赤く色づいた細挽きブルグルにパセリと青ねぎが混ざったクスルをレタスと盛った皿
🔪下準備27分
🔥調理8分
🌍料理トルコ料理

クスルの作り方、ブルグルとハーブで作るトルコの赤いサラダ

約14分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 6

ブルグルを戻す

手順1: ブルグルを戻す

耐熱ボウルに細挽きブルグル200gを入れ、熱湯250mlを注いで混ぜ、ふたをして10分置く。商品の表示があればそちらを優先する。粒を一口確かめ、硬い芯と底の水だまりがなく、フォークでほぐれる状態にする。

STEP 22 / 6

野菜とハーブを刻む

手順2: 野菜とハーブを刻む

戻している間の約10分で玉ねぎ100gを5mm角、汁を切ったピクルス60gを5mm角、青ねぎ40gを2mm幅に切る。洗って水気を取ったパセリ30gは細かく刻む。レタス8枚は葉を分けて水気を拭く。

STEP 33 / 6

玉ねぎを炒める

手順3: 玉ねぎを炒める

フライパンにオリーブオイル45gと玉ねぎを入れ、中弱火で4分炒める。玉ねぎが透き通り、縁が焦げ茶色になる前に止める。強く色づく場合は弱火へ落とし、底を木べらで動かして同じ場所を焦がさない。

STEP 44 / 6

ペーストと香りをなじませる

手順4: ペーストと香りをなじませる

トマトペースト30g、甘口赤唐辛子ペースト15g、クミン小さじ1/2、乾燥ミント小さじ1、パプリカ小さじ1/2、黒こしょう小さじ1/4を加え、弱火で1分混ぜる。油とペーストがなじみ赤くなるまでで止め、黒く焦がさない。

STEP 55 / 6

ブルグルを加え、冷ます

手順5: ブルグルを加え、冷ます

戻したブルグルと塩2gを加え、弱火で3分、木べらでほぐしながら赤いペーストを均一に絡める。底に液体がたまらず粒がほぐれたら、清潔な浅いボウルへ移す。約10分を目安に、湯気が消えてぬるくなるまで冷ます。

STEP 66 / 6

ハーブと酸味を合わせて盛る

手順6: ハーブと酸味を合わせて盛る

パセリ、青ねぎ、ピクルス、レモン汁30ml、ざくろシロップ15gを加え、約2分、葉をつぶさず底から混ぜる。一口味を見て、必要なら調整用レモン汁を5ml、塩を0.5gずつ足す。レタスを添え、冷蔵前に長く放置しない。

0 / 0
Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

買い出しでまず見るのは、ブルグルの粒の大きさです。細挽きブルグルを選び、köftelik bulgur や fine bulgur という表示を手掛かりにしてください。粗挽きやピラフ用は、この短時間の戻し方とは別の扱いになります。異なる穀類や粒状パスタも、ブルグルと同じものとは言えません。袋に戻し方があれば、商品の戻し方を優先します。

11品目

ブルグルと赤い味付け

材料 分量 代替・備考
細挽きブルグル 200g fine / köftelikの表示を確認。粗挽きは別の調理条件
熱湯 250ml 商品の加水・戻し時間の表示があれば優先
玉ねぎ 100g 5mm角に刻む
オリーブオイル 45g 炒める工程で全量を使う
トマトペースト 30g 水分の多いトマトソースは同量置換しない
赤唐辛子ペースト 15g 甘口のbiber salçası。なければトマトペースト15gを追加
クミンパウダー 小さじ1/2 省略可。カレー粉で置き換えない
乾燥ミント 小さじ1 生のパセリとは別に、炒める味付けへ加える
パプリカパウダー 小さじ1/2 辛くないもの。赤唐辛子ペーストを省く場合も同量
塩 2g ペーストとピクルスの塩分に応じ、追加は仕上げに
黒こしょう 小さじ1/4 辛さを抑える場合は省略可
6品目

ハーブと仕上げ

材料 分量 代替・備考
パセリ 30g 葉と細い茎。日本の縮れ葉パセリでも作れる
青ねぎ 40g 2mm幅の小口切り
きゅうりのピクルス 60g 汁を切って5mm角。なければ生きゅうり60g、酸味は最後に調整
レモン汁 30ml 仕上げに全量を加える
ざくろシロップ(酸味のある濃縮タイプ) 15g なければ省略し、仕上げ用のレモン汁で酸味を調整
レタス 8枚 ロメインレタスまたはサニーレタス。洗って水気を取る
3品目

仕上げの調整用(必要な場合だけ)

材料 分量 代替・備考
レモン汁 10ml ざくろシロップを省く場合などに、5mlずつ追加
塩 1g 0.5gずつ追加。必要なければ使わない
熱湯 30ml 戻した粒が硬い場合に、15mlずつ追加
0 / 0
栄養情報 1人分の目安
340kcal
エネルギー
7.3g
タンパク質
12.3g
脂質
52.5g
炭水化物
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

