薄切りじゃがいもにブイヨンと油の艶がある、浅い陶器の器に盛った南ドイツ風Kartoffelsalat
🌍ジャンルドイツ料理

Kartoffelsalatの作り方|温かいブイヨンを含ませる南ドイツ風

世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方

STEP 11 / 6

じゃがいもを茹でる

手順1: じゃがいもを茹でる

2kgのじゃがいもを、皮つきのまま大きな鍋の水で茹でます。時間ではなく状態で確かめます。フォークか竹串が中心まですっと通り、割れずにまとまっている状態が目安です。

STEP 22 / 6

皮をむき、少し冷ます

手順2: 皮をむき、少し冷ます

じゃがいもの湯を切って皮をむき、手で扱えるくらいまで少し冷まします。鍋から出したばかりのじゃがいもはとても熱いので、清潔な布巾か耐熱手袋で手を守りながらむいてください。

STEP 33 / 6

薄切りにしてボウルへ

手順3: 薄切りにしてボウルへ

皮をむいたじゃがいもを薄切りにして、大きなボウルに入れていきます。厚みをそろえると、調味液が均一にしみます。まだ熱すぎて包丁の下で崩れるようなら、もう少し冷ましてから切ってください。

STEP 44 / 6

調味料、熱いブイヨン、酢、油で和える

手順4: 調味料、熱いブイヨン、酢、油で和える

じゃがいもに塩、こしょう、砂糖、辛口マスタードをふり、熱いブイヨン、白ワインビネガー、油を加えます。塩はきゅうり用に一部を取っておき(手順5)、ブイヨンに塩気があるなら全体の塩を少なめにします。ブイヨンも幅の下限から入れ、じゃがいもが吸うようなら残りを足す、という進め方もできます。幅広のスプーンで底から静かに返して、薄切りを崩さずに液をなじませます。

STEP 55 / 6

玉ねぎと、塩をしたきゅうりを汁ごと加える

手順5: 玉ねぎと、塩をしたきゅうりを汁ごと加える

薄切りにしたきゅうりに塩をして、水分が出るまで置きます。塩は追加せず、材料表の塩の一部を回してください。そのあと、細かく刻んだ玉ねぎ、きゅうり、きゅうりから出た水分をすべてじゃがいもに加えます。きゅうりを絞ったり、出た水を捨てたりはしません。大きな動きで静かに混ぜ、薄切りのじゃがいもを崩さないようにします。

STEP 66 / 6

チャイブを散らし、味を整える

手順6: チャイブを散らし、味を整える

刻んだ生のチャイブをサラダに散らします。味を見て、塩と酸味を材料表の分量の範囲内で整えます。食べる前に、好みで休ませて味をなじませてもかまいません。

きゅうりの水は捨てずに加えます。塩は材料表の総量の一部をきゅうりに回すだけにして、別に足さないでください。

混ぜるときはかき混ぜず、スプーンで底から返します。じゃがいもの薄切りが崩れにくくなります。

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Ingredients

材料

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

Kartoffelsalatの材料、じゃがいも、玉ねぎ、きゅうり、チャイブ、ブイヨン、白ワインビネガー、マスタード、油、塩、こしょう、砂糖を台所の調理台に並べた様子
ブイヨン型の材料一式。マヨネーズも余分な材料も使わない

分量はじゃがいも2kgで作る1回分です。「EL」は大さじ、1/8 l・1/16 lはリットルの分数です。

11品目

鍋に入れるもの・和えるもの

材料 分量 代替・備考
じゃがいも(Kartoffeln) 2kg 品種は問わない
玉ねぎ(Zwiebel) 1個 細かく刻む
塩(Salz) 1½〜2 EL この合計の一部をきゅうりの塩もみに使う
こしょう(Pfeffer) 適量 味つけ
砂糖(Zucker) 1 EL
熱いターフェルシュピッツのブイヨン(heiße Tafelspitzbrühe) 400〜500 mL 牛肉をゆでたときのブイヨン。野菜ブイヨンか牛肉ブイヨンで代用できる
辛口マスタード(scharfer Senf) 1 EL
白ワインビネガー(Weißweinessig) 1/8 l(125 mL) 酸度5%のもの
油(Öl) 1/16 l(62.5 mL) 種類は問わない
きゅうり(Salatgurke) 1本 薄切り
チャイブ(Schnittlauch) 仕上げに 生を最後に散らす
アレルゲンと表示

このサラダにはマスタードが入ります。市販のブイヨンやブイヨンの素は商品によって、小麦・大豆・乳・セロリなどを含むことがあります。使う商品の表示を確認してください。ターフェルシュピッツのブイヨンと牛肉ブイヨンは肉由来で、野菜ブイヨンも選べます。

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手に入りにくい材料の買い方

買い出しガイド

道具

  • じゃがいもを茹でる大きめの鍋
  • 包丁とまな板
  • 大きめのボウル
  • きゅうりに塩をなじませる小さなボウル
  • 混ぜるための幅広のスプーンかヘラ
  • 熱いじゃがいもを扱うための清潔な布巾か耐熱手袋

