澄んだ鶏と干しえびのスープに鶏肉、卵、ジョールアー、えびそぼろ、きのこ、香草を並べたブンタン
🍽️分量4〜5人分
🌍ジャンルベトナム料理

ブンタンの作り方|ハノイ風・鶏と卵と干しえびそぼろの汁麺

世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方

STEP 11 / 9

エシャロット、玉ねぎ、しょうがを焼く

手順1: エシャロット、玉ねぎ、しょうがを焼く

エシャロット 5個を玉ねぎ、しょうがと一緒に、軽く焦げ目がついて香りが立つまで焼きます。6個目のエシャロットは、えびそぼろ用に生のままとっておきます。

STEP 22 / 9

乾物を戻して下ごしらえする

手順2: 乾物を戻して下ごしらえする

干しえび 50g は水に 30 分浸して水気を切り、bột nêm と mắm を少々ずつ加えて下味をつけます。約 1/3 をスープ用、約 2/3 をえびそぼろ用に分けます。

干し大根 50g は水に 40 分浸してすすぎ、水気をしっかり絞ります。酢小さじ2、白砂糖 2 thìa、gia vị 1 thìa、魚醤 1 thìa、MSG 1/2 thìa、つぶしたしょうがのひとかけを混ぜ合わせます。

しいたけは水で戻し、軸を切り落としてすすぎます。

STEP 33 / 9

鶏をゆでて中心温度を確かめる

手順3: 鶏をゆでて中心温度を確かめる

生の鶏は洗いません。鍋に鶏と水を入れ、エシャロット 3個と焼いたしょうがを加えて、弱火で約 15 分ゆでます。そのあと、いちばん厚い部分に食品用温度計を刺して確かめてください。中心が 75°C 以上で 1 分以上になっていなければ、加熱を続けてもう一度確かめます。

鶏を取り出し、ゆで汁は鍋に残してスープに使います。鶏は冷蔵庫で冷まし、骨から身をはずして、具用に覆いをして冷蔵庫に入れておきます。ガラはスープ用にとっておきます。生の鶏に触れたあとは、手、まな板、包丁を洗ってください。

STEP 44 / 9

骨を煮て澄んだスープにする

手順4: 骨を煮て澄んだスープにする

豚骨 500g を熱湯で湯通しして水気を切り、鶏のゆで汁に鶏ガラと一緒に入れます。浮いてくる泡をこまめにすくいながら、静かに 1〜2時間煮ます。

乾燥いかげそを焼きます。煮はじめて約 1時間たったら、焼いたいかげそ、戻したしいたけ、1/3 量の干しえび、4つ割りにした焼き玉ねぎを加え、さらに煮ます。mắm、hạt nêm、gia vị、MSG、白砂糖で、味をみながらスープを調えます。

STEP 55 / 9

えびそぼろを作る

手順5: えびそぼろを作る

生のエシャロットを薄切りにします。フライパンに油を少々熱し、残りの約 2/3 の干しえびをエシャロットと一緒に、きつね色になるまで炒めます。冷ましてからすり鉢でつぶし、細かくふわっとしたそぼろにします。グラインダーで短く回す方法でもできます。

STEP 66 / 9

薄焼き卵を焼く

手順6: 薄焼き卵を焼く

卵 2個に hạt nêm 小さじ1/2 を加えて溶きます。油は卵全体で小さじ2を使い、ノンスティックのフライパンで、薄く均一な形に焼きます。縁はそっとはがします。焼けたら冷まします。

STEP 77 / 9

具をすべて細く切り、別々にしておく

手順7: 具をすべて細く切り、別々にしておく

ゆでた鶏を細くほぐします。giò lụa 100g と冷ました薄焼き卵は細切りにします。しいたけは仕上がったスープから取り出して薄切りにします。具にするのは、このスープで煮たしいたけだけです。ねぎと rau răm は洗って刻みます。具はそれぞれ別の山にしておきます。

STEP 88 / 9

生米麺を湯通しする

手順8: 生米麺を湯通しする

生米麺 1.5kg を熱湯に短くくぐらせ、ざるに上げて湯を切ります。

STEP 99 / 9

丼に盛って熱いスープを注ぐ

手順9: 丼に盛って熱いスープを注ぐ

丼に麺を入れます。鶏、えびそぼろ、giò lụa、卵の細切り、しいたけ、ねぎ、rau răm を上に並べて盛り、mắm tôm を少々加えます。スープをもう一度沸かし、熱いまま各丼に注ぎます。干し大根の和え物、生の唐辛子、柑橘は脇に添えます。cà cuống 油があれば食卓で加えてください。