買い出しと下ごしらえ

細挽きブルグル、ペースト、玉ねぎ、パセリ、青ねぎ、ピクルス、レモンを並べた材料
細挽きブルグル、ペースト、玉ねぎ、パセリ、青ねぎ、ピクルス、レモンを並べた材料
コツ

ブルグルは細挽きであることが大切です。通販や、中東・トルコ食材を扱う店では、一般名と粒の表示で探してください。特定の店の在庫は保証できません。ざくろシロップは、酸味と果実の濃い風味を足す酸味のある濃縮調味料です。飲料用の甘いシロップを同じ量で入れ替えないでください。また、赤唐辛子ペーストをトマトペーストの追加に替えると、唐辛子由来の風味は弱まります。パプリカパウダーの量はそのままです。

注意

ブルグルは小麦由来で、グルテンを含みます。小麦アレルギーの方には使わないでください。ペースト、ピクルス、調味料も原材料表示を確かめ、小麦を避ける場合は、代わりに使う材料にも混入や含有がないことを確認します。調理前の手洗いは、石けんと流水で20秒以上。生で食べる葉と野菜は流水で洗い、清潔な布やペーパーで水気を取ります。洗剤で野菜を洗わないでください。

鍋の中の流れは、戻す、炒める、冷ます、混ぜる、の順です。粒を戻してから味を絡めるので、ブルグルは粒がほぐれ、底に水が残らない状態を目指します。ハーブの香りを残すために、葉は冷ましてから混ぜます。

トルコのお茶の集まりで、テーブルの真ん中に赤い粒のサラダが山になっています。誰かがレタスの葉を一枚取り、スプーンでクスル(Kısır)をのせて、くるりと指で包む。そのまま口へ運ぶ、あの手つきです。クスルは細挽きブルグルにトマトや赤唐辛子のペースト、ハーブ、酸味を合わせた一皿で、レタスで包む赤いサラダとして親しまれています。

お茶の食卓に、穀物のサラダが並ぶ

家庭や友人との午後のお茶、家族の集まりで、クスルは甘いものの隣に置かれます。紅茶に合わせる献立には、ボレキやドルマ、バクラヴァの名前も挙がります。バクラヴァの甘さの合間に、酸味と塩気のあるクスルをひとつ。お茶の時間の一皿と呼びたくなるのは、そんな取り合わせがあるからです。もちろん、すべての家庭が毎日そうしているわけではありません。

タブーレを思い浮かべた方もいるでしょう。クスルの主役はブルグルで、トマトと赤唐辛子のペーストで赤く色づきます。タブーレはパセリの比重が高いサラダです。葉っぱを主役にしたいときは、レバノンのタブーレをどうぞ。クスルのほうは、細挽きの粒を食べるサラダ。粒のぷちぷちした食感と、赤い味付けを楽しみます。

手軽そうに見えて、手仕事は意外と多い料理です。熱湯で粒を戻している間に、野菜を刻めます。ペーストは、炒めてから使う型と、そのまま混ぜる型があります。今回は玉ねぎを炒める型で作ります。炒めたペーストを粒に絡め、冷ましてから葉を混ぜる順番です。日本向けの4人分は副菜としての量にしました。加水は製品の指示を優先してください。全体で35分は作業と待ち時間を含む目安で、試作して測った値ではありません。

豆知識

酸味はレモンだけの配合もあれば、ざくろの酸味を使う配合もあります。ざくろシロップがないとクスルでなくなる、ということはありません。ただし、生のざくろ果汁と濃縮調味料は、同じ量で入れ替えられません。


べたつきを防ぎ、ハーブの香りを残す

コツ

10分たっても粒の芯が硬いときは、調整用の熱湯15mlを加えて混ぜ、ふたをして5分置きます。それでもまだ硬ければ、残りの15mlを同じように使ってください。最初から追加の30mlを全部入れるのは避けます。粗挽きブルグルの調理を、この補正で代わりにすることもできません。商品ごとに粒や加熱処理が違うので、時間が過ぎたから完了、とは考えないでください。

ブルグルが硬いことと、底に水が残っていることは、別の問題です。水が余ったときは、清潔なざるで余分な水を切り、粒をほぐします。底の水だまりを残さないようにしてください。完全に軟らかく崩れてしまった粒は、元の食感には戻りません。乾いた未戻しの粒を後から混ぜて、ごまかすのもやめましょう。

コツ

刻んだ葉は、ペーストと一緒には炒めません。赤い粒を浅いボウルで冷まし、湯気が消えてから混ぜると、ハーブの色と香りが残ります。葉は洗ったあと水気を拭いてから刻みます。粒の水分とは別に、ハーブから余分な水を持ち込まないためです。

コツ

塩は2gから始めます。塩気のあるペーストとピクルスも合わさるので、塩と酸味は一口ずつ確かめるのが近道です。調整用の塩1gは、味を見ながら足すもので、無条件に使い切るものではありません。酸味はレモン汁を5mlずつ。酸っぱくなりすぎたときに、ざくろシロップを重ねて足すのはやめましょう。ペーストが焦げて苦くなったときは、粒を入れる前なら作り直してください。混ぜてしまった苦みを砂糖で消せるとは言い切れません。


