バナナの葉から取り出した半透明のサゴとバナナの蒸し団子を、温かいココナッツミルクに浮かべた器
🔪下準備20分
🔥調理20分
🌍料理パプアニューギニア料理

サクサクの作り方|パプアニューギニアのサゴとバナナの葉包み蒸し

約11分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 6

サゴパールに水を含ませる

手順1: サゴパールに水を含ませる

ボウルにサゴパールを入れ、かぶるくらいの水を注いで全体をさっと混ぜ、すぐに水を捨てます。ざるは使わず、ボウルを傾けて捨てられる分だけ捨ててください。粒の表面に残った水を吸わせるように、そのまま10分置きます。粒がしっとりして、指でつまむと少しまとまるようになれば準備完了です。

STEP 22 / 6

バナナと砂糖を混ぜる

手順2: バナナと砂糖を混ぜる

バナナの皮をむいて1cm角に切り、サゴパールのボウルに加えます。砂糖大さじ3をふり入れ、手で1分ほど全体を混ぜて、バナナとサゴパールがまんべんなく行き渡るようにします。バナナが少しつぶれて粒にまとわりつき、全体がしっとりまとまる状態が目安です。ひと粒なめて、甘さが足りなければ砂糖を足します。

STEP 33 / 6

バナナの葉を火にかざす

手順3: バナナの葉を火にかざす

バナナの葉を25cm角に切り分けます。トングで1枚ずつ持ち、ガスの弱火の上を2〜3秒ずつ、葉を動かしながらかざします。葉の色がくすんだ緑から鮮やかな緑に変わり、表面につやが出たら、しなやかになった合図です。焦がさないよう、火に近づけすぎないでください。

STEP 44 / 6

バナナの葉で包む

手順4: バナナの葉で包む

バナナの葉の中央に、生地を大さじ山盛り3杯ほどのせ、10×6cmほどの長方形に整えます。手前と奥の葉をかぶせ、左右を下に折り込んで、平たい長方形の包みにします。同じようにして8個作ります。全部包むのに10分ほどかかります。包みが開きそうなら、つま楊枝で留めてください。

STEP 55 / 6

強火で15〜20分蒸す

手順5: 強火で15〜20分蒸す

蒸し器の湯を強火で沸騰させ、蒸気がしっかり上がったら、包みを重ならないように並べます。ふたをして強火で15〜20分蒸します。1つを開いて、サゴの粒がすべて透き通り、白い芯が残っていなければ蒸し上がりです。白い粒が残っていたら、包み直して5分ずつ追加で蒸します。

STEP 66 / 6

冷やしてから開き、温めたココナッツミルクに浮かべる

手順6: 冷やしてから開き、温めたココナッツミルクに浮かべる

蒸し上がった包みをバットに取り出し、粗熱が取れたら冷蔵庫で30分ほど冷やします。冷えると団子が締まり、葉からきれいにはがれます。小鍋にココナッツミルクを入れて弱火で2〜3分、縁がふつふつしかけるくらいまで温めます。包みを開いて団子を器に移し、温かいココナッツミルクを注ぎます。

ココナッツミルクは、ぐらぐらと沸騰させると分離して、ざらついた口当たりになります。弱火で温め、縁に小さな泡が立ち始めたらすぐに火を止めてください。

バナナの葉を火にかざすときは、袖や髪が火に近づかないよう気をつけてください。葉は乾いていると一瞬で焦げるので、ぬれ布巾で拭いた直後の、少ししっとりした状態でかざすと安全です。

0 / 0
Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

サクサクの材料のサゴパール、バナナ、砂糖、バナナの葉、ココナッツミルク

4品目

団子

材料 分量 代替・備考
サゴパール 300g 小粒のタピオカパール(直径2〜3mm)でも可
バナナ 3本 よく熟したもの
砂糖 大さじ3 好みで加減する
バナナの葉 25cm角を8枚 アルミホイルでも可
1品目

仕上げ

材料 分量 代替・備考
ココナッツミルク 400ml 缶1缶。たっぷりかけたいなら2缶
注意

蒸したての包みはとても熱く、開けると蒸気が勢いよく出ます。蒸し器から取り出すときはトングを使い、包みを開くのは少し冷ましてからにしてください。もちもちした団子なので、小さな子どもや高齢の人が食べるときは、小さく切り分けてください。


0 / 0
Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

緑のバナナの葉をそっと開くと、中から現れるのは、ぷるんと透き通った小さな粒の集まりです。ところどころに黄色いバナナのかけらが埋まっていて、指で押すと、もちっとはね返ってきます。それを器に移し、温めたココナッツミルクを注げば、甘い香りが立ちのぼる一皿のできあがり。ニューギニア島の東半分と周りの島々からなる国、パプアニューギニアで、朝ごはんにもおやつにも食べられてきたサゴの蒸し団子、サクサク(Saksak)です。

ヤシの幹から取るでんぷんと、バナナの葉の包み

パプアニューギニアの村の家で、バナナの葉に包んだサクサクを蒸し器から取り出す様子

サクサクの主役はサゴです。サゴヤシの幹から取り出すでんぷんで、パプアニューギニアでは、タロイモやさつまいもと並ぶ大切な主食の一つです。でんぷんは粉のまま団子やパンケーキ、おかゆにされるほか、甘い料理にも塩味の料理にも使われます。旅行会社イントレピッド・トラベルは、サゴの食感をキャッサバやタピオカの粒に似ていると紹介しています。

