渦巻き状に焼いたラオスのハーブソーセージ・サイウアを斜め切りにし、もち米と生野菜を添えた皿
🔪下準備2時間
🔥調理30分
🌍料理ラオス料理

サイウアの作り方|ラオスのレモングラス香るハーブソーセージ

約15分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 8

ケーシングを戻す

手順1: ケーシングを戻す

塩漬けのケーシングをぬるま湯で軽くすすいで表面の塩を落とし、たっぷりのぬるま湯に90分浸けます。戻す時間は商品によって違うので、袋の表示も確認してください。戻したケーシングは半透明でしなやかになり、指で引っぱると少し伸びる状態になります。

STEP 22 / 8

もち米を洗ってほぐす

手順2: もち米を洗ってほぐす

炊いたもち米90mlをざるに入れ、流水をかけながら指でほぐし、1分ほどで粒がひとつずつ離れる状態にします。水気をよくきり、ペーパータオルの上に広げて5分置きます。表面にべたつく粘りが残っていると、具の中でかたまりになります。

STEP 33 / 8

ハーブを細かく刻む

手順3: ハーブを細かく刻む

レモングラスは外側の硬い葉を2〜3枚はがし、根元の白い部分を薄い輪切りにしてから、1〜2mmのみじん切りにします。ガランガルは皮をむき、同じく1〜2mmに。こぶみかんの葉は中央の硬い葉脈を除き、ごく細いせん切りにしてから刻みます。ガランガルの大きなかけらは避けること。かんだときに香りが強すぎるので、ここは10分ほどかけて丁寧に刻みます。エシャロット、にんにく、唐辛子、小ねぎ、香菜もみじん切りにし、全体の細かさを均一にそろえます。

STEP 44 / 8

豚バラを刻んで冷やす

手順4: 豚バラを刻んで冷やす

豚バラかたまりは5mm角に刻むか、フードプロセッサーで10秒ほど回して粗く刻みます。ひき肉と合わせてバットに広げ、冷凍庫で15〜20分冷やします。表面が少し硬くなり、縁がうっすら凍りかけるくらいが目安です。脂が冷えていると、混ぜたときに溶けずに粒のまま残り、焼き上がりがジューシーになります。

STEP 55 / 8

具を混ぜて粘りを出す

手順5: 具を混ぜて粘りを出す

大きなボウルに冷やした豚肉、もち米、みじん切りにしたハーブと香味野菜、オイスターソース、ナンプラー、パデーク、塩、砂糖、黒こしょうをすべて入れます。手で3〜5分、ボウルの底に押しつけるように混ぜ、全体がまとまって指に粘りがつく状態にします。味見用に小さじ1杯分を取り、フライパンで中火で1分ほど、中まで火が通って色が変わるまで焼いて塩気を確かめます。具は詰める直前まで冷凍庫に15分入れて冷やしておきます。

STEP 66 / 8

ケーシングに詰める

手順6: ケーシングに詰める

ケーシングの中にも水を通してすすぎ、フィラーの筒(または絞り袋の先)にたぐり寄せるようにはめます。先端は8cmほど余らせて結んでおきます。冷たい具を10分ほどかけてゆっくり押し出し、ケーシングを片手で支えながら、空気が入らないよう均一な太さに詰めます。詰めすぎると後で皮が破れるので、指で押してわずかにへこむくらいのゆとりを残します。最後の端も結び、渦巻き状に巻くか、15cmほどの長さでねじって分けます。

STEP 77 / 8

針で穴をあけ、表面を乾かす

手順7: 針で穴をあけ、表面を乾かす

細い針で全体に1〜2cm間隔で小さな穴をあけ、中に入った空気を抜きます。ペーパータオルで表面の水気をしっかり拭き取ります。表面がよく乾いているほど、焼いたときに皮がパリッとはじける食感になります。時間があれば、ラップをかけずに冷蔵庫で30分置くと、さらに乾きます。

STEP 88 / 8

オーブンで焼いて休ませる

手順8: オーブンで焼いて休ませる

オーブンを200°Cに予熱し、天板にオーブンシートを敷いてサイウアを並べます。20〜25分焼き、途中で一度返します。全体がこんがりとした濃いきつね色になり、皮が張って脂がにじんだら取り出します。いちばん太い部分に温度計を差し、中心が75°C以上になっていることを確かめてください。焼き上がったら5分休ませてから切り分けると、肉汁が落ち着きます。

豚肉は生で食べられません。厚生労働省は、豚肉は中心部の色が変わるまで加熱し、中心部を75℃で1分間以上加熱するよう呼びかけています。ひき肉を使うソーセージは見た目だけでは火の通りが分かりにくいので、温度計で中心を測るか、切り口を見て赤い部分が残っていないことを確かめてください。

焼き上がったサイウアを1cm幅に切り、フライパンで1〜2分焼き直すと、切り口がカリッとして香ばしさが増します。Saeng's Kitchenも、切ってから焼き付けて食感を足す方法をすすめています。