レモンの明るさ、ざくろの深さ

レモンだけでも作れるのは、現地にもレモンだけの配合があるからです。ざくろシロップを省くときは、レモン汁30mlから味を見て、足りなければ加えます。甘い飲料用シロップと、酸味のある濃縮調味料は別のものです。製品ごとに甘さも酸味も違うので、同じ糖度だと決めつけないでください。

生野菜を足す配合もあります。トマト、ピーマン、生ミントを合わせる型と、ピクルスを加える型があり、どちらかが偽物ということはありません。ピクルスの代わりに生きゅうり60gを使うのは、編集部が考えた家庭向けの案です。5mm角に切って水気を拭いてください。ただ、ピクルスの酸味と塩気がなくなるので、最後に味を確かめます。ピクルスの酸味も味付けの一部なのです。辛さを抑えたいときは、甘口の赤唐辛子ペーストと辛くないパプリカを選びます。辛口の品を量だけ同じにして、穏やかな味になるとは言えません。

小麦を避けたい場合は、ブルグルを使いません。別に調理して冷ました米などに、赤い味付けとハーブを合わせる家庭向けのアレンジになります。クスル本来の粒の食感を再現するものではありません。ブルグルの加水量や10分の戻し方を、ほかの穀物へ当てはめるのもやめてください。米や代替穀物の専用レシピはここでは紹介せず、選択肢と限界のみお伝えします。

この料理の背景、南部から広がる呼び名と包み葉

トルコ文化観光省は、クスルを地中海地方の料理として紹介しています。現在は全国で広く知られている、とも記されています。一方で、発祥の都市や発明者、年代、語源は、資料から確かめられません。古代から同じ配合で続いてきた、といった歴史も書けません。

地域によって、包む葉にも調理の仕方にも違いがあります。包む葉にも地域差があるのです。文化観光省の掲載例では、キリスに野菜を入れず、トマトペーストで色を付け、湯通ししたぶどうの葉で包むİçの型があります。同じ資料はキリスをガズィアンテプの地区と記していますが、ここでは掲載例としてお伝えするにとどめます。アダナの Çiğ Kısır İçi は、ロメインレタスやゆでキャベツで食べる例です。Pişmiş Kısır は、ブルグルのピラフのように調理する例として紹介されています。いずれも、その地域の全家庭が同じ配合で作るという意味ではなく、紹介された型として読んでください。

豆知識

同じ文化観光省の記録には、レモンのほかに、未熟なぶどう、プラム、ざくろの酸っぱい果汁を使う例があります。果実の酸味を生かす幅の広さを示す話で、一般に売られている甘いぶどうジュースを代わりに勧めるものではありません。

クスルを副菜にした食事に、温かい一品を足したいときは、トルコの赤レンズ豆スープ、メルジメッキ・チョルバを添えてみてください。全国共通の伝統的な献立というわけではなく、家庭で献立を組むときの一案です。

よくある質問

ブルグルはゆでなくてよいですか?

この記事は、細挽きブルグルを熱湯で戻す型です。製品の表示がゆで調理を指定しているなら、そちらを優先します。粗挽きは、同じ10分で同じ食感になるとは限りません。まず粒の表示を確認してください。

ざくろシロップがない場合は?

省いて構いません。レモン汁30mlで始め、足りなければ調整用を5mlずつ足します。飲料用のシロップを同じ量で使うのは避けましょう。果実の濃い風味は、同じにはなりません。

どのくらい保存できますか?

清潔な浅い容器に入れ、4℃以下で冷蔵します。家庭向けの控えめな目安は翌日までです。室温に置いた時間が長ければ、日数だけで安全とは言えません。調理後2時間以内に冷蔵し、気温が32℃を超える環境では1時間以内に冷蔵してください。ピクニックには保冷して持ち出し、必要な量だけ出します。翌日は葉がしんなりし、粒が酸味を吸います。少量を味見して、レモンで整えてください。冷凍は葉の食感が落ちるので、積極的にはお勧めしません。

小麦アレルギーでも食べられますか?

ブルグルは小麦由来なので、小麦アレルギーの方には出さないでください。グルテンフリーの料理でもありません。代替穀物を使う場合も、調味料の含有や混入は別に確認します。小麦アレルギーとグルテンの回避は、同じ診断ではありません。

特別な器具や栄養の目安は?

耐熱ボウル、ふたか皿、フライパン、包丁、木べらで作れます。専門の器具を買う必要はありません。栄養は基本の材料を全量で数えた概算で、約1360kcal、たんぱく質29g、脂質49g、炭水化物210gです。4等分すると約340kcalになります。実測ではなく、調整用の材料や代替品を使えば変わります。

注意

レモンやざくろを加えたからといって、常温保存が安全になるわけではありません。室温に長く置いたものを冷蔵へ戻せば安全になる、においが正常なら安全、ということもありません。

主な参考リンク

レシピ一覧に戻る