ポテトバンズに牛肉のパティ、レタス、アボカド、トマト、赤玉ねぎを重ねたハンバーガー
🌍ジャンルアメリカ料理

ジェームズ・ビアード風ハンバーガーの作り方|すりおろし玉ねぎとクリームの牛肉パティ

世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方

STEP 11 / 8

牛肉に味をつけ、玉ねぎと生クリームを混ぜる

手順1: 牛肉に味をつけ、玉ねぎと生クリームを混ぜる

冷蔵庫から出した牛ひき肉を、大きなボウルにふわりと広げます。塩とこしょうを全体に散らし、真ん中におろし玉ねぎと生クリームを置いて、手で軽く混ぜます。全体が均一になったらやめます。粘りが出るまでこねないでください。混ぜすぎるとパティが詰まった食感になります。

STEP 22 / 8

4枚に成形して少し冷やす

手順2: 4枚に成形して少し冷やす

肉だねを4等分し、1つずつそっと丸めて、厚さ約3.8cmのパティに整えます。5〜10分冷やします。冷やすのは、焼くときに扱いやすくするためで、安全に火を通す代わりにはなりません。

STEP 33 / 8

油とバターを熱する

手順3: 油とバターを熱する

厚手の大きなフライパンを中強火で温め、植物油と有塩バターを入れます。バターが溶けて油が熱くなったら、パティを入れる準備ができた合図です。

STEP 44 / 8

片面を焼いて、一度だけ返す

手順4: 片面を焼いて、一度だけ返す

熱い油にパティを並べ、片面にしっかり焼き色がつくまで焼いたら、幅広のフライ返しで一度だけ返します。片面約5分のレアは好みの焼き方で、安全の基準ではありません。片面にかかる時間は、厚み、火力、フライパンで変わります。

STEP 55 / 8

温度計で中心を測り、休ませる

手順5: 温度計で中心を測り、休ませる

温度計のプローブを、パティの側面から最も厚い部分の中心へ差し込みます。71°C以上になるまで焼き、足りなければ焼き続けてもう一度測ります。表面の焼き色、中のピンク色の有無、肉汁の色では、安全に火が通ったかどうかは分かりません。

焼けたパティは、生肉をのせた皿ではなく、清潔な皿に移し、3〜4分休ませます。

STEP 66 / 8

バンズをトーストする

手順6: バンズをトーストする

ポテトロールを横半分に切り、切り口をきつね色になるまで軽く焼きます。

STEP 77 / 8

野菜を準備する

手順7: 野菜を準備する

レタスは1枚ずつはがし、アボカド、トマト、赤玉ねぎを切ります。玉ねぎは薄切りにします。

STEP 88 / 8

組み立てる

手順8: 組み立てる

トーストしたバンズに、レタス、休ませたパティ、アボカド、トマト、赤玉ねぎをのせ、上のバンズを重ねます。レタス、パティ、アボカド、トマト、赤玉ねぎの順にすると組み立てやすいです。

肉だねは、塩とこしょうが均一になったところで手を止めるのが柔らかさの決め手です。結着させるために練る必要はありません。

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Ingredients

材料

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

牛ひき肉、塩、こしょう、おろし玉ねぎ、生クリーム、バンズとトッピングの材料
パティの材料、焼き油、バンズ、トッピングを先に用意しておく

分量は、ジェームズ・ビアード財団の4人分レシピにしたがっています。

5品目

パティ

材料 分量 代替・備考
赤身(脂肪7%)の牛ひき肉(肩ロースまたはもも) 2ポンド(約907g) 4枚に分ける。混ぜるまで冷蔵庫に入れておく
粗塩(コーシャーソルト) 小さじ1 肉の下味
黒こしょう(挽きたて) 小さじ1/2 肉の下味
玉ねぎ(すりおろし) 小1/2個(約大さじ3) 肉に混ぜる
生クリーム 小さじ2 肉に混ぜる
2品目

焼くとき

材料 分量 代替・備考
植物油 小さじ2 くせの少ない油
有塩バター 大さじ2 油と一緒に熱し、焼き色と風味をつける
5品目

組み立て用

材料 分量 代替・備考
ポテトロール(ハンバーガー用) 4個 厚みを半分に切ってトースト
リトルジェムレタス 小1株 葉を1枚ずつはがす
アボカド 1個 薄切り
ビーフステーキトマト 1個 薄切り
赤玉ねぎ 小1個 薄切り
アレルギー

このレシピには牛肉のほか、生クリームとバターの乳成分が入ります。バンズは小麦を含み、乳や卵などが入る製品もあります。原材料は商品ごとに違うため、買うバンズの表示を確認してください。

