無着色のアイボリー色のパリ風マカロンと、バニラバタークリームが見える断面
🍽️分量約24個(殻は約48枚)
🌍ジャンルフランス菓子

フレンチ・マカロンの作り方|生地の見極めから家庭オーブンの焼き方まで

世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方

STEP 11 / 9

バタークリームを用意する(自作なら全量を仕込む)

STEP 1

すでに用意したバタークリーム200gを使うなら、手元に置いて手順2へ進みます。

自作する場合は、砂糖297gと水113gを中火にかけ、時々鍋を回して砂糖を溶かしながら約5分沸かします。そのあと火を弱め、穏やかな沸騰を保ちます。その間に、卵黄8個を中高速で約5分泡立て、途中でボウルの側面を払います。塩を加え、中速で30秒混ぜます。

シロップが116〜121℃になったら火から下ろします。ミキサーを中速で回したまま、ボウルの側面を伝わせて細く慎重に卵黄へ注ぎます。泡立て器に直接かけないでください。全量を入れたら高速で約5分、淡い色でふんわりし、27〜32℃に冷めるまで泡立てます。

中速に戻し、バターを大さじ1〜2ずつ加えます。前の分がなじんでから次を入れ、全部入れ終えたら、最後にバニラビーンズペーストを加えて中速で30秒混ぜます。ここから200gを量り取って使います。残りは余りです。

STEP 22 / 9

天板を整え、卵白を回し、粉をふるう

手順2: 天板を整え、卵白を回し、粉をふるう

平らな天板にオーブンシートを敷きます。型紙を使うなら、直径約4.4cmの円を描きます。

ミキサーのボウルに、常温の卵白75g、グラニュー糖75g、クリームオブタータ小さじ1/4を入れ、中速で約3分混ぜて砂糖を溶かします。混ぜている間に、粉糖100gとアーモンドプードル85gを一緒にボウルへふるいます。

STEP 33 / 9

つやのある、中程度の角まで泡立てる

手順3: つやのある、中程度の角まで泡立てる

速度を中高速に上げて5〜6分泡立てます。メレンゲは厚みがありつやつやして、泡立て器を持ち上げると、角がソフトクリームの先端のように少し曲がって立つ状態です。水分が抜けて角がまっすぐ立つほど泡立てないでください。

STEP 44 / 9

生地を混ぜる(マカロナージュ)

手順4: 生地を混ぜる(マカロナージュ)

ふるった粉類にメレンゲを加えます。最初はやさしく折り込み、だいたいなじんだらしっかり折ります。メレンゲを2回に分けて入れる必要はなく、変わるのは、やさしい折り込みからしっかりした折り込みへの動作です。

粉の筋が見えなくなったら、ゴムベラで生地をボウルの側面に押し広げ、折り返します。この押して返す動作がマカロナージュです。生地につやが出て、ヘラからリボン状に落ち、その跡がゆっくり表面に沈んでいく状態で止めます。

STEP 55 / 9

同じ大きさに絞って気泡を抜く

手順5: 同じ大きさに絞って気泡を抜く

直径約1.3cmの丸口金をつけた絞り袋に生地を入れ、オーブンシートの上に直径約4.4cmの円を絞ります。口金が残す小さな角が立ったままにならない程度のゆるさが目安です。天板を台に数回打ちつけて、気泡を抜きます。

STEP 66 / 9

覆わずに置いて、表面に皮をつくる

手順6: 覆わずに置いて、表面に皮をつくる

絞った生地は、覆わずに室温で最低30分、湿度が高いときは最長2時間置きます。表面がマットになって薄い皮ができ、軽く触れても生地が指につかなければ次へ進みます。時計ではなく表面の乾きで判断してください。

STEP 77 / 9

焼いて、天板の上で完全に冷ます

手順7: 焼いて、天板の上で完全に冷ます

160℃に予熱したオーブンで15〜20分、上面が固まるまで焼きます。殻が色づき始めたら、温度を約149℃に下げて、固まるまで焼きます。これらの温度は開始点で、どの家庭用オーブンでも通用すると確かめられた設定ではありません。次回の調整のために、天板の段、予熱、熱風機能の有無を書き留めておくとよいでしょう。

