トマトでオレンジ色に染まった粗挽きブルグルと玉ねぎ、ピーマンのピラフ
🔪下準備10分
🔥調理30分
🌍料理トルコ料理

ブルグル・ピラフの作り方、トルコの食卓に添えるトマト味の麦

約16分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 5

野菜とブルグルを準備する

手順1: 野菜とブルグルを準備する

下準備は約10分です。玉ねぎと、種を除いたピーマンは5mm程度のみじん切り、トマトは1cm角に切ります。パセリを使うなら、細かく刻んで別に置いておきます。ブルグル200gを量って異物がないか確かめ、洗う必要のある製品は袋の表示どおりに洗って、ざるでしっかり水を切ります。事前に長く浸水することはしません。熱湯350mlと、硬いときの追加用50mlも別々に用意します。濡れた粒を長く置かず、そのまま調理に進みましょう。

STEP 22 / 5

玉ねぎとピーマンを炒める

手順2: 玉ねぎとピーマンを炒める

鍋にオリーブオイル30ml、玉ねぎ150g、ピーマン60gを入れ、中火から弱めの中火で4〜5分炒めます。玉ねぎに透明感が出て、ピーマンの角がやわらぐところが目安です。茶色く焦がす工程ではありません。鍋底に付くようなら火を弱めて混ぜてください。表面だけ焼けて中心が硬いなら、火が強すぎるサインです。

STEP 33 / 5

トマトと麦を炒め合わせる

手順3: トマトと麦を炒め合わせる

トマト300gを加えて中火で2〜3分混ぜ、角が崩れて果汁が出てきたらトマトペースト10gを加え、さらに1分混ぜます。そこへブルグル200gを入れ、弱めの中火で2分ほど炒め合わせます。粒全体にトマトの色が均一になじむように混ぜ、鍋底で野菜やペーストが焦げていないか確かめましょう。トマトが乾いて鍋底に付きそうなら、用意した熱湯350mlのうち大さじ1を先に使います。別の水を、量らずに足すことはしません。

STEP 44 / 5

ふたをして水分を吸わせる

手順4: ふたをして水分を吸わせる

残りの熱湯を注ぎ、塩3gと黒こしょう0.2gを加えて一度だけ混ぜます。中火で沸騰させたらふたをして、弱火で8〜12分煮ます。8分ほどたったところで一度のぞいてみてください。表面の汁がほぼ消え、粒がふくらみ、噛んだときに硬い芯がなければ順調です。袋の調理表示と粒の状態を優先してください。汁がなく硬いときは、追加用の熱湯を大さじ1ずつ加え、弱火でふたをして2分ずつ足します。汁が残っているのに硬いときは、水を足さずに加熱を続けます。底を頻繁に混ぜたり、強火で水分を急に飛ばしたりしないでください。

STEP 55 / 5

蒸らして粒をほぐす

手順5: 蒸らして粒をほぐす

硬い芯がなく汁もほぼ消えたら火を止め、ふたをしたまま火を止めて10分蒸らします。ふたを開けるときは、蒸気を顔や手に向けないでください。木べらで底から軽く返し、粒を潰さないようにほぐして盛り付けます。パセリ5gを使うなら、ここで添えましょう。汁がたくさん残って粒がやわらかいときは、蒸らす前にふたを外し、弱火で1〜2分ずつ水分を飛ばします。油を大量に足して解決しようとはしません。

粒が硬くても鍋底に汁が残っているなら、足すのは水ではなく加熱時間です。汁がなくて硬いときにだけ、熱湯を大さじ1ずつ加えます。ここに書いた時間はあくまで目安で、鍋の幅、ふた、ブルグルの粒度が変われば、同じ時間で仕上がるとは限りません。

焦げのにおいがしたら、すぐに火を止めます。底をこそげずに、上のほうの食べられるところだけを別の鍋へ移してください。移した粒が硬ければ、熱湯を大さじ1ずつ加えて、弱火で2分ずつ温めます。苦く焦げた部分は味が戻らないので、全体に混ぜ込まないでください。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

乾燥ブルグル200gで、付け合わせ4人分になります。主食としてたっぷり食べたいときは、量を増やすか、豆や別の料理を添えてください。鍋は直径18〜20cm程度のふた付きが目安で、普通の鍋で構いません。幅の広すぎる鍋は水が飛びやすくなります。これは家庭向けに調整した配合で、熱湯350mlから始めるのが出発点です。粒の粗さ、製品の調理表示、ふたの密閉度に合わせて、追加の水と時間を調整します。

