白いココナッツの上掛けをのせた、透き通る小さなルーム・クルーン
🌍ジャンルタイ料理

ルーム・クルーン|緑豆でんぷんの透き通る一口と甘じょっぱいココナッツ(ขนมลืมกลืน)

世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方

STEP 11 / 7

でんぷんを水に分散させる

手順1: でんぷんを水に分散させる

小鍋に緑豆でんぷん100gを入れ、水1400gを加えます。でんぷんが完全に分散して、ダマや乾いた粉が鍋底に残らなくなるまで混ぜます。火をつける前にこの作業をしてください。

STEP 22 / 7

加熱して、とろみがつくまで混ぜる

手順2: 加熱して、とろみがつくまで混ぜる

鍋を火にかけ、鍋底と角まで届くように混ぜ続けます。全体にとろみがつくまで続けます。

STEP 33 / 7

砂糖を加える

手順3: 砂糖を加える

とろみがついたら、砂糖350gを加えます。

STEP 44 / 7

透き通るまで混ぜる

手順4: 透き通るまで混ぜる

火にかけたまま混ぜ続け、でんぷんに火が通って、生地がつややかに透き通り、曇った部分がなくなるまで続けます。へらを動かすと、やわらかい跡が残ります。

STEP 55 / 7

温かいうちに小分けする

手順5: 温かいうちに小分けする

生地がまだ温かく、流れるうちに、固まる前に小さな丸いカップへスプーンで入れていきます。そのまま置いて固めます。

STEP 66 / 7

ココナッツの上掛けを弱火で煮る

手順6: ココナッツの上掛けを弱火で煮る

別の鍋に、ココナッツミルク620g、米粉55g、塩10g、砂糖20gを入れて混ぜます。弱火にかけ、混ぜながら、火が通って全体がむらなくとろっとなるまで煮ます。

STEP 77 / 7

上掛けを中央にのせる

手順7: 上掛けを中央にのせる

固まった生地の中央に、ココナッツの上掛けを少しずつのせます。スプーンか小さな絞り袋を使います。上掛けで全体をおおってしまわず、まわりに生地の透明な縁を残してください。

0 / 0
Ingredients

材料

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

7品目

材料

ルーム・クルーンの基本の材料
緑豆でんぷん、水、砂糖、ココナッツミルク、米粉、塩
材料 分量 代替・備考
緑豆でんぷん 100g 生地。水に分散させてから、透き通るまで加熱する
水 1400g 生地。でんぷんを煮る液体
砂糖(生地用) 350g 生地。とろみがついてから加える
ココナッツミルク 620g 上掛け。上にのる白くこくのある層
米粉 55g 上掛け。ココナッツミルクにとろみをつける
塩 10g 上掛け。甘い生地に対する塩気の役
砂糖(上掛け用) 20g 上掛け。塩の角をまるくする
0 / 0

手に入りにくい材料の買い方

買い出しガイド

ルーム・クルーン:透き通る生地に、塩気のココナッツをひとさじ

この菓子で大切にしたいこと

なめらかで透き通った緑豆でんぷんの生地。その中央に、甘じょっぱいココナッツの白い小さな山をのせ、まわりには生地の透明な縁を残します。

ルーム・クルーン(ขนมลืมกลืน、カノム・ルーム・クルーン)は、二つの部分でできたタイの菓子です。一つ目は、緑豆でんぷん、水、砂糖を火にかけて練った生地。曇った状態からつややかな透明へ変わるまで練り、温かいうちに小さな丸いカップに分けます。二つ目は、別の鍋で米粉、塩、少しの砂糖と一緒に煮てとろみをつけたココナッツの上掛けで、一口ごとの中央にのせます。

最初にはっきりさせておくと、これは緑豆のでんぷんで作る菓子で、緑豆そのものや煮た緑豆で作るものではありません。あんも、煮豆も出てきません。この菓子の持ち味は、火の通ったでんぷんの透明感と、上にのる塩気のあるココナッツとの対比です。

以下のレシピは、ラジャマンガラ工科大学プラナコン校の2014年の研究報告にある、水だけで作る基本の配合に従っています。世界ごはん紀行では台所での試作をしていません。この版については、温度の数値、加熱時間、個数、何人分かが報告に書かれていないため、作り方は時計ではなく生地と上掛けの状態で書いています。

名前について

タイ語では ขนมลืมกลืน と書き、ここではカノム・ルーム・クルーンと表記しています。タイのレシピサイトには「leum kluen」などの綴りも見られます。名前の意味や由来は、参照した資料では確かめられないため、ここでは説明しません。


二層で一口:ルーム・クルーンはどこが違うのか

タイの二つのレシピページ、TrueID Food(VIPS Station のレシピとして掲載)と Wongnai Cooking は、研究報告と同じ大きな形を示しています。透明に煮たでんぷんの生地と、別の鍋でとろみをつけてのせるココナッツの上掛けです。ただし分量や一部の材料はここで使うレシピと違うため、これらは菓子の形を確かめるためだけに使い、分量の根拠にはしていません。