殻は天板の上で完全に冷まします。シートにくっつくときは、天板ごと冷凍庫に15〜20分入れてから外してください。

STEP 88 / 9

殻を組にして、クリームを挟む

手順8: 殻を組にして、クリームを挟む

大きさの近い殻を組にします。それぞれの組の片方に、山盛り小さじ1ほどのバタークリームを絞り、もう片方を重ねて、クリームが縁まで均等に届くようにそっと押さえます。

STEP 99 / 9

冷蔵庫で休ませ、室温に戻す

STEP 9

挟んだマカロンを密閉容器に入れ、24〜48時間冷蔵します。殻がフィリングに触れて少しやわらかくなります。食べる1時間以上前には、冷蔵庫から出しておきます。

焼く前の乾燥は、指の先で表面にそっと触れて確かめます。生地がつかなければ、皮ができています。湿度の高い日は30分では足りないことがあるので、2時間までを目安に待ちます。

焼くたびに、天板の段、予熱の有無、熱風設定、温度を書いておきます。次に一度に一つだけ条件を変えれば、仕上がりの違いの原因を追いやすくなります。

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Ingredients

材料

材料表の分量24人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

計量したアーモンドプードル、粉糖、卵白、グラニュー糖、クリームオブタータと、準備したバタークリーム
殻の材料はすべて計量し、仕上げのバタークリームは別のボウルに用意しておく

分量は、ひとつの公開レシピの配合をそのまま一組にしています。粉、砂糖、卵白を別のレシピの数字と混ぜると、生地の性質が変わってしまいます。できあがりは、クリームを挟んだマカロン約24個。殻にすると約48枚を24組に合わせる計算です。

目安は、手を動かす時間が約40分、焼成が15〜20分、全体で約2時間です。挟んだあとの24〜48時間の冷蔵は、これとは別にかかります。

フィリングに使うのは、できあがったフレンチバタークリーム200gです。クリームは殻の配合には含まれません。すでにあるクリーム200gを使っても、下の別配合を全量作って200gを量り取ってもかまいません。

5品目

殻

材料 分量 代替・備考
卵白(常温) 75g 卵を割って卵白だけを量る。卵のサイズで個数を数えない
グラニュー糖 75g メレンゲに加える。砂糖の種類や比率は変えない
クリームオブタータ 小さじ1/4 省くと仕上がりが変わる
粉糖 100g アーモンドプードルと一緒にふるう
アーモンドプードル 85g できるだけ細かく、乾いたもの
1品目

フィリング

材料 分量 代替・備考
フレンチバタークリーム(バニラ、できあがり) 200g 用意済みのもの、または下の全量から量り取る
6品目

任意:フレンチバタークリームを別に全量仕込む場合

別のレシピで、約4カップ分とマカロンに必要な200gよりずっと多く、ここでは縮小していません。作るなら全量を仕込み、そこから200gを量り取ります。

材料 全量
グラニュー糖 297g
水 113g
卵黄(大きい卵) 8個
食塩 小さじ1/8
バニラビーンズペースト 14g
無塩バター(常温) 454g
アレルギー

このマカロンには、アーモンド(木の実)と卵が入ります。バタークリームにはバター(乳)も入ります。アーモンドプードル、粉糖、バタークリームなどは、アレルゲン表示や同じ工場で扱う原材料の表示を確認してください。

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手に入りにくい材料の買い方

買い出しガイド

マカロンは、オーブンから出してもまだ完成しない

今回の仕上がりの目安

生地は、つやがあり、ゆっくり沈むリボン状に落ちる状態で混ぜるのをやめます。焼くのは、表面が乾いて指につかなくなってから。クリームを挟んだあとは、冷蔵庫で休ませる時間をとってから食べます。

天板の上で殻が冷めたら、大きさの近いものを組にして、片方にバタークリームを小さく絞り、もう一枚をクリームが縁に届くまで押さえます。ここでもまだ終わりではありません。この記事が手本にしたKing Arthur Bakingのテストキッチンのレシピでは、挟んだマカロンをさらに24〜48時間冷蔵し、殻をクリームになじませてから、食べる1時間以上前に出しておきます。

