バナナの葉を開くと黄色いご飯と肉カレー、ナス、シーニサンボルが並ぶスリランカのランプライス
🔪下準備1時間20分
🔥調理1時間30分
🍽️分量4
🌍料理スリランカ料理

ランプライスの作り方|スリランカのバナナ葉包みごはん

約24分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 6

三種肉を煮て、米用のだしを取る

所要時間下準備15分+弱火45〜50分

手順1: 三種肉を煮て、米用のだしを取る

- 牛肩肉、豚肩肉、鶏もも肉をそれぞれ2cm角に切り、玉ねぎ150g、にんにく20g、しょうが20g、ギーまたはバター35g、ホールスパイスを鍋へ入れる。

- 中火で香辛料と香味野菜を2〜3分炒め、肉の表面が白く変わるまで約5分動かす。

- 水900ml、カレーリーフ、パンダンリーフ、つぶしたレモングラス、塩5gを加え、沸騰後は弱火で45〜50分煮る。

- 牛肉と豚肉へ竹串が抵抗なく入り、鍋の液体が少し減ったら肉を取り出す。硬ければ熱湯を足して弱火を10〜15分延長する。

- 目の細かいざるでこし、米用に温かいだし520mlを量る。完成状態は肉がほぐれ、だしに焦げた苦みがないこと。

STEP 22 / 6

肉だしで米を炊き、粒を休ませる

所要時間浸水30分+加熱15〜18分+蒸らし10分

手順2: 肉だしで米を炊き、粒を休ませる

- バスマティ米または長粒米320gを洗い、30分浸水してから水を切る。

- 鍋へギーまたはバター20g、シナモン、カルダモン、クローブを入れて弱めの中火で1分温め、米を加えて2分、粒の表面が油で薄く光るまで炒める。

- 温かい肉だし520mlと塩4gを加え、沸騰したら弱火にしてふたをし、15〜18分炊く。

- 水分が見えなくなり、米の中心にわずかな芯が残るところで火を止め、ふたをしたまま10分蒸らす。

- 芯が固い場合は熱いだしを大さじ2〜3加え、ふたをして5分休ませる。米粒が残り、粘りが出ていなければ完成。

STEP 33 / 6

肉カレーを濃くし、ナスとバナナを別皿で仕上げる

所要時間カレー15分+ナス20分+バナナ15分

手順3: 肉カレーを濃くし、ナスとバナナを別皿で仕上げる

- 取り出した肉へローストカレーパウダー20g、ターメリック、チリパウダー、残りの香辛料、こした煮汁150mlを加え、中火で沸かしてから弱火で10〜15分煮る。

- カレーは木べらで鍋底をなぞった跡が2秒残り、肉へソースがまとわりつく状態で止める。ゆるければ肉を取り出して中火で3〜5分詰める。

- ナス300gを1.5cm幅に切り、油で中火5〜7分焼いて表面に焼き色を付け、タマリンド20g、酢15ml、黒糖18g、マスタード、塩3g、湯50mlを加えて弱火5分煮る。

- 青い調理用バナナ400gを1.5cm厚に切り、油で中火5分焼き、カレー粉少量、ターメリック、塩、水50mlを加えてふたをし、弱火5〜7分で竹串が通る状態にする。

- ナスの煮汁とバナナの水分を同じ皿へ流さず、包むまで別々に置く。

STEP 44 / 6

シーニサンボルとフリッカデルを作る

所要時間シーニサンボル20分+肉団子15分

手順4: シーニサンボルとフリッカデルを作る

- 赤玉ねぎ250g、乾燥赤唐辛子8g、しょうが10g、にんにく10g、ブラウンシュガー20g、モルディブフィッシュ10g、ライム果汁15ml、塩2gを使う。

- 油で玉ねぎを弱めの中火15〜18分炒め、透明から薄い飴色へ変わり、へらで寄せた跡が戻りにくい状態にする。

- 唐辛子、しょうが、にんにく、モルディブフィッシュ、砂糖を加えて弱火3分、火を止めてライム果汁を混ぜる。焦げた苦みを出さない。

- 牛ひき肉200g、卵、パン粉25g、玉ねぎ50g、にんにく5g、シナモン、フェンネル、黒こしょう、塩3gを混ぜ、直径3cmの楕円形を8個へまとめる。

- 肉団子を中火の油で転がしながら8〜10分焼き、表面が全体に茶色く、割った中心に赤みが残らない状態へする。肉だねは均一にまとまり、べたつきすぎなければ成形できる。