ボウルに入った茹でたてのじゃがいもの薄切りに、熱いブイヨンを回しかけます。切り口が汁を吸い込んで、みるみる艶を帯びていきます。酢のすっきりした酸味に、少しの油が丸みを添え、最後に薄切りのきゅうりと刻みたてのチャイブを加える。ブイヨンで和える南ドイツ型のKartoffelsalatは、そんな一皿です。

温かいブイヨンを吸う、薄切りじゃがいもの一皿

この一皿で守ること

じゃがいもの薄切りは崩さず、熱いブイヨンと酢をしっかり吸わせ、油で酸味の角を丸めます。マヨネーズで和える冷たいサラダとは別の料理です。

ゆでたてのじゃがいもを薄く切ってボウルに入れ、熱いブイヨンを注ぐと、切り口が汁を吸ってつやを帯びてきます。酢がすっきりした酸味を加え、少しの油がその角を丸め、最後にきゅうりの薄切りと刻んだチャイブを混ぜ込みます。これが、ブイヨンで和える南ドイツ型のKartoffelsalatです。

ドイツの外では、「ジャーマンポテトサラダ」を一つの決まった料理だと思っている人も多いでしょう。けれども Kartoffelsalat(Kartoffel=じゃがいも、Salat=サラダ)という名前は、全国共通の一つのレシピを指しているわけではありません。北はマヨネーズで和えるサラダ、南はブイヨン・酢・油で和えるサラダ、という大づかみな対比がよく使われ、同じ地域の中でも家庭ごとに作り方が違います。

この記事で紹介するのは、バイエルン放送の番組「Wir in Bayern」でMichaela Hagerが紹介したKartoffelsalatです。番組では、ブイヨンで和えてマヨネーズを使わない、バイエルン風またはシュヴァーベン風のサラダとされています。一人の料理家の版であって、「唯一の正しいドイツのレシピ」ではありません。材料と分量は、公開されたとおりに載せています。

Kartoffelsalatは一つのレシピではない — 北と南、地域と家庭

同じ名前で複数のサラダを指します。旅行ガイドのGermany Travel(turismoalemania.com)は、全国共通のKartoffelsalatはないと説明しています。大まかに言えば、北はマヨネーズで和えるものが知られ、南はブイヨン・酢・油でじゃがいもを和えます。同じガイドは、同じ地域でも家庭ごとにレシピが違うこと、南部にはErdäpfelsalatのような独自の呼び名があり、シュヴァーベン語やスイスではHärdöpfelsalatとも言うことも挙げています。

呼び名の小話

南ドイツでは、同じ料理を Erdäpfelsalat と呼ぶことがあります。シュヴァーベン語やスイスでは Härdöpfelsalat とも言います。

この南北の違いは、境界線ではなく目安として受け取ってください。台所で大事なのは味の向きです。乳化したマヨネーズの冷たいコクではなく、温かいブイヨンと酢を吸わせ、油で丸みを足すのがこの型です。

次のレシピでは、ブイヨン・酢・油に、きゅうり、チャイブ、砂糖、辛口マスタードを加えます。Michaela Hager版がそういう組み立てだからです。ほかの南部のレシピにはこれらの一部を入れないものもあり、後の「地域・家庭ごとの違い」の節で触れます。


ブイヨン、酢、じゃがいも、ハーブの選び方

ブイヨン ターフェルシュピッツ(オーストリアやバイエルンの牛肉の煮込み料理)の熱いブイヨンを使います。手に入らなければ、野菜ブイヨンか牛肉ブイヨンで代用できます。牛肉ブイヨンなら肉のコクが出て、野菜ブイヨンなら動物性の材料を使わずに済みます。市販のブイヨンはすでに塩気があることが多いので、味を見てから調味し、塩は下限から始めてください。

白ワインビネガー 酸度5%の白ワインビネガーを使います。10%の酢は鋭すぎます。白ワインビネガーが手に入らなければほかの酢でも代用できますが、酸度も香りも同じにはなりません。ラベルで酸度を確かめ、強い酢を同じ量で入れ替えないでください。

コツ

酢はラベルの酸度を見てから選びます。強い酢を同じ量で入れると、酸味が尖ってしまいます。

じゃがいも 粉質の弱いしっかりしたじゃがいものほうが、薄切りの形を保ちやすくなります。粉質の強いものは、調味液を混ぜるときに崩れやすくなります。

油 種類は問いません。癖の少ないサラダ油が合い、オリーブ油にすると香りがはっきり変わります。

マスタード 辛口(scharf)と表示されたものを選びます。風味が大きく違うマスタードにすると、調味液のバランスが変わります。

チャイブ 手に入りにくければ細ねぎの青い部分で代用できますが、香りは違います。

失敗したときの直し方

起こりやすい失敗と、その直し方をまとめました。基準にするのは原典の分量の範囲です。崩れるときは底から返すように混ぜ、水分や塩気が気になるときは、ブイヨンも塩も下限から始めるのが基本です。

