バターの香りがふわりと立つ、長粒米のご飯。ミャンマーのペートーバットタミン(ထောပတ်ထမင်း)は、バスマティ米と割った乾燥チャナダルに、バター、少しの砂糖と塩、ローリエ、シナモンスティックを加えて炊く料理です。レシピサイト hsa*ba を主宰する料理家のティン・チョー・チョーさん(Tin Cho Chaw)は「バター&レンズ豆ライス」と呼び、誕生日や記念日に濃厚な肉カレーと食べる香りのよいご飯だと説明しています。乾燥えびの和えものや揚げ玉ねぎを添えて、これだけで食べることもあるそうです。
バターの香りと、やわらかい割り豆のご飯
ばらりとほぐれるバスマティの長い粒、バターの香り、やわらかく炊けた小さな割りチャナダル、そしてシナモンとローリエのほのかな香り。材料はすべて一度だけ鍋に入れ、蓋をして炊きます。
このレシピは、ティン・チョー・チョーさんの版に沿っています。材料8点をg・ml・さじで示した2〜3人分で、作り方は短めです。手間といえば、豆を前もって浸水しておくことと、沸騰するまで鍋を見守ることくらいでしょう。
下の分量・時間・手順は、元のレシピに書かれているとおりです。試作はしていないため、元のレシピにない補正や、実測の仕上がり量、調整した時間は示しません。
シータミンとは別の、豆入りバターライス
ミャンマーには、黄金色でこくのあるご飯料理がほかにもあり、名前が混ざりやすいところがあります。シータミンは、もち米を油とターメリックで蒸した料理です。ペートーバットタミンは別の料理で、長粒米をバター、ホールスパイス、割り豆と一緒に炊きます。この記事で扱うのは後者だけです。もち米のターメリックライスを探している方は、シータミンの記事を見てください。
綴りが「Htawbat Htamin」となっていることもあります。2017年にタイのメーファールアン大学(Mae Fah Luang University)で開かれたミャンマー文化の日では、この綴りで、会で供されたミャンマー料理のひとつに挙げられていました。同じ食卓の料理はミャンマーの国ページでも探せます。
途中で見つける、味の決め手
道具
- 豆を浸水するボウル
- 洗って水を切るためのざる
- 蓋つきの片手鍋。厚手の鍋が使いやすいです
選び方と代用
チャナダルは、皮をむいて割った乾燥ひよこ豆です。粒は小さく平たく、黄色い色をしています。ひよこ豆の水煮は丸ごとでもう火が通っているので別物ですし、赤レンズ豆も違う豆です。このレシピで使う、浸水した乾燥チャナダルと同じではありません。南アジア系の食材店や乾物売り場で、「チャナダル」や「ベンガルグラム」の名前で探してください。代用品は決めていないので、見つからないときの置き換えは、あくまで自己流の試みになります。
バスマティ米は、長くてばらけやすい粒に炊き上がり、このレシピはこの米を前提にしています。米の種類を変えると水の量が変わる可能性がありますが、確認していないため、別の米への置き換えはおすすめしません。
バターは無塩バターを使い、塩はレシピの小さじ1のままにします。有塩バターを使うと、そのぶん塩気が増えます。
シナモンとローリエは、ふつうのスーパーで手に入ります。
なお、同じレシピはブログ Travel by Stove にも、カップ表記(米1カップ、豆1/4カップ、水1と2/3カップ)で載っています。これは同じティン・チョー・チョーさんのレシピの転載で、別のレシピではありません。2つの計量方法は混ぜないでください。この記事の分量は、hsa*ba の g・ml 表記です。
この料理には乳(バター)と豆類(チャナダル)が含まれます。豆やスパイス、バターを市販品で買うときは、原材料とアレルギーの表示を確認してください。
うまくいかないとき
| 状況 | 元のレシピでは | 言えること・言えないこと |
|---|---|---|
| 沸騰して吹きこぼれる | 沸騰するまでは鍋を見守る | 弱火にするまでは、コンロのそばを離れないでください |
| 豆がまだ硬い | 弱火で15〜20分、水が吸われて豆に火が通るまで | コンロや鍋で火力は違います。足す水や時間の決まった量は試していないので示しません |
| 鍋に水が残っている | 同じ目安。水が吸われ、豆に火が通ること | 15〜20分の範囲内でもう一度様子を見てください。それを超える調整は試していません |
| 豆が崩れてどろどろになる | 元のレシピに記載なし | 割った乾燥チャナダルを使ったか、ひよこ豆の水煮や赤レンズ豆ではないかを確認してください |
残ったときと保存
元のレシピに保存の説明はなく、保存期間や温め直し方は、この料理では確認できていません。炊いたご飯を、とくに高温多湿の時期に室温に置いたままにするのは避けてください。残りの保存期間や温め直しは、お住まいの地域の食品安全機関による、炊いたご飯の扱い方の案内に従ってください。
食べ方 — カレーと、あるいは簡単な添えもので

ティン・チョー・チョーさんによると、ペートーバットタミンは誕生日や記念日に、濃厚な肉カレーと一緒に食べるご飯です。乾燥えびの和えものや揚げ玉ねぎを添えて、これだけで食べることもできます。いずれも選択肢で、必須ではありません。ご飯そのものはシンプルなまま保てるよう、添えものは別の器に盛ってください。アレルギーや手に入りにくさで乾燥えびの和えものを省いても、ご飯はおいしく食べられます。
濃いカレーと合わせるなら、ご飯の味つけは書かれたとおりにして、塩加減はカレーの側で調整するのもひとつの考え方です。これは編集部の提案で、元のレシピに書かれていることではありません。
試してみたいアレンジ(標準のレシピとは別に)
ここに挙げるのは、上のレシピの範囲外の案です。どれも試していないので、標準の作り方とは考えないでください。
- 炊飯器で炊く:炊飯器での水の量や加熱時間は確認していません。
- 無塩バターと有塩バター:無塩バターを使って、塩は書かれたままにするのは提案です。味を見て塩を調整するかどうかは、試していません。
- チャナダルの代わりに別の豆を使う:代用品は決めていません。
よくある質問
チャナダルの代わりに、ひよこ豆の水煮は使えますか?
同じ材料ではありません。チャナダルは皮をむいて割った乾燥ひよこ豆で、このレシピでは8時間浸水して米と一緒に炊きます。ひよこ豆の水煮は丸ごとで、すでに火が通っています。元のレシピに代用品はなく、こちらでも試していません。
シータミンと同じ料理ですか?
違います。シータミンは、もち米を油とターメリックで蒸した料理です。ペートーバットタミンは、長粒のバスマティ米をバター、ローリエ、シナモン、割りチャナダルと一緒に炊きます。
何と一緒に食べますか?
元のレシピでは、誕生日や記念日の濃厚な肉カレーのほか、単独で食べるときは乾燥えびの和えものや揚げ玉ねぎが挙がっています。どれも、ご飯に混ぜず、横に添えてください。
ほかの種類の米でもいいですか?
このレシピは、バスマティ米200gに水400mlで作るものです。ほかの米だと水の量や時間が変わるかもしれませんが、確認していません。