色や形の華やかさの裏には、目で確かめる2つの場面があります。混ぜ終わりの生地の流れ方と、絞った表面が指につかない乾き方です。殻の裾のひらひらした「ピエ」も、薄い皮の内側のやわらかさも、この2つの見極めから生まれます。

これはどのマカロンか

ここで作るのは、パリ風(フレンチ)マカロンです。コックと呼ばれる2枚のアーモンドメレンゲの殻でフィリングを挟みます。ロレーヌのナンシーにある、丸くひび割れた一枚だけのアーモンド菓子とは別の菓子です。英語では「macaron」と「macaroon」が混同されがちですが、この記事で扱うのは、フランスの挟むタイプです。

殻は着色せず、アーモンドらしいアイボリーのまま、バニラのフレンチバタークリームを挟みます。基本形を無着色にしておくと、生地の状態、表面の皮、ピエを見分けやすくなります。


日本で材料を選ぶとき、アーモンドプードルと粉糖で見るところ

アーモンドプードルは、できるだけ細かく挽いて乾いたものを選びます。粗挽きのアーモンドや、小麦粉に替えたものでは、同じ仕上がりになりません。

粉糖は、製品や国によって違いがあり、コーンスターチなどが入ったものもあります。どの粉糖も同じに働くとは考えないでください。表示を読んで、できるだけ混ぜ物の少ない粉糖に近いものを選びます。

卵白は重さで指定されているので、卵の大きさより、はかりのほうが大切です。作り始める前に常温に戻しておきます。

クリームオブタータは、製菓材料店や通販で見つかります。配合に入っているので、省くならレシピを変えることになります。

バタークリームは、選べる部分です。余らせたくなければ、用意済みのフレンチバタークリーム200gを使います。一から作るなら、上の全量が別レシピとして独立しています。当て推量で小さくしないでください。

道具

  • 0.1g単位または1g単位で量れるデジタルスケール
  • 目の細かいふるい
  • ハンドミキサーまたはスタンドミキサー
  • ゴムベラ
  • 絞り袋
  • 直径約1.3cmの丸口金
  • 平らな天板
  • オーブンシート。敷かない天板には生地がひどくくっつきます
  • 挟んだマカロンを休ませ、保存する密閉容器
  • バタークリームを自作する場合のみ:小鍋と、熱いシロップの温度を測れる温度計

うまくいかなかったときに、次の回までに見直すこと

マカロンのピエ、ひび、広がりは、いくつかの条件が重なって決まります。一つの原因に決めつけず、毎回の条件を書き留め、変えるのは一度に一つにしてください。

見えた様子 確認すること 次回の対応
ピエが出ない、上面がひび割れる 表面が十分に乾いていたか。生地をどこまで混ぜたか。オーブンの温度、予熱、天板の条件 この順に確かめて、それぞれ記録する。原因が一つに確定できるわけではない
絞った生地の角が戻らない 混ぜ不足の可能性。口金の大きさと絞り方も見る 混ぜれば必ず直るとは限らない。両方を確認する
平らに広がる、ピエが弱い 混ぜすぎ、メレンゲの泡立ての程度、室内の湿度、乾燥 複数を同時に変えない
底がシートにくっつく 殻が完全に冷めていたか 天板ごと冷凍庫に15〜20分。焼き不足と決めつけない
焼き色が濃くつく オーブンの温度 約149℃に下げる。色と火の通りは同じではない

迷ったら、作り方で示した目印に戻ります。先端が曲がる中程度の角、ゆっくり沈むリボン、指につかない皮、そして完全に冷めてから外す殻。この4つです。


保存

殻でも完成したマカロンでも、密閉して冷蔵なら最長1週間、冷凍なら最長1か月が目安です。持ち歩きや常温での放置が安全であることを保証するものではありません。

バタークリームを全量作った場合、余りは冷蔵で最長1週間、または冷凍できます。製品や台所の環境で事情が変わるので、安全の保証ではなく目安として受け止めてください。

アレンジは、殻ではなくフィリングで

基本のレシピとは別の提案です。殻の配合は変えず、変化はバタークリームに加えます。

アレンジ 方法 気をつけること
ブルーベリー バタークリームにブルーベリーパウダー フロスティング全量に大さじ1から。これは全量向けで、200gの使用分に大さじ1を足さない
レモン バタークリームにレモン果汁のパウダー 液体を足さず、粉末で
バニラ バタークリームにバニラビーンズペースト 上の別仕込みの全量にすでに入っている
チョコレート バタークリームのレシピにあるチョコレート版 材料が増えるので、別のレシピとして全体を作る。殻にココアは足さない
色づけ バタークリームにジェルタイプの食用色素 殻の生地に色をつけるのはレシピの変更で、量を試す必要がある

