ピエモンテ風のバーニャカウダを入れた器と、生野菜・温野菜を並べた冬の食卓
🔪下準備35分
🔥調理30分
🌍料理イタリア料理・ピエモンテ料理

バーニャカウダの作り方|ピエモンテの冬野菜を温かいソースで

約23分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 7

にんにくとアンチョビを整える

所要時間15分

手順1: にんにくとアンチョビを整える

にんにく6片は薄切りにして、緑色の芯を除きます。塩漬けアンチョビ150gは水または赤ワインで表面の塩を洗い、骨を外して、ペーパーで水気を拭きます。にんにくの香りを穏やかにしたいときだけ、牛乳に2時間浸し、取り出して完全に水気を拭きます。使った牛乳はソースへ入れません。アンチョビの水分が油に入ると跳ねるので、洗ったあとの水気はしっかり取ってください。

STEP 22 / 7

にんにくを色づけずに柔らかくする

所要時間10〜15分

手順2: にんにくを色づけずに柔らかくする

厚手の小鍋または土鍋にバター30g、オリーブオイル60ml、にんにくを入れ、極弱火にかけます。木べらでゆっくり動かし、にんにくの縁が白いまま、指でつぶせるほど柔らかくなるまで待ちます。にんにくを茶色にしないこと。茶色い色、強い泡、揚げたような香りが出てきたら、火が強すぎます。鍋を火から外して温度を下げ、それから再開してください。

STEP 33 / 7

アンチョビを油へ溶かす

所要時間20〜30分

手順3: アンチョビを油へ溶かす

アンチョビを加え、残りのオリーブオイル180mlとくるみ油15mlを入れます。極弱火のまま木べらでゆっくり混ぜ、アンチョビの粒が消えるまで極弱火で続けます。目安は、流れるような茶褐色で、油が激しく煮立っていない状態です。地域の登録レシピと専門料理媒体は、どちらも「にんにくに色をつけず、ソースを揚げない」ことを条件に示しています。煙が出る、焦げたにおいがする、油に大きな泡が立つといったときは、火から外してください。焦げたにんにくの苦味は、あとから完全には戻せません。

温度計がなくても、鍋底から小さな泡が一つずつ上がる程度なら、そのまま加熱を続けられます。にんにくを木べらで押してつぶれ、アンチョビが線ではなくなったら次へ進みます。急ぎたくて火を強めると、魚とにんにくが揚がって苦味が出てしまいます。

STEP 44 / 7

生で出す野菜と、ゆでる野菜を分ける

所要時間20〜25分

手順4: 生で出す野菜と、ゆでる野菜を分ける

カードーンと菊芋は食べやすい大きさに切り、切ったそばからレモン汁を入れた水へ浸し、変色を防ぎます。それぞれ沸騰した湯に入れて中火でゆで、カードーンは約20分、菊芋は約7分を目安にします。中心に竹串が通っても崩れないところで引き上げます。ゆで野菜は崩れる前に引き上げるのがコツです。じゃがいもとカリフラワーは別の鍋で柔らかくなるまで加熱し、湯を切って表面を乾かします。セロリ、にんじん、キャベツ、エンダイブは生のまま洗って切ります。パプリカは生のまま使うか、次の工程で焼きます。加熱時間は野菜の太さで変わるので、表の分量と「串が通る」状態を目安にしてください。

STEP 55 / 7

玉ねぎとパプリカに火を入れる

所要時間20分

手順5: 玉ねぎとパプリカに火を入れる

玉ねぎは縦半分に切り、切り口を下にして、200℃のオーブンで約20分焼きます。パプリカを焼く場合は、皮に焼き色がつき、身がしんなりしたら取り出します。粗熱が取れてから皮をむいてください。ビーツは加熱済みのものを薄切りにし、カリフラワーとじゃがいもは水気を切っておきます。焼き野菜から出た汁はソースへ加えません。野菜それぞれの甘みと水分を、そのまま残すためです。

