白い皿にのった、緩やかに湾曲した耳形の豚肉入り蒸し米粉餅
🌍ジャンルベトナム料理

バインタイ(Bánh tai)の作り方|Phú Thọの耳形・豚肉入り蒸し米粉餅

世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方

STEP 11 / 9

米を洗って乾かし、挽く

手順1: 米を洗って乾かし、挽く

うるち米300gは、小石などを取り除きます。2〜3回洗って水気をよく切り、粒が乾くまで広げておきます。乾いた米を、細かい粉に挽きます。

STEP 22 / 9

豚肉とエシャロットを洗って刻む

手順2: 豚肉とエシャロットを洗って刻む

豚肉400gに塩大さじ1をすり込んでもみ、流水で洗って水気を拭き取ります。小さく切ってから、細かく刻みます。エシャロット5個は皮をむき、細かいみじん切りにします。

STEP 33 / 9

餡を炒める

手順3: 餡を炒める

フライパンに油大さじ1を入れて中火で温め、エシャロットを香りが立つまで炒めます。豚肉、調味粉大さじ1と1/2、砂糖小さじ1/2、挽いた黒こしょう小さじ1/2を加え、3〜4分炒めます。肉が締まり、生の部分が残らず火が通るまで炒め、足りなければ続けて火を通してから、火を止めます。

生の豚肉に触れた手、包丁、まな板などは、生地や火の通った餡に触れる前に洗ってください。

STEP 44 / 9

米粉に熱湯を注ぐ

手順4: 米粉に熱湯を注ぐ

大きなボウルか清潔な作業台に米粉を広げ、中央にくぼみを作ります。くぼみに熱湯100mlを注ぎ、へらで周りの粉を湯の上に寄せながら、湯が粉に吸われるまで混ぜます。混ぜたものはとても熱いので、少し冷めてから触ってください。

STEP 55 / 9

油を加えてこねる

手順5: 油を加えてこねる

手でこねて、なめらかなひとつの塊にまとめます。残りの油大さじ1を加え、生地が白くまとまって手につかなくなるまでこねます。ぼそぼそして崩れるようなら、熱湯を少し足します。やわらかすぎてべたつく場合は、米粉を少し混ぜ込みます。

STEP 66 / 9

生地を平たくのばす

手順6: 生地を平たくのばす

生地を大さじ1杯分ほどとって丸め、手のひらくらいの大きさの円形に平たく押しのばします。

STEP 77 / 9

餡を包み、耳の形に曲げる

手順7: 餡を包み、耳の形に曲げる

円形の生地の中央に、火を通した餡を大さじ1杯分ほどのせます。餡は縁につかないようにします。生地を半分に折り、縁をしっかりつまんで閉じ、ゆるやかに曲げて耳の形に整えます。残りの生地と餡も同じように包みます。

STEP 88 / 9

皮がうっすら透き通るまで蒸す

手順8: 皮がうっすら透き通るまで蒸す

蒸し器に水1Lを入れて沸かします。蒸気が上がったら、蒸し板にバインタイを並べてふたをし、中火で20〜25分蒸します。皮がうっすら透き通って見えればできあがりです。厚みのあるものや蒸し器の違いで、時間は多少前後します。時計だけに頼らず、皮の状態を見て判断してください。

STEP 99 / 9

少し置いて盛りつける

手順9: 少し置いて盛りつける

皿に移して少し冷まし、温かいうちに食べます。作った当日に食べてください。

0 / 0
Ingredients

材料

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

9品目

材料

料理の材料として並べたうるち米、豚肉、エシャロット、油、調味粉、砂糖、黒こしょう
バインタイの材料:挽くための米、豚肉、エシャロット、少しの調味料

この分量で4人分です。できあがりの個数は、ひとつをどれくらいの大きさに作るかで変わります。

材料 分量 代替・備考
うるち米(gạo tẻ) 300g 洗って乾かし、粉に挽いて生地にする
豚肉(thịt heo) 400g 餡用にみじん切り。脂身のある部位を選ぶ
エシャロット(hành tím) 5個 細かくみじん切りにし、油で香りを出す
食用油(dầu ăn) 大さじ2 餡に大さじ1、生地に大さじ1
熱湯(nước sôi) 100ml+足りなければ少量 米粉に注いで生地をまとめる
調味粉(hạt nêm) 大さじ1と1/2 餡の味付け
砂糖(đường) 小さじ1/2 餡の味付け
黒こしょう(挽いたもの、tiêu xay) 小さじ1/2 餡の味付け
塩(muối) 大さじ1 豚肉をもんで洗うためだけに使い、洗い流す
0 / 0

