ジンギスカン鍋の盛り上がった中央で焼く羊肉と、周囲の野菜、別の器に入ったたれ
🌍ジャンル日本・北海道料理

ジンギスカンの作り方|北海道の羊肉と野菜を焼いて、果物たっぷりのたれで食べる

世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方

STEP 11 / 17

羊肉を切る

手順1: 羊肉を切る

薄切りの羊肉を、8〜10cmの長さに切ります。作業は生肉用のまな板の上で行い、漬け込みはしません。

STEP 22 / 17

玉ねぎを半月切りにする

手順2: 玉ねぎを半月切りにする

野菜用のまな板に替えます。玉ねぎは皮をむいて半分に切り、半月切りにします。

STEP 33 / 17

なすを斜め切りにする

手順3: なすを斜め切りにする

なすを斜めに切ります。

STEP 44 / 17

かぼちゃをくし形に切る

手順4: かぼちゃをくし形に切る

かぼちゃをくし形に切ります。

STEP 55 / 17

じゃがいもを薄切りにする

手順5: じゃがいもを薄切りにする

じゃがいもを薄く切ります。

STEP 66 / 17

ピーマンをくし形に切る

手順6: ピーマンをくし形に切る

ヘタと種を取り、ピーマンをくし形に切ります。

STEP 77 / 17

とうもろこしをゆでて4つに切る

手順7: とうもろこしをゆでて4つに切る

とうもろこしを1本のまま、ゆでます。

ゆで上がったら、横に4等分にします。

STEP 88 / 17

もやしを整える

手順8: もやしを整える

もやしのひげ根をつまんで取り、黒い皮も取り除きます。すべての材料をまとめて下ごしらえするときは、切った野菜を別々の皿に分けておきます。

STEP 99 / 17

たれのベースを混ぜる

手順9: たれのベースを混ぜる

器に、酒、醤油、酢、塩、砂糖を入れて、よく混ぜます。たれは加熱しません。

STEP 1010 / 17

にんにく、しょうが、りんご、梨をすりおろして加える

手順10: にんにく、しょうが、りんご、梨をすりおろして加える

にんにくをすりおろします。

しょうがをすりおろします。

りんご半個をすりおろします。

梨半個をすりおろします。

すりおろしたにんにく、しょうが、りんご、梨を、すべてたれのベースに加えます。

STEP 1111 / 17

白ごまを切って加える

手順11: 白ごまを切って加える

白ごまを、まな板の上で粒がくだけるまで切ります。

切りごまをたれに加えます。

STEP 1212 / 17

七味を加えてよく混ぜる

手順12: 七味を加えてよく混ぜる

七味唐辛子を加えます。

たれをよく混ぜます。味を見て、好みで塩か七味を少し足してください。

STEP 1313 / 17

鍋を熱する

手順13: 鍋を熱する

ジンギスカン鍋を熱します。

STEP 1414 / 17

羊肉の脂を鍋に回す

手順14: 羊肉の脂を鍋に回す

生肉用のトングで、脂の多い羊肉を一切れ、熱した鍋にこすりつけ、脂を鍋の表面に行き渡らせます。油は足しません。

STEP 1515 / 17

中央に羊肉、周りに野菜を置く

手順15: 中央に羊肉、周りに野菜を置く

鍋の盛り上がった中央に、羊肉を広げてのせます。

玉ねぎ、なす、かぼちゃ、じゃがいも、ピーマン、とうもろこし、もやしを、鍋のふちに並べます。

STEP 1616 / 17

全体に火が通るまで、返しながら焼く

手順16: 全体に火が通るまで、返しながら焼く

トングで返しながら、肉と野菜を焼きます。羊肉は薄いので、焼きすぎると硬くなることがあります。様子を見ながら、焼けたものから取ってください。肉は中までしっかり焼きます。色だけでは火の通りは判断できません。野菜にも火を通し、特に生肉の汁が流れたものは念入りに焼きます。

