卵と鶏ひき肉を包んで焼いたムグライ・パラタをじゃがいもと玉ねぎに添えた皿
🔪下準備50分
🔥調理35分
🍽️分量4
🌍料理ベンガル料理(バングラデシュ・西ベンガル)

ムグライ・パラタの作り方|卵と鶏肉を包むベンガルの平焼きパン

33分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 7

生地をこねて休ませる

所要時間10分+休ませ30分

手順1: 生地をこねて休ませる

ボウルに薄力粉240g、中力粉120g、塩6gを入れて混ぜ、米油35mlを加えます。ぬるま湯175mlを3回に分け、指先で粉へ水分を吸わせます。粉気が消えたら、手のひらの付け根で5分こね、表面がつるりとして、押すとゆっくり戻る硬さにします。ひびが残る時だけ水を5mlずつ加えてください。表面へ油を薄く塗り、ラップかふたをして室温で30分休ませます。

生地の表面が乾かず、指で押した跡がすぐには戻らない状態が目安です。水を一度に入れると後で打ち粉が増え、焼いた時に粉っぽくなります。

STEP 22 / 7

鶏ひき肉の具を炒めて冷ます

所要時間12分

手順2: 鶏ひき肉の具を炒めて冷ます

フライパンに油15mlを入れ、任意でシナモンとカルダモンを20秒温めます。香りが立ったら取り出し、中火で玉ねぎ80gを3分炒めます。透き通って甘い香りが出たら、しょうが、にんにく、青唐辛子を加えて1分炒めます。鶏ひき肉300gを加え、木べらで粒をつぶしながら、クミン、ガラムマサラ、黒こしょう、ナツメグ、塩5gを入れます。弱めの中火で6〜7分炒め、赤みが消えて水分が鍋底に残らなくなったら火を止めます。バットへ広げ、手で触って熱くない程度まで15分冷ましてください。

肉餡が熱いままだと、後で合わせる卵が固まり、生地の上で広がりません。炒め上がりに汁が残っている時は、弱火で1〜2分追加し、バットへ薄く広げると早く冷めます。

STEP 33 / 7

卵と肉餡を8等分する

所要時間8分(加熱なし)

手順3: 卵と肉餡を8等分する

ボウルで卵4個、みじん切りの紫玉ねぎ40g、パクチー10g、塩1gを溶きます。この工程では火にかけず、弱火にもかけません。冷めた肉餡を加えて混ぜ、卵液が底へたまらず、肉餡と均一に絡む、さらりとした状態へ整えてから8等分します。1個あたり約55〜60gを目安にし、混ぜながらすくってください。肉餡がまだ温かい場合は、卵を加えず、さらに冷ましてから合わせます。

この段階では卵は生です。中心まで加熱するのは最後の焼成なので、使ったボウルや箸を生の卵・鶏肉用として分け、包み終わったら洗剤で洗ってください。

STEP 44 / 7

生地を薄い長方形へ広げる

所要時間15分

手順4: 生地を薄い長方形へ広げる

休ませた生地を8等分し、1個約75gに丸めます。台に打ち粉を少量振り、1個を手のひらで押してから、めん棒で20×14cmほどの長方形へ広げます。厚さは1〜2mmを目安にし、向こう側がぼんやり透けるくらいまでのばします。台に張り付く時は粉を足す前に生地を90度回し、めん棒を中央から外へ動かしてください。

中央だけが厚いと、折りたたんだ後に肉餡が押し出されます。端が少し薄くなっても、破れがないうちに止める方が包みやすい状態です。

STEP 55 / 7

具を薄い四角に置いて折る

所要時間15分

手順5: 具を薄い四角に置いて折る

生地の中央へ卵と肉餡の1/8量を置き、スプーンの背で10×7cmほどの薄い四角へ広げます。長い辺を中央へ折り、次に短い辺を折って、封筒のような四角形にします。折り重ねた面を指の腹で軽く押し、卵液が端から流れ出ていないことを確認してください。生地が裂けた場合は、打ち粉で隠さず、裂けた部分を内側へ折り込んでからもう一度押さえます。