バインタイ — 耳の形をした朝ごはんの米粉餅

このレシピで守りたいこと

うるち米で作る白くやわらかな生地、包む前にしっかり火を通した豚肉とエシャロットの餡、そして皮がうっすら透き通るまで蒸した、ゆるやかに湾曲した「耳」の形。

ベトナム北部のPhú Thọ省では、朝早く、蒸したてのバインタイ(bánh tai)が市場へ運ばれ、かごの中で温かく保たれます。Phú Thọ観光振興情報センターが描くのは、朝食として買って熱いうちに食べるという光景です。ひとつひとつは、米粉の生地で豚のひき肉を包んだ小さな半月形で、耳のようにゆるやかに曲がっています。

名前もそのままです。bánh は餅や団子、tai は耳を意味します。地元紙のBáo Phú Thọは、名前は曲がった耳のような形に由来すると説明し、料理の起源についてはいくつかの話があると伝えています。この記事では、そのどれかひとつに決めることはしません。

バインタイの作り方はひとつではありません。伝統的な作り手は、米を浸し、生地をゆでて搗きます。この記事で紹介するのは、ベトナムの料理サイトĐiện máy XANHが公開している家庭向けのレシピです。洗った米を乾かして乾式で挽き、熱湯と油で粉をまとめ、先に炒めた餡を包みます。再現しやすい家庭版のひとつであって、この地方の唯一の基準ではありません。同じ国の料理はベトナムのページでも探せます。

このレシピについて

このレシピは、世界ごはん紀行編集部では台所での試作をしていません。分量、時間、見た目の目安は、上で紹介した公開済みの家庭向けレシピによるものです。生地の状態は、手で触れて確かめながら判断してください。

バインタイ・ヘオとは別の料理

bánh tai heo(「豚の耳のお菓子」)は、揚げて渦巻き模様をつけた別のおやつです。bánh tai vạc も別の料理です。この記事は、Phú Thọの蒸した豚肉入り米粉餅を扱います。

三つの作り方 — 伝統の工房と家庭の台所

Phú Thọの記録は、バインタイが何であるかについては一致しています。うるち米の生地、豚肉の餡、耳の形、そして蒸すこと。違うのは、生地の作り方と餡の中身です。これらの違いは、土地や作り手、記録の違いを映したもので、どれも間違いではありません。

記録 生地 餡 備考
Phú Thọ観光振興情報センター(伝統の手仕事) 米を2時間〜半日浸して挽く。粉を丸めて20〜25分ゆで、搗いて生地にする 豚肉のみ。赤身2に対して脂身1。米1kgに対して餡400〜450g程度 当日中に食べる。ある工房では、1段なら30分、2段なら60分蒸す。伝統的にはつけだれ不要
Phú Thọ観光振興情報センター「Món ngon Đất Tổ」 米を夏は2〜3時間、冬は4〜5時間浸す 豚肩肉、エシャロット、こしょう、魚醤。半月形に包む Phú Thọの町周辺で売られた朝食として記憶されている。いまは旅先の軽食や、婚礼・会合の席にも出る
Báo Phú Thọ(ある作り手の一日) 米を10〜12時間浸す。早朝から生地と餡を仕込む 豚肩肉または豚バラ。脂が多すぎる肉、少なすぎる肉は避ける 約20分蒸す。家族の食事、朝食、贈り物として大切にされる
Điện máy XANH(家庭向けレシピ、この記事で採用) 洗った米を乾かして乾式で挽く。熱湯と油でこねる 豚肉とエシャロットを、調味粉、砂糖、こしょうで炒める 皮がうっすら透き通るまで20〜25分蒸す。4人分

家庭向けレシピの材料一覧には、調味料が「少々」とだけ書かれています。ところが作り方の側には、調味粉大さじ1と1/2、砂糖小さじ1/2、こしょう小さじ1/2と具体的な分量があります。この記事では、作り方に書かれた分量を使います。同じレシピは塩大さじ1も使いますが、これは豚肉を洗うためだけのもので、洗い流します。餡の味付けには入りません。

伝統的な工程(浸水、粉団子のゆで、搗く作業)は、下の作り方には混ぜていません。試してみたい方は、「アレンジと食べ方」の節を見てください。


道具

  • 米を乾かすための細かい目のざると、バットまたは広い皿
  • 乾いた米を挽けるミル(対応する穀物や連続運転の時間は製品の説明書で確認)
  • 包丁とまな板
  • フライパンとへら
  • 湯を沸かすケトル
  • 生地をこねる大きなボウルか、清潔な作業台
  • ふた付きの蒸し器

選び方と代用

米は、もち米ではなくうるち米(gạo tẻ)を使います。もち米にすると食感も料理の性格も変わってしまいます。小麦粉の餃子の皮で包んだものも、別の食べ物であって、バインタイにはなりません。

米を挽けない場合は、市販の米粉を使う道もありますが、レシピそのものが変わります。米粉は挽きたての米とは水の吸い方が違うので、熱湯100mlで同じ生地になるとは限りません。これは試していません。別の試作として、水は少しずつ加減してください。