STEP 55 / 6

葉を温め、4包へバランスよく詰める

所要時間15〜20分

手順5: 葉を温め、4包へバランスよく詰める

- バナナの葉を洗い、水気を拭き、弱火の直火または熱湯の上で数秒ずつ温め、葉がしんなりして光沢が出る状態にする。焦げて穴を開けない。

- 葉の中央へ1包あたり米約180gを置き、肉カレー約120g、ナス約60g、バナナ約50g、シーニサンボル約25g、フリッカデル2個、ブランチャン小さじ1、任意の卵1/2個を周囲へ置く。

- 水分の多いカレーを葉の端へ置かず、中央の米へ直接広げすぎない。四辺に5cm以上の余白を残す。

- 葉の長辺を中央へ折り、短辺を下へ折り込んで長方形にする。継ぎ目を下へ向け、破れた葉は二重にする。

- 葉がしんなりして破れず、具材が縁からこぼれず、継ぎ目が閉じていれば包み上がり。

STEP 66 / 6

180℃で包みを焼き、葉を開く前に休ませる

所要時間予熱10分+焼成20〜25分+休ませ8分

手順6: 180℃で包みを焼き、葉を開く前に休ませる

- オーブンを180℃に予熱し、包みを継ぎ目を下にして天板へ置く。

- 180℃で20〜25分焼き、葉の縁が濃いオリーブ色になり、包みの中心まで熱く、液体が天板へ漏れていない状態を成功とする。

- 焼き時間を延ばして葉を焦がしすぎない。米が乾いたときは次回、包む前にカレーの煮汁を小さじ単位で調整する。

- 焼き上がり後は8分休ませ、葉を開いたときの蒸気でやけどをしないよう顔を近づけない。

- 葉の香りが立ち、包みの中心まで温かく、米がべたつかなければ完成。

- 1包が約15cmの長方形を保ち、四隅が開かず、葉の縁だけが濃くなっていれば天板から出す。

包む直前に、カレーをすくったスプーンから汁が流れ続けるようなら、肉を取り出して煮汁を詰めてください。葉の継ぎ目が浮いてしまう包みは、葉を二重にするか、クッキングシートとアルミホイルに切り替えます。180℃で20〜25分焼く工程は、単なる再加熱ではありません。各部品の香りを葉の中でひとつにまとめる時間です。ただし部品を冷たいまま詰めた場合は、中心まで熱くなっているかを必ず確かめてください。

0 / 0
Ingredients

材料を分けて見る

準備

買い出しの前に

牛肉、豚肉、鶏肉、米、ホールスパイス、タマリンド、ナス、調理用バナナ、赤玉ねぎ、バナナの葉を並べたランプライスの材料
ランプライスは各部品の材料を先に分けて準備する

分量は4人分・4包です。米は320g、肉カレー用には三種肉の牛・豚・鶏を各200gずつ用意します。肉を900mlの水で煮て、そこから約520mlを米に回し、残りはカレーの濃度調整に使います。この肉のだしが、米にもカレーにも通う背骨になります。包み用のバナナの葉は予備も含めて買い、現地の材料と日本での代替は、役割ごとに表を分けて示します。

