皮付き・骨付きの豚すね肉を深い焼き色になるまで焼き、焼き汁のソースを添えたシュヴァインスハクセ
🌍ジャンルドイツ・バイエルン料理

シュヴァインスハクセの作り方|皮をパリッと焼くバイエルンの豚すね肉ロースト

世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方

STEP 11 / 8

オーブンを予熱し、玉ねぎを切る

手順1: オーブンを予熱し、玉ねぎを切る

オーブンを150°Cに予熱します。玉ねぎ2個を輪切りにします。次に進む前に、ローストパンに2本が余裕をもって入り、あとから液体を加えられる深さがあることを確かめてください。

STEP 22 / 8

キャラウェイを挽いて、すり込む調味料を作る

手順2: キャラウェイを挽いて、すり込む調味料を作る

キャラウェイシード大さじ1を挽きます。これを塩大さじ1、黒こしょう小さじ1と混ぜます。この混ぜた調味料はすべて皮にすり込みます。あとでキャラウェイを追加する場面はありません。

STEP 33 / 8

皮に切り込みを入れ、調味料をすり込む

手順3: 皮に切り込みを入れ、調味料をすり込む

小さくてよく切れる包丁で、皮にだけ浅く切り込みを入れます。下の肉まで深く切らないようにしてください。切るときは、安定したまな板の上で、肉をしっかり押さえます。

切り込みを入れた皮に、キャラウェイ、塩、黒こしょうの混ぜたものをすり込みます。にんにくとクローブはすり込まず、次の工程で焼き皿に入れます。すり込んだあとは、包丁、まな板、手を洗ってから、ほかのものに触れてください。

STEP 44 / 8

玉ねぎの上に肉をのせ、150°Cで焼く

手順4: 玉ねぎの上に肉をのせ、150°Cで焼く

ローストパンの底に玉ねぎの輪切りを広げます。その上に月桂樹2枚とクローブ4個を散らし、皮をむいて軽くつぶしたにんにく2片をのせます。この3つは最初から玉ねぎの上に置きます。2本の肉は、円錐状の細くなった端を上に向けて、玉ねぎの上に立てます。

150°Cで90〜120分、ゆっくり焼きます。

STEP 55 / 8

ビールと水を加え、さらに焼く

手順5: ビールと水を加え、さらに焼く

黒ラガー400 mlを、水と一緒に焼き皿に注ぎ、さらに60〜90分焼きます。水は焼き皿の底が乾いて焦げつかない程度に加えます。

STEP 66 / 8

200°Cに上げて、皮をカリッと仕上げる

手順6: 200°Cに上げて、皮をカリッと仕上げる

オーブンを200°Cに上げ、皮がパリッとするまで焼きます。肉は取り出さず、そのまま温度を上げます。

肉を取り出す前に、温度計で確かめます。日本の厚生労働省は、豚肉は中心が75°Cで1分以上になるまで加熱するよう案内しています。それぞれの肉のいちばん厚い部分で測ってください。レシピの時間だけでは、この温度に達したとは言えません。

STEP 77 / 8

焼き汁でソースを作る

手順7: 焼き汁でソースを作る

肉を清潔な皿に移します。焼き皿から月桂樹とクローブを取り出して捨てます。熱湯1カップ(240 mL)を焼き皿に注ぎ、木べらで焼き付きをこそげ取ります。ローストパンがコンロにかけられないものなら、火から外したまま行います。

玉ねぎ、にんにく、汁を、深い耐熱容器に移します。ブレンダーが対応する温度まで冷ましてからブレンドしてください。ブレンドしたソースを小鍋に移して沸かします。薄いときは、コーンスターチ大さじ1を冷水大さじ1で溶いて加え、とろみがつくまで煮立てます。

STEP 88 / 8

盛り付け、残りは慎重に扱う

手順8: 盛り付け、残りは慎重に扱う

肉にソースを添えて出します。生の豚肉に触れた道具は、焼き上がった肉に使わないでください。調理済みの料理を、室温に長く置かないようにします。残りは浅い容器に小分けして、すばやく冷まして冷蔵庫に入れます。食べるときは、十分に再加熱してください。

