鶏肉、ベーコン、マッシュルーム、小玉ねぎを赤ワイン色のソースで煮込んだコック・オー・ヴァン
🌍ジャンルフランス料理

コック・オー・ヴァンの作り方|赤ワインで鶏肉を煮込むブルゴーニュ風

世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方

STEP 11 / 7

鶏の水気を拭いて味をつける

手順1: 鶏の水気を拭いて味をつける

マリネしなかった場合は、鶏もも肉をキッチンペーパーで拭き、塩とこしょうをします。マリネした場合は、ワインから取り出してしっかり水気を拭き、味をつけます。粉はそばに用意しておくだけで、まだまぶしません。鍋に入れる直前につけます。

先に進む前に、生の鶏肉に触れた手、まな板、道具を洗ってください。

STEP 22 / 7

ベーコンの脂を出して、鶏を焼く

手順2: ベーコンの脂を出して、鶏を焼く

厚手の鍋を中火にかけ、ベーコンを脂が出て縁が色づくまで炒めて取り出します。

鶏を焼く直前に、大さじ1の薄力粉を薄くまぶします。ベーコンの脂に、必要なぶんだけサラダ油を足し、鶏を皮目から並べます。数回に分けて、両面が濃いきつね色になるまで焼きます。鍋を詰め込むと蒸れてしまい、焼き色がつきません。

STEP 33 / 7

香味野菜、ワイン、だしを加える

手順3: 香味野菜、ワイン、だしを加える

鶏をいったん取り出し、同じ鍋で玉ねぎ、にんじん、にんにくを炒めます。マリネした場合は、マリネに使った野菜をよく水気を切って使います。タイムとローリエを加えます。

赤ワインを注ぎます。マリネ液を使うなら、濾して鍋に入れ、一度しっかり沸騰させます。だしを加えて鶏を戻し、液面が鶏の半分から3分の2ほどになるようにします。足りなければ、だしを少し足します。

ワインのアルコールは、加熱してもすべて飛ぶとは限りません。

STEP 44 / 7

蓋をして弱火で煮る

手順4: 蓋をして弱火で煮る

煮汁が沸いたら蓋をして、火を弱めます。小さな泡がふつふつと上がる静かな煮立ちを保ってください。強く沸かすと肉が締まり、崩れやすくなります。

骨付きもも肉なら50〜65分が目安です。骨なしは早く火が通るので、40分ごろから確認します。時計よりも、肉がやわらかく骨まで火が通っているかを優先してください。

骨の近くの見た目や時間だけでは、安全に火が通ったとは言えません。骨に触れないように、肉のいちばん厚い部分に温度計を差してください。厚生労働省の家庭向けの案内に従い、中心が75℃で1分以上になっていることを確かめます。

STEP 55 / 7

小玉ねぎときのこを別に火入れする

手順5: 小玉ねぎときのこを別に火入れする

小玉ねぎの皮をむきます。小鍋にバター5g、水少々、塩ひとつまみと一緒に入れ、蓋をしてやわらかくなるまで火を通します。仕上げに蓋を取り、水分を飛ばして軽く照りを出します。

別のフライパンで、バター10gを使ってきのこを表面に焼き色がつくまで焼きます。煮込みの中に入れず別に火を通すと、形が保たれ、ソースが水っぽくなりません。

STEP 66 / 7

ソースを煮詰めて、具を戻す

手順6: ソースを煮詰めて、具を戻す

鶏に火が通ったら鍋から取り出します。香味野菜は濾して除くか、ソースに食感を残したければ粗く取り除きます。煮汁を好みの濃度まで煮詰め、味を見て塩とこしょうで調えます。