21品目

肉カレーと肉だし

材料 分量 代替・備考
牛肩肉 200g 2cm角。脂の少ない煮込み用。豚肉を増やす場合も合計600gにそろえる
豚肩肉 200g 2cm角。豚を避ける場合は鶏肉へ置き換えるが、三種肉の構成からは離れる
鶏もも肉 200g 2cm角。皮は好みで外す
水 900ml 肉だし用。煮詰まりすぎたら熱湯を足す
玉ねぎ 150g 薄切り。赤玉ねぎでもよい
にんにく 20g みじん切り
しょうが 20g みじん切り
ギーまたは無塩バター 35g Daily FTが紹介するバターを軸にする。ギーは香りが強くなる
シナモン 5g 1本。折って使う
カルダモン 4個 さやを軽くつぶす
クローブ 4個 焦がさない
クミンシード 4g ホール。粉末なら2gから調整
黒こしょう 3g 粗くつぶす
コリアンダーシード 8g 粗くつぶす
フェンネルシード 3g なくてもよいが甘い香りが減る
ターメリック 3g 粉末
チリパウダー 2g 辛さに応じて半量へ減らす
カレーリーフ 8枚 冷凍でもよい。入手できなければ省略
パンダンリーフ 10cm あれば香りが近づく。なくても作れる
レモングラス 1本 根元をつぶして使う
塩 8g だし用5g、カレー用3gを目安に分ける
8品目

だし炊きの米

材料 分量 代替・備考
バスマティ米または長粒米 320g 洗って30分浸水し、水を切る。日本米は水を450mlから調整
取り分けた肉だし 520ml 沸かしてから使う。足りなければ無塩の湯で補う
ギーまたは無塩バター 20g 米を炒める分
シナモン 3g 1/2本
カルダモン 3個 さやをつぶす
クローブ 2個 米用
パンダンリーフ 5cm 肉だしに入れた場合は省略してよい
塩 4g だしの塩分を見て減らす
12品目

ナス、調理用バナナ、シーニサンボル

材料 分量 代替・備考
ナス 300g 1.5cm幅の棒状。水分の少ないものが扱いやすい
青い調理用バナナ 400g 2本。手に入らなければ固めのじゃがいも350gで食感を変えて代用
タマリンドペースト 20g ゴラカがあれば10gへ置き換え、酸味を見て調整
米酢 15ml ナスの甘酸っぱい煮込み用。レモン果汁でもよい
ブラウンシュガーまたは黒糖 38g ナス用18g、シーニサンボル用20g
赤玉ねぎ 250g 薄切り。シーニサンボル用
乾燥赤唐辛子 8g 種を減らして辛さを下げる
モルディブフィッシュフレーク 10g かつお節8gで代用可能。ただし魚介の香りは変わる
ライム果汁 15ml シーニサンボル用。レモン果汁でもよい
マスタードシード 2g ナス用。なくてもよい
サラダ油 50ml ナス・バナナ・シーニサンボルの焼き用。揚げ油を増やしすぎない
塩 7g ナス3g、バナナ2g、シーニサンボル2gを目安に分ける
9品目

フリッカデル、ブランチャン、包み

材料 分量 代替・備考
牛ひき肉 200g 豚ひき肉でもよい。肉団子用
卵 1個 肉団子のつなぎ。卵を避ける場合は水大さじ1とパン粉を増やす
パン粉 25g 米粉パン粉なら小麦を避けられる
玉ねぎ 50g みじん切り。肉団子用
にんにく 5g みじん切り。肉団子用
シナモン、フェンネル、黒こしょう 各1g 肉団子用。細かくつぶす
干しえびペーストまたはブランチャン 10g えびアレルギーがあれば省略。かつお節だけでは同じ味にならない
バナナの葉 30cm角を4枚+予備 洗って水気を拭く。ない場合はクッキングシート+アルミホイルへ
卵(任意) 4個 ゆで卵は現代的な追加として扱う。入れる場合は固ゆでにする
コツ

現地の食材をすべて揃える必要はありません。タマリンドは、ナスの甘酸っぱい煮込みに果実の丸い酸味を与える材料で、ゴラカが手元になければ今回の代替の軸になります。バナナの葉は香りと包みの役目を担いますが、手に入らなければクッキングシートとアルミホイルでも蒸気は保てます。モルディブフィッシュとブランチャンは魚介由来で、代替しても味は完全には再現されません。ここは入手しやすさを優先してかまいません。一度きりの挑戦なら、タマリンドだけを買い、あとは表の代替で進める手もあります。

