すりおろしたナツメグを散らしたグレナダのナツメグアイスクリームとホールナツメグ
🔪下準備15分
🔥調理15分
🌍料理グレナダ料理

ナツメグアイスクリームの作り方|スパイスの島グレナダの冷たいデザート

約11分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 6

牛乳と生クリームを沸騰直前まで温める(約5分)

手順1: 牛乳と生クリームを沸騰直前まで温める(約5分)

鍋に牛乳と生クリームを入れて中火にかけます。鍋の縁に小さな泡がふつふつと立ち、表面から湯気が上がってきたら、沸騰させずにすぐ火を止めましょう。ぐらぐら沸かすと、表面に膜が張って口当たりが悪くなります。

STEP 22 / 6

卵と砂糖、ナツメグを混ぜる(約3分)

手順2: 卵と砂糖、ナツメグを混ぜる(約3分)

ボウルに卵、グラニュー糖、すりおろしたナツメグ大さじ1、塩、バニラエッセンスを入れ、泡立て器で1分ほどよく混ぜます。砂糖のざらつきがなくなり、全体が均一な淡い黄色になれば十分です。

STEP 33 / 6

温めた牛乳を少しずつ卵に加える(約2分)

手順3: 温めた牛乳を少しずつ卵に加える(約2分)

温めた牛乳と生クリームのうち、まず120mlほどを卵のボウルに少しずつ注ぎ、泡立て器で手早く混ぜます。卵が温まってなじんだら、ボウルの中身を鍋に戻し、全体を混ぜ合わせましょう。いきなり熱い液を一度に加えると、卵が固まってだまになります。

STEP 44 / 6

弱めの中火で79℃までカスタードを煮る(約8分)

手順4: 弱めの中火で79℃までカスタードを煮る(約8分)

鍋を弱めの中火にかけ、木べらで鍋底をなでるように絶えず混ぜます。温度計で79℃になるまで温めましょう。木べらの背にカスタードがとろりと薄く膜を張り、指でなぞると線がくっきり残れば煮上がりです。80℃を大きく超えると卵が固まり始めるので、温度が上がったらすぐ火から下ろします。

STEP 55 / 6

氷水で急いで冷やす(約15分)

手順5: 氷水で急いで冷やす(約15分)

カスタードを目の細かいこし器でこしながら金属のボウルに移し、とろりとなめらかな液だけにします。ボウルは、氷水を深さ5cmほど張ったひと回り大きなボウルに重ねましょう。ときどき混ぜながら15分ほど冷やし、指を入れて冷たく感じるくらいまで温度を下げましょう。ラップを表面に密着させ、冷蔵庫でさらに1時間冷やします。

STEP 66 / 6

冷凍庫で混ぜながら凍らせる(約3時間)

手順6: 冷凍庫で混ぜながら凍らせる(約3時間)

冷えたカスタードを金属製の保存容器に移し、冷凍庫に入れます。1時間後、縁から固まり始めたらフォークか泡立て器で全体をよく混ぜ、その後も45分おきに2〜3回同じように混ぜましょう。全体がなめらかでもったりと固まり、スプーンですくえる硬さになれば完成です。アイスクリームメーカーがあれば、取扱説明書どおりに冷やし固めてください。

カスタードは卵を使うので、79℃まで温めたら手早く冷やし、室温に長く置かないでください。冷やすあいだも、作った当日中に冷凍庫へ移します。

0 / 0
Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

ナツメグアイスクリームの材料の牛乳、生クリーム、卵、砂糖、ホールナツメグ

アメリカのレシピサイト、フード・ドット・コムに投稿されたグレナダのナツメグアイスクリームのレシピを、日本の計量に置き換えた配合です。

7品目

カスタード

材料 分量 代替・備考
牛乳 360ml
生クリーム(乳脂肪35%以上) 360ml
卵 3個(Lサイズ)
グラニュー糖 150g
ナツメグ(ホール) 1個(すりおろして大さじ1) パウダーなら小さじ2。香りは弱くなる
塩 ひとつまみ(小さじ1/8)
バニラエッセンス 小さじ1
1品目

仕上げ

材料 分量 代替・備考
ナツメグ(ホール) 少々 盛り付けの直前にすりおろして散らす
コツ

フード・ドット・コムのレシピの投稿者は、あらかじめ粉になったナツメグは使わないでほしいと書いています。挽いたナツメグは、香りと味のもとになる油分がすぐに抜けてしまうからです。ホールのナツメグは輸入食材店やスパイス専門店、通販で手に入ります。目の細かいおろし金かナツメググレーターで、使う直前にすりおろしてください。

注意

ナツメグは少量で香りが強く、一度に大量に食べるものではありません。この記事の分量(4人分で1個)を目安にし、香りを強くしたいからといって何個も入れないでください。


0 / 0
Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

カリブ海の小さな島国グレナダの国旗をよく見ると、左側の緑の三角形の中に、小さな木の実の絵が描かれています。これはナツメグ。島の主要な輸出品を表す印として、1974年の独立のときから旗に残されてきました。グレナダが「スパイスの島」と呼ばれるのは、このナツメグのためです。その島で暑い午後に食べたいのが、すりおろしたばかりのナツメグをたっぷり使った、ほんのり甘く香るナツメグアイスクリームです。