沸騰している液体を、密閉したブレンダーでブレンドしないでください(手順7)。温度の上限と蓋の扱い方は、お使いのブレンダーの取扱説明書に従ってください。

- 皮の仕上げ(手順6)は時間の指定がないので、皮の様子を見ながら、焦がさないように焼きます。

- 焼き皿の水(手順5)は、途中で様子を見て、少なくなっていたら少しずつ足します。

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Ingredients

材料

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

15品目

材料

未塩漬けの豚すね肉、キャラウェイ、月桂樹、クローブ、黒こしょう、塩、にんにく、玉ねぎ、黒ビールを並べたところ
焼くための材料。とろみ付けと付け合わせは別に記載
材料 分量 代替・備考
豚すね肉(未塩漬け・未燻製、Schweinshaxen) 2本(各約1.5ポンド) 料理の主役。皮付き・骨付きであること
キャラウェイシード(Kümmel) 大さじ1 挽いて皮にすり込む。大さじ1–2の幅のうち、大さじ1を使い切る
黒こしょう(schwarzer Pfeffer) 小さじ1 キャラウェイ、塩と混ぜて皮に使う
塩(Salz) 大さじ1 すり込みの配合に混ぜる
玉ねぎ(Zwiebeln) 2個 輪切りにして肉の下に敷く。目安は1–2個
にんにく(Knoblauchzehen) 2片 皮をむいて軽くつぶし、玉ねぎの上に置く。目安は2–3片
月桂樹(Lorbeerblätter) 2枚 焼き皿の香りづけ。ソースを作る前に取り除く。目安は2–3枚
クローブ(スパイス、Gewürznelken) 4個 焼き皿の香りづけ。ソースを作る前に取り除く。目安は4–5個
黒いドイツ産ラガー(dunkles Lagerbier) 400 ml 焼成の途中で加える。ソースのベースにもなる
水(焼き皿用) 適量 ビールと一緒に加える
熱湯(ソース用) 1カップ(240 mL) 焼き皿の焼き付きを溶かす
コーンスターチ(Speisestärke)(任意) 大さじ1 ソースが薄いときだけ
冷水(kaltes Wasser)(任意) 大さじ1 コーンスターチを溶く
調理済みのじゃがいものクネーデル(任意・付け合わせ) 適量 付け合わせであり、ローストの材料ではない
調理済みのザワークラウト(任意・付け合わせ) 適量 付け合わせであり、ローストの材料ではない

分量は2本分です。1本から取れる肉の量は、重さと骨の割合で変わります。

幅のある材料は1つの値に固定しています。大さじは15 mL、小さじは5 mL、カップは240 mLです。

ビールの分量表記について

原典はラガーを「400ml (12 oz.)」と書いています。この2つの数字は一致しません。12 US fluid ouncesは約355 mlです。このレシピでは400 mlを採用しています。

アレルギーと食品衛生

この料理には豚肉が入っています。ビールは大麦から造られ、グルテンを含む可能性があります。加熱するとアルコールは減りますが、完全に抜けるとは考えないでください。生の豚肉の汁は、ほかの食品を汚染することがあります。加熱しないで食べるものには近づけず、生肉を扱った包丁、まな板、手は洗ってください。

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手に入りにくい材料の買い方

買い出しガイド

シュヴァインスハクセ:低温でじっくり焼き、最後に高温で皮を仕上げる

この料理で守りたいもの

長時間の低温ローストで柔らかくなった骨まわりの肉と、最後にパリッと仕上がる皮。このレシピのすべてが、この2つの食感のためにあります。だから、何よりも買う肉の選び方が大事です。

皮も骨もついたままの豚の脚の塊が、オーブンから、こんがり色づいてパリパリになった皮をまとって出てきます。ポテトのクネーデル、ザワークラウト、焼き汁から作る濃い色のソースと並べて食卓へ。バイエルンを代表する肉料理のひとつ、Schweinshaxe(シュヴァインスハクセ)です。