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ひとつの肉だねと、トーストしたバンズ。ハンバーガーの食卓

このハンバーガーで守ること

肉は軽く混ぜて柔らかさを残し、油とバターでしっかり焼き色をつけます。火が通ったかどうかは、焼き色や時間ではなく温度計で決めます。パティの中心は71°C以上が条件です。

週末の食卓を思い浮かべてください。フライパンから皿に移したばかりのパティ、切り口をこんがり焼いた柔らかいバンズ、そばの板にはレタス、アボカド、トマト、赤玉ねぎ。それぞれが好きなように重ねて、自分のハンバーガーを組み立てます。牛肉のパティをバンにはさんだだけのこの組み合わせは、アメリカでもっともなじみ深い食事のひとつになりました。

このレシピは、ジェームズ・ビアード財団(James Beard Foundation)が公開している「James Beard's Favorite Hamburger」をもとにした4人分です。ひと工夫は肉だねにあります。赤身の牛ひき肉に、おろし玉ねぎと生クリーム少々を混ぜてから成形します。焼くのは植物油と有塩バターで、ポテトロールにリトルジェムレタス、アボカド、ビーフステーキトマト、赤玉ねぎを合わせて仕上げます。

数あるハンバーガーのひとつであって、これが唯一の伝統形というわけではありません。分量は公開されているレシピのとおりです。焼き時間は、パティの厚みや火力、フライパンで変わるため決めていません。そのかわり、すべてのパティを温度計で確かめます。

ハンバーガーとは何か ― ハンブルグステーキとは別の料理

この記事でいうハンバーガーは、牛肉のパティをバンにはさんだ料理、つまりアメリカで定着した現代のサンドイッチのことです。スミソニアン・マガジン(Smithsonian Magazine)も、現代のハンバーガーを牛肉パティとバンの組み合わせとして説明しています。

名前はドイツのハンブルクを思わせます。HISTORYの概説は、この料理を「ハンブルク風」の刻み肉ステーキやドイツ系移民と結びつけています。ただ、皿に盛って食べる刻み肉のステーキと、バンにはさんだパティは同じ料理ではありません。ドイツのルントシュテュック・ヴァルム(Rundstück warm)も同じ料理ではありません。誰が、どこで最初にパティをパンにはさんだのかは、いまも決着していません。いくつもの人物と土地が名乗りを上げていますが、どの主張も確認されていないのです。

アメリカ中に広がった道すじ

誰が発明したかを追うより、ハンバーガーがどう日常に入り込んだかをたどるほうが見通しやすいでしょう。HISTORYの概説によると、19世紀後半、ランチワゴンや催しの屋台、道沿いの食堂などで、牛肉が皿からバンへ移ったのかもしれません。ただし、どの場所が最初だったかには異論があります。同じ概説は、1904年のセントルイス万国博覧会のころにハンバーガーが広く知られるようになったこと、1921年からのホワイトキャッスル(White Castle)がチェーン展開を後押ししたことにも触れています。

スミソニアン・マガジンも、起源ははっきりせず、発明を名乗る説が複数あるとしています。そのうえで、ホワイトキャッスルのウォルター・アンダーソン(Walter Anderson)とビリー・イングラム(Billy Ingram)が、ハンバーガーを大衆向けの食べ物にする助けになったと伝えます。片手で持て、カウンターや屋台ですぐ買える食べ物は、当時の食べ方に合っていたのでしょう。

今日、アメリカのハンバーガーに唯一の正解はありません。平らな鉄板で薄く押しつけたパティも、網の上で焼く厚いパティも、チーズ、ピクルス、玉ねぎなどの重ね方も、店や地域、家庭で違います。玉ねぎと生クリームを混ぜたパティに新鮮な野菜を合わせるジェームズ・ビアード版は、その中でも、家庭で作りやすい分かりやすい一例です。


牛肉・バンズ・野菜の選び方

牛ひき肉。 「93% lean」は、アメリカで使われる脂肪分の表示です。日本ではひき肉の表示が違うことが多いので、赤身寄りの牛ひき肉を選びますが、同じ配合とは限りません。脂の多いひき肉や、牛豚の合いびき肉に替えると風味も食感も変わるので、別のレシピとして考えてください。

塩。 コーシャーソルトは、細かい食卓塩とは粒の大きさが違います。同じ小さじ1でも塩味は同じとは限りません。別の塩を使うときは、そのことを頭に置いて味を決めてください。