困りごと 考えられる原因 直し方
じゃがいもが崩れる 粉質の強い品種、茹ですぎ、厚みのばらつき、強く混ぜた かき混ぜず、幅広のスプーンで底から返す。次回は、じゃがいもがまとまっているうちに茹でるのをやめる。しっかりしたタイプのじゃがいもも検討する
水っぽい ブイヨンときゅうりの水分 ブイヨンは400〜500 mLの下限から始め、じゃがいもが吸うようなら足す。基準は公開された範囲のまま
酸味が尖る 5%より強い酢 ラベルで酸度を確認する。原典は5%を勧め、10%は鋭すぎるとしている。強い酢を同量で使わない
塩辛い 塩気のあるブイヨンに、塩の全量を足した 塩は下限から始め、一部はきゅうりに使うことを忘れない。始める前にブイヨンの味を見る
注意

原典に保存の指示はないので、保存日数はここでも示しません。マヨネーズを使わなくても、このサラダには火を通したじゃがいも、切った生野菜、肉系ブイヨンを使う場合はそれが含まれます。室温に置いたままにしないでください。

地域・家庭ごとの違い — 近い別のレシピ

ここに挙げるものは、それぞれ別のレシピです。上の分量と混ぜないでください。

  • Michaela Hager版(本記事) ブイヨン、白ワインビネガー、油に、きゅうり、チャイブ、砂糖、辛口マスタードを加えます。

  • Albstadt版のシュヴァーベン風 Albstadt Tourismusが紹介するシュヴァーベン風のKartoffelsalatは、酢と油で和え、理想の食感をschlonzig(しっとりとゆるい状態)と表現しています。そのレシピは、サラダ用じゃがいも1kg、玉ねぎ、酢2 EL、熱いブイヨン1 Tasse(カップ)、塩、こしょう、油2〜3 ELで、温かいじゃがいもの薄切りを静かに混ぜ、温かいまま休ませます。熱いブイヨンが玉ねぎの刺激をやわらげ、調味料を溶かして全体に行き渡らせる、とも書かれています。「Tasse」の容量は示されていないので、換算も、上のレシピとの合算もしていません。

豆知識

Albstadt版が食感を表す schlonzig は、しっとりとゆるい状態を指す言葉です。同じ温かいブイヨン型でも、仕上がりの言葉は地域によって違います。

  • 北部のマヨネーズ型 マヨネーズを土台にした別のスタイルです。比較のために触れるだけで、このレシピには含まれません。
  • 牛肉ブイヨンか野菜ブイヨンか どちらも原典が認める選択肢です。牛肉ブイヨンは肉のコクが出て、野菜ブイヨンなら動物性の材料を使わずに済みます。
  • ほかの酢 白ワインビネガーが手に入らないときは使えますが、酸度と香りが違います。ラベルを確認し、そのまま同量で入れ替えないでください。

食卓では — ソーセージ、シュニッツェル、焼き肉の脇に

焼いたソーセージの横に添えた、温かい南ドイツ風のKartoffelsalat
ブイヨン型のKartoffelsalatを、焼いたソーセージの付け合わせとして

Germany Travelによると、Kartoffelsalatはソーセージ、シュニッツェル、焼いた肉料理の付け合わせとして食べるのが一般的です。同じガイドは、クリスマスイブにソーセージと合わせる家庭があることも紹介しています。前もって作れる副菜だからです。ただしこれは数ある家庭の習慣の一つで、ドイツのすべての家庭がそうしているわけではありません。

日本で作る場合も、材料の多くは普通のスーパーで手に入ります。少し注意が要るのは、ブイヨン・酢・マスタードの3つです。ブイヨンは塩気とアレルゲン、酢は酸度、マスタードは辛口のタイプかどうかを確かめてください。この3つを押さえれば、味の芯は保てます。クリーミーな衣をまとうのではなく、温かく酸味のあるブイヨンを吸ったじゃがいもに仕上がります。

よくある質問

Kartoffelsalatはドイツ全土で同じ作り方ですか?

いいえ。全国共通のレシピはありません。北はマヨネーズ型、南はブイヨン・酢・油型という傾向があり、同じ地域でも家庭ごとに作り方が違います。

マヨネーズは必要ですか?

このレシピには要りません。Michaela Hager版はブイヨン、酢、油で和え、マヨネーズは入りません。マヨネーズで和えるサラダは別のスタイルです。

じゃがいもは熱々のうちに混ぜるのですか?

このレシピでは、じゃがいもを茹でて皮をむき、少し冷ましてから薄切りにして味をつけます。熱いのはブイヨンのほうです。じゃがいもをできるだけ熱いまま混ぜる、という指示ではありません。

ターフェルシュピッツのブイヨンがないときは?

原典には、野菜ブイヨンか牛肉ブイヨンで代用できると書かれています。塩を入れる前に、ブイヨンの塩気を確かめてください。

何人分ですか?

原典に記載がありません。分量はじゃがいも2kgで作る1回分で、人数は示していません。

どのくらい日持ちしますか?

原典に保存の指示はないため、日数は示しません。室温に置きっぱなしにしないでください。

主な参考リンク

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