鶏、ベーコン、小玉ねぎ、きのこを鍋に戻して温めます。ソースが薄ければ、具をもう一度取り出して煮詰めます。小麦粉は追加しません。

STEP 77 / 7

盛り付ける

手順7: 盛り付ける

パセリを散らします。ソースを受け止めるものを添えてください。ゆでじゃがいも、蒸したじゃがいも、マッシュポテト、パン、タリアテッレなどの麺が合います。

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Ingredients

材料

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

鶏もも肉、赤ワイン、厚切りベーコン、小玉ねぎ、マッシュルーム、香味野菜
鶏、ワイン、ベーコンが土台。小玉ねぎときのこは別に火を通して仕上げに使う

学校やレシピ本のレシピを参考に、煮汁を家庭の鍋向けに調整した家庭向けの配合です。塩は、ベーコンとだしの塩気を確かめてから最後に調えます。

6品目

鶏と煮汁

材料 分量 代替・備考
皮つき鶏もも肉 4枚(約1kg) 骨付きだとソースにコクが出る
赤ワイン 500ml 煮汁であり、ソースの色のもと
鶏だし 250ml ワインの酸味をやわらげ、煮汁の量を補う
厚切りベーコン(ラルドンの代わり) 100g 脂と燻香の土台。短冊に切る
薄力粉 大さじ1(約9g) 鶏に薄くまぶし、焼き色と軽いとろみに
サラダ油 大さじ1 ベーコンの脂と合わせて鶏を焼く
5品目

香味野菜

材料 分量 代替・備考
にんじん 1/2本(約70g) 香りづけ。あとで濾すなら大きめの輪切り
玉ねぎ 1/2個(約100g) 香りづけ
にんにく 1片 香りづけ
タイム 2枝 香りづけ
ローリエ 1枚 香りづけ
3品目

付け合わせ

材料 分量 代替・備考
小玉ねぎ 150g(10〜12個) 丸ごと使い、甘みと照りを出す
マッシュルーム 150g 仕上げ近くに別のフライパンで焼く
無塩バター 15g(小玉ねぎ用5g、きのこ用10g) 2つの付け合わせで分けて使う
3品目

味つけと仕上げ

材料 分量 代替・備考
塩 小さじ1/2から、味を見て調整 ソースを煮詰めてから味を見る
黒こしょう 少々 鶏と仕上がったソースに
イタリアンパセリ 少量 飾りと青い香り
アレルギー表示

この料理には小麦(薄力粉)と乳(バター)が含まれます。ベーコンやだしなどの加工品には別のアレルゲンが入っていることもあるので、原材料表示も確認してください。

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手に入りにくい材料の買い方

買い出しガイド
この鍋に残したいもの

骨まで火が通ってやわらかい鶏肉、とろりと煮詰めて肉にからむ赤ワインのソース、そして別に火を通して形を保った小玉ねぎときのこです。

冷える夜、厚手の鍋の蓋を開けると、赤ワインとタイム、ベーコンの香りが湯気と一緒に立ちのぼります。鍋の中では焼き色をつけた鶏肉が深い赤のソースに浸り、仕上げにバターで照りよく火を通した小玉ねぎと、別のフライパンで焼いたきのこを合わせると、ソースにつやが出ます。これが、鶏をワインで煮込むフランスの料理、コック・オー・ヴァンです。

重そうだとか、特別な材料が要りそうだとか、身構える人もいるかもしれません。でも芯になるのは、鶏肉、赤ワイン、ベーコン、数種類の香味野菜、そして仕上げの小玉ねぎときのこだけです。普通のスーパーで買える骨付きの鶏もも肉、厚切りベーコン、マッシュルームで十分組み立てられます。ここではブルゴーニュ風の赤ワイン煮を手本に、家庭の鍋で作りやすい分量にまとめました。

分量は公開されている複数のレシピを見比べてまとめた家庭向けの配合で、特定のレシピの写しではありません。この料理はレシピによって幅が大きく、Le Cordon Bleu Londonのものは鶏1.2kgに赤ワイン1L、だし500ml、アーカイブされたBBC Foodのジェームズ・マーティンのレシピは鶏2kgに赤ワイン500mlです。煮汁の量と鶏の火の通りは、数字を鵜呑みにせず、手元の鍋で見極めてください。

なぜ雄鶏を煮るのか ― 名前とブルゴーニュの話

「コック」は雄鶏、「ヴァン」はワインのこと。Le Cordon Bleuは料理名を文字どおり「ワインの雄鶏」と訳しています。年を重ねた雄鶏の硬い肉を、ワインで時間をかけて煮てやわらかくする料理として語られてきました。ただし同じ資料は、現代のフランスの家庭では若鶏を使うとも述べています。雄鶏は用意しなくて大丈夫で、鶏もも肉でおいしく作れます。