STEP 66 / 7

ソースを温かく保ち、野菜を盛り付ける

所要時間5分

手順6: ソースを温かく保ち、野菜を盛り付ける

ソースの塩気を味見します。塩漬けアンチョビの塩が強ければ、野菜を増やすか、温めたオリーブオイルを少量加えて薄めてください。ソースは小鍋または専用のふじょっとへ移し、弱火で温度を保ち、表面がふつふつする手前の状態を目安にします。油は煮立てず、卓上では鍋を倒さない位置に置きます。生と温の野菜を一皿に分けて盛り、各人が清潔な野菜を一片ずつ浸していきます。伝統的な食べ方では、かじった野菜をもう一度鍋へ戻さず、パンをソースの受け皿にもしません。

一般の小皿や、耐熱でない器をろうそくの上へ置かないでください。ふじょっとを使う場合は専用品の説明書に従い、火をつけたまま席を離れないこと。ソースと野菜は室温に長く置かず、食べる分だけを卓上へ出します。

STEP 77 / 7

残ったソースで卵を固める

所要時間5分

手順7: 残ったソースで卵を固める

食卓の最後に残ったソースへ、溶いた卵2個を加え、弱めの中火で、卵が全体に均一に固まり、液体が残らなくなるまで木べらで混ぜます。ピエモンテでは、鍋底に残る「spesso della bagna」を卵にして食べる習慣が紹介されています。最後の一さじまで卵で味わうのですが、半生では残さず、全体が固まるまで加熱してください。保存用に取り分けず、その場で食べます。保存するソースは、浅い清潔な容器へ移し、調理から2時間以内を目安に冷蔵します。にんにく油を常温で保存することはしません。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

2005年にアスティ代表部のイタリア料理アカデミーがコスティリオーレ・ダスティで登録した12人分の配合は、にんにく、オリーブオイル、可能ならくるみ油、塩漬けアンチョビを使います。ここでの4人分は、その比率を機械的に再現したものではありません。家庭で鍋を扱いやすい量に縮め、にんにく6片、塩漬けアンチョビ150g、オリーブオイル240ml、バター30gを基準にしました。ソースを残して保存することは前提にせず、野菜を多めに用意して、食卓で食べ切る設計です。

塩漬けアンチョビ、にんにく、オリーブオイル、バター、冬野菜を並べたバーニャカウダの材料
アンチョビとにんにくを中心に、生野菜と加熱野菜を用意する
5品目

ソース

材料 分量 代替・備考
塩漬けアンチョビ(フィレ) 150g 骨と表面の塩を落とす。オイル漬けを使う場合は油を切り、追加の塩を入れない
にんにく 6片 芯が緑色なら取り除く。香りを穏やかにするなら牛乳に2時間浸して水気を拭く
エキストラバージンオリーブオイル 240ml 最初に60ml、アンチョビを加えてから180ml。香りの強すぎないもの
無塩バター 30g 仕上がりを丸くする。乳製品を避ける場合はオリーブオイルへ置き換える
くるみ油 15ml なくてもよい。登録レシピに沿う香りを足したいときだけ使う
11品目

浸す野菜

材料 分量 代替・備考
カードーン 300g 入手できなければセロリの太い茎とキャベツの芯を組み合わせる
菊芋(トピナンブール) 250g ごぼうまたはれんこんに替えられるが、土の香りと食感は変わる
じゃがいも 300g 皮をむき、ひと口大。ゆでて使う
赤ビーツ 150g 加熱済みを使うと扱いやすい。なければ赤かぶで色を補う
赤パプリカ 1個(約150g) 生または焼いて皮をむく
セロリ 2本(約120g) 筋を取り、食べやすい長さに切る
にんじん 2本(約180g) 生で出す。硬ければ薄いスティックにする
キャベツ 250g 生の葉または短時間ゆでたもの
エンダイブまたはエスカロール 150g 日本ではチコリ、レタスの外葉で代用できる
カリフラワー 250g 小房に分けてゆでる
レモン 1/2個 カードーンと菊芋を浸す酸水に使う
3品目

食卓で使うもの

材料 分量 代替・備考
卵 2個 最後に残ったソースで火を通す。生食用でも加熱不足を避ける
赤ワイン 60ml アンチョビの洗浄に使う場合の任意材料。水でもよい
ポレンタまたはパン 用意しない 伝統的な食べ方ではパンを主役の浸し具にせず、必要なら別皿に少量出す
注意

