透明なグラスにライ麦パン粉と赤いベリーを重ね、上に泡立てたクリームを盛ったラトビアのデザート
🌍ジャンルラトビア料理

ルプマイゼス・カールトユムスの作り方|ラトビアのライ麦パンと酸味のあるベリーの層デザート

世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方

STEP 11 / 7

ライ麦パンをおろす

手順1: ライ麦パンをおろす

石けんと流水で手を洗います。ライ麦パンを粗くおろし、パン粉を2 glāze量ります。

STEP 22 / 7

シナモンを混ぜる

手順2: シナモンを混ぜる

パン粉をボウルに入れ、シナモン小さじ1を加えてよく混ぜます。香りを確かめ、お好みで小さじ1までを足します。

STEP 33 / 7

ベリーを砂糖半量と攪拌する

手順3: ベリーを砂糖半量と攪拌する

生のベリーは、石けんや洗剤を使わずに流水で洗い、清潔なタオルかペーパータオルで水気を取ります。輸入の冷凍ベリーは洗わずに、1分間沸騰させて冷まします。その後は生のベリーと同じ手順で進めます。

ブレンダーにベリー1 glāzeと砂糖大さじ2を入れ、ピューレ状にします。完全な液状にする必要はありません。水は加えません。

STEP 44 / 7

パンとベリーを重ねる

手順4: パンとベリーを重ねる

グラスに、パン粉とピューレを交互にスプーンで入れ、いちばん上はパンの層で終えます。層の数はお好みです。層を薄くするほど、グラス越しにきれいに見えます。

STEP 55 / 7

2時間冷やす

手順5: 2時間冷やす

グラスにふたかラップをして、約4°C(40°F)以下の冷蔵庫で2時間冷やします。

STEP 66 / 7

残りの砂糖でクリームを泡立てる

手順6: 残りの砂糖でクリームを泡立てる

食べる直前に、冷えた生クリーム1 glāzeと残りの砂糖大さじ2を合わせ、こんもり盛れる固さまで泡立てます。

STEP 77 / 7

クリームをのせて出す

手順7: クリームをのせて出す

グラスを冷蔵庫から出し、ホイップクリームを上にこんもり盛ります。お好みで果実を少し飾り、すぐに出します。残りは冷蔵庫に入れ、早めに食べ切ってください。

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Ingredients

材料

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

6品目

材料

おろしたライ麦パン、クランベリー、砂糖、シナモン、生クリームを並べた材料
パン、ベリー、クリームを同じ器で量り、砂糖は2回に分ける

glāzeはグラスのことで、1 glāzeは200〜250 mlです。パン、ベリー、クリームの3つを同じ器で量れば2:1:1の割合は保たれるので、200 mlの計量カップで量るのが手軽です。グラスの個数は目安で、試作では確かめていません。

材料 分量 代替・備考
おろしたライ麦パン(rīvēta rudzu maize) 2 glāze 濃い色の粒のある層になります。密度があって少し乾いたパンを粗くおろして使う
シナモン(kanēlis) 小さじ1〜2 パンに混ぜる。まず小さじ1から
リンゴンベリー(brūklenes)またはクランベリー(dzērvenes) 1 glāze 赤い酸味の層になる。砂糖と攪拌する
砂糖(cukurs) 大さじ4 ベリー用に大さじ2、クリーム用に大さじ2
泡立て用の甘い生クリーム(saldais krējums) 1 glāze 泡立てて、食べる直前に上へこんもり盛る
新鮮な果実または保存果実(svaigi vai konservēti augļi)、お好みで 少量 飾り用

生のベリーは流水でよく洗い、水気を取ります。輸入の冷凍ベリーは、解凍しただけでは使わないでください。1分間沸騰させ、冷ましてから攪拌します。ベリーを飾りに使うときは、量ったベリーから少しだけ取り分け、洗った生のものを使います。

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手に入りにくい材料の買い方

買い出しガイド

ラトビアのライ麦パンを、酸味のあるベリーとクリームの層に

このグラスで守りたいこと

ライ麦パンの穀物の深み、ベリーの酸味、甘いクリームの丸み。この3つを混ぜずに残します。クリームは層の間に入れず、最後に上へのせます。

透明なグラスを思い浮かべてください。側面からは、濃い色の粗いライ麦パン粉と深い赤のベリーが縞になって見え、最後に白いホイップクリームがこんもりとのります。これがルプマイゼス・カールトユムス(rupjmaizes kārtojums)です。ラトビアについて書かれた英語のガイドは、ライ麦パン粉、ホイップクリーム、ベリーのジャムを重ねる層状のデザートとして紹介しています。

材料は身近なものばかりです。焼く工程はなく、この版ではパンも炒りません。やることはおろす、攪拌する、重ねる、泡立てる。あとは冷蔵庫が仕上げてくれます。同じ食卓の料理をもっと知りたい方は、ラトビアのレシピもご覧ください。