タイには、ココナッツとでんぷんや米の生地を組み合わせた小さな菓子がたくさんあり、ちょっと見ただけでは似ているものもあります。カノム・クロック、カノム・トゥアイ、カノム・チャン、マンゴーともち米(カオニャオ・マムアン)は、それぞれ別の菓子で、作り方も別です。ルーム・クルーンの特徴は、透き通った緑豆でんぷんの生地と、別に煮て中央にだけのせる塩気のあるココナッツにあります。同じ国のほかの料理はタイのページでも探せます。

研究報告そのものは、野菜と果物を加えた五色のルーム・クルーンの開発が中心です。この記事では、その付録にある色も果物も花も香料も入れない基本の配合だけを使います。

道具

  • 生地用の小鍋
  • 柄の長い耐熱のへら
  • ココナッツの上掛け用に、別の鍋
  • 小分け用の、約1/2インチの小さな丸いカップまたは型
  • 上掛けをのせるためのスプーンか小さな絞り袋

選び方と代用

緑豆でんぷんは、緑豆粉ではありません。 緑豆を挽いた粉(緑豆粉)には豆全体が入っていて、同じような透明でつややかな生地にはなりません。緑豆でんぷんと表示された、きめの細かい白い粉を選んでください。

ココナッツミルクと米粉は、ふつうのスーパーやアジア食材店で手に入る材料です。米粉は、もち米粉ではなく、ふつうの米粉を使います。二つはとろみのつき方が違うからです。

アレルゲンと表示

ココナッツミルクは、商品ごとにアレルゲン情報と共有設備の表示が違います。それぞれのラベルを確認してください。避けたいアレルゲンがある場合は、でんぷんと米粉のラベルも同じように確認します。

食べ方

白いココナッツの上掛けを中央にのせたルーム・クルーン
透明な生地と白い上掛けの両方が、一口ごとに見えるようにする

そのまま盛りつけ、透明な生地と白いココナッツの中央の両方が見えるようにします。この基本のレシピには、飾りはありません。

参照した資料にこの版の保存の目安がないため、保存時間は案内しません。

ダマ、白濁、早く固まる:困ったときの直し方

下の表は、でんぷんの生地やカスタード類に共通する一般的な調理の判断をまとめたものです。このレシピを試して確かめた結果ではありません。

困ったこと 考えられる原因 試すこと
生地にダマができる 加熱前にでんぷんが十分に分散していない、または鍋底を混ぜていない 火をつける前にでんぷんと水をよく混ぜ、とろみがつく間も鍋底と角をこそげるように混ぜ続ける
生地が曇ったまま、白っぽい でんぷんにまだ火が通っていない 全体がつややかに透き通るまで、火にかけて混ぜ続ける
小分けする前に鍋の中で固まる 待っている間に冷めた 始める前にカップを用意しておき、生地が透明になったらすぐに小分けする
上掛けがゆるい とろみがつくまで煮えていない 弱火のまま、むらなくとろっとなるまで混ぜ続ける
上掛けが鍋底に焦げつく 火が強い、または混ぜていない 火を弱く保ち、混ぜ続ける
上掛けが一口全体をおおってしまう 一つあたりの量が多い 量を減らして、中央にだけのせる

背景:このレシピのもとになったもの

分量と作り方は、ラジャマンガラ工科大学プラナコン校の Panthip Phadungsilp と Kamonbhibhat Chanasith による、野菜と果物を加えた五色のルーム・クルーンの開発に関する2014年の研究報告の、付録A・基本配合2に従っています。この付録のレシピは水(1400g)を使うと明記しているので、そのまま採用し、報告の本文の表にあるジャスミンの水の行とは分けています。

報告には、実験手順を示した別の工程図もあり、そこにはおおよその加熱時間が出ています。ただしそれは別の手順なので、このレシピには持ち込まず、ここでは生地と上掛けの状態で加熱を判断します。報告の味の評価の結果も、この基本の版を推奨する根拠としては使いません。

塩の10gは、付録に書かれた量のままにしています。この菓子のほかのレシピでは、塩の量が違います。

よくある質問

ルーム・クルーンは、緑豆そのものから作りますか?

いいえ。生地は緑豆でんぷんを水と砂糖で、透き通るまで煮て作ります。基本のレシピには、全粒の緑豆も煮た緑豆も入りません。

米粉は何のために入れますか?

上掛けのココナッツミルクにとろみをつけるためです。これで上掛けが生地の上にこぼれず、一口の中央に小さな山としてのります。

なぜ水だけの版を使うのですか?

研究報告の付録のレシピは水だけと明記していますが、ジャスミンの香りをつけた水は、番号の違う本文の結果表の行に出てきます。水だけの付録のレシピを使うと、分量を一つにそろえられ、香りづけも避けられます。

何個できて、何人分ですか?

研究報告には、このレシピの個数も何人分かも書かれておらず、ここでも見積もりません。個数は、使うカップと、どのくらいまで入れるかで変わります。

塩を減らしてもよいですか?

ほかのレシピでは塩の量が違います。このレシピは、研究報告にある10gのままにしています。変える場合は、自分の調整として扱ってください。

このレシピは試作されていますか?

世界ごはん紀行では台所での試作をしていません。研究報告の付録のレシピに従っており、写真は各段階の様子を示すもので、結果を保証するものではありません。

主な参考リンク

レシピ一覧に戻る