アンチョビは魚介、バターは乳製品を含むため、アレルギーのある人には出さないでください。生で食べる野菜は流水で洗います。加熱用と同じまな板を使う場合は、使う順番を分け、そのつど洗ってください。にんにくと油を混ぜたソースは、常温で瓶詰め保存する料理ではありません。食卓で食べる分だけを温め、残りは早く冷まして冷蔵します。

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栄養情報 1人分の目安
155kcal
エネルギー
3.0g
タンパク質
13.3g
脂質
7.5g
炭水化物
2.0g
食物繊維
300mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
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材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

野菜をひと口ずつ、熱いソースへ

ピエモンテの冬の食卓。低い器に入った淡い茶色のソースが、小さな火の上でとろりと温まっています。まわりには赤いパプリカ、生のセロリ、ゆでたじゃがいも、カードーン。手を伸ばした人が野菜を一片つまみ、ソースの中へそっとくぐらせて口へ運びます。かけるのではなく、野菜をひと口ずつ熱いソースへ浸す。バーニャカウダは、冷めないソースを囲んで、野菜を少しずつ食べ進める料理です。

バーニャカウダはピエモンテの伝統的な温かいソースで、イタリア語では Bagna càuda、Bagna caoda とも書かれます。名前は「熱いソース」「熱いソースの風呂」にあたる意味で、にんにく、アンチョビ、オリーブオイルが中心です。バターを加える型もあります。秋から冬に、生野菜と加熱野菜を合わせて食べる料理として紹介されています。日本の台所で再現するときの難所は二つ。アンチョビの塩気を整えることと、にんにくを色づけずに柔らかくすることです。アンチョビの塩気を野菜の甘みで受けるつもりで、野菜はたっぷり用意しておきましょう。

豆知識

Bagna càuda は「温かいソース」を意味するピエモンテ料理の呼び名です。名前のとおり、温かいまま食べる料理だと覚えておけば十分です。

アンチョビが来た道と、海のないピエモンテの由来

ピエモンテは海に面していない地域です。それでもアンチョビがこの料理の主役級にいるのは、プロヴァンスからアルプスを越えて塩が運ばれた交易路があり、アンチョビも同じ流通経路で届いたからだと説明されています。AIFBの資料が伝えるのは、Golfo del Leone(リオン湾)で獲れたアンチョビが塩とともに樽で運ばれたという範囲です。密輸だったという話もありますが、確かな事実としては扱えません。海の魚が塩の道を通って山の台所へ届く。保存されて塩気の強くなった魚を、土地の野菜と油で受け止める料理が、こうして生まれました。

ピエモンテ州の地域資料は、にんにく、塩漬けアンチョビ、オリーブオイル、バターを基本材料として挙げています。同じ資料によると、にんにくは中世の規約や農村の布告で栽培を求められた作物でした。一方のオリーブオイルは、地域で大量に生産されたものではありません。海のない土地で魚を使うのが不思議なのではなく、塩、保存、交易の道筋と、野菜を食べる食卓がたまたま重なった。そう考えると、この組み合わせにも納得がいきます。

起源をひとりの発明者の物語にまとめることは、資料からはできません。地域政府の資料は、晩秋の新酒の瓶詰めを祝う農村の料理として伝えています。AIFBはプロヴァンスのアンショワードが変化した可能性にも触れていて、由来には複数の説明があります。ただ、どの説にも共通するのは、19世紀の農民の食卓で、長い冬の夜に人が集まって鍋を囲んだ姿です。収穫の終わりを囲む冬の共同料理が、今の家庭料理へ静かにつながっています。

豆知識

AIFBによると、ヴァル・マイラの山人である「ancioè」は、寒い時期に家々を回ってアンチョビを売り歩きました。少量でも買える訪問販売によって、魚が各家庭へ広がったといいます。

