バナナの葉を開いたラオスのモック・パー。香草をまとった白身魚とラオスのもち米を食卓に並べた様子
🔪下準備40分
🔥調理30分
🍽️分量4
🌍料理ラオス料理

モック・パーの作り方|ラオスの魚のバナナ葉蒸し

約33分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 5

もち米を浸して蒸す(浸水6〜12時間+蒸し25〜30分)

手順1: もち米を浸して蒸す(浸水6〜12時間+蒸し25〜30分)

もち米300gを3回すすぎ、冷水に6〜12時間浸します。急ぐときは、温水に1時間浸す方法もあります。蒸し器に濡らしたさらしか蒸し布を敷き、水気を切った米を広げて、湯気が安定した中火で25〜30分蒸します。粒の中心に硬い芯がなく、指でつぶすと粘りが出れば蒸し上がりです。蒸したら乾燥しないよう蓋をした器に移し、魚を包む工程まで保温しておきます。生魚用の道具とは分けて使い、もち米に魚の汁が落ちないようにしてください。

STEP 22 / 5

香味を粗いペーストにする(5分)

手順2: 香味を粗いペーストにする(5分)

すり鉢に、レモングラス、ガランガル、エシャロット、にんにく、唐辛子、塩を順に入れてつぶします。塩を最初に加えるのが要点で、塩の粒が繊維をほぐす助けになります。すりこぎで約5分、レモングラスの繊維が残る粗いペーストで止めてください。水っぽいピューレにはしません。フードプロセッサーを使うなら、1〜2秒のパルスを数回。側面についた具を落としながら、粒を残します。こぶみかんの葉は中央の筋を除いて極細切りにし、この工程では完全につぶさず、次の魚へそのまま加えます。ペーストが乾きすぎて回らなくても、水は足しません。魚醤は次の工程で入れます。

滑らかにしすぎると、レモングラスの繊維感が消えます。しかも魚から出た水分と混ざって一体になり、包みの中がゆるくなりやすくなります。すり鉢の底に水がたまらず、指でつまむと湿ったみじん切りがまとまる程度が止めどきです。機械を使った場合も、粗さを目で確かめてから魚へ移してください。

STEP 33 / 5

魚と香草を混ぜて冷やす(10分+休ませ10分)

手順3: 魚と香草を混ぜて冷やす(10分+休ませ10分)

白身魚600gを3cm角に切り、ペーパーで表面の水分をよく拭いてボウルに入れます。そこへ香味ペースト、魚醤大さじ2、乾煎りして粗く砕いたもち米大さじ2、溶き卵1個を加え、魚の角を崩さないよう、底から返すように混ぜます。ディル、青ねぎ、細切りのこぶみかんの葉、入れるならタイバジルは最後に。葉がしおれすぎないよう、軽く混ぜる程度にとどめます。

目指す状態は、具をすくったときに液体が底へ流れず、魚の表面に薄い膜がついていることです。水がたまるようなら魚をもう一度拭き、冷蔵してから次へ進みます。ラップをして冷蔵庫で10分休ませ、香味をなじませてください。生魚は味見をしません。塩味は魚醤の銘柄で差があるので、食卓に出す前の添え物で調えます。

STEP 44 / 5

葉を柔らかくして包む(10分)

手順4: 葉を柔らかくして包む(10分)

バナナの葉25cm角を洗って水分を拭き、熱湯に10〜15秒くぐらせるか、蒸気に当てます。色が濃くなり、光沢が出て、しなやかに曲がるようになれば準備完了です。葉を2枚、葉脈が横と縦になるよう交差させて重ね、中央に具の1/4(約200g)を置きます。下辺を上へ折り、左右を内側へ折り込み、上辺を重ねて長方形にして、上部を竹串か木製ピックで留めます。

冷凍葉が裂けるときは、2枚重ねを崩さずに、破れた面を外側へ回します。必要なら短冊状の葉で底を補強してください。包みの厚さは均一にそろえ、閉じ目を上にして蒸し器へ置きます。汁が漏れる隙間は作らず、けれど魚を押しつぶさないように。

葉を曲げたときに白い筋が浮いて割れそうなら、もう一度熱湯か蒸気に数秒当てます。葉の表面が乾く前に具を置き、葉脈を交差させると、一方向の裂け目が包みを通り抜けにくくなります。包みが大きすぎるときは、具を2つに分けてください。厚みを増やして蒸し時間を伸ばすのは避けます。

STEP 55 / 5

蒸して中心まで火を通す(30分)