9品目

ピラフの材料

材料 分量 代替・備考
粗挽きブルグル 200g coarseまたはpilavlık表示。細挽き・クスクスは同じ配合では代用しない
トマト 300g(中2個程度) 缶詰を使う場合は果肉と汁を合わせて200g、最初の熱湯は同じ350ml
玉ねぎ 150g(中1個程度) 5mm程度のみじん切り
ピーマン 60g(2個程度) 種とへたを除いた重量。赤パプリカ60gでもよい
トマトペースト 10g(小さじ2程度) ケチャップは糖分と酸味が異なるため同量代用しない
オリーブオイル 30ml(大さじ2) 油を減らすと粒の口当たりも変わる
熱湯 350ml 追加用は別に50mlを用意し、硬い場合に大さじ1ずつ使う
塩 3g(小さじ1/2程度) 有塩のだしを使う場合は1gから始める
黒こしょう 0.2g 辛味を抑える場合は省く
2品目

別皿に添える材料

材料 分量 代替・備考
無糖ヨーグルト 200g 1人50g。ピラフに炊き込まず、別皿で添える
パセリ 5g 仕上げに刻んで添える場合の量。なくても作れる

通販で粗挽きブルグルを探すときは、商品説明や袋の表示で粒度の表示を確認してください。一般名が同じでも細挽きが混ざっていることがあるので、写真だけで選ばないのが安全です。トマトペーストは濃縮したトマトの調味料です。濃度の違うトマトピューレやケチャップを同じ量で置き換えることはしません。専門的な食材は粗挽きブルグルだけで、玉ねぎ、ピーマン、トマト、ヨーグルトは通常の食料品売り場で探せます。店ごとの在庫や価格はここでは触れません。

コツ

トマト缶を使うなら、果肉と汁を合わせて200gを量ります。生のトマト300gとは水分の状態が違うので、加熱の終わりは時間だけで決めません。炒める段階でしっかり水分を飛ばし、炊く段階で汁が残るようなら、ふたを外して弱火で1〜2分ずつ加熱を足します。追加の水は、粒の硬さを確かめてからにしてください。

粗挽きブルグルとトマト、玉ねぎ、ピーマン、トマトペースト、油、塩の材料
粗挽きの粒を用意し、トマトと野菜で麦に色と味を付ける
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栄養情報 1人分の目安
65kcal
エネルギー
1.8g
タンパク質
2.0g
脂質
11.3g
炭水化物
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

オジャクバシュ(Ocakbaşı)の炭火で焼かれたケバブが運ばれてくると、肉の脇には薄いラヴァシュとサラダ、そしてブルグルのピラフが添えられています。目を引くのは、トマトの色を吸ってほんのり赤く染まったトマト色の麦です。肉を頬張る合間に口へ運ぶと、粒の歯応えが脂を受け止めて、皿の入口はむしろこちらにあるのだと気づきます。

ブルグル・ピラフ(Bulgur pilavı)は、米ではなくブルグルで作るピラフです。今回はトマトを加えたDomatesli bulgur pilavıを作ります。粗挽きブルグルを野菜と炒め、水を吸わせたらふたをしたまま蒸らす、というのが大まかな流れです。4人分の付け合わせで、下準備に10分、調理と蒸らしに30分が目安になります。日本では粗挽きブルグルを探し、玉ねぎ、ピーマン、トマトは身近な材料でそろえます。

炭火の皿から家庭の鍋へ、トルコの麦の食卓

Turkey’s For Lifeが伝えるフェティエの記録によると、この土地ではブルグルが袋や大きな容器から量り売りされ、地元のスーパーでは米や乾燥豆と並んでいるそうです。あくまでこの地域での観察ですが、麦が日々の食卓の棚に自然に並んでいる様子が浮かびます。ブルグルは小麦を加熱処理し、乾燥させてひき割りにした穀物で、小麦粉から作るクスクスとは別物です。米ではなく小麦の粒だと思って鍋に向かってください。加熱処理済みとはいえ、今回の粗い粒は鍋の中で水を吸わせて仕上げるので、生の米のように前もって浸水させる必要はありません。

台所では、粒の大きさで使い分けがされています。ピラフに向くpilavlık bulgurは粗い粒で、köftelik bulgurは細挽きです。後者はクスルやレンズ豆のキョフテなどに使われます。同じブルグルでも粒が細かいほど食感も吸水も変わるので、細挽きをこの分量と煮込み時間のまま置き換えることはできません。料理名を覚えるより、買うときにcoarse、pilavlıkという表示を見つけるほうがずっと役に立ちます。