ナスの煮込みにタマリンドペーストを使うと、酢やレモンだけのときより酸味に果実味が加わり、甘みとの折り合いが変わります。他の南アジア料理にも使う予定があるなら、買う理由になります。逆に、一度しか作らない人や、レモン果汁と酢で酸味の方向を変えて満足できる人、すでに同じ材料が家にある人は、見送って構いません。購入前にはリンク先で容量と原材料表示、現在の価格と在庫を確かめてください。

注意

ブランチャンとモルディブフィッシュにはえびや魚介が含まれます。アレルギーがある方は省略し、代替材料も原材料表示を確認してください。フリッカデルには卵とパン粉を使うので、小麦を避けるなら米粉パン粉に切り替えます。魚介を省いても料理の構成は保てますが、海産物のうま味と香りは出ません。同じ包丁とまな板を使うときは、洗ってから別の材料を切ってください。特定の除去食になることを保証するものではありません。

0 / 0
材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

栄養情報 1人分の目安
245kcal
エネルギー
12.0g
タンパク質
10.5g
脂質
27.0g
炭水化物
2.0g
食物繊維
450mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

日曜の朝、コロンボ周辺の店先には、バナナの葉でくるんだ包みが積まれます。Daily FTの販売記事によれば、日曜の朝に予約が入り、昼前には売り切れてしまう店もあるそうです。これは特定の店の話ではなく、この土地の食文化の一場面として受け取ってください。閉じた包みを温めて、皿の上で葉を開く。立ちのぼる蒸気の下から、肉のだしで炊いた米と、いくつもの副菜が顔を出します。ランプライスの面白さは、米と副菜を別々に作るところにあります。鍋の数が増えるのは覚悟のうえで、最後に一包へまとめるときの満足感を目指して作る料理です。

バナナの葉で包んだランプライスを食卓へ並べ、開いた包みから米と副菜が見える構成
葉を開いた包みの中に、米とカレーと副菜が収まるランプライス

葉を開くと、米とカレーが別々の料理から一皿になる

ランプライスは、ただの炊き込みご飯ではありません。Sri Lanka Tourism Promotion Bureauは、米と付け合わせをプランテンの葉で焼く料理として紹介し、オランダの遺産だとも述べています。Explore Sri Lankaが記録する構成はもう少し具体的で、肉のだしで炊く米に、肉カレー、肉団子、灰色バナナ、シーニサンボル、ブランチャンなど複数の付け合わせを組み合わせます。

具材を米に混ぜ込んでしまうと、どこを食べても同じ味になります。カレーはカレー、ナスはナス、米は米として別々に仕上げてから包むから、口に入れたときの食感と香りの違いが残るのです。そして葉の中での最終加熱が、それぞれの部品をゆるやかに結び付けます。

料理名の表記は、英語資料だけでも lamprais、lumprice、lump rice と揺れています。由来についても、オランダ語の一説に決めきれません。Explore Sri Lankaは、インドネシアの lempur とシンハラの buth-mula という別の包みご飯が重なったという説明も載せています。綴りの揺れと包み料理の重なりを眺めていると、唯一の起源を断定しないほうが、この料理の姿に近いように思えてきます。

豆知識

lamprais、lumprice、lump rice と、呼び名は資料ごとに違います。lempur と buth-mula の話も、あくまでExplore Sri Lankaが記す一つの説明であり、すべての家庭が同じように語るわけではありません。ただ、どの説にも通じているのは、葉で包んで持ち運べる米料理だということです。今回の作り方も、その包みの構造を軸にしています。

コロンボのバーガー文化として残った包み

米、三種の肉、赤玉ねぎ、バナナの葉、香辛料を別々の器に置いたランプライスの背景イメージ
複数の文化と材料が一つの包み料理へ重なるランプライス

Explore Sri Lankaは、この料理をコロンボ周辺のバーガーの女性料理人と結び付けています。The Spiceryの説明では、バーガーはオランダ系商人と現地シンハラ人女性の子孫にあたります。だからランプライスを「オランダ料理そのもの」と呼ぶのは正確ではありません。米、肉、香辛料、葉の扱いといった異なる食文化の知恵が、コロンボ周辺のバーガーの食文化の中で重なり、異なる料理が一包になったものと考えるほうが、実態に近いでしょう。

