急須で淹れた茎茶を湯のみで味わう一人分の卓上
🌍ジャンル日本

茎茶の淹れ方|急須で一人分、80〜90℃の湯で注ぎ切る

世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方

STEP 11 / 10

茶葉を量る

手順1: 茶葉を量る

茎茶2〜3gをキッチンスケールで量ります。

STEP 22 / 10

急須に茶葉を入れる

手順2: 急須に茶葉を入れる

量った茶葉を、清潔で乾いた急須に入れます。

STEP 33 / 10

水を沸かす

手順3: 水を沸かす

飲用水をやかんで沸かします。80mlだけではなく、やかんの最小量の目盛り以上の水を沸かしてください。余りが出ます。

STEP 44 / 10

沸かした湯を別の器に移して冷ます

手順4: 沸かした湯を別の器に移して冷ます

沸騰した湯を空の耐熱の器に移し、80〜90℃に向けて冷まします。別の器に移すたびに温度はおよそ10℃下がるとされますが、下がり方は室温や器で変わるので、あくまで大まかな目安です。

STEP 55 / 10

温度を確かめる

手順5: 温度を確かめる

冷ました湯の温度を温度計で測ります。80〜90℃の範囲に入っていたら次へ進みます。まだ熱いようなら、少し待ってからもう一度測ります。

STEP 66 / 10

冷ました湯を80ml量る

手順6: 冷ました湯を80ml量る

冷ました湯を耐熱の計量カップに入れ、抽出用に80mlを量ります。急須に入れる前に、80〜90℃の範囲に入っているかもう一度確かめます。

STEP 77 / 10

茶葉に湯を注ぐ

手順7: 茶葉に湯を注ぐ

量った湯を急須に注ぎ、茶葉全体が浸るようにします。

STEP 88 / 10

ふたを閉める

手順8: ふたを閉める

急須にふたをします。

STEP 99 / 10

蒸らす

手順9: 蒸らす

急須を動かさずに60〜120秒おきます。茶葉と好みに合わせて、この範囲の中で調整してください。

STEP 1010 / 10

茶こしを通して最後の一滴まで注ぐ

手順10: 茶こしを通して最後の一滴まで注ぐ

茶こしを通して湯のみにお茶を注ぎます。急須を傾けて、最後の一滴まで注ぎ切ってください。急須にお茶を残さないようにして、すぐにいただきます。

80mlは急須に注ぐ水の量で、湯のみに80mlのお茶が入るという意味ではありません。茶葉が水を吸うため、実際に飲む量はそれより少なくなります。

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Ingredients

材料

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

3品目

材料

茎茶の乾燥茶葉と水、急須、湯のみ、秤
ばらの茎茶と水だけで淹れます
材料 分量 代替・備考
茎茶(焙じていない日本の茎の緑茶) 2〜3g 茎に葉が混ざった茶葉そのもの
沸かすための飲用水 適量 やかんに合わせて沸かし、一部だけ使う
抽出用の冷ました水 80ml 80〜90℃まで冷ましてから量り、茶葉に注ぐ

水は飲用に適したものを使います。茶葉はスプーンではなく秤で量ってください。カップに入れるのはお茶だけで、砂糖、ミルク、レモンは加えません。

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茎茶、一人分を最後の一滴まで

この一杯で守ること

焙じていない茎茶を少量はかり、沸かした湯を80〜90℃まで冷まして短く蒸らし、急須の中身を残さず注ぎ切ります。作り方はこれだけで、どの手順にも役割があります。

淡い色の茎と葉のかけら、小ぶりの急須、そして沸かしてから少し冷ました湯。茎茶(くきちゃ、「くき茶」とも書きます)は、茶の木の茎や葉柄、小枝を使った日本の緑茶で、葉が混ざることも多いお茶です。この記事では、焙じていない一般的な茎茶を、横手の急須で一人分淹れます。

分量と条件は、静岡の茶卸業者HOKUSAN & CO.が公開している抽出表の茎茶の行にならっています。1人分で茶葉2〜3g、水80ml、湯温80〜90℃、浸出60〜120秒です。どれも幅のある数値なので、このレシピでも幅のまま示し、手元の茶葉と好みに合わせて調整できるようにしています。

このレシピについて

このレシピは、世界ごはん紀行では試作していません。淹れたての熱い一煎目をすぐにいただく方法だけを扱います。健康への効果やカフェイン量には触れず、二煎目や、淹れたお茶を取り置くことも対象外です。

同じ国の料理や飲み物は日本のページでも紹介しています。


茎茶とは — 茎と葉、重なり合う呼び名

茎茶は、茎や葉柄が主役になる緑茶です。Tealife SGの茎茶と雁ヶ音の解説では、茎、葉柄、小枝を含むものとされています。市販の茎茶には葉も混ざっていることが多く、袋の中は淡い緑の細い茎と、濃い緑の小さなかけらが入り混じって見えます。

この茶をめぐる呼び名は、きれいに一対一で対応しているわけではありません。同じ解説によると、雁ヶ音(かりがね)はもともと玉露の茎で作った茎茶を指し、焙じた棒茶は茎茶の地域的な一例です。呼び方は原料、品質の等級、産地によって変わるため、茎茶と単純な同義語として扱わないほうが安全です。とくに焙じた棒茶は茶色く香ばしい別のお茶で、茎茶全体の定義ではなく、そのうちの一例にすぎません。この記事で淹れるのは一般的な焙じていない茎茶だけで、焙じた茎茶や、玉露由来の高級な雁ヶ音は混ぜていません。