地域差が映る、野菜と器の食卓

伝統的な組み合わせは、カードーン、菊芋(topinambur)、キャベツ、エンダイブまたはエスカロール、セロリ、にんじん、ピーマンです。加熱するものには、じゃがいも、玉ねぎ、ビーツ、カリフラワー、焼きピーマンなどがあります。ニッツァ・モンフェッラートの「cardi gobbi」やキエーリのカードーンのように、野菜の呼び名と産地が食卓の地域差をつくっているのも面白いところです。生の歯ざわりと、火を通した甘みを一皿に置くと、同じソースでも口の中の表情がくるくる変わります。

現地では、ソースを一人分ずつ入れるテラコッタのふじょっと(fujot / fojòt)を使い、下の火で温かさを保ちます。AIFBの説明では、食べ方の作法もあります。野菜をかじった面で二度浸ししないこと、具の濃い部分だけをすくわないこと、パンを主役の浸し具にしないことです。日本の台所で再現するなら、専用のふじょっとがなくても小鍋で温かさを保つ方法が使えます。厚手の小鍋を弱火で保ち、熱い器へ少量ずつ移していきます。ろうそくや裸火を一般の器の下へ置く方法はおすすめしません。専用品を使う場合も、安定して置けているか、火から目を離さないかを必ず確かめてください。

主役はソースではなく、秋冬の野菜を少しずつ食べる時間です。冬野菜を食べるためのソースと考えると、この料理の姿がつかみやすくなります。また、La Cucina Italianaは、ヴィッラノーヴァ・ダスティの冷たい夏版を「bagna fèrgia」と紹介しています。温かい冬版だけが唯一の形とは言えません。日本ではカードーンと菊芋をそろえにくいので、セロリ、キャベツ、れんこんまたはごぼうなど、食感を補える候補を後の表で分けて紹介します。

ピエモンテの冬野菜とバーニャカウダを囲む食卓の情景
温かいソースを中心に、生野菜と加熱野菜を囲むピエモンテの冬の食卓

買い出しで、味の輪郭を変えるものだけ

にんにく、オリーブオイル、じゃがいも、セロリ、パプリカ、キャベツは近所で手に入るもので、料理の骨格はそれで作れます。この料理ならではの買い出し候補は、アンチョビです。材料表にも一般名で書いたとおり、探すのはフィレの形のもの。塩漬けフィレは、魚の身をほぐして油へ溶かす工程が読み取りやすい形です。オイル漬けフィレなら塩は足さず、商品の塩味を見ながら使います。アンチョビはフィレを探すところから始めてください。

現地のふじょっとは一人分のソースを温める器ですが、日本の家庭では、厚手の小鍋と卓上IHの弱火で十分に再現できます。食卓では保温を優先し、ろうそくの熱で油を沸かすような扱いは避けましょう。専用器より、焦がさず保温できることが肝心です。

コツ

アンチョビは、商品の表示で「フィレ」「塩漬け」「オイル漬け」の書き分けを確認します。ペーストは粒がなくて便利ですが、塩分と酸味が商品ごとに違うため、材料表の150gをそのまま置き換えないでください。塩漬けフィレは、水または赤ワインで洗って表面の塩を落としてから使います。

日本で置き換えてよい野菜、残したい味

カードーンは苦みと繊維感、菊芋はほくっとした根菜の食感を担っています。同じ野菜の名前を探すより、その役割で選ぶほうがうまくいきます。セロリとキャベツの芯はカードーンの繊維感を補い、れんこんまたはごぼうは、菊芋の歯ざわりと土の香りを別の形で補います。赤ビーツは色と土の甘みが主な役割で、赤かぶに替えると、色も甘みも穏やかになります。野菜は名前ではなく食感で置き換える。ただし、アンチョビ、にんにく、油は別の調味料に替えると別の料理になってしまうので、この3つは守ってください。

現地で使われるもの 日本で用意しやすい候補 変わる点
カードーン 太いセロリ、キャベツの芯 苦みと繊維感が弱くなる。ゆですぎず歯ざわりを残す
菊芋(トピナンブール) れんこん、ごぼう れんこんは歯切れ、ごぼうは香りが強く、菊芋の甘さとは異なる
赤ビーツ 加熱した赤かぶ 色が淡くなり、土の甘みも軽くなる
エンダイブ、エスカロール チコリ、レタスの外葉 苦みの強さが変わる。ソースが濃いので柔らかい葉を選ぶ
ふじょっと 厚手の小鍋、卓上IH 一人用の保温性は下がるため、少量ずつ移して温度を保つ