このレシピのもとにした版について

ここで紹介するのは、Latvijas Maiznieksのサイトに掲載された1つの版(Delfi Tastyの出典と明記されています)です。材料、割合、作業の順序、2時間の冷却は掲載どおりに残しました。そのページには実用上の細部が書かれていないため、いくつかの目安を補っています。このレシピは試作して確かめたものではなく、補った値は試作で確かめた数ではなく目安です。

項目 掲載されている版 ここで使う目安 根拠
人数 記載なし 小さめのデザートグラス約4個分 8人分(Rimi、Piegalda)や6人分(Lindas Virtuve)と明記された別のレシピの1人分と比べた値
glāze(グラス)の大きさ 記載なし 200〜250 ml Zeltene.lvとEdieni.lvのラトビアの計量の解説
シナモン 分量の記載なし 小さじ1〜2(まず小さじ1から) Rimi、Lindas Virtuve、Liene Gatavoの別のレシピの分量。いずれもこの版とは配合が異なる
手を動かす時間 記載なし 約30分と、2時間の冷却 20分(Rimi)と最大30分(Piegalda)。どちらもパンを炒る工程を含み、冷凍ベリーを沸騰させて冷ます時間は含まない

4個分というのは、ラトビアで決まった1人分ではありません。ほかのレシピと比べると、パンの量はやや多めです。ただし、そちらは細かいパン粉や炒ったパン粉で、粗くおろしたパンとは単純に比べられません。グラスが200 mlならクリームは少なめですが、クリームを上にのせるだけのこの版には合っています。

掲載ページには1つ食い違いもあります。ベリーを砂糖と攪拌するよう指示しながら、その混ぜたものをievārījums(ジャム)と呼んでいるのに、加熱の工程がありません。この記事は書かれた手順に従い、未加熱のベリーのピューレとして扱います。別のLiene Gatavoのレシピにも、生のクランベリーを砂糖と煮ずに攪拌する作り方があります。

加熱しないデザートの食品安全

このデザートは本体を加熱しません。ベリーの扱いには気を配ってください。

  • 輸入の冷凍ベリー: アイルランド食品安全庁(FSAI)は、ノロウイルスとA型肝炎ウイルスのおそれがあるため、輸入の冷凍ベリーは食べる前に1分間沸騰させるよう勧めています。免疫力の弱い人に出すときは特に大切だとしています。解凍しただけでは足りません。これはアイルランドの公的な助言で、世界共通の決まりではありません。生のベリー、缶詰のベリー、自分で育てて冷凍したベリーは対象外です。
  • 生のベリー: 米国食品医薬品局(FDA)は、石けん、洗剤、野菜用洗浄剤を使わずに流水で洗い、清潔なタオルかペーパータオルで水気を取るよう勧めています。洗うと細菌は減りますが、なくなるわけではありません。傷みやすい農産物は、40°F(約4°C)以下の清潔な冷蔵庫で保管するようにとも助言しています。
  • 手: 日本の厚生労働省は、調理の前に石けんと流水で手を洗うよう勧めています。

道具

  • おろし金
  • ブレンダー
  • ハンドミキサーか泡立て器
  • ボウル
  • 200 mlの計量カップ
  • 大さじと小さじ
  • 小さめの透明なデザートグラス、ふたかラップ
  • 重ねるとき、取り分けるときのスプーン
  • 清潔なタオルかペーパータオル
  • 小鍋(輸入の冷凍ベリーを使う場合)

パン、ベリー、クリームの選び方

パン。 ライ麦の割合が高く、甘みの少ない密度のあるパンを選びます。表示を確認してください。ライ麦のサワードウや、穏やかな味の黒パンでも作れますが、甘み、酸味、香ばしさが変わります。やわらかい白い食パンや、菓子パンのように甘いパンでは、デザートの性格が変わってしまいます。

ベリー。 第一候補は砂糖を加えていないクランベリーかリンゴンベリーです。市販のジャムは手軽ですが、糖分も水分も変わるので、そのまま置き換えるのではなく別の版と考えてください。

クリーム。 乳製品の生クリームを使います。泡立てやすさを重視するなら、乳脂肪分は35%前後以上が実用上の目安です。表示で確かめてください。植物性のホイップ製品は風味が変わり、伝統の味の再現ではなくアレンジになります。

アレルゲン

このデザートには、ライ麦由来のグルテンと、クリーム由来の乳が含まれます。パンの表示で、ほかの穀物や添加物も確認してください。

食感とトラブル対処

仕上げにベリーを少量飾った層状デザートと、取り分けたスプーンの一口
一さじにライ麦、ベリー、クリームが一緒に入るのが理想

冷やすと層が落ち着き、パン粉の角がやわらぎます。ただし、完全に均一なプディングにはなりません。パン粉の粗さと層の厚みで歯ごたえが変わりますが、この版では試していません。

