サルティヨ風の赤いエンチラーダにチーズ、玉ねぎ、じゃがいもを添えた皿
🌍ジャンルメキシコ料理

サルティヨ風エンチラーダ・ロハスの作り方|乾燥唐辛子の赤いソースとチーズ、じゃがいも

世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方

STEP 11 / 10

乾燥唐辛子の下ごしらえ

手順1: 乾燥唐辛子の下ごしらえ

アンチョ(またはコロラド)3本とパシージャ2本から、へた、種、白っぽい筋を取り除きます。次の工程でまんべんなく焼けるよう、1本ずつ開いて平らにしておきます。

STEP 22 / 10

熱したコマルで唐辛子とにんにくを焼く

手順2: 熱したコマルで唐辛子とにんにくを焼く

コマルか平らなフライパンを熱し、唐辛子とにんにく1片を一緒にのせます。唐辛子はほんの短く焼くのがコツで、香りが立ったらすぐ返し、黒くなる前に取り出します。焦がすとソースが苦くなります。

STEP 33 / 10

熱湯で唐辛子を戻す

手順3: 熱湯で唐辛子を戻す

焼いた唐辛子を小さなボウルに入れ、熱湯3/4 taza(カップ)を注ぎます。やわらかくしなやかになるまでおきます。

STEP 44 / 10

なめらかになるまでブレンダーにかける

手順4: なめらかになるまでブレンダーにかける

戻した唐辛子、焼いたにんにく、塩小さじ1/2を戻し汁と一緒にブレンダーに入れます。汁は少しずつ足しながら、なめらかになるまで回します。もっとなめらかにしたければ、目の細かいざるでこします。

STEP 55 / 10

ラードか油でソースを煮る

手順5: ラードか油でソースを煮る

鍋にラードか油大さじ1を熱し、ソースを流し入れます。脂に触れた瞬間にはねるので、少し離れてください。ふつふつと泡が立つまで火を通し、泡の立ち方と香りを見ながら火加減を調整します。ソースは、あとで通すので温かく保っておきます。

STEP 66 / 10

チーズと玉ねぎの詰め物を作る

手順6: チーズと玉ねぎの詰め物を作る

玉ねぎを細かくすりおろします。パネラとアサデロをおろし、玉ねぎと混ぜます。仕上げに散らす分を少し取り分けておきます。

STEP 77 / 10

トルティーヤを短く揚げる

手順7: トルティーヤを短く揚げる

フライパンにラードか油を浅く熱し、トルティーヤを1枚ずつ短く揚げて、トングで引き上げます。レシピ集の言葉は *doradas*(こんがり)ですが、パリパリのチップスにするのではありません。巻けるやわらかさを残すことが目的です。

STEP 88 / 10

ソースに通し、詰めて巻く

手順8: ソースに通し、詰めて巻く

揚げたトルティーヤを温かいソースに浸してしっかりまとわせます。チーズと玉ねぎの詰め物をのせて巻き、巻き終わりを下にして皿に並べます。レシピ集には焼く工程がなく、皿はできあがりを食卓へ出すまで置いておく場所にすぎません。

揚げてからソースに通します。先にソースに浸してから揚げる方法もありますが、そちらは油がたくさんはねます。

STEP 99 / 10

じゃがいもを少量のソースで炒める

手順9: じゃがいもを少量のソースで炒める

じゃがいも3個の皮をむき、角切りにします。トルティーヤを揚げたあとの油で炒め、チリソースを少量加えて、火が通ってやわらかくなるまで続けます。切って中心を確かめると確実です。

STEP 1010 / 10

仕上げて、すぐ食べる

手順10: 仕上げて、すぐ食べる

取り分けたチーズと玉ねぎをエンチラーダにのせます。じゃがいも、刻んだレタス、トマトを添えて、すぐに食卓へ出します。

トルティーヤは揚げすぎず、冷ます前にソースに通し、通したらすぐ詰める。 この順を守ると割れにくくなります。ソースを温かく保っておくのも、巻きやすさにつながります。

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Ingredients

材料

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

トルティーヤは1kgです。ソース用の水は3/4カップ(taza)です。

唐辛子はアンチョまたはコロラド3本+パシージャ2本(各5本ではありません)、チーズはパネラとアサデロで作ります。

6品目

赤い唐辛子のソース

材料 分量 代替・備考
乾燥チレ・アンチョ(またはチレ・コロラド) 3本 色と、ドライフルーツのような香りを担う。材料欄は5本だが、作り方の3本に合わせる
乾燥チレ・パシージャ 2本 ソースに深みを出す。材料欄は5本だが、作り方の2本に合わせる
にんにく 1片 唐辛子と一緒に焼き、ソースにブレンダーで混ぜる
塩 小さじ1/2 ソース用
熱湯 3/4 taza(カップ) 焼いた唐辛子を戻し、ブレンダーにかける
ラードまたは油 大さじ1 ソースを煮るのに使う
5品目

