自分で挽きます。米粉は使いません。
  • イースト:期限内の市販の製パン用ドライイーストを、湯の温度も含め、製品の表示に従って使います。ドライイーストもインスタントも、砂糖を加えたぬるま湯で戻せます。インスタントのほうが速く膨らむことがあります。2gがどの製品でも同じように働くとは考えず、生地の様子を見てください。
  • ココナッツ:丸ごと1個を買っておろします。ココナッツミルクでは代用できません。
  • 玉ねぎ:大きな玉ねぎではなく、エシャロットくらいの小さな球根を選びます。
  • アレルギー:この料理にアレルゲンが含まれないとは言えません。買った材料の表示を確認してください。

道具

  • ふた付きの大きなボウル(生地が2倍になっても余裕のある大きさ)
  • ミキサーまたはウェットグラインダー
  • 目の細かいざる
  • イースト液を作る小さな器
  • キッチンスケール
  • 木べら
  • ココナッツ用のおろし器
  • 包丁とまな板
  • 食品用の平らな鍋(フライパンでも可)
  • レードルとフライ返し
  • あれば食品用の温度計

うまくいかないとき

気づいたこと 対処
挽いた生地が厚すぎて注げない まだ挽いている間に、飲用できる水を少し足します。注げるようになったらすぐ止めます
8時間たっても2倍にならない 生地の温度を確かめ、ふたをして約30°Cに保ち、遅くとも14時間まで様子を見ます。それでも膨らまなければ捨てます
6時間より前に2倍になった 時計を待たずに、焼くか、香味材料を入れる前に冷蔵します
カビが見える、腐ったようなにおいがする 捨てます。 カビの部分だけ取り除いたり、生地を救おうとしたりしないでください
酸っぱいにおいや味がする 安全の目印とは考えないでください。確かめるために生の生地を味見することもしません
外は焼き色がついているのに、中心が生 中心が74°Cで15秒以上になるまで、弱火で焼き続けます
生地をどのくらい出していたかわからない 使いません

近い料理、別のバージョン

トディ:ケララ観光局は、伝統的な発酵の材料として自然のトディを挙げ、家庭ではイーストで作れると説明しています。このレシピはイーストだけで、トディ(kallu)は加えません。

ギー:ケララ観光局はギーを選択肢として挙げていますが、材料欄にはないため、この記事ではギーを入れず、何も添えずにいただきます。

別のカッラッパム:Penguin Random House Indiaが抜粋を掲載しているLathika George『The Suriani Kitchen』には、炊いたご飯、水2カップ、3/4カップ分の生地、温かい場所での発酵、片面1分ずつ、という別のレシピがあります。比較の参考にはなりますが、細部はこの配合には移せません。2つのレシピを混ぜないでください。

スリランカのホッパー:近い料理ですが、生地も鍋も形も違うため、同じものとは扱いません。

ケララのカッラッパム

ケララ観光局は、カッラッパムをケララの朝食の料理のひとつとして紹介しています。Penguinの抜粋は「Toddy Pancakes」の題で、この料理をトディの伝統に結びつけ、イーストを代わりに使うことに触れ、カレーやシチューとの文脈でも言及しています。ICAR–Central Rice Research Instituteの『Traditional Rice Foods: The Rich Heritage of India』は、カッラッパムをケララの項に載せています。これらの資料からは、この料理がいつ生まれたか、誰が作るかを裏づける記述は得られません。 そのため、この記事でも述べません。

よくある質問

発酵していれば、生地は安全ですか?

いいえ。発酵、酸味、気泡、よく膨らんだことは、安全の証明にはなりません。この配合のpHを測った資料は見つかりませんでした。そのため、ここでの対策は、器具を清潔にすること、時間と温度の限度を守ること、怪しい生地は捨てること、中心を74°Cまで焼くことです。利用できる指針の範囲でリスクを減らすものですが、保証ではありません。

温度と時間の限度は、どこから来ていますか?

6〜8時間はケララ観光局のものです。約30°C、14時間での打ち切り、2倍と気泡、74°Cは、ドーサとイドリの生地についてBC Centre for Disease Controlが出している指針から借りました。いちばん近い公的な指針として借りたもので、カッラッパムの基準ではありません。

生地を作り置きできますか?

香味材料を入れる前だけです。発酵した生地は4°C以下で冷蔵し、5日以内に使います。ココナッツと香味材料を入れたら、その日のうちにすべて焼き切り、焼かなかった分は捨ててください。

米の浸水時間と、挽くときの水の量は?

どちらもケララ観光局のレシピには書かれていません。浸水は、指針にある、室温で4時間まで、それより長ければ冷蔵庫、という限度に従います。挽くときは、飲用できる水を少しずつ加え、厚いが注げる状態になるまでとします。計量した量はお伝えできません。

何枚焼けますか?

レシピにも、ほかの資料にも、できあがる枚数は書かれていません。レードルの大きさも違うため、数はお伝えできません。

砂糖は50gですか、60gですか?

合計で50gです。10gをイーストに、40gを生地に使います。ケララ観光局の書き方はどちらにも読めますが、この記事では編集部の解釈でこうしています。

クミンは、なぜ発酵のあとに入れるのですか?

ケララ観光局とICARの書籍は、クミンを挙げるだけで、入れる時期を書いていません。ほかの香味材料と一緒に、発酵のあとにホールのまま加えるのは、編集部の選択で、どちらの資料の指示でもありません。

残ったものはどのくらい日持ちしますか?

焼き上がったカッラッパムについて、お伝えできる保存期間は見つかりませんでした。余ったものは粗熱が取れたら冷蔵または冷凍し、食べる前に中心が74°Cで15秒以上になるまで温め直してください。

主な参考リンク

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