基本の形から広げる変化は、現地の資料にあるものと、日本の台所で試しやすいものを合わせて、次のように整理できます。くるみ油は登録レシピに沿って香ばしさを足すもので、なくても基本形は成り立ちます。牛乳にんにくは地域資料にある下処理で、にんにくの刺激を穏やかにしますが、浸した牛乳は使いません。ピエモンテ州の資料は、クリームを少量加えて「より穏やかにする」方法も挙げています。ただし、油と魚の味は薄くなります。bagna fèrgiaはヴィッラノーヴァ・ダスティの冷たい夏版として紹介される別の食べ方で、冬版と同じ温度にはしません。温かい冬版と冷たい夏版は別の食べ方です。ほかにも、地域資料はスパゲッティの調味にも使えると説明しています。その場合はゆで汁でのばし、塩は追加しません。AIFBが食卓の仕上げとして挙げるポレンタは、パンでソースを吸い尽くす代わりになります。卵で仕上げるのは、鍋底のソースを食べ切る現地の習慣ですが、半生のまま保存はしません。

変化 何を変えるか 味と使う場面
くるみ油を加える オリーブオイルの一部15mlを置き換える 香ばしさが出る。最初は少量で十分
にんにくを牛乳に浸す 皮をむいたにんにくを2時間浸して乾かす 刺激が穏やかになる。牛乳はソースへ入れない
クリームを少量加える 仕上げに大さじ1〜2を加える 味が丸くなるが、油とアンチョビの輪郭も弱くなる
bagna fèrgiaにする ソースを冷まして生野菜と合わせる ヴィッラノーヴァ・ダスティの夏版として別料理に近い食べ方になる
パスタに使う ゆでたスパゲッティへ少量を和え、ゆで汁でのばす 野菜を添えにくい日の一皿。塩を足す前に味見する
ポレンタを添える 揚げたポレンタを別皿に置く パンよりソースを吸いにくく、食卓の主食になる
卵で仕上げる 食卓の最後に卵を加えて完全に固める 鍋底のソースを無駄にしない。保存はしない

焦がした、しょっぱすぎる、野菜が水っぽい

にんにくが茶色くなったときは、苦味が完全には消えないため、焦げた部分を取り除きます。それでも苦味が残るなら、新しいにんにくで、別の鍋で低温から作り直してください。焦げは戻せないので火を弱めることが、いちばんの予防です。アンチョビが粒で残っている場合は、火を強めず、木べらでつぶしながら低温で追加加熱します。油が分離して見えても、バーニャカウダはもともと流れるソースなので、異常と決めつけなくて大丈夫です。提供前に静かに混ぜましょう。濃すぎるときは温めたオリーブオイルを少量ずつ加え、塩辛いときは塩を足さず、野菜の量を増やします。

茶色く焦げたにんにくと、焦がさず滑らかに溶けたバーニャカウダを比べる調理状態
にんにくの色とソースの流動性を見比べ、焦がさず仕上げる
状態 起きていること 戻し方
にんにくが茶色く、苦い 火が強く、油で揚がった 茶色い部分を除く。苦味が残るなら新しいにんにくを別鍋で作り、焦げたソースは混ぜない
アンチョビの粒が残る 加熱時間が短い、または身が大きい 火を強めず、木べらでつぶしながら5分ずつ加熱する
油が浮いて見える ソースが冷えた、または材料の水分が少ない 提供前に弱火で温め、ゆっくり混ぜる。水を大量に加えて薄めない
しょっぱすぎる アンチョビの塩抜き不足、または追加の塩 塩を足さず、無塩の野菜とオリーブオイルを少量追加する
にんにくの刺激が強い 下処理が短い、柔らかくなる前に仕上げた 焦げていなければ極弱火で柔らかくする。次回は牛乳浸けを使う
野菜から水が出る ゆで上がりを熱いソースへ重ねた 野菜の湯をよく切り、冷ましてから皿へ置く。ソースへ水分を戻さない
カードーンが硬い 筋が残った、加熱時間が短い 筋を取り直して追加でゆでる。繊維を無理に噛ませない
コツ