トルティーヤと詰め物

材料 分量 代替・備考
コーントルティーヤ 1kg ソースをまとい、巻く土台。小麦粉ではなくトウモロコシ粉のもの
ラードまたは油 適量 トルティーヤを揚げ、続いてじゃがいもを炒めるのに使う
ケソ・パネラ 250g 詰め物に塩気とコシを与えるフレッシュチーズ
ケソ・アサデロ 250g 詰め物でとろりと溶けるチーズ
玉ねぎ 1/2個 すりおろしてチーズに混ぜ、仕上げにも散らす
3品目

添えるもの

材料 分量 代替・備考
じゃがいも(中) 3個 皮をむいて角切りにし、油と少量のソースで火を通す
トマト 1個 生の彩り
レタス 1玉 刻んで添える
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手に入りにくい材料の買い方

買い出しガイド

道具

  • コマルまたは厚手の平らなフライパン(唐辛子とにんにくを焼く)
  • 小さな耐熱ボウル(唐辛子を戻す)
  • ブレンダー
  • 目の細かいざる(もっとなめらかにしたい場合、任意)
  • 小鍋または浅い鍋(ソースを煮る)
  • トルティーヤとじゃがいもを火にかけるフライパン
  • トング
  • おろし器(玉ねぎとチーズ用)
  • 巻いたエンチラーダを並べる耐熱皿または大皿

コーントルティーヤが熱い油にさっとくぐり、続いて乾燥唐辛子の深い赤いソースにくぐります。チーズとすりおろした玉ねぎを包んで巻き、巻き終わりを下にして皿に並べたら、上にもう一度チーズと玉ねぎを散らします。横には同じソースで火を通した角切りのじゃがいも、さらに刻んだレタスとトマト。これが、メキシコ北部コアウイラ州(州都はサルティヨ)の文化局が出した伝統的な料理人たちのレシピ集に載っている enchiladas rojas estilo Saltillo、サルティヨ風の赤いエンチラーダです。

エンチラーダは幅広い料理の総称で、この記事が追うのはそのうちのひとつの形です。トマティーヨを使う緑のエンチラーダ(enchiladas verdes)とは別の料理です。色と風味を作るのは乾燥唐辛子で、中身は肉ではなくチーズ。オーブンは使わず、トルティーヤを揚げ、ソースに通し、包んで、そのまま食卓へ出します。

この皿の軸

乾燥唐辛子を焼いて作ったなめらかな赤いソース、巻けるやわらかさを保ったコーントルティーヤ、玉ねぎで引き締めた塩気のあるチーズ、そして付け合わせのじゃがいも。最後にすべてを合わせて、すぐ食卓に出します。

「赤いエンチラーダ」はひとつの型ではない

乾燥アンチョとパシージャ、にんにく、コーントルティーヤ、チーズ、玉ねぎ、じゃがいも、トマト、レタスを並べた材料

まず前提として、エンチラーダ・ロハスに決まったひとつのレシピはありません。 メキシコ料理の百科事典であるラルース(Larousse)の辞典は、赤いエンチラーダを中部から北部にかけて広く見られる料理として説明し、サカテカス、グアナフアト、アグアスカリエンテスなどの州にも及ぶとしています。そのうえで、同じ名前でも地域によって中身がまるで違うと述べています。トルティーヤを巻くのか折るのか、そもそも具を詰めるのか、何を添えるのか、という違いです。

サルティヨの中にも複数の型があります。この記事で作るコアウイラ州のレシピは、できあがったコーントルティーヤに唐辛子のソースをまとわせる形です。一方でラルースは、アンチョ唐辛子をトウモロコシ粉と小麦粉の生地に練り込み、生地そのものを赤く染めてから短く揚げる、別のサルティヨ風も紹介しています。作り方がまったく違うので、ここでは比較のために触れるだけにします。

地域・出典 料理の形 このレシピとの関係
コアウイラ州サルティヨ(州文化局のレシピ集) コーントルティーヤを揚げ、アンチョとパシージャのソースに通し、チーズと玉ねぎを詰めて巻く。じゃがいも、レタス、トマトを添える この記事のレシピ
サルティヨ(ラルース) アンチョをトウモロコシ粉と小麦粉の生地に練り込み、短く揚げる 別の型。この手順には混ぜない
タマウリパス州(ラルース) ソースをまとわせたトルティーヤにチーズと玉ねぎをのせる。具を巻かない 地域の比較例
ワステカ地方(ラルース) 大きなトルティーヤを折り、セシーナ(塩漬けして干した肉)と食べる 地域の比較例

ラルースには、コリマ、プエブラ、サン・ルイス・ポトシなどの例も挙がっていて、揚げ方、折り方、具、飾りが少しずつ違います。家庭ごとの違いも大きく、料理家のメリー・マルティネス(Mely Martínez)は、赤いエンチラーダは「どの家庭も自分流に作る料理」だと書いています。グアヒージョとアンチョのソースは配合を調整でき、モレリア風にはじゃがいもとにんじんを添える皿もあるそうです。これらの現代の地域ごとの形より先の起源については、ここでは何も断定しません。