パプアニューギニアの食事は、果物といも類が中心で、肉よりも植物の食材が主役です。魚介や鶏肉もよく食べられますが、豚肉は特別な祝いの日のためにとっておかれることが多いといいます。そうした暮らしの中で、サゴとバナナとココナッツという、身近な植物だけで作るサクサクは、ふだんの甘い楽しみとして親しまれてきました。

豆知識

パプアニューギニアの伝統的な調理法「ムームー」は、肉やいも、野菜をバナナの葉で包み、焼いた石を敷いた地面の穴で蒸し焼きにするものです。サクサクも同じように、バナナの葉に包んで蒸すことで、葉の青い香りがほのかに移ります。

料理の作り方は、地元の人が目分量で作るものなので、決まった分量はありません。アメリカの料理ブロガー、サーシャ・マーティンは、世界の料理を国ごとに作る企画でサクサクを取り上げ、「地元の人は感覚で作るので、分量を決めるのが難しい」と書いています。甘さもバナナの量も、家ごとの好みでよい料理です。


日本の台所で作るときに知っておきたいこと

日本で手に入るサゴパール、小粒のタピオカパール、ココナッツミルク、冷凍のバナナの葉、バナナ

日本では、サゴヤシのでんぷんを丸めて粒にしたサゴパールか、キャッサバのでんぷんで作った小粒のタピオカパールを使います。どちらもアジア食材店や製菓材料店、通販で手に入ります。この記事の作り方は、サーシャ・マーティンがタピオカパールで作ったサクサクのレシピを基にしています。直径2〜3mmほどの小粒のものを選んでください。ドリンク用の大粒のタピオカパールは、この方法では芯まで火が通りません。

バナナの葉は、冷凍のものがアジア食材店や通販で手に入ります。包むと葉の青い香りが移り、見た目もぐっと現地らしくなります。手に入らなければ、アルミホイルで包んでも作れます。

コツ

冷凍のバナナの葉は、使う前に常温で解凍し、ぬれ布巾で表面を拭いておきます。そのまま折ると葉脈に沿って裂けやすいので、ガスの火に数秒ずつかざして、色が鮮やかな緑に変わり、つやが出るまで温めると、しなやかになって折っても割れません。

ココナッツミルクは、缶入りのものを使います。仕上げに温めて団子にかけるので、濃いめのものを選ぶと、こくのある甘さになります。


温かいココナッツミルクに、冷たい団子

半透明のサクサクの団子を、温かいココナッツミルクに浮かべた器
冷たい団子と温かいココナッツミルクの組み合わせ

サクサクは、もちもちとして、つるんとした食感の団子です。それ自体の味はとても穏やかで、バナナの甘さがいちばん前に出ます。冷えた団子に温かいココナッツミルクをかけると、外側からゆっくりやわらかくなり、ひと口ごとに温度と食感が変わっていきます。

朝ごはんにするなら、パパイヤやパイナップルなどの南国の果物を添えると、パプアニューギニアの朝の食卓のようになります。現地の料理をもっと知りたい人は、バナナの葉に包んで焼け石で蒸し焼きにするムームーもぜひ読んでみてください。同じサゴのでんぷんを熱湯で練るブルネイのアンブヤットと比べると、同じ素材の使い方の幅に驚くはずです。

豆知識

パプアニューギニアには、ココナッツを使った料理がたくさんあります。焼いたさつまいもの中身をココナッツクリームや玉ねぎ、しょうがと混ぜて皮に戻して焼くカウカウ、すりおろしたココナッツの果肉とココナッツミルクを殻に入れて出すタラウトゥ、ココナッツミルクのスープで煮るチキンポットなどです。

アレンジの楽しみ方

すりおろしたココナッツを混ぜて作ったサクサクと、ココナッツミルクのソース

生地に、乾燥ココナッツ(ココナッツファイン)を50gほど混ぜて蒸すと、ココナッツの香りが団子そのものにも加わります。この場合は、乾燥ココナッツが水分を吸うので、手順1で水を捨てたあと、大さじ2の水を足してから混ぜてください。

バナナの代わりに、1cm角に切ったかぼちゃやさつまいもを電子レンジでやわらかくしてから混ぜても、ほくほくした別の甘さのサクサクになります。熟したマンゴーを混ぜれば、色も鮮やかなデザートになります。

よくある質問

蒸したサクサクを包みのまま保存容器に入れて冷蔵する様子

大粒のタピオカパールでも作れますか?

この作り方では作れません。大粒のものは、水を含ませただけで蒸しても、芯まで透き通りません。直径2〜3mmの小粒のサゴパールかタピオカパールを使ってください。

作り置きはできますか?

包みのまま冷蔵庫に入れ、翌日までに食べきってください。時間がたつと団子が固くなるので、食べる前に包みごと5分ほど蒸し直すと、もちもちした食感が戻ります。

冷やさずに、蒸したてを食べてもいいですか?

食べられますが、蒸したては団子がやわらかく、葉にくっつきやすくなります。きれいにはがしたいなら、一度冷やしてください。蒸したてを食べるなら、スプーンで葉からすくって食べると手軽です。

砂糖を入れずに作れますか?

作れます。よく熟したバナナを使えば、砂糖なしでもほんのり甘く仕上がります。その場合は、仕上げのココナッツミルクに少しはちみつを溶かすと、甘さを足せます。ただし、はちみつは1歳未満の子どもには与えないでください。

主な参考リンク

レシピ一覧に戻る