具、削り氷、ミルク、トッピングを重ねたハロハロ
🌍ジャンルフィリピン料理

ハロハロの作り方|フィリピンの具だくさんかき氷

世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方

STEP 11 / 7

具を冷やして水を切る

手順1: 具を冷やして水を切る

豆、果物、ナタデココ、カオン、グラマンはあらかじめ冷蔵庫で冷やしておきます。瓶詰め・缶詰の具は、ボウルにのせたざるにあけてシロップを切ります。水気を切らないとグラスの底にシロップがたまり、甘すぎる原因になります。シロップを切ることで甘さを抑えられ、氷も溶けにくくなります。グラスも冷やしておきましょう。

STEP 22 / 7

グラスに具を少しずつ重ねる

手順2: グラスに具を少しずつ重ねる

背の高い4つのグラスそれぞれに、数種類の具を小さじ1ずつ入れ、グラスの約3分の1の高さまで重ねます。スプーンの数ではなくこの高さを見て調整してください。用意した具を使い切ろうとしなくてかまいません。余った分は別の容器に入れて冷蔵庫へ戻します。

STEP 33 / 7

食べる直前に氷を削る

手順3: 食べる直前に氷を削る

氷はかき氷機の取扱説明どおりに、清潔な状態で、食べる直前に細かく削ります。それを各グラスの具の上に山になるように盛ります。細かい氷はミルクをよく吸い、粗いクラッシュアイスは粒感が強くなってミルクが入りにくくなります。

STEP 44 / 7

エバミルクを氷にかける

手順4: エバミルクを氷にかける

各グラスに、エバミルクを約1/4カップ(約60 ml)ずつ、氷の山の周りを回しながらかけ、ミルクが氷の間へ行き渡るようにします。ここで使うのは無糖のエバミルクです。加糖練乳は使いません。

STEP 55 / 7

トッピングをのせる

手順5: トッピングをのせる

レチェフランを各グラスに分けてのせ、好みでウベハラヤとウベのアイスをのせます。仕上げにピニピグを軽く振ります。どれも必須ではありません。量は控えめにして、グラスのバランスを保ち、重みで氷が崩れないようにしましょう。

STEP 66 / 7

層のまま、すぐに出す

手順6: 層のまま、すぐに出す

層がまだ分かれているうちに、長いスプーンを添えて食卓へ運びます。盛り付けた瞬間から氷は溶け始めるので、待たせずに出してください。

STEP 77 / 7

食べながら底から混ぜる

手順7: 食べながら底から混ぜる

食べる人が長いスプーンをグラスの底まで差し込み、具を氷とミルクの中へ持ち上げるように混ぜます。層が混ざるにつれて全体がクリーミーになり、一口ごとに氷、ミルク、豆、ゼリー、果物の組み合わせが違ってきます。

具を入れるのは氷を削る前に済ませておきます。氷を削ってからグラスに盛り、ミルクをかけて出すまでを一息に進めると、溶けて水っぽくなるのを防げます。

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Ingredients

材料

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

甘煮豆、ナタデココ、カオン、バナナ、ジャックフルーツ、ゼリー、氷、ミルク、トッピングを器に分けて並べたところ
具は一つずつ小さな器に出しておくと、スプーンで少しずつ重ねやすくなります

下の分量は、4人分として用意する量です。4つのグラスに全部詰め込む量ではありません。各グラスには数種類の具を小さじ1ずつ入れていくので、余った分は別の容器に分けて冷蔵庫へ戻します。具はどれも加熱済みでそのまま食べられる市販品を使います。乾燥豆や生のサゴ(タピオカ状のでんぷん粒)をそのまま入れてはいけません。カップは米国のレシピで使う1カップ(約240 ml)です。

6品目

底に入れる具

材料 分量 代替・備考
甘煮豆(munggo・ひよこ豆・白いんげんのいずれか) 1/2カップ 甘さとほくっとした食感を担う。市販の甘く煮た豆を使う
ナタデココ(nata de coco) 1/2カップ、水切り 弾力のあるココナッツのゲル
カオン(kaong、サトウヤシの実) 1/2カップ、水切り しっかりした歯ごたえ。見つからなければ省く
サババナナのシロップ煮(minatamis na saging) 1/2カップ シロップで煮た調理用バナナ
ジャックフルーツのシロップ漬け(langka) 1/2カップ 果物の香りと繊維感。シロップは切る
グラマン(gulaman)の角切り 1/2カップ 弾力のある固めのゼリー
2品目

氷とミルク

材料 分量 代替・備考
細かく削った氷 4杯それぞれに山盛り ミルクを吸う冷たい土台
エバミルク(無糖) 1カップ(約240 ml) 氷と具をクリーミーなコクでつなぐ
4品目

トッピング

材料 分量 代替・備考
レチェフラン 1カップ分を4杯に分ける 濃厚でやわらかいカスタード
ウベハラヤ(ube halaya) 1/2カップ 紫山芋のジャム。上にのせる濃い甘み
ウベのアイスクリーム 4スクープ 上にのせる冷たいクリーム
ピニピグ(pinipig) 好みで少々 炒った若い米のフレーク。香ばしい歯ざわり。なくてもよい
アレルギーと取り扱い