手順5: 蒸して中心まで火を通す(30分)

蒸し器の湯を先に沸かし、湯が静かに沸き続ける中火に落とします。包み同士の間に蒸気の通り道を残して並べ、蓋をして30分蒸します。ただし、冷凍葉か生葉か、包みの厚さ、魚の大きさで時間は変わるので、時間だけを完成の条件にはしないでください。見るのは、葉が鮮やかな緑から濃い色へ変わっていること、包みを押すと中身が固まっていること、魚の中心が不透明になっていることです。

最も厚い包みの中心に温度計を差し、63°C以上を確認します。温度計がなければ、身がフォークで分かれる状態を確かめます。不透明でなければ、3〜5分追加してください。火を止めたら3分置き、蓋を開けるときは顔を離します。熱いうちに、もち米、辛いトマトディップ、蒸し野菜と一緒に出しましょう。

葉の色、魚の状態、温度の三つを一緒に見てください。葉の色の変化は目安で、安全の根拠は、魚の中心が63°Cに達しているか、不透明でほぐれるかどうかです。中心が半透明なら、包みを閉じたまま蒸し器へ戻し、3〜5分ごとに確認します。表面だけが固まって中心が生のときは、包みの厚さが均一でなかった可能性があります。

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Ingredients

材料を分けて見る

準備

買い出しの前に

材料は、魚の香りを決めるものと、包むためのものに分かれます。基本の配合は白身魚600gで、4個の包みに分けます。香りの柱になるのはディル、レモングラス、こぶみかんの葉の三つで、魚醤と唐辛子は塩味と辛味を整える役です。パデークがあれば魚醤の一部を置き換えますが、なくても魚醤だけで作れます。買い物のときに見るのは、白身魚600g、ディル1カップ、バナナ葉8枚の三つです。分量と代替は下の表にまとめました。

モック・パーの材料。白身魚、レモングラス、ガランガル、ディル、こぶみかんの葉、魚醤、バナナ葉が並ぶ
香草とバナナ葉を先にそろえると、包む工程が止まらない
14品目

魚と香味

材料 分量 代替・備考
白身魚(皮・骨なし) 600g 3cm角。ティラピア、ナマズ、たらなど脂の少ない魚。水分をペーパーでよく拭く
レモングラス 2本 根元の柔らかい部分を2mm幅に刻む。冷凍品は解凍して水分を拭く
ガランガル 薄切り3枚(約10g) 生姜10gで代用可。香りは穏やかになる
エシャロット 4個 皮をむいて半分にする。小さめの玉ねぎ1/2個でも可
にんにく 4片 粗く刻む
赤唐辛子 3本 種を残すと辛くなる。辛さを下げる場合は1本にする
塩 小さじ1 香味をつぶす最初の塩。魚醤の量で後から調整しない
魚醤 大さじ2 パデーク大さじ1+魚醤大さじ1に替えられるが、香りは強くなる
もち米(生) 大さじ2(約25g) 乾煎りして粗く砕く。市販のもち米粉なら大さじ1が目安
卵 1個 溶いて使う。卵を省く場合は水分が出やすく、包みを厚くしない
ディル 1カップ(約30g) 茎の硬い部分を除いて粗く刻む。今回の香りの中心なので省略しない
青ねぎ 4本 3cm長さに切る
こぶみかんの葉 3枚 中央の硬い筋を除き、極細切り。冷凍品は解凍して水分を拭く
タイバジル ひとつかみ(任意) 香りを増やす地域・家庭差の材料。なければ省略する
8品目

包みと添え物

材料 分量 代替・備考
バナナの葉 25cm角を8枚 4包み×2枚。冷凍葉は破れやすいので、湯で柔らかくし、必要なら下にクッキングシートを重ねる
もち米 300g 6〜12時間浸水して別に蒸す。炊き上がりを丸めて魚をすくう
トマト 中2個(約300g) 辛いトマトディップ用。当地の提供例に合わせた添え物で、魚の包みには混ぜない
にんにく 1片 トマトディップ用
赤唐辛子 1本 トマトディップ用。辛さは調整する
ライム果汁 大さじ1 レモン果汁でも可。香りは変わる
魚醤 小さじ1 トマトディップ用。魚アレルギーの場合は添え物も変更する
竹串または木製ピック 4〜8本 葉の上部を留める。金属のホチキスは使わない
注意