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Ingredients

材料

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

30品目

材料

ブンタンの材料として生の丸鶏、豚骨、卵、ジョールアー、干しえび、干し大根、干ししいたけ、乾燥いかげそ、米麺と香味野菜を並べる
生の鶏と豚骨は別のトレイに置き、そのまま食べるものと離しておく
材料 分量 代替・備考
丸鶏・生(gà ta) 1羽(1.2〜1.3kg) ほぐして具にする。ガラはスープへ
豚骨・生(xương hom lợn) 500g 湯通ししてからスープで煮る
干しえび(tôm khô) 50g 約1/3をスープ、約2/3をえびそぼろに使う
乾燥いかげそ(râu mực khô) 2〜3個 焼いてからスープで煮る
しいたけ(nấm hương) 20g 戻して軸を切り、スープで煮てから薄切りにして具にする
玉ねぎ(hành tây) 中1個 焼いて4つ割りにし、スープに入れる
エシャロット(hành khô) 6個 鶏の鍋用に焼く。1個は生のままえびそぼろ用
しょうが(gừng)・鶏の鍋用 適量 焼いて鶏の鍋に入れる。小さなひとかけは大根用につぶす
水 適量 鶏をゆでる、スープを煮る
スープの調味料:mắm、hạt nêm、gia vị、MSG、白砂糖 適量 仕上がったスープの味つけ
粉末調味料(bột nêm) 少々 戻した干しえびの下味
mắm 少々 戻した干しえびの下味
サラダ油(dầu ăn)・えびそぼろ用 少々 えびとエシャロットを炒める
卵(trứng gà) 2個 溶いて薄焼きにし、細切りにする
調味料の粒(hạt nêm) 小さじ1/2 溶き卵の味つけ
サラダ油(dầu ăn)・薄焼き卵用 小さじ2 薄焼き全体で使う量。1枚ごとではない
干し大根の細切り(củ cải sợi khô) 50g 戻して絞り、酸味のある和え物にする
酢 小さじ2 酸味
白砂糖 2 thìa 甘み
調味料(gia vị) 1 thìa うまみの調味
魚醤(nước mắm) 1 thìa 塩味とコク
MSG 1/2 thìa うまみ
しょうが(gừng)・大根のたれ用 小さなひとかけ(つぶす) 香り
生米麺(bún tươi) 1.5kg 食べる直前に湯通しする
giò lụa 100g 加熱済みの豚肉ソーセージ。細切り
rau răm 適量 洗って刻む
ねぎ(hành lá) 適量 洗って刻む
蝦醤(mắm tôm) 1杯につき少々 盛りつけ時に各丼へ
柑橘(chanh) 適量 添える
生の唐辛子(ớt) 適量 添える

ベトナム語の名前を括弧に添えてあるので、アジア食材店で探すときの手がかりにしてください。

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手に入りにくい材料の買い方

買い出しガイド

ブンタン、細い具をいくつも重ねて澄んだ汁を注ぐ

この一杯で守ること

具はそれぞれ別に用意して細く切り、麺の上に混ぜず並べて盛ります。スープは澄んだまま保ち、鶏は時間ではなく中心温度で火が通ったかを判断します。

白い米麺の上に、鶏と干しえびでとった澄んだスープを注ぎます。麺の上には、細くほぐしたゆで鶏、黄色い薄焼き卵の細切り、giò lụa(ベトナムの豚肉ソーセージ)の細切り、えびそぼろのこんもりとした小山、しいたけ、刻んだねぎと rau răm が、それぞれ小さな山に分かれて並びます。干し大根の和え物、生の唐辛子、柑橘は脇に添えます。これがハノイの汁麺、ブンタンです。細く切った具を別々に並べるので、丼に盛る前の仕事がとても多い料理です。