食品用温度計を使って、羊肉の中心が75°Cに達し、その状態が1分以上続いているかを確かめます。上に書いた、一般的な食品安全の目安にもとづくものです。

STEP 1717 / 17

たれにつけて食べる

手順17: たれにつけて食べる

生肉用のトングではなく、食べる用の箸で、焼けた羊肉や野菜をたれにつけて食べます。食べながら、鍋に肉と野菜を足していきます。

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Ingredients

材料

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

19品目

材料

羊肉と野菜、たれの材料を分けて並べた全材料
左に焼く材料、右にたれの材料
材料 分量 代替・備考
羊肉の薄切り(ラムまたはマトン) 400〜600g 焼く。味付けなし。油は足さず、羊肉の脂で鍋をなじませる
玉ねぎ 2個 焼く。半月切り
なす 2個 焼く。斜め切り
かぼちゃ 150g 焼く。くし形切り
じゃがいも 2個 焼く。薄切り
ピーマン 2個 焼く。くし形切り
とうもろこし 1本 焼く。ゆでてから4等分
もやし 200g 焼く。ひげ根と黒い皮を取る
酒 大さじ2 たれ
醤油 大さじ3 たれ。濃口醤油
酢 大さじ2 たれ。穀物酢
塩 少々 たれ
砂糖 小さじ1 たれ
にんにく 1かけ たれ。すりおろす
根しょうが 20g たれ。すりおろす
七味唐辛子 少々 たれ
りんご 1/2個 たれ。すりおろす
梨 1/2個 たれ。すりおろす
白ごま 大さじ1 たれ。切りごまにする
食品安全とたれについて

生肉用のトングと食べる箸を分け、生肉用のまな板も別にします。羊肉は中までしっかり焼き、生焼けのまま出さないでください。生肉の汁がついた野菜にも、最後まで火を通します。家庭での食品安全の一般的な目安として、肉の中心を75°Cで1分以上加熱します。

たれは加熱しないので、入っている酒もそのままです。誰が食べるかを決めるときに、頭に置いておいてください。

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ジンギスカン ― 鍋の頂に羊肉、ふちに野菜

この鍋で守ること

羊肉は味付けせずに焼き、焼けた一切れずつを食卓でたれにつけます。羊肉自身の脂で鍋をなじませ、肉汁は野菜のほうへ流します。

北海道のジンギスカンは、家でも屋外でも人が集まって囲む料理です。春は桜の下で、夏は屋外の食事で、よく食べられています。中央が盛り上がった鉄鍋に、羊肉と野菜をのせて焼きます。肉は鍋の頂に、野菜はふちに置くのが基本です。肉が焼けると、肉汁が斜面を下って、下にある玉ねぎやもやし、かぼちゃに味をつけていきます。

北海道には、大きく分けてふたつの作り方があります。ひとつは、味付けしたたれに肉を漬けてから焼く型。もうひとつは、肉を味付けせずに焼き、別に用意したたれにつけて食べる型です。この記事は後者で、焼いてからたれにつける作り方に沿っています。生の羊肉には何もつけずに鍋へのせ、味は、醤油・酢・酒に、りんご・梨・にんにく・しょうがをすりおろしたたれで決めます。ふたつの型は材料も手順も違うので、肉を買う前にどちらを作るのかを決めておくと迷いません。

名前について

日本語では「ジンギスカン」と書き、「成吉思汗」と書くこともあります。これはチンギス・ハンの名を日本語で当てた表記です。ただ、この名前から料理の発祥地が決まるわけではありません。由来については、後の節で触れます。

このレシピについて ― 北海道の4人分の家庭向けレシピ

このレシピは、農林水産省の郷土料理集「うちの郷土料理」に載っている、ジンギスカンの4人分のレシピに沿っています。そのページは、書籍『北海道の味』(南部あき子)のレシピとして紹介されています。地域や家庭によって作り方が違うこと、掲載の写真がレシピの記載と異なる場合があることも、同じページに書かれています。分量・切り方・手順はすべてこの一本のレシピからとっています。北海道の別のページにある違う切り方や、味付け肉型の下味、学校給食版で使う加熱したたれは混ぜていません。