具の量が多いと、折り目の内側に空洞ができ、油へ入れた時に卵が流れます。1枚目で包みにくければ、2枚目から具を小さじ1ほど減らしてください。

STEP 66 / 7

継ぎ目を下にして揚げ焼きする

所要時間4〜5分(1枚)

手順6: 継ぎ目を下にして揚げ焼きする

深めのフライパンへ油を500〜600ml、底から1〜1.5cmの深さまで入れ、弱めの中火で170〜175℃にします。温度計がなければ、生地の端を油へ入れた時に細かい泡が静かに出る状態です。折ったパラタを継ぎ目を下にして入れ、最初の1分は触らずに封を固めます。その後、菜箸で油を表面へかけながら2分、返して2分ほど焼きます。

表面が均一なきつね色になり、持ち上げた時に生地がたわまず、中央から液体が流れなければ次へ進みます。鶏ひき肉を使った場合は、最も厚い中心が食品用温度計で73.9℃に達していることを確認してください。

STEP 77 / 7

油を切って休ませ、付け合わせを添える

所要時間5分

手順7: 油を切って休ませ、付け合わせを添える

網かキッチンペーパーへ取り出し、1分置いて余分な油を切ります。1枚を約10cm四方として、熱いうちに包丁で十字に4等分すると、卵と肉の層が見えます。ゆでて軽く塩をしたじゃがいも、きゅうり、玉ねぎを添え、好みでレモンを少量絞ってください。次の1枚を入れる前に、油面のパン粉やこげを網ですくい、温度が165℃を下回ったら火を少し強めます。

焼き色が濃くなりすぎる時は火を弱め、焼成時間を30秒ずつ延ばします。中心がまだ流れる時は、油温を上げるのではなく、いったん取り出してから弱火で両面を1分ずつ追加してください。

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Ingredients

材料を分けて見る

準備

買い出しの前に

ムグライ・パラタの材料。小麦粉、鶏ひき肉、卵、玉ねぎ、ガラムマサラ、青唐辛子を分けて並べた台所
生地、肉餡、仕上げの卵を別々に計量しておくと包む工程が乱れにくい

小さめのムグライ・パラタを8枚作ります。1枚を主食として食べるなら4人分、サラダやじゃがいもの煮込みを多めに添えるなら、1人1〜2枚を目安にしてください。生地は休ませる時間が必要なので、先にこねてから具を作ります。

6品目

生地

材料 分量 代替・備考
薄力粉 240g 中力粉でも可。薄力粉だけなら軽く、中力粉を混ぜると伸びが出る
中力粉 120g ない場合は薄力粉へ置き換える
6g 小さじ1。具にも塩が入るため増やしすぎない
米油またはサラダ油 35ml 生地をしなやかにする。休ませる前後にも少量使う
ぬるま湯 175〜195ml 30〜35℃。粉の吸水を見ながら少しずつ加える
打ち粉 20g 片栗粉ではなく小麦粉を使う
12品目

鶏肉の具

材料 分量 代替・備考
鶏ひき肉 300g もも肉のひき肉はしっとり、むね肉は軽い。牛・羊へ替える時は火入れを変える
玉ねぎ 80g みじん切り。水分が多い時は炒める時間を延ばす
しょうが 12g みじん切りまたはすりおろし
にんにく 8g みじん切り。香りを控えるなら半量
青唐辛子 1本(約8g) ししとう1本、または省略。辛さは品種で変わる
米油またはサラダ油 15ml 玉ねぎと鶏肉を炒める用
クミンパウダー 2g 小さじ1。クミンシードなら小さじ1/2を油で先に温める
ガラムマサラ 2g 小さじ1弱。香りの中心。カレー粉なら半量から調整
黒こしょう 1g 小さじ1/2。粗びきでもよい
ナツメグ 0.2g ひとつまみ。省略しても具は作れる
シナモン、カルダモン(任意) シナモン1cm、カルダモン1粒 香りを強くしたい時だけ。油で温め、肉を入れる前に取り出す
5g 小さじ1弱。卵にも塩を加えるので分けて使う
7品目

