ほうじ茶のお茶漬け:香ばしいお茶を注ぐ一椀
材料は4つ、使う道具は小さな鍋と器ひとつ。お茶にだしとしょうゆを加えて温め、沸いたらすぐ火を止めて、温かいごはんに注ぎます。
小さな鍋で、茶色く香ばしい香りのお茶が温まっていきます。そこへ顆粒だしを少し、しょうゆを数滴。沸いたらすぐに火を止めて、温かいごはんの上へ注ぎます。ごはんに熱い液をかけて食べる一椀、それがお茶漬けです。
この記事で作るのは、農林水産省がお茶のレシピとして紹介している、一人分のほうじ茶お茶漬けです。炊いてあるごはんと、入れてあるほうじ茶から始めるので、調理は合わせて、温めて、注ぐだけ。農林水産省のページには鮭フレークや三つ葉などの具の例も出ていますが、ここでは具を足さず、4つの材料だけの基本の一椀にとどめます。
これはお茶漬けの一つの形であって、日本全国で共通の標準ではありません。お茶漬けは、かける液や具によって姿が変わります。レシピに入る前に、その幅を見ておきましょう。
お茶、湯、だし。お茶漬けの幅
お茶漬けは、ごはんに何かをかけて食べるものと考えられていますが、その「何か」は一通りではありませんでした。日本調理科学会大会の研究発表要旨で、石川恵美さん、佐藤幸子さん、大久保洋子さんは、ごはんに湯や水をかけて食べる習慣と、煎茶をかける茶漬けについて論じています。煎茶が広まってから茶漬けも広がったこと、江戸時代に親しまれたことを述べ、現代ではだし汁を使うものも茶漬けと呼ばれる、と整理しています。著者らが文献をもとにまとめた見方であり、引用されている原史料までは確かめていません。ここでは、唯一の起源や全国共通の歴史があるとは言いません。
現代のレシピの幅は、キッコーマンのだし茶漬けレシピ特集からもうかがえます。梅、鮭、鯛を使うもの、白だしで作るもの、冷たいものなど、別々のレシピが並んでいます。いずれも材料や配合が違う別のレシピなので、この一椀には混ぜません。
農林水産省のほうじ茶版は、お茶とだしの中間にあります。液はほうじ茶で、味つけは顆粒だしとしょうゆ。茶漬けとだし茶漬けのあいだにある一杯です。ほかの日本の料理は日本のページで紹介しています。
道具
- 小鍋
- 計量スプーン(小さじ1/2)
- ごはん茶碗
- コンロ
選び方と代用
ほうじ茶。 温かい、入れてあるほうじ茶を使います。入れ方は、買ったお茶の表示に従ってください。
顆粒だし。 顆粒の和風だしを小さじ1/2使います。製品によって塩気が違います。同じ量の液体のだしに置き換えないでください。
しょうゆ。 しょうゆは小さじ1/2です。
ほかのお茶。 煎茶や番茶にすると味わいが変わります。それは別の発想で、このレシピではありません。
顆粒だしとしょうゆは加工食品です。作る前に、それぞれの表示でアレルゲンを確認してください。
仕上がりの味と、うまくいかないとき

材料から考えると、ほうじ茶の香ばしい香り、顆粒だしの旨み、しょうゆの塩気を、温かいごはんが受け止める味わいが期待できます。それぞれの強さはお茶の入れ方やだしの製品によって変わり、レシピでは決まりません。
| 気づいたこと | 考えられる理由 | 対処 |
|---|---|---|
| お茶の風味が弱い | ほうじ茶の入れ方が薄かった | 次回は、お茶の表示に従って入れてから始める |
| 思ったより塩辛い、または薄い | 顆粒だしとしょうゆは製品で差がある | 記載の分量から始め、次回に好みで調整する |
| 茶葉や茎が器に入る | お茶をこしていない | 十分に入れてこしたほうじ茶を鍋に入れる |
| 全体がぬるい | ごはんやお茶が冷めていた | 温かいごはんとお茶から始める |
この一椀のほかの形
農林水産省のページには、任意の具として鮭フレークと三つ葉が挙げられています。キッコーマンのだし茶漬けの特集には、梅、鮭、鯛、白だし、冷たい液を使うレシピが並びます。どれも分量の違う別のレシピです。試したくなったら、この一椀に足すのではなく、それぞれのレシピどおりに作ってください。ここでの基本は、4つの材料を注いで食べるだけの形です。
よくある質問
ごはんは生米から炊くのですか?
いいえ。農林水産省のレシピは、炊いて温かいごはんから始まり、炊飯の工程は含みません。いつもの方法でごはんを炊いてから、手順1に進んでください。
ほうじ茶の茶葉は何グラム使いますか?
レシピは、入れてある温かいほうじ茶約200mlと書いていますが、茶葉の量や入れ方は示していません。お茶の表示に従って入れるのが無理のない出発点です。
だし茶漬けとはどう違いますか?
だし茶漬けは、一般にごはんにだし汁をかけたものを指し、キッコーマンの特集にもそうしたレシピが集められています。日本調理科学会の発表要旨の著者らも、現代ではだし汁を使うものも茶漬けと呼ばれると述べています。この一椀は液がほうじ茶で、顆粒だしとしょうゆで味をつけます。
具は必要ですか?
この形では不要です。農林水産省のページには任意の具が紹介されていますが、ここでの基本はごはんと味つけしたほうじ茶だけです。
残ったら保存できますか?
一杯分を注いで食べるレシピで、保存や温め直しの案内がないため、ここでも案内しません。
世界ごはん紀行では、このレシピ全体を台所で試作して確かめてはいません。