編集部で決めたことは、次のとおりです。

  • 七味の入れるタイミング:七味唐辛子は材料に載っていますが、手順には入れる場面が書かれていません。この記事では、ほかの材料と一緒に、たれに混ぜます。
  • 醤油と酢:レシピには種類の指定がありません。この記事では、日本で一般的な濃口醤油と穀物酢を使います。
  • 羊肉:レシピは薄切りの羊肉としか書いていません。この記事では、薄切りで骨のないラムを使います。マトンでも作れます。
  • 食品安全:肉の中心を75°Cまで加熱すること、生肉の器具を分けることは、厚生労働省の家庭向けの一般的な案内によるものです。レシピ自体にある時間や温度ではありません。

なお、世界ごはん紀行では、このレシピを台所で試作していません。写真は各動作を示すもので、分量や温度、加熱時間を保証するものではありません。


選び方と代用

味付け済みではなく、プレーンな羊肉を買います。 味付けのない薄切りのラムかマトンを探してください。あらかじめ味がついたジンギスカン用の肉は、味付け肉型のものです。ラムは風味が穏やかで、マトンは羊らしい風味がはっきりしています。北海道ではどちらも食べられています。鍋になじませる脂が必要なので、肉には脂身が少しついているものを選びます。

野菜は、ふつうのもので足ります。 玉ねぎは一般的な黄玉ねぎで大丈夫です。じゃがいもは薄切りにしやすいものを選びます。なすは、写真では日本のなすを使っています。長なすなど形が違うものは、同じくらい食べやすい大きさに切ってください。かぼちゃは日本で一般的なかぼちゃです。もやしは、ふつうに売られているもので問題ありません。とうもろこしは生のものをゆでてから鍋にのせます。1本を丸ごと使います。

たれの果物は、りんごと梨です。 りんごは品種を問いません。梨は、日本では和梨が手に入れやすい選択です。

道具

  • ジンギスカン鍋:中央が山のように盛り上がり、ふちに溝がある鉄鍋
  • または、平らなホットプレートか厚手のフライパン(肉汁が野菜のほうへ流れる形にはなりません)
  • 生肉用と野菜用で分けたまな板
  • 包丁
  • おろし器
  • とうもろこしをゆでる鍋
  • たれを入れる器(1人に1つずつでもよい)
  • 生肉にだけ使うトング
  • 食べる用の箸(生肉用のトングとは分ける)
  • 食品用温度計(あれば)

うまくいかないときは

困りごと 考えられる理由 対処
羊肉が硬い 鍋の上に置いておく時間が長かった 薄切りの羊肉はすぐ焼けます。火が通ったらすぐ取り、肉は少しずつ足してください
鍋に脂がなじまない 肉に脂身がほとんどない もっと脂の多い肉を鍋にこすりつけます。それでも足りないときは少量の油を使えますが、これは家庭での調整で、レシピ自体は油を使いません
ふちの野菜が生のまま ふちは頂より温度が低い、または鍋に詰め込みすぎている そのまま焼いて、返してください。生肉の汁がついたものは、火が通るまで焼きます
たれの味がぼやける、または角が立つ 塩と七味が「少々」としか決まっていない 塩か七味をひとつまみずつ加え、そのたびに味を見ます
肉汁が野菜に流れない 平らなホットプレートかフライパンで焼いている 平らな面では、そうなります。肉と野菜を並べて焼き、いつもどおりたれにつけてください

アレンジ

  • 味付け肉型:北海道中央部の内陸にある滝川では、味付けしたたれに肉を漬けてから焼きます。これは材料も手順も別の地域の型で、このレシピの直し方ではありません。ふたつを混ぜないでください。
  • ラムの代わりにマトン:マトンにすると、羊らしい風味が強くなります。分量も作り方も同じです。
  • 専用鍋がないとき:平らなホットプレートか厚手のフライパンでも焼けます。ただし、山形の鍋のように、肉から野菜へ肉汁が流れる形にはなりません。
  • 締めの麺:ジンギスカンのあと、鍋に残ったたれで、うどんなどの麺を煮て食べる人もいます。これは任意の食べ方で、本レシピの一部ではありません。麺は十分に温めてください。
  • 家庭の野菜:使う野菜は家庭によって違います。このレシピのとおりに試すなら、まず上に書いた7種の野菜から始めてください。