硬い鳥がワイン煮でやわらかくなる、という成り立ちは、この料理の魅力のひとつです。ただ、もともと農家の節約料理だったのかどうかは、今回あたった資料からは確かめられません。Côte-d'Or Tourismの長い煮込み時間の説明も、あくまで年を取った雄鶏の話です。この記事で使う若鶏にそのまま当てはめないでください。

豆知識

ガリアの首長ヴェルキンゲトリクスがカエサルに雄鶏を送り、そこからこの料理が生まれた、という話がよく語られます。Côte-d'Or Tourismは、これを裏づける古代の史料はないとしています。

同じ地域資料によると、鶏をワインで煮る関連レシピは1864年の料理書に見られ、今日の料理は19世紀のブルジョワ階級の料理として定着しました。米国での普及には、1961年のジュリア・チャイルドの本とテレビ番組が一役買ったといいます。

代表例として紹介されることが多いのは、伝統的にピノ・ノワールで作るブルゴーニュの赤ワイン版です。ただしこれは型のひとつで、唯一の正解ではありません。Côte-d'Or Tourismは、アルザスのリースリング版、ヴァン・ジョーヌとモリーユ茸を使うジュラ版、オーヴェルニュやリヨネの地元ワイン版にも触れています。土地のワインで鳥を煮るという考え方が共通していて、各地の細かな作り方はこの記事では扱いません。フランスのほかの地方の食卓なら、アルザスのタルト・フランベ、別の煮込みならポトフ、南西部の豆と肉のカスレとも見比べてみてください。


使う道具

  • ふた付きの厚手の鍋(ココットやキャセロール)。静かな煮立ちを保ちやすいですが、厚底でふたのある鍋なら代用できます
  • ふた付きの小鍋(小玉ねぎ用)
  • フライパン(きのこ用)
  • ざる(マリネ液や香味野菜を濾すとき)
  • 調理用温度計(火通りの確認用)
  • ふた付きで冷蔵庫に入る容器(マリネする場合)

材料の選び方と代用

ワインの選び方

渋みが強すぎない辛口の赤ワインで、自分でも飲みたいと思えるものを選びます。Côte-d'Or Tourismは、鍋に入れるのに高価なワインは要らず、上等な熟成ワインはグラスのために取っておくよう勧めています。

赤ワイン。 ブルゴーニュのピノ・ノワールが土地の軸です。手に入らなければ、タンニンの重くない辛口の赤で方向性は保てますが、香りや土地らしさは変わります。安価な料理用ワインは酸味、甘み、添加された香味に差があるので、ラベルを確かめてください。ワインと同等とは考えないほうが安全です。

ベーコン。 フランスのラルドンは塩漬けの豚肉で、厚切りベーコンは燻香が加わり、塩気も違います。塩は最後まで控えめに。

鶏肉。 骨付きもも肉はソースにコクが出ます。骨なしは食べやすい反面、火の通りが早く崩れやすいので、早めに確認してください(作り方の4)。1.2〜1.4kgの丸鶏をぶつ切りにしても作れます。

小玉ねぎ。 手に入らなければ、できるだけ小さい玉ねぎを使います。普通の玉ねぎを大きく切っても作れますが、食感は変わります。

きのこ。 ブラウンマッシュルームでもかまいません。香りが強く、色が濃くなります。

だし。 塩分の入った顆粒やキューブを使うなら、最後の塩を減らしてください。

タイム。 乾燥なら小さじ1/3程度が目安で、香りは穏やかになります。

バター。 付け合わせは油でも作れますが、乳のコクは軽くなります。

小麦粉。 グルテンを避けるなら省き、ソースを煮詰めてとろみをつけます。

前日のマリネ(任意)

マリネは「選べる準備」

鶏を一晩マリネする作り方もあり、マリネ時間は12〜24時間が目安です。マリネを省く家庭も多く、下の作り方はマリネなしでも成り立ちます。前日に時間があるときの足し方を紹介します。