魚醤とパデークは魚を含むため、魚アレルギーの方には使えません。卵も使うので、表示を確認してください。生魚は冷蔵庫で保管し、まな板、包丁、手を生で食べる食材と分けます。香味ペーストは生魚が混ざる前後を問わず、味見をしないでください。バナナ葉を柔らかくする湯、蒸し器の蓋、包みを開くときの湯気でもやけどをしやすいので、顔と手を離して扱います。加熱の確認にはFoodSafety.govの基準を使い、魚の中心が63°Cに達しているか、身が不透明でフォークで分かれる状態になっているかを見てください。

こぶみかんの葉は、ライムの皮では同じ香りになりません。葉の香りは代替しにくいので、少量のために店を探し回るなら、冷凍品を取り寄せるほうが早いでしょう。リンク先では、冷凍かどうか、内容量、葉の形状、保存方法を見てください。とくに冷凍品の内容量を見ると、使い切れるかどうかがわかります。一方で、生鮮のディル、レモングラス、白身魚、一般的な蒸し器は近所で手に入るので、商品カードにはしていません。普通の材料は近所で買うほうが気楽です。

香味ペーストは、伝統的には包丁、すり鉢、すりこぎで作る料理です。フードプロセッサーは必需品ではないので、手で刻める量なら、なくても作れます。機械を使うなら、連続運転せず短いパルスで止めることが大切です。粗いペーストを守るためで、回しすぎるとレモングラスの繊維が消えて水っぽくなります。リンク先では、容量、刃、そして洗いやすさを確認するとよいでしょう。一度しか作らない方や、少量を手で刻める方は、見送っても困りません。

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材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

栄養情報 1人分の目安
63kcal
エネルギー
8.0g
タンパク質
2.0g
脂質
2.3g
炭水化物
0.5g
食物繊維
238mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

ルアンパバーンの市場から家族の台所へ運ばれた材料が、一つの食卓に並ぶ場面を思い浮かべてください。湯気を含んだバナナの葉、刻んだディルとレモングラス、魚の白い身、蒸したてのもち米。葉を開いた瞬間、青い草の匂いと柑橘のような香りがふわりと立ちのぼります。ここに出てくるのが、ラオスのモック・パー(Mok Pa、ໝົກປາ)です。魚を香草と一緒にバナナの葉で包んで蒸した料理で、ディルとレモングラスの香りを吸った身を、もち米で魚をすくうようにして食べます。

作り方の骨組みは、魚を香草、魚醤、唐辛子、塩、もち米の結着材と合わせ、バナナの葉で包んで蒸すことです。魚を煮るのではなく包んで蒸すので、魚の水分と香りは葉の中にとどまります。魚の種類、パデークを使うかどうか、卵やもち米粉をどう使うかは、家庭や地域で違います。日本で作るなら、白身魚と魚醤を基本にして、こぶみかんの葉、ガランガル、冷凍バナナ葉の探し方と代わりの材料も本文でお話しします。香草を主役にすることで、ラオスらしい草の香りが残ります。ただ、代替で香りが変わる部分もあるので、その違いも正直にお伝えします。仕上がりの目安は、葉の香りが魚に移り、中心まで火が通り、魚の水分が皿に流れ出しすぎていないことです。

葉を開いたモック・パーともち米、辛いトマトディップを囲むラオスの食卓
モック・パーを葉ごと食卓へ運び、食べる人が包みを開く場面

葉を開くと、魚より先に香草が立ち上がる

バナナの葉は、ただの包み紙ではありません。Naga Foundationの記録によれば、mokは香草、唐辛子、塩、魚醤で水辺の食材に味をつけ、バナナの葉で包んで蒸す調理です。魚を切り身のままソースで煮込むのとは違い、魚は一口大にして香味と混ぜ、葉の中で蒸気に当てます。魚の身を一口大にそろえると、香草がまんべんなく絡み、火の入り方もそろいます。

蒸し上がった包みを開くと、包みを開く湯気と一緒に香りが重なって上がってきます。まず葉そのものの青い香り。続いて、ディルの草のような香りと、レモングラスの柑橘めいた香り。その奥に、魚醤の発酵した旨味が静かに座っています。葉が香りを抱えるので、蒸している間に香りが逃げず、魚の身へ移っていきます。

mokという言葉が指すのは魚の料理だけではありません。小魚、水生昆虫、オタマジャクシなど、水辺で手に入るさまざまな食材が、同じように葉に包まれて蒸されます。mokは一つの固定レシピではないのです。モック・パーはその中で魚を使った一例で、具材も配合も、地域や家族によって変わります。