0 / 0
Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

サイウアの材料の豚ひき肉、豚バラ、レモングラス、ガランガル、こぶみかんの葉、エシャロット、香菜、もち米

分量は、Saeng's Kitchenのレシピを家庭で作りやすいように半量にしたものです。

3品目

肉とつなぎ

材料 分量 代替・備考
豚ひき肉 450g 粗びきがあればそちらを
豚バラかたまり 225g 5mm角に刻むか、フードプロセッサーで粗く刻む
炊いたもち米 90ml 水で洗って粒をばらし、水気をきる
8品目

ハーブと香味野菜

材料 分量 代替・備考
ガランガル 大さじ2 みじん切り。冷凍品でも可
レモングラス 大さじ2 根元の白い部分をみじん切り
こぶみかんの葉 大さじ1 葉脈を除いてみじん切り(6〜8枚が目安)
エシャロット 大さじ6 みじん切り。紫玉ねぎで代用可
小ねぎ 大さじ4 小口切り
香菜 大さじ4 みじん切り
にんにく 4片 みじん切り
生の青唐辛子(小) 2本 みじん切り。辛さが苦手なら1本
7品目

調味料と皮

材料 分量 代替・備考
オイスターソース 大さじ1 —
ナンプラー 大さじ1/2 パデークを使わない場合は大さじ1に
パデーク 大さじ1/2 省略可
塩 小さじ1 —
砂糖 小さじ1/4 —
黒こしょう 少々(小さじ1/8) —
豚腸ケーシング 塩漬けの小分けパック1袋 ケーシングなしで作る場合は不要
注意

この料理には大豆・小麦(オイスターソース)、魚(ナンプラー、パデーク)が入ります。オイスターソースには牡蠣のエキスも含まれます。生の唐辛子は刻んだ手で目をこすらないよう、作業後はよく手を洗ってください。


0 / 0
Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

炭火の上で、渦巻きにした太いソーセージがじりじりと音を立てています。皮が張りつめ、ところどころ破れて脂が落ちると、レモングラスとこぶみかんの葉の青い香りが煙と一緒に立ちのぼります。ラオスの市場では、焼き上がったソーセージをはさみで切り分け、竹かごのもち米と一緒に包んでくれます。ハーブを練り込んだ豚肉のソーセージ、サイウア(Sai oua)です。

王都ルアンパバーンで生まれた「詰めた腸」

ラオスの屋台の炭火台で、渦巻き状のサイウアを焼く様子

ラオ文字では ໄສ້ອັ່ວ と書きます。「サイ」は腸、「ウア」は詰めるという意味で、名前はそのまま「詰めた腸」。生まれは、かつてのラーンサーン王国の都で、ラオスの文化と料理のゆりかごともいわれるルアンパバーンだとされています。ラオス北部から、メコン川を越えたタイ北部(ランナー地方)、ミャンマーのシャン州まで、山あいの広い地域で作られてきました。タイではチェンマイ・ソーセージ、シャン州ではサイロンピックと呼ばれ、地域ごとに名前と配合が少しずつ変わります。

日本のソーセージとのいちばんの違いは、肉より先にハーブの香りが来ることです。具にはレモングラス、ガランガル、こぶみかんの葉、エシャロット、香菜、唐辛子、にんにくがたっぷり入り、もち米が肉のつなぎになります。豚肉は細かくひくより、脂の多い部分を粗く刻むのが伝統的なやり方。焼くと脂が溶け出して、粗い肉の粒とハーブの繊維が口の中でほどけます。

豆知識

サイウアには、焼く・干してから焼く・発酵させるなど、いくつもの食べ方があります。ラオスの屋台には、牛肉や血を使ったもの、発酵させて酸味をつけたものなど、さまざまなソーセージが並びます。似たソーセージにタイ東北部(イサーン)のサイクロークがありますが、こちらはハーブが控えめで、酸味のある発酵ソーセージとして知られています。

もとは家で作るものでしたが、今は店で買うのが普通になりました。アメリカに暮らすラオス系の人たちにとっては、故郷を思い出す料理の象徴でもあります。ラオス系アメリカ人の料理家Saeng's Kitchenは、このソーセージがラオス料理への入り口になることが多いと書いています。もち米と一緒に、唐辛子とトマトのディップ「ジェオ・マクレン」、生のキャベツ、薄切りのにんにくやしょうが、生の唐辛子、煎ったピーナッツを並べるのが定番の組み合わせです。


日本の台所で作るときに知っておきたいこと

日本で手に入るレモングラス、ガランガル、こぶみかんの葉、ナンプラー、豚用ケーシング

香りの決め手は、生のレモングラス、ガランガル、こぶみかんの葉の3つです。Saeng's Kitchenは、新鮮なレモングラスとガランガルを使うと味がまるで違うと強調しています。どれもタイ食材店や通販で生のもの・冷凍のものが手に入り、使い切れない分は刻んで冷凍しておけます。ガランガルはタイしょうがとも呼ばれ、しょうがより硬く、松やにのような鋭い香りがあります。しょうがで代用すると辛みが前に出て、別の味わいになります。