豆知識

同じ「サルティヨ風」でも、唐辛子をソースにする型と生地に練り込む型があります。レシピを探すときは、材料に「トウモロコシ粉と小麦粉の生地」とあるかどうかで、どちらの型かを見分けられます。


唐辛子とチーズ、油の選び方

探す価値があるのは乾燥唐辛子です。 ラテンアメリカ食材の店や専門店で、スペイン語の名前、つまり chile ancho と chile pasilla で探してください。チリパウダーや生の唐辛子は同じものの代わりにはならず、ソースの香り、色、口当たりが変わります。1種類だけで作る場合も香りが変わるので、できれば両方そろえてください。

トルティーヤは小麦粉ではなくコーン。 このレシピはコーントルティーヤを指定しています。トウモロコシの風味と、熱い油やソースに入れたときの様子が、この料理の前提だからです。

チーズは2種類で、役目が違います。 パネラは塩気と食感を与えるフレッシュチーズ、アサデロは溶けるチーズです。手に入らなければ、フレッシュチーズと、よく溶けるチーズを組み合わせて同じ2役を持たせるのが、家庭向けの代わりの方法です。これは家庭での置き換えで、現地の標準ではありません。

ラードか油か。 ラードを使うとこくのある風味になります。植物油でも作れ、ラードを使わずに軽い味わいに仕上がります。

アレルゲンに注意

このレシピには乳製品(2種類のチーズ)が含まれます。トルティーヤ、チーズなど市販の材料は、アレルゲン表示や共用設備の表示を確認してください。


苦い、割れる、重い|よくある失敗の直し方

症状 考えられる原因 対処
ソースが苦い コマルで唐辛子を焦がした 短く焼き、黒くなる前に返す。焦げた唐辛子の苦みはブレンダーにかけたあとでは取りにくいので、焼く工程が要になる
ソースが濃すぎてまとわない ブレンダーに入れた水分が少ない 水を少しずつ足して、もう一度回す
巻くときにトルティーヤが割れる 揚げすぎた、または詰める前に冷めた 短く揚げてしなやかさを残し、ソースを温かく保ち、ソースに通したらすぐ詰める
油がひどくはねる ソースに浸してから揚げた 先に揚げ、あとでソースに通す
皿が油っぽい フライパンの油を持ち込みすぎた ソースに入れる前に、トルティーヤの余分な油を切る
じゃがいもの中が硬い 火の通りが足りない 切って中心がやわらかいのを確かめるまで続ける

アレンジ

  • チーズの詰め物(レシピ集どおり)。 この記事のように、パネラとアサデロにすりおろした玉ねぎを合わせます。
  • ほぐした鶏肉を詰める。 メリー・マルティネスのレシピのように、赤いエンチラーダに鶏肉や豚肉のほぐし身を詰める家庭もあります。よくある家庭の形で、ここで紹介するサルティヨのレシピではありません。
  • ラードの代わりに植物油。 全工程でそのまま使えます。味わいは軽くなります。
  • ほかの地域の形。 折りたたむ型、巻かない型、サルティヨの唐辛子を練り込む生地の型は、それぞれ別の料理です。比較のために上で触れただけです。

乾燥唐辛子を使う料理をほかにも作りたいなら、別の使い方をするポソレ・ロホ(pozole rojo)もあります。コーントルティーヤを軸にした料理なら、タコスも並べて比べてみてください。

よくある質問

アンチョ、パシージャ、グアヒージョはどう違いますか?

このレシピでは、アンチョ(またはコロラド)が色とドライフルーツのような香りを、パシージャが深みを担います。グアヒージョはサルティヨのレシピには入っていませんが、ほかの家庭の赤いエンチラーダにはアンチョと合わせて登場します。

乾燥唐辛子の代わりにチリパウダーを使えますか?

同じようには使えません。粉末にするとソースの香り、色、口当たりが変わります。焼いてやわらかく戻した乾燥唐辛子が、このソースの持ち味です。

コーントルティーヤが破れてしまうのはなぜですか?

たいていは、揚げすぎてパリッとしたか、詰める前に冷めたことが原因です。短く揚げ、ソースを温かく保ち、ソースに通したらすぐ巻いてください。

肉なしで作れますか?

作れます。サルティヨのレシピは、チーズと玉ねぎだけを詰めます。

緑のエンチラーダとはどう違いますか?

緑のエンチラーダはトマティーヤのソースが土台です。これは乾燥したアンチョとパシージャから赤い色と風味が生まれ、チーズを詰めて、じゃがいもを添えます。

オーブンで焼きますか?

焼きません。レシピ集に焼く工程はなく、揚げ、ソースに通し、詰めて巻いたら、すぐに食卓に出します。皿は盛りつけまで置いておくだけの場所です。

作り置きできますか?

レシピ集は組み立てたらすぐ食べる形で、この記事では保存や温め直しの方法は案内しません。ソース、詰め物、付け合わせを先に用意しておくと、巻く作業が手早く進みます。

主な参考リンク

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