バイエルン州の省が進める「Bavarian Culinary Heritage」は、Schweinshaxeを豚の脚のうち、膝または肘の関節から足根部の骨のあいだにあたる部位だと説明しています。そして、この焼き料理を、ブライン液で塩漬けにするSurhaxeとは別のものとして区別しています。この記事で作るのは焼くほうです。ドイツ観光局(German National Tourist Board)が公開しているバイエルン版のレシピに沿って、未塩漬け・未燻製の豚すね肉2本にキャラウェイ、塩、黒こしょうをすり込み、玉ねぎの上で焼き、黒ビールで仕上げます。

作り方の骨組みはシンプルで、低温で焼き、液体を加え、高温で仕上げるだけです。むずかしいのは、適した部位の肉を手に入れること、分量が書かれていない箇所のあるレシピを読み解くこと、そして時計ではなく温度計で火の通りを確かめることの3点です。それぞれ、この先で順に取り上げます。


道具

  • 2本の肉が余裕をもって入る、深めの耐熱ローストパン
  • 皮に切り込みを入れる、小さくてよく切れる包丁と、安定したまな板
  • キャラウェイを挽くための乳鉢とすりこぎ、またはスパイスミル
  • 肉の中心まで届く中心温度計(プローブ型)
  • オーブンミトン
  • 焼き皿をこそげるための木べら
  • 焼き汁を冷ましてブレンドするための、深くて耐熱性のある容器
  • ブレンダーと、ソースをもう一度沸かすための小鍋
  • 計量スプーンと計量カップ
  • 焼き上がった肉をのせる清潔な皿。生の豚肉に触れたものとは別にしておく

選び方と代用:変えてよいところ、変えられないところ

肉だけは、ほかのものに替えられません。 精肉店で、皮付き・骨付き・未塩漬け・未燻製の豚すね肉(shank)を頼みましょう。前脚でも後脚でもかまいません。店頭には、皮や骨を取り除いたすね肉が多く並びますし、「豚すね肉」と書かれていても塩漬けや燻製のものは少なくありません。塩漬けの肉を使うと、Surhaxeなど別の料理に近づいてしまいます。皮のない肉や、肩のような別の部位のローストでは、このレシピが目指すパリッとした皮にはなりません。事前に注文しておくのがいちばん確実です。

キャラウェイとクミンは別のスパイスです。 ドイツ語のKümmelはキャラウェイを指します。クミンは香りの違う別の香辛料なので、代わりにはなりません。キャラウェイが見つからなければ、省いて、香りが変わることを受け入れてください。

スパイスのクローブと、にんにくの片。 Gewürznelkenは、丸ごとのクローブとして売られている乾燥した花のつぼみです。Knoblauchzehenはにんにくの1片のことです。このレシピは両方を使うので、どちらも用意してください。

ビール。 レシピが求めているのは黒いラガーです。ドイツ産が見つからなければ、ほかの黒いラガーか黒ビールでも作れますが、麦芽の香りや苦みは変わります。アルコールを避けたい場合は、水かノンアルコールの代替品も使えます。ただしソースの麦芽の香りと軽い苦みはかなり失われるので、レシピの変更として扱ってください。

とろみ付け。 レシピはコーンスターチを使います。ポテトスターチ(じゃがいもでんぷん)でもとろみは付きますが、ソースの濃度と透明感は少し変わります。

うまくいかないときの戻し方:皮、焼き皿、ソース

状況 考えられる原因 対処
皮がパリッとしない 皮が取り除かれている。または高温の仕上げの時間が足りない 皮付きの肉なら、200°Cの仕上げを続けて皮を見守る。皮なしの肉では、パリッとした皮は望めない
皮が早く黒ずむ 薄い皮や、むらのある皮が高温にあたっている 200°Cでは目を離さず、皮がパリッとして、中心温度が安全な温度に達していたら取り出す
焼き皿が乾く、焦げつく 水が少なかった、または液体が蒸発した 焼き皿に少し水を足す。残りの焼成中も、もう一度確認する
中心が75°Cに達していない すね肉が大きい、またはオーブンの癖が違う 焼き続けて、もう一度測る。時間だけで判断しない
ソースが薄い 焼き皿に液体がたっぷり残っている 沸かして、冷水大さじ1で溶いたコーンスターチ大さじ1を加える
ソースにスパイスの味が出すぎる 月桂樹やクローブも一緒にブレンドした 次回は、ブレンドの前に取り除く