この記事の日本向けの配合では、ディルを省きません。水辺の食材を葉で蒸すという骨格のうえで、ディルの草の香りをしっかり残す。これがラオス料理らしさを台所に持ち込むための、この記事なりの軸です。

豆知識

Naga Foundationの記録では、mokは水生動物を香草、唐辛子、塩、魚醤で味付けして葉で蒸す調理として説明されています。魚以外の水生食材も例に挙がっているので、この記事のモック・パーは「魚の版」という位置づけです。旅先や本で別のモック料理に出会ったら、包む、蒸す、香草で味を作るという共通点を手がかりにしてみてください。

魚、ディル、レモングラス、唐辛子をバナナの葉のそばに置いたラオス料理の材料風景
魚の種類と香草の組み合わせに地域差があるモック・パー

モックは、水辺の材料を葉に包んで受け継ぐ

モックを特定の観光地の名物と思い込むのは、少しもったいない話です。Doi Ka Noiの料理書には「Mok – Wrapped & Steamed」という章があり、魚を香草とバナナの葉で蒸すmok pa nahm kongが紹介されています。作者はクムアン県の自給的な農村コミュニティで祖母から料理を学び、家族や日々の暮らしとともにレシピを記録してきた人です。包んで蒸す章が一冊の柱になっているのは、この調理が祖母から受け継ぐ味として家族の台所に根づいているからでしょう。もちろん、これをモック・パー全体の起源やルアンパバーン発祥の証拠とするつもりはありません。家庭料理が受け継がれていく一つの姿として受け取ってください。

魚の選び方にも幅があります。ラオスの淡水魚、ナマズ、ティラピアが資料には登場しますが、日本の台所では骨の少ない白身魚を基本にできます。淡水魚から白身魚へ移しても、葉と香草で蒸すという核は変わりません。

味の土台になる発酵調味料にも違いがあります。パデークは魚を発酵させた調味料で、魚醤に置き換えているレシピもあります。ただ、香りと塩味は同じではなく、パデークと魚醤の距離は意外に開いています。

結着材はさらに分かれます。もち米を煎って粗く砕く方法、もち米粉を使う方法、卵でまとめる方法が、資料ごとに見られます。この記事の配合は、砕いたもち米と卵の両方を使います。砕いたもち米が魚から出る水分を抱え、卵が具をひとまとまりにしてくれるからです。もち米が水分を抱えるおかげで、包みを開いたとき、具が皿へ流れ出しにくくなります。

ディルを添えた魚のモック・パーともち米を家族で分けるラオスの食卓
モック・パーはもち米と一緒に取り分けて食べる

ルアンパバーンの食卓では、もち米が箸になる

ラオスの食卓では、温かいもち米を指先で小さく丸め、それで魚をすくうようにして食べます。もち米を指先で丸めるところから食事が始まり、匙も箸も要らないまま、魚も香草もひとまとめに口へ運べます。

ルアンパバーンのRosewood Luang Prabangのメニューには、この料理の提供例があります。地元農場の食材を使い、Ban Phonexay farmのメコン魚を主役にした、ティラピアのMOK PA。味つけにはレモングラス、ディル、にんにく、唐辛子が並び、辛いトマトディップが添えられています。Rosewoodはラオスの食事を家族で分ける食事と説明していて、家族で中央から分けるという食卓の距離感が、この皿の背景にあります。

もう一つ、ICIS/Discovaのルアンパバーン行程資料に、印象深い一例があります。ホスト家族とPhosy市場で材料を用意し、もち米やモック・パーなどを作って寺へ供え、その後の昼食で分け合うという流れです。市場で材料をそろえるところから、供えた後に分けるところまで、同じ葉と香草が儀礼の場と食卓をつないでいます。ただしこれは一つの旅行体験行程に記録された例で、ラオス全体やすべての家庭の習慣だと言うことはできません。家庭料理と儀礼を混同しないように、寺へ供える場面と、蒸し上がった魚を家族で食べる場面は、別々の暮らしの一コマとして思い描いてください。

なお、この記事で使った資料からは、モックの起源や、この調理法がどう伝わり広まったかまでは確かめられませんでした。地域差についても、ここで見ているのは北部のルアンパバーンの例が中心で、南部の家庭がどんな配合で作るのかは確認できていません。由来や地方ごとの違いを断定せず、資料に出てきた範囲の食卓として読んでください。