困りごと 考えられる理由 対処
パンがやわらかすぎておろせない パンが新しすぎる、または水分が多い 先にパンを少し乾かす。とてもやわらかいパンでの結果は未確認。トーストやバター炒めにすると別の版になる
ベリーの層が水っぽい ベリーによって異なり、沸騰させた冷凍ベリーは水分が出ることがある 水は足さない。沸騰させた冷凍ベリーは、出た液体の一部を取り分けておいてもよい
パンが思った以上にやわらかくなった 休ませたため 歯ごたえを残したいときは、層を薄くして早めに食べる料理人もいる。2時間冷やすこの版とは別のスタイル
クリームが盛れる固さにならない 乳脂肪分が低いか、泡立てが足りない 表示で乳脂肪分を確認し、クリームを冷たく保ったまま泡立て続ける
余った クリームを含むデザートである 冷蔵して早めに食べる。安全に保てる日数は確認できていない

ラトビアのほかのレシピに見られる違い

このデザートに決まった形はなく、掲載されているレシピはさまざまです。以下は比較のための紹介で、上のレシピには混ぜていません。

  • リンゴンベリーかクランベリーか。 Latvijas Maiznieksのレシピはどちらでもよいとしていて、選び方で甘酸っぱさのバランスが変わります。
  • 黒スグリのジャム。 Lauku ceļotājs提供としてMammamuntetiem.lvに載るレシピは、リンゴンベリー、クランベリー、黒スグリのジャムをよく使われる選択肢として挙げ、クランベリーとイチゴの組み合わせも紹介しています。ジャムは糖分と水分を持ち込むので、層の様子が変わります。
  • 炒ったパン粉。 同じレシピに、乾燥させたライ麦パンを少量のバター、黒砂糖、シナモンで炒る方法がお好みで、と書かれています。
  • 層の間のクリーム。 そのレシピは、泡立てたクリームも層に交互に入れています。Rimi、Piegalda、Lindas Virtuveのレシピも同様です。
  • すぐ出すか、休ませるか。 Mammamuntetiem.lvのレシピは、すぐ食べるとパン粉がさくっとし、休ませるとやわらかくなると書き分けています。
  • 料理人による現代風の版。 Mārtiņš Sirmaisの考案としてRimiに載るレシピは、サワークリーム、黒スグリのシロップとジュース、イチゴジャム、煮詰めたバルサムシロップを使います。構成がかなり異なり、2人分で作ります。

ライ麦パンがデザートになる

リガ・ストラディンシュ大学(Rīga Stradiņš University)の留学生向けガイドは、ルプマイゼ(rupjmaize)を濃い色のライ麦パンで、国の主食だと述べています。そしてこのパンで作る代表的なデザートとして、ルプマイゼス・カールトユムスを挙げています。パン粉、ホイップクリーム、クランベリージャムを使うと説明しています。Latvia Travelのリガ・ガウヤ地方のガイドは、ライ麦パン粉、ホイップクリーム、リンゴンベリーのジャムをグラスに重ねたデザートだと紹介しています。このガイドはラトビアの食を、地元の農場や森の産物を通して伝え、ライ麦パンをなじみ深い食べ物として位置づけています。

どちらも一般向けの案内で、歴史の研究ではありません。このデザートの起源、考案者、古さは確認できず、名前の語ごとの説明も確認できなかったため、この記事では触れません。

よくある質問

マイゼス・ズーパ(maizes zupa)と同じですか?

違います。リガ・ストラディンシュ大学のガイドは、両者を分けて説明しています。ルプマイゼス・カールトユムスは層状のデザートで、マイゼス・ズーパはライ麦パンと果物で作る甘いスープです。

何人分できますか? どのくらい日持ちしますか?

もとにした掲載レシピには人数の記載がありません。小さめのデザートグラス約4個分というのは、ほかのレシピの1人分の量と比べた目安で、試作では確かめていません。日持ちの目安も見つからなかったので、ここには書きません。冷蔵庫で保管し、早めに食べ切ってください。

冷凍のベリーでも作れますか?

作れます。ただし、輸入の冷凍ベリーを解凍しただけで生のまま使わないでください。アイルランド食品安全庁の助言に従い、1分間沸騰させて冷ましてから、生のベリーと同じ手順で進めます。沸騰で色や香りが変わるかもしれませんが、このデザートでは試していません。この助言は生のベリーには当てはまらないので、生のベリーは流水で洗って水気を取ってください。

攪拌したベリーの代わりにジャムを使えますか?

使えますが、別のデザートになります。ラトビアのレシピや案内にはジャムを使うものが数多くあります。一方、ここでもとにしたレシピはベリーを砂糖と攪拌します。ジャムは甘さと水分が変わるので、砂糖が必要かどうか、必要ならどれだけかは、味を見てから決めてください。

ほかの黒いパンでも作れますか?

ライ麦の割合と甘さを表示で確かめれば作れます。パンが変わると、甘み、酸味、香ばしさのバランスが変わります。

冷やす時間で食感はどう変わりますか?

ここで使ったレシピは2時間冷やします。Mammamuntetiem.lvのレシピは、すぐ出すとパン粉がさくっとしたまま、休ませるとやわらかくなると説明しています。ただしそのレシピは、材料の組み合わせが異なります。

主な参考リンク

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