粉をつけていない鶏肉を、赤ワインの一部、玉ねぎ、にんじん、にんにく、タイム、ローリエと一緒にふた付き容器に入れ、冷蔵庫で6〜12時間置きます。生の鶏肉を室温に置いたままにしないでください。

調理するときは、鶏肉をワインから取り出して水気を拭きます。粉をつけるのは焼く直前だけで、粉をつけた鶏肉をワインに戻さないでください。マリネ液を鍋で使うなら、しっかり沸騰させてから使います(作り方の3)。生の鶏肉に触れたものは洗ってください。

鶏肉を赤ワイン、タイム、ローリエ、玉ねぎ、にんじんとともに冷蔵用の容器に入れたところ
マリネするときは粉をつけずに入れ、冷蔵庫に置く

うまくいかないとき

症状 考えられる原因 直し方
皮に焼き色がつかない 鶏が濡れている、または鍋が混んでいる しっかり水気を拭き、数回に分けて焼く
肉が締まる、または崩れる 強く沸かしすぎている 蓋をして、小さな泡が上がる程度の弱火にする
小玉ねぎやきのこがくたくた、ソースが水っぽい 付け合わせを早く煮込みに入れた 別に火を通し、最後に加える
ソースが薄い 煮詰め方が足りない 具を取り出してソースを煮詰める。粉は追加しない
塩辛い ベーコンやだしの塩気が強い 味つけは最後に。塩分入りのだしなら塩を減らす

この料理の食感は、火加減でほぼ決まります。焼く段階では乾いた表面と鍋の余裕が要りますが、煮る段階はその反対で、蓋をして低く安定した火が必要です。付け合わせを最後まで入れないでおくと、ソースをきれいに煮詰められ、具も崩れません。

残りものと翌日

Côte-d'Or Tourismは、コック・オー・ヴァンは翌日に食べてもおいしいと伝えています。翌日に回す場合や残った場合は、具とソースを浅い容器に分け、早く冷まして冷蔵庫に入れます。温め直すときは、中心まで十分に熱くなるよう全体を加熱してください。この記事では具体的な保存日数を示していないので、残りは早めに食べきりましょう。

アレンジ

  • 赤ワインを減らしてだしを増やす: 軽くなりますが、ワインの香りと色が弱まります。液体を変えたときは、同じ煮込み時間が通用するとは限りません。やわらかさと温度計で判断してください。
  • 骨なしもも肉: 食べやすく早く火が通りますが、ソースのコクは控えめです。40分ごろから確認を。
  • マッシュルームをブラウンマッシュルームに: 香りが強く、色が濃くなります。
  • ベーコンを減らす: 燻香と塩気が弱まり、鶏とワインの味が前に出ます。
  • きのこをモリーユ茸に: 高価な乾燥きのこで、ジュラ地方を思わせます。ただし、ヴァン・ジョーヌで作るジュラ地方のコック・オー・ヴァン・ジョーヌと同じものではありません。

よくある質問

雄鶏が必要ですか?

要りません。名前は雄鶏を指しますが、Le Cordon Bleuは、現代のフランスの家庭では若鶏を使うと述べています。骨付きの鶏もも肉でおいしく作れます。

マリネは必須ですか?

必須ではありません。代表的なレシピには一晩のマリネが入っていますが、家庭のレシピには省くものも多くあります。前日に準備できるときの選択肢と考えてください。マリネするなら冷蔵庫に置き、鶏は水気を拭いてから粉をつけ、マリネ液を使うときはしっかり沸騰させます。

ブルゴーニュ以外のワインでもいいですか?

かまいません。渋みの強すぎない辛口の赤なら料理の方向性は保てますが、香りや土地らしさは変わります。

アルコールは飛びますか?

加熱だけで、ワインのアルコールがすべてなくなるとは言い切れません。誰が食べるかを考えて判断してください。

何を添えればいいですか?

ソースを受け止めるものがよく合います。蒸す、またはゆでたじゃがいも、マッシュポテト、タリアテッレなどの麺、パンなどです。

主な参考リンク

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