蒸し上がりを見極め、食卓で変化をつける

葉を開いたときの不透明な身、立ちのぼるディルとレモングラスの香り、底に水が大量にたまっていないこと。これがそろえば完成です。食べ方は、もち米でひと口を作るところから。小さく丸めたもち米で魚をすくい、トマトディップで辛味を足すと、ラオスの提供例に近い食卓になります。熱いうちに食べる料理です。残ったら粗熱を取って2時間以内に冷蔵し、再加熱は中心まで熱くしてください。冷凍すると食感が落ちるので、短い期間にとどめます。

蒸し上がったモック・パーを葉から取り出し、魚の中心と香草を確認している
葉を開いて魚の火通りと水分を確認する

具が水っぽくなったとき

状態 主な原因 戻し方
包む前からボウルの底に液体がたまる 魚の表面が濡れている、香味ペーストが滑らかすぎる、解凍葉の水分が残っている 生の具ならペーパーで魚を拭き、もち米粉小さじ1を加えて冷蔵10分。蒸し上がった後は粉を足さず、トマトディップと水分を切ったもち米で食べる
葉が閉じず汁が漏れる 葉が硬い、1枚だけで包んだ、具が厚すぎる まだ蒸す前なら葉を湯で柔らかくし、2枚を葉脈交差で重ねる。具を4等分より小さくし、閉じ目を上にする
中心が半透明のまま 包みが厚い、蒸気が弱い、30分だけで取り出した 包みを閉じて蒸し器へ戻し、3〜5分ずつ追加。中心63°C、または不透明でほぐれるまで確認する
魚が固く乾いた 切り身が小さすぎる、蒸しすぎた、蓋の蒸気が弱い 取り出した後の魚は戻せないため、次回は3cm角を守り、蒸し器を十分に沸かす。今回はもち米とディップを添えて水分を補う

魚と香草の組み合わせを変えるとき

魚は、ティラピアやナマズなら淡水魚らしい方向に、たらやスズキなら日本で扱いやすい白身魚の方向になります。ガランガルを生姜に替えると、ガランガル特有の硬質な香りは弱まります。こぶみかんの葉をライムの皮で補うと、香りの層が変わります。どちらも、変わることを承知のうえで選んでください。

パデークは魚醤より発酵香が強い調味料です。魚醤だけで作る場合も、塩味を足しすぎないようにします。ココナッツミルクを加えるカンボジアの魚料理とは方向が違い、モック・パーはディルと魚醤、淡水魚の香りを前面に出す蒸し物です。隣国の料理と食べ比べたくなったら、カンボジアのアモックや、生のハーブと魚醤の香りを楽しむラオスのラープも並べてみてください。代替しても残すディル、パデークの発酵香、ココナッツを入れない蒸し魚。この三つが、モック・パーの輪郭になります。

よくある質問

バナナの葉がない場合はどうする?

オーブンシートかアルミホイルで包んで蒸すことはできます。ただし、バナナ葉の香りと見た目は失われます。シートは2枚重ねにして、閉じ目を上にし、蒸気を逃がさないようにしてください。アルミホイルを使うときは、酸味の強い添え物を直接包みに入れないでください。

魚は切り身のまま包んでもよい?

3cm角に切ると、香草が魚全体に当たり、包みの厚みもそろえやすくなります。切り身のままだと、中心の火通りが遅れやすくなります。骨付き魚を使う資料もありますが、日本の家庭版では骨の少ない切り身をおすすめします。食べる前に、骨が残っていないか確かめてください。

パデークは必ず必要?

パデークは魚を発酵させた調味料です。手に入るなら、大さじ1を魚醤の一部に使ってください。魚醤だけでも作れますが、パデーク特有の発酵香は再現されません。魚醤は銘柄によって塩分が変わるので、追加の塩は控えめにします。

作り置きできる?

蒸し上がったものを室温に長く置かず、粗熱が取れたら密閉して冷蔵し、翌日までを目安に中心まで再加熱します。冷凍もできますが、葉と魚の食感が落ちます。包む前の具を冷凍するより、蒸し上がりを短期間だけ冷凍するほうが扱いやすいというのが、編集部の提案です。異臭やぬめりがあるものは、加熱で戻そうとせず、廃棄してください。

ラオス料理を続けて読む

魚醤とハーブの組み合わせを、火を通さない別の形で味わうなら、ラオスのラープへ。香草と発酵調味料が麺の汁になる姿は、ラオスのカオ・プーンで見比べられます。同じ魚の葉蒸しでも、ココナッツと卵が主役になる隣国の料理は、カンボジアのアモックです。

主な参考リンク

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