起源はひとつではない、フランス各地のマカロン

クリームを挟んだパリ風マカロンと、単体のひび割れたナンシー風マカロン
パリ風は殻でフィリングを挟み、ナンシー風は単体のひび割れたアーモンド菓子

マカロンは、ショーケースのカラフルなサンドよりも古く、多様な菓子です。初期のフランスのマカロンは、アーモンド、砂糖、卵白を中心にした焼き菓子で、フランスのいくつかの地方にそれぞれありました。製菓団体のRelais Dessertsは、こうした古い単体のアーモンド菓子が各地に広がり、のちに現れたフィリング入りの二枚の殻の形とは別だったと説明しています。

東部のナンシーには、そのひとつが残っています。フランス農業省は、ナンシーのマカロンを、丸くひび割れた、やわらかい単体の焼き菓子として紹介し、「Sœurs Macarons(マカロンの修道女たち)」にまつわる伝統も伝えています。同じ記事は、カトリーヌ・ド・メディシスが1533年にマカロンをフランスへ持ち込んだという話も載せています。一方、Maison Ladurée自身の歴史のページは、このよく知られた話を裏づけのない伝承と呼び、単一の発祥地は決めていません。名前がイタリア語のmaccaroneやmaccheroneと関係するという説にも触れています。資料の語りが食い違うので、1533年の話は確定した年号でなく、語られてきた話として読むのが適切です。

ここで作る形については、資料の見方がもう少し近くなります。農業省もLaduréeも、2枚の殻でフィリングを挟む形への変化を、1830年代のパリとしています。1862年創業のLaduréeは、自社の歴史で、挟むマカロンを世界へ広めた役割を述べていますが、これは店自身の説明で、独立した証明ではありません。

この記事のレシピは、アメリカのテストキッチンによる家庭向けのフレンチメレンゲ法で、フランスにひとつだけの「伝統の配合」ではありません。パリ風の作り方の一例であり、ナンシー風や他の地方のマカロンはそれぞれ別の菓子です。フランスのほかの地方料理には、アルザスのタルト・フランベや、ニースのパン・バニャもあります。

よくある質問

まず見るところ

マカロンの質問は、たいてい次の2点に戻ります。生地をどこで混ぜ終えたか、焼く前に皮が本当に乾いていたかです。

マカロンとマカルーン(マコロン)は同じものですか?

英語の綴りは混同されやすいものです。この記事の「macaron」は、アーモンドメレンゲの殻2枚の間にフィリングを挟む、フランス式のものを指します。

絞った生地は何分乾かしますか?

乾燥は最低30分、湿度が高いときは最長2時間です。本当の目印は表面で、マットになり、軽く触れても生地がつかない薄い皮ができていれば乾いています。

必ずピエができますか?

保証はありません。ピエは、生地の混ぜ方、表面の乾き具合、オーブンの癖に左右されます。できなかったときは、これらを順に確認し、一度に一つずつ変えてください。

焼く温度は何度ですか?

160℃で15〜20分、上面が固まるまで焼き、殻の色づきが強いときは約149℃に下げます。これは開始点なので、自分のオーブンに合わせて調整してください。

前もって作っておけますか?

作れます。むしろ、挟んだマカロンは24〜48時間冷蔵してから食べ、食べる1時間以上前に出しておくのがおすすめです。保存は、密閉して冷蔵で最長1週間、冷凍で最長1か月です。

ナンシー風マカロンとは何が違いますか?

ナンシー風は、丸くひび割れた単体のアーモンド菓子です。パリ風は、ピエのあるなめらかな2枚の殻でフィリングを挟みます。同じレシピの2つの版ではなく、別の形の菓子です。

主な参考リンク

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