ここで紹介するのは、ひとつの公開レシピに沿った作り方です。VnExpress が 2021 年 8 月に掲載した読者投稿レシピ「Bún thang chuẩn vị Hà Nội」(ハノイらしい味のブンタン)で、投稿者は Phùng Thơm、4〜5人分向けです。料理人が試作を重ねたレシピではなく読者の投稿であり、世界ごはん紀行の台所で試作したものでもありません。安全のために 2 点だけ変えています。1 つは、生の鶏に塩をすり込んで水洗いする工程をやめたこと。生の鶏肉は洗わないようにという食品安全委員会の助言に従っています。もう 1 つは、鶏をゆでる約 15 分をあくまで目安とし、実際の終点を中心温度 75°C 以上で 1 分以上としたことです。こちらは厚生労働省の示す基準に従っています。

レシピが決めていないこと

掲載されているレシピには、鶏をゆでる水とスープの水の量、スープの調味料の大半の量、しょうが・香草・えびそぼろ用の油の量、しいたけ 20g が乾燥の重さか戻したあとの重さか、が書かれていません。大根のたれのいくつかの量は thìa(匙)で示されていますが、どの大きさの匙かも不明です。これらは推測で埋めずにそのまま残しているので、スープの味つけは味をみながら調えてください。

ほかのベトナムの汁麺を知っている方には、鶏のスープという点でフォー・ガーが近い一杯です。ただし、かにとトマトのブンリューや、ハノイの網焼き豚肉入りのブンチャーとは別の丼です。ベトナムのほかの料理はベトナムのページからどうぞ。


選び方と代用

材料の選び方では、乾燥いかげそか sá sùng のどちらか一方という点が大事です。乾燥いかげそ 2〜3個、または sá sùng 2〜3個のどちらかを使い、両方は入れません。この記事では乾燥いかげそを使います。sá sùng を選ぶ場合は、いかの代わりに入れ、並べては入れません。

giò lụa は加熱済みのベトナムの豚肉ソーセージです。ふつうのハムに黙って置き換えず、ベトナム食材店やアジア食材店でその名前で探してください。麺の 1.5kg は生米麺(bún tươi)の分量で、乾麺では代用しません。

tinh dầu cà cuống(cà cuống 油)は、手に入るときだけ使う任意の材料です。なければ入れず、ほかのもので代えません。

hạt nêm、bột nêm、gia vị はどれもベトナムの調味料ですが、それぞれ別の製品です。同じものと決めつけたり、ただの塩とみなしたりしないでください。大根のたれの魚醤(nước mắm)と、食卓で加える蝦醤(mắm tôm)も別の製品です。

アレルギーと表示

この料理には卵、えび(干しえびと mắm tôm)、いか、魚醤、豚肉、鶏肉が含まれます。魚醤、調味料、giò lụa、mắm tôm、cà cuống 油を使う場合はそれも含め、アレルゲンや同じ工場で作られていることの表示を確認してください。アレルギーのある人に出すときは、アレルゲンを含む食材がほかの食材に触れないようにします。

道具

  • 大きな鍋:鶏をゆでる、スープを煮る
  • ノンスティックのフライパン
  • ざる
  • 包丁と、生肉用とそのまま食べるもの用に分けたまな板
  • ボウル数個
  • すり鉢とすりこぎ
  • 食品用温度計:鶏の中心温度を確かめる

作り始める前に:生の鶏肉と手の清潔

食品衛生

生の鶏肉は洗わないでください。洗うと流しや調理台に菌が飛び散るおそれがあります。生の鶏肉や豚肉、その汁が、香草、麺、加熱済みの具に触れないようにします。生肉を扱う前後には手を洗い、使った包丁、まな板、器具も洗ってください。鶏は中心が 75°C 以上になり、その状態が 1 分以上続くまで加熱します。

うまくいかないとき

状態 対処
約 15 分ゆでても鶏の中心が 75°C に届かない 鍋に戻して弱火で加熱を続け、中心が 75°C 以上で 1 分以上になるまで確かめ直す
スープに泡が出続ける 手順4のとおり、煮ている間ずっとすくう
スープの味がぼんやりする スープの調味料を少しずつ加え、そのたびに味をみる。決まった量はない
干し大根が水っぽい 戻した大根を、和える前にもっと強く絞る
えびそぼろがだまになる しっかり冷ましてから、つぶし続ける
丼の中で具が混ざってしまう 別々の山に盛り、スープは具の上ではなく、まわりに注ぐ