店や家庭によって中身が変わるのも自然なことです。Daily FTには、混合肉の代わりに鶏を使う店、卵やブランチャンを省く店、包みの大きさが違う店が記録されています。Explore Sri Lankaが挙げるクラシック寄りの部品は、肉のだしの米、牛・豚・鶏の肉カレー、肉団子、灰色バナナ、シーニサンボル、ブランチャンです。今回のレシピは、この流れをくむ三種肉は一例として組みました。卵は任意で、魚介のブランチャンは代替もききます。卵とブランチャンの分岐や、店ごとの包みの違いがあるなかで、これは家庭版の一つの設計だと思ってください。

豆知識

Daily FTが伝える日曜朝の予約や、限られた数の包みという記録は、すべての家庭にそのまま当てはまるものではありません。それでもThe Spiceryのバーガー料理の説明を読むと、手間のかかる米と副菜を一つの包みにまとめることに、どんな意味があったのかが見えてきます。普段の食事と、祝いや集まりの料理のあいだに置かれた包み、と言えそうです。


スパイスを砕く道具

肉だしと米に使うホールスパイスは、粗く砕くと香りがよく出ます。少量ずつ、粒の大きさをそろえて砕きたいなら、スパイスミル 小型が向いています。今後もこの作業を続けるつもりなら、リンク先で容量と手入れのしやすさを確かめてみてください。乳鉢、すり鉢、包丁でも代わりになるので、一度だけ作る人は買わなくて構いません。

失敗したら、包む前の部品へ戻る

ランプライスの肉カレー、米、ナス、シーニサンボルを別皿へ戻して濃度を調整する調理台
包む前なら、部品ごとに水分と塩気を戻せる

包んだあとに直そうとしても、うまくいきません。原因になった部品まで戻るのが近道です。水分は包む前に直すのが鉄則で、カレーが水っぽいときは肉を取り出し、鍋を中火で3〜5分詰めてから肉を戻します。葉包みに入れたあとで煮詰めると、米が崩れてしまいます。

米が硬いときは、米の硬さは熱いだしで戻します。包む前に熱いだしを大さじ2〜3加え、ふたをして5分蒸らします。水を一度に足すのは避けてください。肉が硬ければ、無塩の熱湯かだしを足して弱火で10〜15分延ばし、ほぐれるまで待ちます。

シーニサンボルが焦げたら、焦げは混ぜないこと。焦げた底には触れず、上の部分だけを別皿へ移します。砂糖で苦みを隠そうとしても、たいていうまくいきません。

葉が裂けたとき

しならない葉は、追加で数秒温めてください。ただし黒く焦げるまで直火に当てないこと。小さな裂け目は別の葉で包み直し、継ぎ目を下にします。大きく破れたときは、クッキングシートで内側を包み、外側にアルミホイルを巻いて焼きます。葉の香りはなくなりますが、米と副菜の構成は保てます。

塩気が強いとき

ブランチャンとモルディブフィッシュ、そして肉だし。この三つの塩分が重なると、一包が塩辛くなります。一度に重ねないよう気をつけてください。カレーが塩辛くなったら、無塩のだしを少量ずつ足し、ナスや米を増やして一包あたりの塩味を分散させます。レモンや酢で塩味をごまかそうとすると、酸味が増えて、シーニサンボルやナスの役割とぶつかってしまいます。

日本の台所で変える場所、変えない場所

バナナの葉、クッキングシートとアルミホイル、タマリンド、かつお節、干しえびを並べた代替材料の比較
入手性を優先しても、残す味の軸と変わる香りを分けて考える

現地の材料が揃わなくても、ランプライスの骨格は保てます。ただ、何が変わるのかは知っておきたいところです。香りを残すバナナの葉は、包みの役目と葉の香りを担っています。クッキングシートとアルミホイルなら蒸気と形は保てますが、葉の香りまでは再現されません。モルディブフィッシュをかつお節に替えるとうま味は寄りますが、香りの方向は違います。ブランチャンは干しえびペーストで魚介の代替として発酵香に近づけられます。アレルギーや原材料表示が気になるなら、省略を優先してください。青い調理用バナナは固めのじゃがいもに置き換えられますが、食感が変わるじゃがいもは、甘みと繊維感が別物になります。