材料は牛乳、生クリーム、卵、砂糖、そしてホールのナツメグだけ。ナツメグをハンバーグの下味でしか使ったことがない人ほど、甘いお菓子の中でこれほど華やかに香ることに驚くはずです。アイスクリームメーカーがなくても、冷凍庫で固められます。

国旗にナツメグを描く「スパイスの島」

グレナダのナツメグの実と赤い網目状のメース

英語版ウィキペディアの「グレナダの国旗」の項目によると、旗の左側の三角形に描かれているのはナツメグで、島の主要な輸出品を象徴しています。1974年に独立したとき、それまでの旗から唯一引き継がれた図柄がこのナツメグでした。島の暮らしと経済が、それだけこの香辛料と結びついてきたということです。

ただし、島のナツメグはいつも順調だったわけではありません。英語版ウィキペディアの「グレナダ」の項目によると、2004年9月、それまで49年間ハリケーンの直撃を受けていなかった島を、ハリケーン・アイバンが襲いました。島の住宅の9割が被害を受け、翌2005年のハリケーン・エミリーと合わせて、農業、とくにナツメグ産業は大きな打撃を受けました。新しく植えた木が育つにつれて、産業が少しずつ立ち直ることが期待されています。

豆知識

ナツメグは、ニクズクという木の実の種です。種を包む赤い網目状の皮を乾かしたものが、もうひとつの香辛料「メース」になります。ひとつの実から2種類のスパイスがとれるわけです。グレナダのナツメグ生産の多くは小さな農家が担っていて、英語版ウィキペディアでは、生産者の7割以上が年間の販売量500ポンド(約230kg)未満の小規模な農家だと紹介されています。

そんなスパイスの島の甘いものが、ナツメグアイスクリームです。アメリカの料理サイト、グローバル・テーブル・アドベンチャーは、グレナダから届いたこのレシピを「遠い国の味なのに、どこか懐かしい。まるで夏のエッグノッグ」と紹介しています。卵と牛乳のカスタードにナツメグを効かせた味は、たしかに冬の飲み物エッグノッグを冷たくしたような親しみやすさです。


なめらかに仕上げるコツ

なめらかなナツメグアイスクリームをスプーンですくう

アイスクリームメーカーなしで作るときにいちばん大事なのは、凍りかけのうちに何度も混ぜることです。混ぜるたびに大きな氷の粒が砕かれ、空気が入って、口どけのよいアイスになります。フード・ドット・コムのレシピのコメント欄にも、アイスクリームメーカーを使わずに冷凍庫で作ったという声が寄せられています。

コツ

カスタードを79℃まで温めるときは、温度計があると失敗しません。温度計がない場合は、木べらの背の膜を指でなぞり、線が流れずにはっきり残るかどうかで判断します。

コツ

ナツメグの香りは、カスタードを温めるときに牛乳へ移すとまろやかに、仕上げにすりおろして散らすと鮮やかに立ちます。両方を使うと、香りに奥行きが出ます。

卵黄だけで作る濃厚な版

卵黄だけで作った濃厚なナツメグアイスクリーム

全卵ではなく卵黄3個を使い、牛乳を多めにする作り方もあります。卵黄だけで作ると、色が濃い黄色になり、よりカスタードらしい濃厚な味に仕上がります。その場合は、牛乳600ml、生クリーム360ml、グラニュー糖200g、卵黄3個、すりおろしたナツメグ小さじ1が目安です。

同じレシピでは、牛乳と生クリームに砂糖の半量とナツメグを入れて温め、残りの砂糖を卵黄と白っぽくなるまで泡立ててから合わせます。こうすると牛乳にナツメグの香りがよく移り、やわらかく丸い香りのアイスになります。

食べ方

すりおろしたナツメグを散らしたナツメグアイスクリームの完成写真
器に盛り、ナツメグを少しすりおろして散らす

冷やしておいた器にすくって盛り、食卓でナツメグを少しだけすりおろして散らします。香りが立つ瞬間がいちばんのごちそうです。温かいアップルパイや焼きりんご、カリブ海らしくラム酒をかけたバナナのソテーに添えるのも合います。

グレナダの料理をもう一品作るなら、パンノキや塩漬け肉、ダンプリングをココナッツミルクで煮汁がなくなるまで煮込む国民食オイルダウンを。ナツメグを使ったカリブ海の甘いものなら、ハイチのさつまいもの焼きプディングペン・パタットもおすすめです。

よくある質問

ホールナツメグとナツメググレーターを並べた写真

パウダーのナツメグでも作れますか?

作れますが、香りはかなり弱くなります。パウダーを使うなら小さじ2を目安にし、仕上げに散らす分だけでもホールをすりおろすと、香りの差がよくわかります。

どのくらい保存できますか?

冷凍庫で保存できますが、時間がたつと霜がついて香りも弱くなります。保存日数のはっきりした目安は示せないので、早めに食べきってください。硬くなりすぎたら、食べる10分前に冷蔵庫へ移すとすくいやすくなります。

子どもが食べても大丈夫ですか?

この記事の分量なら、ナツメグは1人あたりほんの少量です。ただし、ナツメグは大量にとると体調を崩すことがある香辛料なので、分量を増やさないでください。

アレルギーで気をつける材料は?

卵と乳(牛乳・生クリーム)を使います。

主な参考リンク

レシピ一覧に戻る