このレシピの範囲での変え方

このレシピで材料を実際に選べるのは、スープに入れる乾燥いかげそか sá sùng のどちらかだけで、この記事ではいかげそを使っています。もうひとつの任意の要素は cà cuống 油で、あるときだけ加えます。ほかの肉、乾麺、別の調味料などへの置き換えは、掲載レシピに根拠がないため提案しません。自由に調整してよいのは、レシピがもともと決めていない部分、つまりスープの味つけと、唐辛子、柑橘、香草、mắm tôm を各自が食卓でどれだけ加えるかです。

ハノイのブンタン、Tết明けの食卓とつながる一杯

ブンタンはハノイの料理として紹介されています。 ベトナム国家観光総局の公式サイト Vietnam Tourism は、ハノイで食べたい料理の一つに挙げ、ベトナムハム、ほぐした鶏、オムレツの細切り、澄んでうまみのあるスープの料理と説明しています。同じページは、旧正月(Tết)のあとに、お祝いの残りの食材を朝食の一杯に仕立てる習慣とも結びつけています。

書き手の Vĩnh Quyên は、VOV5(Voice of Vietnam)の記事で、Tết のあとにご自身の家族が作ったブンタンを振り返っています。Tết のあいだにとっておいた鶏、干しえび、giò lụa、干し大根などを使い、別々の具を丁寧に切って並べ、熱いまま出す一杯でした。これは一つの家族の記憶であり、単一の起源や、ハノイのすべての家庭に共通する習慣を示すものではありません。それでも、祝いの残りが、丁寧な細切りと澄んだスープで整った一杯になるというこの料理の姿を理解する助けになります。

thang という言葉の意味や、この料理の歴史的な起源は、今回使った資料では扱われていないため、この記事では説明しません。地域や家庭による違いも比べていません。ここで紹介するのは、上で述べたハノイ風のひとつの作り方です。

残ったとき

残ったものは、浅い清潔な容器に入れて早く冷まし、すぐに 10°C 以下で冷蔵します。食べるまで熱いものは熱いまま保ち、残ったスープは沸騰するまで再加熱してから食べてください。保存期間はここでは示しません。

よくある質問

生の鶏を洗わないのはなぜですか?

VnExpress のレシピは、生の鶏に塩をすり込んで水洗いします。この記事ではその工程を省き、洗うと汚染が広がるおそれがあるとして生の鶏肉を洗わないよう勧める食品安全委員会の助言に従っています。すり込みに使う塩はスープには移さないので、材料にも入れていません。

15分で丸鶏に火が通りますか?

レシピは弱火で約 15 分としていますが、1.2〜1.3kg の鶏の安全確認とは考えていません。いちばん厚い部分に食品用温度計を刺し、厚生労働省が示すとおり、中心が 75°C 以上で 1 分以上になるまで加熱を続けてください。

エシャロット6個はどこに使いますか?

レシピには 6個とあります。5個は玉ねぎとしょうがと一緒に焼き、3個は鶏の鍋に入れ、1個は生のまま薄切りにしてえびそぼろ用に炒めます。鶏の鍋の 3個が焼いた 5個からとったものかは書かれておらず、そうだとすると、残る 2個の使い道は示されていません。この記事は、その行き先を創作せず、エシャロットを追加することもしません。

thìa はどのくらいの大きさですか?

thìa は「匙」という意味です。大根のたれでは、酢だけが小さじ(thìa cà phê)とはっきりしていて、砂糖、gia vị、魚醤、MSG は大きさの種類が書かれていない thìa です。そのため、これらは換算せず、書かれたままの量にしています。

スープとえびに入れる mắm はどんなものですか?

レシピには mắm とだけあり、魚醤か発酵えびの製品かは書かれていません。大根のたれの nước mắm とも、各丼に加える mắm tôm とも別のものです。少なめに入れて味をみてください。

しいたけは乾燥ですか、生ですか?

レシピは 20g のしいたけを水で戻し、軸を切ってすすぐとしているので乾燥品らしく見えますが、20g が乾燥の重さか戻したあとの重さかは書かれていません。具にするのは、戻しただけのものではなく、スープで煮たしいたけです。

スープは全部で何時間煮ますか?

レシピは、骨を 1〜2時間煮ること、約 1時間たったらいか、しいたけ、えび、玉ねぎを加えてさらに煮ることを示しています。後半の煮込みの長さは書かれていないため、合計時間はここでは示しません。

主な参考リンク

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