レチェフランは卵と乳を、エバミルクは乳製品を含みます。アイスクリーム、ウベハラヤ、甘煮豆、ココナッツ製品などは商品によって含まれるアレルゲンが違うので、購入した品のラベルを確認してください。交差接触(コンタミネーション)は否定できません。調理済みの具は冷やした状態で用意し、盛り付けたらすぐ食べます。残った具は別々の容器に入れ、開封した商品は表示のとおりに保存してください。

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手に入りにくい材料の買い方

買い出しガイド

背の高い透明なグラスの底に、甘い豆やゼリー、果物が小さなスプーンで少しずつ収まっていきます。その上に雪のような削り氷を山のように盛り、エバミルクが氷の間を伝って落ち、てっぺんにはレチェフランとウベ、アイスクリームのひとすくい。そこへ長いスプーンが差し込まれると、整った層は一口ごとに別のものに変わっていきます。層のまま出して、食べる人が混ぜる。それがフィリピンのハロハロです。

ハロハロは、グラスの中で彩りが重なり、最初のひと混ぜで一つになる

このグラスで守りたいこと

底に甘い具、その上に細かい削り氷、無糖のエバミルクを回しかけ、最後に濃厚なトッピングをのせます。層のまま出して、混ぜるのは食べる人に任せます。

ハロハロ(halo-halo)は、フィリピンの言葉で「混ぜる」を意味する halò に由来し、英語では「mix-mix」と訳されます。名前はそのまま食べ方の指示でもあります。層が見えるように混ぜずに出し、食べる人が底からすくい上げていくので、氷、ミルク、豆、果物の割合が匙ごとに変わり、同じ味の一口は二度とないデザートになります。

ここで紹介するのは、加熱なしで4杯分を作る家庭向けのレシピです。具は市販の調理済み品を使うので、手間は冷やす、水を切る、組み立てるだけ。参考にしたレシピでは、組み立てにかかる時間は約10分で、具を冷やす時間は別です。ハロハロには決まったレシピがないので、ここに挙げた具を全部そろえる必要はありません。甘い豆、果物、ゼリー、氷、無糖のミルクという軸を残して、手に入るもので組み立ててください。

ビサヤ地方の温かいデザートとは別物です

ビサヤ地方には、ビニグニット(binignit)という温かいデザートがあり、ginataáng halo-halo とも呼ばれます。名前の一部は同じですが、温かい別の料理です。この記事で扱うのは冷たいかき氷のハロハロです。


用意する道具

  • かき氷機(細かい削り氷を作るため)
  • 背の高い透明グラス 4個
  • 食べるときの長いスプーン
  • 瓶詰め・缶詰の具の水を切る小さなざるとボウル
  • 具を重ねるための小さじ
  • 余った具を分けて入れる容器

具の選び方と代用のしかた

ハロハロは、選ぶ楽しみのあるデザートです。甘い豆、ひよこ豆、果物、ゼリー、サゴ、ナタデココ、カオン、マカプーノ、ピニピグなど、店やレシピによって組み合わせが違います。そこで具は「豆」「果物」「ゼリーとココナッツ系」「トッピング」の仲間で考え、一つ欠けても仲間を欠かさないようにすれば十分です。同じものを探し回る必要はありません。

代用してもおいしい一杯になりますが、フィリピンの食材と同じ味や食感にはならないので、違いを知ったうえで選んでください。

見つからないとき 代わりに使えるもの 違い
甘煮のmunggo・ひよこ豆・白いんげん ほかの市販の甘煮豆、または甘納豆 甘納豆は砂糖の衣でかなり甘くなりやすく、豆の風味も異なる
カオン 省く 寒天ゼリーでは歯ごたえを再現できない
サババナナのシロップ煮 市販のバナナのシロップ煮、または普通のバナナを軽くシロップで煮たもの 生食用のバナナはサババナナよりやわらかく、香りも違う
グラマン 寒天ゼリーの角切り 寒天ゼリーは固めに固まるものが多い
ウベハラヤ 紫芋ペースト 色は似ているが、香りと甘さが違う。無糖なら甘みは少しずつ足す
レチェフラン 市販のカスタードプリン カラメルとカスタードの固まり方が違う
ウベのアイスクリーム バニラかマンゴーのアイス、またはなし アイスなしのハロハロもある
ピニピグ 玄米パフ、またはなし 香ばしい香りが違う。なくても成り立つ

ミルクは無糖のエバミルクが基本です。普通の牛乳では味が薄くなり、加糖練乳はずっと甘くなるので、どちらも同じ量での置き換えにはなりません。氷も細かく削ったものが大切で、粗いクラッシュアイスは粒感が強く、ミルクが全体に行き渡りにくくなります。

マカプーノとサゴも選べます

マカプーノ(やわらかく甘いココナッツの加工品)やサゴも、よく使われる具です。基本の具の代わりに、あるいは一緒に使えますが、そのまま食べられる調理済みの製品にしてください。サゴはグラマンとは別のものなので、同じゼリーとして扱わず、独立した選択肢として考えます。