豆知識

Domatesli bulgur pilavıは「トマト入りのブルグル・ピラフ」という意味で、ブルグル・ピラフがすべてこの赤い配合になるわけではありません。ピラフに向く粗い粒と、サラダに向く細かい粒も別物です。なお、ブルグル自体をクスクスと呼ぶことはありません。

トマト味の麦の鍋から少し足を延ばすと、ガズィアンテプのFirik pilavıに出会います。文化観光省の地域料理資料には、ブルグルとfirikという別の穀物を合わせ、羊肉、ひよこ豆、トマトと赤ピーマンのペーストを使う例が載っています。今回のトマト味のブルグルだけの鍋とは別の料理で、ガズィアンテプでは必ずこの配合になる、というわけでもありません。同じピラフの名前でも、穀物を混ぜたり、肉や豆を添えたりと、地域で変わる穀物と具があることが伝わってきます。起源の年代や発祥の地までは、ここでは語りません。

日本の台所で作る一鍋に戻りましょう。トマトペーストはdomates salçası、赤ピーマンのペーストはbiber salçasıと呼ばれ、後者を使うピラフもあります。トマトペーストで代用する現地のレシピもあります。今回はトマトペーストを使う家庭向けの配合です。赤ピーマンのペーストがなくても作れますが、その風味まで同じにはなりません。炒めた野菜の甘みと麦の歯応えを残したいので、強いスパイスの混合で味を埋めることはしません。

ブルグル・ピラフに無糖ヨーグルトとトマト、きゅうりのサラダを添えた食卓
温かい麦のピラフと、冷たいヨーグルトやサラダを別皿で合わせる

ヨーグルトを添えると、麦の皿が食事になる

トマト入りのブルグル・ピラフは、焼いた肉やケバブの付け合わせになります。トルコには、無糖ヨーグルトを別皿で添える食べ方もあります。熱々の麦に冷たいヨーグルト、きゅうりやトマトのサラダを合わせる食卓はいかがでしょうか。ヨーグルトは別皿にして、炊き込みません。そうすれば、粒の食感と冷たい添え物がそれぞれ引き立ちます。献立を肉料理へ広げたくなったら、こちらもどうぞ。

羊肉を平串で焼くアダナケバブの作り方

具を増やすと、付け合わせだった鍋が一皿の料理に変わっていきます。マッシュルームと加熱済みのひよこ豆を加えるトルコの料理家のレシピがあります。ただし、下の表の追加量は家庭向けの提案で、地域に決まった配合があるわけではありません。加熱済みの豆を使うことが大切で、生の乾燥豆を、短いブルグルの吸水工程にそのまま入れることはしません。豆は水気を切ってから加えてください。野菜、豆、香りの変え方を5つ、下の表にまとめました。全部を一度に足すための表ではありません。

変え方 4人分で加える量・タイミング 仕上がりと注意
ひよこ豆を加える 加熱済みひよこ豆100gを水切りし、熱湯と一緒に加える 麦だけより食べ応えが出る。乾燥豆のまま入れない
きのこを加える マッシュルーム100gを5mm厚に切り、野菜と炒めて水気を飛ばす きのこの風味が加わる。水気を残したまま麦を炊かない
甘いパプリカに替える ピーマン60gを赤パプリカ60gに替える ピーマンの青い香りが減り、甘みが増える
バターで仕上げる オリーブオイルを15mlに減らし、蒸らし後にバター10gを混ぜる 乳の風味が加わる。乳アレルギーの場合は行わない
レモンを添える 食卓でレモン汁小さじ2を4人分に分ける 酸味を後から調整できる。煮る水に混ぜず、食べる直前に添える
豆知識

ブルグルのサラダであるクスルには、細挽きが使われます。粗挽きピラフの残りを、同じ工程でそのまま使えるわけではありません。サラダも作りたくなったら、粒の細かさの違いと、別の戻し方を知る入口としてこちらをどうぞ。

細挽きブルグルで作るクスルのレシピ

硬い粒、水っぽい鍋を直すには

仕上がりの目安は、ふくらんだ粒、硬い芯がないこと、鍋底の汁がほぼないことの三つです。水が消えただけでは完成と言えません。粒が硬い場合とやわらかすぎる場合では、するべき操作が逆になります。やわらかくなった粒は、追加加熱で元の歯応えには戻せません。硬さと汁を別に見ることが、鍋を立て直す近道です。