背景 ― 羊毛、屋外の食卓、ふたつの流儀

ジンギスカンは、北海道の羊から生まれました。 農林水産省によると、北海道では羊毛をとるために綿羊の飼育が行われていました。戦後に羊毛をめぐる事情が変わると、羊を肉用に育てて食べることが増え、この背景が、羊肉がこの地域で身近になった流れと結びついています。全国学校栄養士協議会の資料にも、似た説明があります。現在、ジンギスカンは北海道全域で知られ、家庭でも、春の花見などの屋外の集まりでも食べられています。

起源は定かではありません。 農林水産省は、ジンギスカンがどう生まれたかについて複数の説を挙げていて、その一つは、中国の羊の焼き料理を参考にしたというものです。名前から連想される、モンゴル起源の話や、チンギス・ハンが兜で肉を焼いたという話は、確かな事実とはされていません。

ふたつの地域型があります。 農林水産省の「にっぽん伝統食図鑑」は、山形の鍋の中央に肉、周囲に野菜を置くことを説明したうえで、ふたつの型を対比しています。肉をあらかじめ漬ける滝川と、味付けしていない肉を焼いてからたれにつける札幌の月寒です。これは地域差であり、どちらかが正しくてどちらかが間違いというものではありません。札幌市の公式観光サイトも、ラムとマトンの両方が使われること、どちらの型もあること、食べ方は家庭や店によって違うことを伝えています。

ほかの日本の料理は、日本のページからどうぞ。

よくある質問

味付けジンギスカンとは何が違いますか?

味をつけるタイミングが違います。味付け肉型では、肉を焼く前にたれに漬けておきます。この記事の後づけ型では、味付けしていない肉を焼いてから、別のたれにつけます。どちらも北海道の型で、漬け込みは滝川、焼いてからつけるのは札幌の月寒が知られています。焼く前に漬けるか、焼いたあとにつけるかが分かれ目です。

ジンギスカン鍋がなくても作れますか?

作れます。平らなホットプレートや厚手のフライパンが、現実的な代わりになります。ただし、これはレシピ自体ではなく編集部の提案です。平らな面では、山形の鍋のように肉汁が野菜へ流れることはありません。

ラムとマトン、どちらを使いますか?

どちらでも使えます。北海道ではどちらも食べられています。ラムは穏やかで、マトンは羊らしい風味が強めです。この記事では薄切りで骨のないラムを使っていますが、レシピ自体が指定しているのは、薄切りの羊肉だけです。

野菜を変えてもよいですか?

家庭によって野菜が違うのは事実です。この記事の分量と切り方は、レシピにある7種の野菜のものです。変える場合は自分なりのアレンジとして扱ってください。ほかのレシピでは、野菜の切り方が違うこともあります。

たれは、焼く前に肉にかけますか?

かけません。この型では、たれは別の器に入れておき、焼けた肉や野菜をつけて食べます。

七味は、いつ入れますか?

レシピには七味が材料として載っていますが、入れる場面は書かれていません。この記事では、編集部の判断で、たれを混ぜるときに加えます。

たれの酒は、飛びますか?

たれは加熱しないので、酒は生のまま使います。誰が食べるかを決めるときに、頭に置いておいてください。たれは加熱しないので酒も生のままです。

肉が焼けたかどうか、どう見分けますか?

レシピには焼き時間も温度も書かれていません。肉はしっかり焼いてください。色だけでは判断できません。家庭での一般的な目安として、厚生労働省は、中心を75°Cで1分以上加熱するよう案内しています。生肉用のトングと食べる箸は分けてください。

主な参考リンク

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