茶商によって抽出の目安が違う理由

茎茶の抽出条件は、茶商ごとに異なって公開されています。違う条件を平均して使うことはしません。

公開元 分量と水 湯温と時間 この記事での扱い
HOKUSAN & CO.(抽出表の茎茶の行) 1人分2〜3g、80ml 80〜90℃、60〜120秒 このレシピに採用
HOKUSAN & CO.(1人分の一般的な説明) 4〜5g — 不採用。茎茶専用の行を優先
Tealife SG 手順では4g/200ml 70〜80℃、30秒 比較のみ。表と本文で分量が異なり(8g/200mlと4g/200ml)、どちらも使わない
Kagoshima Tea(商品ページ) 自社商品で1g/100ml 80℃、1分 比較のみ。その商品向けの案内

HOKUSANの一般的な1人分の量ではなく、茎茶専用の行を選んだのは編集上の判断です。公開元ごとに数値が分かれていることからも、最適な条件は商品や等級によって変わるとわかります。このレシピの幅は、あくまで分かりやすい出発点の一つで、すべての茎茶に通じる唯一の正解ではありません。


道具

  • キッチンスケール(0.1g単位で量れるもの)
  • ふたつきの急須(清潔で乾いたもの)
  • やかん
  • 沸かした湯を冷ますための耐熱の器
  • 温度計
  • 耐熱の計量カップ
  • 茶こし(急須に茶こしが付いていない場合)
  • 湯のみ

選び方と代用

袋に「茎茶」または「kukicha」と書かれた、淡い緑の茎に葉が混ざったものを選びます。ふつうのスーパーで見つからなければ、日本茶の専門店や日本茶の通販で探してください。焙じた茎茶(焙じた棒茶やほうじ茶のような茶色いもの)や粉末のお茶は、別のお茶なのでこのレシピには向きません。

葉から作る煎茶も緑茶として淹れられますが、茎茶の代わりにはなりません。風味も茶の種類も違うので、このレシピの材料を替えたものではなく、別の一杯として考えてください。

熱い湯と茶器

沸騰した湯、熱いやかん、熱くなった器を扱います。耐熱の湯のみと計量カップを使い、やかんと急須は持ち手を持って、注ぐときは湯気に手をかざさないようにしてください。


うまくいかないときは

起きたこと 確かめるところ 次回の対処
温度を測ったとき、湯がまだ90℃を超えていた 冷ます時間が足りない、または熱が逃げにくい器 少し待ってまた測るか、別の器に移す。必ず温度計で確かめる
湯が80℃を下回った 冷ましてから注ぐまでが長い、または移し替えが多すぎる 量って注ぐ直前にもう一度温度を測り、そのまま急須へ進む
茎が乾いたままだったり、浮いたりした 湯が茶葉全体に行き渡っていない ふたをする前に、茶葉全体が浸るように注ぐ
思ったより薄い、または濃い 茶葉の量と蒸らし時間が範囲の端にある 範囲の外に出ず、2〜3gと60〜120秒の中で調整する
急須にお茶が残っていた 急須を最後まで傾けていない 急須をしっかり傾けて、最後の一滴まで注ぐ
温度計がない 器の移し替えだけで冷ましている 移し替えでは大まかにしか下がらない。確実なのは温度計

茶葉は商品や等級によって違います。買った茎茶にその商品の淹れ方が書かれていれば、それは売り手がそのお茶について考える目安です。ここでの幅と見比べるにとどめ、二つのレシピを混ぜないでください。

人数を増やすとき、そのほか

このレシピは一人分で、茶葉の量も1人分です。複数の湯のみに注ぐときは、濃さがそろうよう、少しずつ順番に回し注ぎします。一杯だけなら、最後の一滴まで注ぎ切れば十分です。

この記事では淹れたての一煎目だけを扱うため、二煎目、茶葉を焙じること、砂糖やミルクを加えることには触れません。焙じた茎茶がお好みなら、このお茶を変えるのではなく、棒茶を別のお茶として探してください。

よくある質問

茎茶と雁ヶ音は同じものですか?

同じではありません。Tealife SGによると、雁ヶ音はもともと玉露の茎で作った茎茶を指し、呼び名の使われ方は原料、等級、地域で変わります。このレシピは一般的な焙じていない茎茶のためのもので、玉露由来の高級な雁ヶ音向けではありません。

他の解説より茶葉が少ない2〜3gなのはなぜですか?

HOKUSANのページには一般的な1人分として4〜5gという説明もありますが、抽出表には茎茶専用の行があり、1人分2〜3gとされています。世界ごはん紀行は、その茎茶専用の行にならっています。Tealife SGの4g/200mlや、Kagoshima Teaの自社商品向けの1g/100mlなどは別の方法なので、混ぜていません。

温度計なしで、器を移し替えるだけでもいいですか?

大まかな方法としては使えます。HOKUSANは器を移すたびに約10℃下がると説明していますが、実際の下がり方は室温や器で変わるため、あくまで目安です。80〜90℃に確実に収めるなら温度計が頼りになります。

同じ茶葉で二煎目も淹れられますか?

Kagoshima Teaは自社商品について、二煎目を別に説明しています。この記事で扱うのは一煎目だけなので、二煎目の分量や時間は案内していません。

煎茶で代用してもいいですか?

煎茶も緑茶として淹れられますが、葉のお茶で風味が違います。茎茶の代用ではなく、別の一杯です。

茎茶には特別な健康効果や、決まったカフェイン量がありますか?

この記事では、健康への効果やカフェイン量については述べていません。

主な参考リンク

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