甘すぎる、水っぽいときは、次の一杯でこう直す

ハロハロの失敗は、準備に原因があることがほとんどです。シロップを切っていない、氷を早く削りすぎた、具を一度に盛りすぎた、といった場合です。

困ったこと 考えられる原因 直し方
甘すぎる 具のシロップが残っている、加糖練乳を使った、具が多すぎる 具をよく水切りし、無糖のエバミルクを使い、具は小さじ1ずつから始める
すぐ水っぽくなる 具やグラスが冷えていない、氷を早く削った、シロップを切っていない 具とグラスを冷やし、氷は出す直前に削る
具が全部そろわない 専門的な食材が手に入らない 全部そろえなくてよい。豆、果物、ゼリー、氷、無糖のミルクを残し、ほかは省く
層が崩れる 順番を変えた、出す前に混ぜた 具、氷、ミルク、トッピングの順を守る。混ぜるのは食べ始めてから
現地の味と違う 甘納豆、プリン、紫芋、普通のバナナなどで代用した 風味や甘さが違うので、完全な再現ではなく自分なりの一杯として楽しむ

アレンジ|グラスのバランスを変える

アレンジ 方法 変わること
豆を多めに munggo、ひよこ豆、白いんげんのうち2種類を使う ほくっとした食感が増すが、甘さも増す
果物を多めに ジャックフルーツとサババナナを中心にする 香りとやわらかさが増す
さっぱり仕上げ アイスを省き、甘い具をよく水切りする すっきりして重くない。アイスなしのハロハロもある
ミルク少なめ エバミルクを減らす 具それぞれの味が立つ。ココナッツミルクを使う型もあるが、風味は変わる
食感重視 グラマンと調理済みのサゴを併用し、ピニピグは直前に振る もちもちとカリカリが重なる。食感が重なるので、それぞれ量は控えめに

名前がそのまま食べ方になった料理

ハロハロは、フィリピノ語の halò「混ぜる」に由来し、英語では「mix-mix」と訳されます。辞書の表記として haluhalò も挙げられています。名前は単なる呼び名ではなく、混ぜることが食べ方そのもので、匙ごとに氷、ミルク、豆、果物の割合が変わっていきます。

由来としてよく紹介される説があります。フィリピン観光省系の観光ガイド(Tourism Philippines)は、マニラのキアポ地区の日本人移民と、日本のかき氷(kakigōri)、緑豆の甘煮に氷をのせた monggo con hielo を挙げています。ただし、これは広く語られている説明であり、確かな史実として確立されたものではありません。ハロハロのルーツを説明する一つの見方として読んでください。

はっきりしているのは、決まったレシピがないことです。甘い豆、ひよこ豆、果物、ゼリー、サゴ、ナタデココ、カオン、マカプーノ、ピニピグはさまざまに組み合わされ、アイスを入れない店もあります。冬瓜、ドリアン、いちごのアイスといった地域ごとの味も紹介されていますが、あくまで例であり、全国共通の標準ではありません。唯一の「正統な一杯」はないと考えてよさそうです。

なお、豚肉、魚醤、青菜と緑豆を煮るフィリピンの塩味のスープ「モンゴ(monggo)」は、同じ豆を使いますが、まったく別の料理です。ハロハロの甘い豆の作り方ではありません。

よくある質問

ハロハロはどういう意味ですか?

フィリピノ語の halò「混ぜる」に由来し、「mix-mix」と訳されるのが一般的です。名前が食べ方を教えてくれます。

具は全部そろえる必要がありますか?

いいえ。ハロハロに決まったレシピはなく、具の選び方にはとても幅があります。甘い豆、果物、ゼリー、削り氷、無糖のエバミルクを軸にして、手に入らないものは省いてかまいません。

出す前に混ぜたほうがいいですか?

混ぜません。層を保ったまま長いスプーンを添えて出し、食べる人が底から混ぜながら食べます。

削り氷がなくても作れますか?

細かく雪のように削れるかき氷機が最適です。クラッシュアイスを使うと粒感が強く、ミルクも均一に行き渡りにくいので、仕上がりが変わることを承知のうえで作ってください。

ウベの代わりに紫芋を使えますか?

色は近いですが、香りと甘さが違います。ウベハラヤがなければ、省くか、代用品と割り切って紫芋ペーストを使ってください。

エバミルクの代わりに加糖練乳を使えますか?

同じ量では使えません。加糖練乳はずっと甘く、普通の牛乳は薄くなります。このレシピの基本は無糖のエバミルクです。

作り置きはできますか?

組み立てたあとは、氷が溶けるので作り置きできません。具は前もって準備して、種類ごとに別々に保存し、食べる直前にグラスに組み立てることができます。開封した商品は表示に従って保存してください。

ビニグニットと同じものですか?

違います。ビニグニット(ginataáng halo-halo とも呼ばれる)はビサヤ地方の温かいデザートで、冷たいハロハロとは別の種類の料理です。

主な参考リンク

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