三種肉を鶏だけへ替える

牛・豚・鶏各200gを、鶏もも肉600gに替えることもできます。ただし肉だしの厚みと三種肉の食感が変わるので、今回のクラシック寄りの構成とは別の家庭版として作ることになります。鶏肉は煮すぎると崩れやすいため、だしを先に取る工程では、鶏を後半に加える方法もあります。

ブランチャンと魚介を省く

ブランチャンとモルディブフィッシュを省いても、米、肉カレー、ナス、シーニサンボル、肉団子、葉包みは残ります。かつお節や干しえびへの置き換えは、完全な再現ではなく、うま味の方向を補う工夫です。魚介の除去が必要な方は、代替品の原材料と製造ラインの表示も確認してください。

葉を開いて、米へ少しずつ副菜を混ぜる

焼き上がったランプライスの葉を食卓で開き、黄色い米と肉カレー、ナス、肉団子を見せた完成皿
閉じた包みを開き、米へ副菜を少しずつ合わせて食べる

焼き上がったら8分休ませるのを忘れずに。それから皿の上で葉を開くと、米、肉カレー、ナス、バナナ、シーニサンボル、肉団子がそれぞれの場所に収まっているのが見えます。米だけ、カレーだけと部品ごとに食べ切ってしまうのはもったいない。米にカレーを少しのせ、甘酸っぱいナスや辛い玉ねぎをひとさじ合わせると、ひと口ごとに味を組み替える楽しみが生まれます。葉の香りを主役にしすぎず、肉のだしのコク、酸味、甘辛さ、魚介のうま味の違いを、ひと口の中で拾ってみてください。

よくある質問

閉じたランプライスの包みと、開いた包みの中身、代替材料を小皿に並べたFAQ用の構成
材料と包み方の疑問を、部品ごとに解決するランプライス

バナナの葉がない場合、作れますか?

作れます。クッキングシートで包み、外側をアルミホイルで固定すれば、蒸気と形は保てます。バナナの葉の香りまでは再現できないので、同じ料理の構造を日本で実行するための代替と考えてください。アルミホイルだけで直接包むのは避け、食材と金属が触れないようにします。

肉を一種類にしてもよいですか?

Daily FTには鶏だけを使う店の例があるので、鶏600gに置き換える分岐は成り立ちます。ただ、三種肉版に比べてだしの厚みと食感は変わります。材料が足りないからといって「本場と同じ」とは言えません。

モルディブフィッシュはかつお節で代用できますか?

かつお節8gで、魚介のうま味を補えます。ただ、香り、塩気、削り方が違うため、ブランチャンやモルディブフィッシュそのものの風味とは別物です。魚介アレルギーがある場合は、かつお節も避けてください。うま味を無理に足す必要はありません。

作った翌日に食べられますか?

調理後は、部品も完成した包みも、浅い容器に移して速やかに冷まします。冷蔵で保存し、食べるときは葉を破らないよう天板に置いて、中心まで熱くなるまで再加熱してください。室温に長く置いたものや、においや状態に異変があるものは食べないでください。保存日数は家庭の冷却や冷蔵の条件で変わるため、この記事で一律にはお約束できません。

辛さを下げるにはどこを減らしますか?

まず乾燥赤唐辛子とチリパウダーを半量にします。シナモン、カルダモン、クミン、黒こしょうは残しましょう。シーニサンボルの唐辛子も減らして、玉ねぎと砂糖の甘辛さを生かし、食卓で辛さを追加しなくて済む設計にします。辛さを下げても、酸味、魚介のうま味、葉の香りは別の要素としてちゃんと残ります。

関連するスリランカ料理

アンブル・ティヤル、ククルマスカレー、ホッパーをランプライスと並べ、スリランカの食卓をつなぐ構成
酸味、肉カレー、米の主食へ広がるスリランカ料理

ランプライスのあとに読みたくなる料理を三つ挙げます。

主な参考リンク

レシピ一覧に戻る