完成したソースは、にんにくが木べらでつぶれ、アンチョビの粒が見えず、木べらを傾けるとゆっくり流れます。焦げた香り、煙、沸騰した泡は、完成の合図ではありません。野菜を浸すと、ソースが表面に薄くつき、皿へ滴り落ちる程度の流れが残っているのが理想です。

ピエモンテの冬の食卓に戻す

生のセロリ、にんじん、キャベツ、エンダイブの歯ざわりと、ゆでたじゃがいも、カードーン、カリフラワーの甘み。それを交互に口へ運ぶうちに、一つのソースで野菜の季節を食べ比べることになります。現地の説明では、秋冬の野菜と若い赤ワイン、なかでも若いバルベーラが、この食卓の記憶と結びついています。4人分の野菜は、一度に皿へ詰め込まないでください。ソースの温度が下がらない量だけを、そのつど足していきます。

バーニャカウダを中心に、生野菜と温野菜を取り分ける4人の冬の食卓
生野菜と温野菜を交互にバーニャカウダへ浸して食べる食卓

残ったソースは、スパゲッティ、ポレンタ、完全に火を通した卵へ回せると、地域資料にあります。パンで鍋底をさらう食べ方は、伝統の作法としては書けません。食べ切るなら、卵かポレンタを選びましょう。残りは卵かポレンタへ回すのです。米へソースを吸わせる料理に興味がわいたら、北イタリアの米料理を扱うリゾットも覗いてみてください。生野菜を使い切る別のイタリア料理を探すなら、トスカーナのパンツァネッラが関連の一皿です。

豆知識

鍋底に残った濃い部分を卵でまとめる習慣は、現地の食べ切り方として紹介されています。日本の家庭では、卵を半生で残さず、完全に固めてその場で食べてください。

よくある質問

ふじょっとがなくても作れますか?

作れます。厚手の小鍋を卓上IHの弱火に置き、沸騰させずに温度を保てば大丈夫です。大鍋を卓上へ出しっぱなしにせず、食べる分だけを小鍋へ移します。ろうそく用でない器は、炎にかけないでください。

アンチョビペーストで代用できますか?

代用はできます。ただ、塩分と酸味は製品ごとの差が大きいので、150gのフィレと同じ量では考えないでください。小さじ単位で加え、オイルを少しずつ足しながら、味見をして整えます。フィレを低温で溶かす今回の手順に最も近いのは、塩漬けまたはオイル漬けのフィレです。

にんにくのにおいを軽くできますか?

牛乳に2時間浸して水気を拭くと、刺激を抑えられます。現代の実用レシピでは、登録された大量の配合よりにんにくを少なくする場合もあります。ただし、にんにくを減らすとソースの厚みも軽くなります。それをアンチョビを増やして補おうとはしないでください。

野菜は全部、生で出してもよいですか?

生野菜だけでも食べられます。じゃがいも、カードーン、玉ねぎ、ビーツ、カリフラワーなどの加熱野菜を混ぜると、食卓に幅が出ます。野菜の水分をソースへ持ち込まないよう、ゆでたものは湯を切ってから盛ってください。硬い野菜は、薄く切るか、加熱してから出します。

残ったソースを翌日に食べられますか?

食べる分だけを温め、残りは浅い清潔な容器へ移して、調理後2時間以内に冷蔵します。常温保存しないこと。常温の瓶詰めや、にんにくを油に浸したままの長期保存もしません。食べるときは全体を十分に再加熱し、においや見た目におかしいところがあれば食べないでください。農林水産省は、作り置き料理を十分に加熱して食べること、材料をよく洗うことを案内しています。FoodSafety.govは、調理済み食品を浅い容器に入れ、2時間以内に冷蔵するよう案内しています。

パンを添えるのは間違いですか?

AIFBが紹介する伝統的な食べ方では、パンはソースを吸いすぎるため、浸し具として避けます。食べる人の都合でパンを別皿に出すことまで禁じるわけではなく、伝統の中心は野菜だ、ということです。パンを使う場合も、全員分のソースを吸い取る量にはしないでください。

主な参考リンク

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