状態 起きやすい条件 戻し方
汁がなく粒が硬い 蒸発が多い、粗い粒に時間が足りない 熱湯大さじ1ずつ、ふたをして弱火で2分ずつ追加
汁が残り粒も硬い 加熱時間が足りない 水を増やさず弱火の吸水を続ける
粒がやわらかく汁が残る トマトの水分、ふたの違い、細かい粒 ふたを外して弱火で1〜2分ずつ。粒を混ぜ潰さない
塩味が濃い 有塩だしやペーストの塩分 薄味の別の麦料理や野菜を添え、一口で食べる量を調整。砂糖で塩分は減らせない
トマトの酸味が強い トマトの熟度や製品差 無糖ヨーグルトを別皿で添える。甘味を大量に足してピラフ全体を変えない

次の一鍋に生かすために、袋の粒度、使ったトマト、加えた熱湯の量、吸水後の粒の状態を並べて覚えておきましょう。水の比率を一律に決めるだけでは、うまくいきません。次は同じ鍋、同じ粒で、加える水をほんの少し調整してみてください。具を増やす変更と水分の変更を、同時に大きく動かさないことです。一度に変えるのは少量にとどめると、何が効いたのかがわかります。

よくある質問と保存

注意

ブルグルは小麦が原料で、グルテンを含みます。小麦アレルギーやセリアック病などで、小麦やグルテンを避ける必要がある人には適しません。加熱してもアレルゲンはなくなりません。だしやペーストの原材料表示も確かめ、調理器具からの交差接触にも気をつけてください。ヨーグルトには乳が含まれるので、乳を避けるなら添えないでください。野菜だけの配合だからといって、アレルギー対応の料理とは言えません。

細挽きブルグルやクスクスでも作れますか?

細挽きは吸水が速く、この粗挽き用の煮込みではやわらかくなりすぎやすいので、細挽きならクスルなど、その粒に合うレシピを選んでください。クスクスはブルグルとは異なる食品です。米も吸水と加熱のしかたが違います。同じ水量で置き換えないようにして、200g・350ml・8〜12分をそのまま転用しないでください。

辛い料理ですか?

基本の配合はトマトペーストと少量の黒こしょうで、唐辛子は入れません。黒こしょうは省いても作れます。biber salçasıを使う別の配合では、製品によって辛さが違うので、辛口か甘口かの表示を確かめてください。今回の配合には加えません。

水の代わりにだしを使えますか?

熱い野菜だしや鶏だし350mlで置き換えることはできます。有塩のだしなら、材料の塩を1gから始め、水を加える前にだしの塩味を確かめてください。鶏だしを使うと、植物性の材料だけの料理ではなくなります。市販のだしは、アレルゲン表示も確認しましょう。

作り置きと冷凍はできますか?

残ったら小分けにして速やかに冷まし、調理後1〜2時間以内に冷蔵庫へ入れます。鍋いっぱいのままゆっくり冷ますことはしません。冷蔵庫は0〜5℃が目安です。冷蔵は48時間以内に食べ切り、食べ切れない分は早めに冷凍してください。ヨーグルトや生の添え物は、別に保存します。冷凍は1食分ずつ密閉し、調理日を書いておきます。解凍は冷蔵庫で行い、完全に解凍してから24時間以内に使い切ってください。このレシピ固有の冷凍可能な日数は、ここでは示せません。

注意

温め直すときは、中心まで湯気が立つほど十分に熱くします。冷たい部分を残さず、再加熱は一度だけにしてください。電子レンジなら途中で混ぜて、中心に冷たい塊が残っていないか確かめます。乾くときに少量の水を足すのは食感の調整であり、安全な加熱の代わりにはなりません。長時間常温に置いた料理は、再加熱すれば必ず安全になるとは考えないでください。いつ調理して冷蔵したのかわからないものは、食べないでください。

栄養の目安は?

frontmatterの値は、ピラフのみ1人分の概算で、約260kcal、たんぱく質7g、脂質8g、炭水化物45gです。ヨーグルトや肉、アレンジで加える豆やバターは含みません。ベースレシピの栄養目安に、計量したオリーブオイル大さじ2を4等分して加味した編集上の概算なので、製品や野菜の量で変わります。実測値としては扱わないでください。糖尿病の予防、血糖値の抑制、体重減少などの効果をうたうものではありません。

主な参考リンク

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