食卓へ:クネーデル、ザワークラウト、濃い色のソース

切り分けたシュヴァインスハクセに、濃い色のソース、じゃがいものクネーデル、ザワークラウトを添えた家庭の食卓
クネーデルとザワークラウトを、別々の皿で添えた例

Bavarian Culinary Heritageは、クネーデル(Knödel)、ザワークラウト、黒ビールのソースを、典型的な付け合わせとして挙げています。バイエルン放送協会(BR)のオーブン焼きのレシピも、じゃがいものクネーデル(Kartoffelknödel)か、ゆでじゃがいも(Salzkartoffeln)にザワークラウトを添えることを勧めています。ドイツ観光局のレシピは、ビールやワインなどの飲み物を、任意の組み合わせとして挙げています。どちらも必須ではありません。

Bavarian Culinary Heritageによると、かつては自家飼育の豚が肉の主な供給源で、動物は足先まで使い切られたそうです。同じ資料は、クネーデルを添えたシュヴァインスハクセが、19世紀末から地域の料理として認識されるようになったとも述べています。

豆知識

「Haxe」という言葉の由来については、Bavarian Culinary Heritageが、古い形のhahsinaとのつながりを含めて紹介しています。ただし、あくまで説の1つとしての紹介なので、定まった語源として覚えないほうがよいでしょう。

味付けにも、ひとつの決まった標準はありません。Bavarian Culinary Heritageは、塩、こしょう、にんにくを、典型的なバイエルンの味付けだと説明しています。ここで使ったドイツ観光局のレシピは、そこにキャラウェイ、玉ねぎ、月桂樹、クローブ、黒ラガーを加えています。ほかのレシピは、また違う道筋をとります。

版 違い 出典
このレシピ(バイエルン) 未塩漬けのすね肉、キャラウェイをすり込む、150°Cで焼き、ビールと水を加え、200°Cで仕上げる ドイツ観光局
BR(Alexander Herrmann) 先に塩水で煮てから、皮に切り込みを入れ、180–200°Cで30–45分焼く。野菜の煮汁と麦芽ビール(Malzbier)を使う バイエルン放送協会
フランケン風Bierhaxe ビールとスープに、ジュニパー、マジョラム、タイムを使う。切り込みを入れて、約200°Cで1.5–2時間焼き、焼き汁をソースにする Tourismusverband Franken
Surhaxe ブライン液で塩漬けにするので、焼くシュヴァインスハクセとは別の料理 Bavarian Culinary Heritage

これらは別々のレシピです。時間、温度、材料を、上の作り方に混ぜないでください。同じ国のほかの料理は、ドイツの料理でも紹介しています。

よくある質問

シュヴァインスハクセ、Surhaxe、Eisbeinは同じものですか?

肉の部位は重なりますが、調理法は同じではありません。Bavarian Culinary Heritageは、焼く未塩漬けのシュヴァインスハクセと、ブライン液で塩漬けにするSurhaxeを区別しています。このレシピは未塩漬けの焼くタイプなので、塩漬けや燻製をしていない肉を買ってください。

皮のない豚すね肉でも作れますか?

おすすめしません。パリッとした皮はシュヴァインスハクセの中心で、皮がなければ違うローストになってしまいます。

焼き時間だけで、焼き上がったと判断できますか?

できません。すね肉の大きさもオーブンも違いますし、最後の皮の仕上げの時間は原典に書かれていません。温度計を使い、いちばん厚い部分の中心が75°Cで1分以上になっていることを確かめてください。

キャラウェイをクミンに替えてもよいですか?

同等のものとしては替えられません。香りも味も違います。キャラウェイがなければ、クミンで代用するよりも、省くほうがまだ正直な変更です。どちらにしても、香りは元のものとは変わります。

ビールなしで作れますか?

作れます。水かノンアルコールの代替品を使いますが、ソースから黒ラガーの麦芽の香りと苦みの多くが失われます。元の料理にどこまで近づけるかとの引き換えになります。

主な参考リンク

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