生クリーム。 生クリームを使います。牛乳は脂肪分も水分も違うので、替えても同じ仕上がりにはなりません。

バター。 有塩バターを使います。無塩バターでも作れますが、全体の塩味は変わります。

バンズ。 ポテトロールは柔らかく、ほんのり甘いパンです。スーパーの普通のハンバーガー用バンズでも代用できますが、柔らかさと甘みは違ってきます。

野菜。 リトルジェムレタスはほかのリーフレタスに、ビーフステーキトマトは大玉のスライス用トマトに替えられます。赤玉ねぎの辛さは品種によって違います。

用意する道具

  • 大きめのボウル
  • 厚手の大きなフライパン
  • 幅広のフライ返し
  • 細いプローブの瞬間温度計
  • 清潔な皿(生のパティ用と、焼き上がったパティ用に別々に)
  • まな板と包丁

細いプローブのデジタル温度計なら、パティの中心を探りやすくなります。厚手のフライパンは熱が落ちにくいので、肉を入れても温度が保たれます。

柔らかく、安全に焼くためのトラブル対策

困りごと 見るところ 対処
パティが固く詰まる 肉を混ぜすぎたかもしれない 次回は味が均一になった時点で混ぜるのをやめる。粘りが出るまで練る必要はない
パティが割れた 原因はいろいろ 次回は混ぜすぎを避け、形をきれいに整えて、焼く前に冷やす。返すのは一度だけ
外は焼けているのに中心が温まっていない 厚み、火力、フライパンで加熱時間が変わる 焼き続けて、中心が71°C以上になるまで再び測る
パティが薄くて測りにくい プローブの先が中心を外れる 側面から、または斜めに差し込み、先端を真ん中に置く
中がまだピンク色 色は火が通ったかどうかの判断基準にならない 色ではなく温度計の数字で判断する
生肉の衛生

ひき肉は、混ぜる直前まで冷蔵庫に入れておきます。焼いたパティを生肉をのせた皿に戻さないこと。成形したあとは手を洗ってください。残ったものも、ふつうの食品衛生の注意をはらって扱います。

アレンジの例

以下は原典から変えた点です。ジェームズ・ビアード版そのものではなく、自分なりの調整として楽しんでください。

  1. 赤玉ねぎの薄切りを水にさらす。 辛みが和らぎますが、水気が残るとバーガーがべちゃつくので、しっかり水気を取ってください。
  2. アボカドを抜く。 レタス、トマト、玉ねぎだけでも、手に入りやすい材料で簡素なバーガーになります。
  3. 普通のハンバーガー用バンズを使う。 手に入りやすいですが、柔らかく甘いポテトロールとは食感が変わります。
  4. フライパンのかわりにグリルで焼く。 原典の記事はグリルも選択肢として挙げています。火力が違うので焼き時間は変わりますが、中心が71°C以上という条件は同じです。
  5. 脂の多い牛肉の配合にする。 肉汁と脂の出方が変わるため、別のレシピとして考え、原典の配合と混同しないようにします。

食卓に出す

ハンバーガーをポテトとトマト・玉ねぎのサラダとともに食卓に並べる
気軽な盛り付けの一例。ポテトの付け合わせとトマトと玉ねぎのサラダを添えて

ハンバーガーは、具を板に並べて、各自が組み立てる食卓によく合います。ポテトの付け合わせや、トマトと赤玉ねぎのサラダを添えるのも、気軽に品数を増やす方法のひとつです。どれも好みで加えるもので、決まった組み合わせはありません。ひき肉を使うアメリカの家庭料理をもう一品作るなら、チリコンカンが続けやすい一皿です。手に持って食べる料理どうしで比べたければ、ペイスティ(pasty)もあります。

よくある質問

パティを柔らかく仕上げるには?

混ぜすぎないことです。塩、こしょう、おろし玉ねぎ、生クリームが均一に広がったら手を止め、4等分して厚みをそろえます。

中がピンク色でも大丈夫ですか?

色では判断しないでください。最も厚い部分の中心を温度計で測り、71°C以上に達しているか確かめます。

レアに焼いてもいいですか?

原典のレシピは、好みとしてレア(片面約5分)を紹介しています。この記事は、ひき肉についての米国政府の指針にしたがい、火の通っていない牛ひき肉はすすめません。中心が71°C以上になるまで焼いてください。

生クリームのかわりに牛乳を使えますか?

使えますが、牛乳は脂肪分も水分も違うので、同じ仕上がりにはなりません。レシピの変更として考えてください。

ポテトロールが見つからないときは?

市販の普通のハンバーガー用バンズで作れます。柔らかさと甘みには違いが出ます。

主な参考リンク

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