ソーセージの皮には、豚の腸のケーシング(羊腸より太いもの)を使います。製菓・製パン材料店や通販で、塩漬けの小分けパックが手に入ります。詰めるのはソーセージフィラー(手回しや押し出し式の詰め器)が楽ですが、口金を外した絞り袋でも少しずつ押し出せます。ケーシングなしでも作れます。後半のアレンジで、ラップで棒状にまとめて焼く方法を紹介します。

コツ

もち米は、炊いたものを水で洗って粒をばらしてから混ぜます。炊きたてのままだと粘りで固まり、具の中で団子になってしまいます。もち米の代わりに普通のご飯を使うと、つなぎの力が弱く、焼いたときに崩れやすくなります。

パデーク(ラオスの魚の塩辛を発酵させた調味料で、こさずに使うもの)は日本ではまず手に入りません。省いて、その分ナンプラーを足せば十分においしく作れます。オイスターソースはスーパーのもので構いません。


もち米と生野菜で食べる

斜め切りのサイウアに、竹かごのもち米、キャベツ、しょうが、唐辛子、ピーナッツを添えたラオスの食卓
斜め切りにして、もち米と生野菜、ピーナッツを添える

ラオスでは、サイウアは主菜にもおつまみにもなります。厚さ1cmほどの斜め切りにして皿に並べ、蒸したもち米を添えます。もち米をひと口分つまんで丸め、ソーセージと一緒に口へ運ぶのがラオス流です。合間に生のキャベツをかじり、薄切りのにんにくやしょうが、生の唐辛子を少しずつ。煎ったピーナッツの香ばしさが、ハーブの香りとよく合います。脂のあとに生野菜をかじると、次のひと切れがまたおいしくなります。

ディップのジェオ・マクレンは、焼いたトマトと唐辛子をつぶして作るラオスのたれです。手軽に用意するなら、市販のスイートチリソースや、ナンプラーにライム果汁と刻み唐辛子を合わせたたれでも楽しめます。ラオスの料理をもう一品そろえるなら、ハーブとひき肉を和えるラープや、バナナの葉で魚を包んで蒸すモック・パーがもち米によく合います。

豆知識

ラオスでは、もち米を「カオニャオ」と呼び、竹で編んだかごに入れて食卓に出します。指で丸めて料理をすくうように食べるので、粘りの強いもち米は、スプーンや箸の代わりの役目もしています。

アレンジの楽しみ方

ケーシングなしでラップで棒状に成形して焼いたサイウアと、レタスで包んだ一品

ケーシングが手に入らないときは、具をラップの上に直径3cmほどの棒状にのせて包み、両端をねじって冷蔵庫で1時間冷やし固めます。ラップを外して、フライパンに薄く油をひき、中火で転がしながら12〜15分、全体に焼き色がつくまで焼いてください。皮のパリッとした食感はありませんが、香りは同じように楽しめます。直径5cmほどの平たい丸形にして、ハンバーグのように焼く方法もあります。

焼いたサイウアは、レタスの葉に香菜やミント、もち米と一緒に包んでも食べやすくなります。辛いのが好きな人は、具に生の唐辛子を倍量にすると、タイ北部のチェンマイ・ソーセージに近い辛さになります。香りの強さはガランガルの量で決まるので、2回目からは好みで増減してください。

よくある質問

焼いたサイウアと焼く前のサイウアを分けて保存容器に入れる様子

ガランガルがない場合は?

しょうがで代用できますが、香りは別物になります。しょうがは辛みが強く、ガランガルの松やにのような香りは出ません。冷凍のガランガルやペーストは通販で手に入りやすく、保存もきくので、できれば用意してください。

生のソーセージは保存できますか?

詰めたあとの生のサイウアは、冷蔵庫で翌日までに焼いてください。すぐに焼かない場合は、1本ずつラップで包んで冷凍します。焼くときは冷蔵庫で解凍し、中心まで十分に加熱してください。

焼いたあとはどのくらい持ちますか?

焼いたサイウアは粗熱を取ってから冷蔵し、翌日までに食べきってください。温め直すときは、フライパンやオーブントースターで中まで熱くなるまで焼き直します。

フライパンで焼いてもいいですか?

焼けます。ケーシングに詰めたサイウアは、フライパンに少量の水と一緒に入れて蓋をし、弱めの中火で8分ほど蒸し焼きにしてから、蓋を取って水分を飛ばし、全体に焼き色をつけます。いきなり強火で焼くと、中に火が通る前に皮が破れやすくなります。

主な参考リンク

レシピ一覧に戻る