豚肉は、脂身のある部位だと餡がぱさつきません。肩ロースやバラが向いています。脂が非常に多い肉も、赤身ばかりの肉も避けます。

調味粉(hạt nêm)は、ベトナム食材店やアジア食材店で売られている粒状の調味料です。銘柄によって塩気も中身も違い、このレシピで確かめた代用品はありません。お使いの製品のラベルで塩分を確認し、豚肉や大豆などのアレルゲンの表示も見てください。

うまくいかないときは

症状 考えられる原因 対処
生地がぼそぼそして、まとまらない 熱湯が粉全体に行き渡っていない 湯が吸われるまで粉を寄せ続けてからこねる。それでも乾いていれば、熱湯を少し足す
生地がべたつく この粉に対して水が多い 先にこねて、手ざわりを確かめる。それでもべたつくなら、米粉を少し混ぜ込む
蒸している間に開いてしまう 縁に餡がついた、または閉じが弱い 餡は中央に置き、縁をしっかりつまんで閉じる
皮が不透明で白いまま 蒸し足りない、または厚みがある もう少し蒸し、皮がうっすら透き通ったか確かめる。時間だけでは火通りは保証されない
餡がしょっぱすぎる 調味粉の塩気は製品ごとに違う 次回は、お使いの銘柄のラベルを確認する。洗い用の塩は洗い流すもので、豚肉の味付けには使わない

食べ方、安全面、当日中に食べること

Phú Thọの記録では、バインタイは熱いうちに、朝食として食べるものとして描かれています。観光振興情報センターの伝統的な記録は、蒸した当日に食べるとしています。保存できる期間や温め直しの方法は確認できていないため、ここでは案内しません。

食品の安全とアレルギー

豚肉の餡は、包む前に中まで火を通してください。生の豚肉に触れた手や道具は、生地や完成したバインタイに触れる前に洗います。このレシピは小麦ではなく米を使いますが、特定のアレルゲンを含まないという意味ではありません。調味粉には豚肉や大豆などが含まれることがあり、共用の設備で作られた製品もあるので、使うものの表示を確認してください。

アレンジと食べ方

基本のレシピとは分けて

以下は、バインタイの別の記録にあるアイデアです。上のレシピに混ぜず、別の作り方として試してください。

  • つけだれを添える。 Điện máy XANHのレシピは、揚げエシャロットと甘酸っぱい魚醤だれを、好みで添えるものとして挙げています。一方、観光振興情報センターの伝統的な記録は、バインタイにつけだれは要らないとしています。どちらも家庭ごとの選択で、基本のレシピには含まれません。
  • 魚醤入りの餡。 「Món ngon Đất Tổ」の記録には、豚肩肉、エシャロット、こしょう、魚醤の餡が出てきます。分量は書かれていないので、探ってみる方向の一例と考えてください。
  • 搗いて作る伝統的な生地。 工房では、米を浸し、粉を丸めてゆで、搗いて生地にして、豚肉だけの餡を包みます。家庭版とは別の工程で、時間も別です。

このサイトのベトナムの米料理や包み料理では、別種の米粉餅のbánh bột lọc、薄い蒸し米の皮のbánh cuốn、同じく餡を包むbánh bao も参考になります。

よくある質問

バインタイとbánh tai heoは同じですか?

いいえ。Phú Thọのバインタイは、豚肉の餡を包んだ蒸し米粉餅です。bánh tai heoは、名前が豚の耳を指す、揚げて渦巻き模様をつけた別のおやつです。

つけだれは必要ですか?

必要ではありません。観光振興情報センターの伝統的な記録では、つけだれは要らないとされています。Điện máy XANHの家庭向けレシピは、揚げエシャロットと甘酸っぱい魚醤だれを、好みで添えるものとして挙げています。選ぶのは自由です。

市販の米粉は使えますか?

使える可能性はありますが、洗った米を乾式で挽くのと同じではありません。市販の粉は水の吸い方が違うかもしれず、熱湯100mlでも食感でも、同じになる保証はありません。試していないので、水を少しずつ加えて、生地の手ざわりで判断してください。

何個できますか?

レシピは4人分で、個数は示されていません。ひとつをどれくらいの大きさにするかで変わります。

蒸し時間が記録によって違うのはなぜですか?

それぞれ別の条件の話だからです。家庭向けレシピは20〜25分、皮がうっすら透き通るまで。Báo Phú Thọの作り手は約20分。観光振興情報センターが記録した伝統的な工房では、1段なら30分、2段なら60分です。このレシピでは20〜25分を目安に、皮の状態を見て判断してください。

作り置きはできますか?

伝統的な記録は、バインタイを作った当日に食べるものとしています。この記事では、保存期間も温め直しの方法も案内しません。食べる日に蒸すのがいちばんです。

主な参考リンク

レシピ一覧に戻る