卵と仕上げ

材料 分量 代替・備考
4個 1枚につき1/2個。冷蔵庫から出してすぐでもよい
紫玉ねぎ 40g みじん切り。普通の玉ねぎでもよい
パクチー 10g 青ねぎなら15g。苦手なら省略
1g 卵へ加える。具の塩分を見て調整
揚げ焼き用の油 500〜600ml 24cm前後の深めのフライパンで底から1〜1.5cm。残りは濾して再利用しない
じゃがいも 2個(約300g) 添える場合。ゆでて、塩とターメリック少量で温める
きゅうり・玉ねぎ 各適量 細切りの生野菜。酸味がほしければレモン少量

鶏肉と卵は、包む前にそれぞれの状態を確認します。鶏肉は炒めて水分を飛ばし、卵は溶いて紫玉ねぎとパクチーを混ぜます。具を一つのボウルで作ってしまうと、生地へ置く時に水分が出やすいため、肉餡は冷ましてから卵へ合わせます。

メモ

香りを足す商品と、刻む器具

ガラムマサラは小さじ1弱しか使いませんが、クミンと黒こしょうだけでは作りにくい丸い香りを足します。すでに手元にあり、開封後の香りが残っているなら買い足しは不要です。新しく用意するなら、商品ページで容量と原材料表示を確認できるものを選び、価格や在庫は購入時点の表示に従ってください。

玉ねぎ、しょうが、にんにく、青唐辛子を8枚分まとめて刻むのが面倒なら、小型フードプロセッサーが役立ちます。包丁で十分な量なので、今回だけ作る人や洗い物を増やしたくない人は見送れます。買うなら、商品ページで容器の容量と付属刃を確認し、鶏肉を生のまま処理する場合は洗浄しやすさも見てください。

小麦粉で作る平焼きパンの生地や、じゃがいもの具の違いをさらに見たい場合は、アールー・パラーターの材料表と比べると、具を乾かす意味が分かりやすくなります。

アレルギーと食事制限

小麦、卵、鶏肉を使います。商品化されたガラムマサラやカレー粉、油には、製造所由来のアレルゲン表示がある場合があります。パクチーや青唐辛子が苦手な場合は省略できますが、卵と鶏肉を別の食材へ替える場合は火入れ時間と味つけが変わります。

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材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

栄養情報 1人分の目安
238kcal
エネルギー
10.5g
タンパク質
11.3g
脂質
25.0g
炭水化物
1.0g
食物繊維
450mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

紙のように伸ばした生地を、卵と肉の餡へ折り込む

卵と鶏ひき肉を包んだムグライ・パラタを、じゃがいもと玉ねぎの皿に盛った食卓
薄い生地を折り込んだムグライ・パラタは、じゃがいもの煮込みと生野菜を添えると食卓が整う

油をひいたフライパンへ、四角く折った生地をそっと置くと、継ぎ目のまわりから細かな泡が立ちます。表面がきつね色になったところで切り分けると、薄い層の内側に卵と鶏肉の具が収まり、香ばしい生地とやわらかな餡が一枚にまとまっています。

ムグライ・パラタ(Mughlai Paratha)は、小麦生地で卵や肉の具を包んで焼くベンガルの食事系パラタです。バングラデシュのレシピでは鶏ひき肉と卵を合わせる形があり、西ベンガルのコルカタでは、キャビンと呼ばれる小さな食堂や街の店で食べる料理として語られてきました。日本で作る時に大切なのは、具を増やすことではなく、生地を薄く、具を平らにして、折り目を閉じることです。

生地を半透明に近くまでのばし、具を薄く広げてから包むと、外側はぱりっと、中は卵が固まりすぎないムグライ・パラタに近づきます。肉餡は先に炒めて冷まし、最後のフライパンで中心まで火を通します。青唐辛子の量は家庭の辛さに合わせて変えられます。

似た生地料理と食べ比べたい人は、じゃがいもの餡を全粒粉生地で包むアールー・パラーターも向いています。ムグライ・パラタは具の中心に卵と肉を置くため、同じ「包むパラタ」でも、薄さと焼き方の判断が変わります。

表記について

バングラデシュでは「ムグライ・ポロタ(Mughlai Porota)」と表記されることもあります。日本語で見つけやすい「ムグライ・パラタ」を主表記にし、ムグライ・ポロタも併記します。

ベンガルのムグライは、宮廷料理の名前だけではない

木のテーブルにムグライ・パラタ、熱い紅茶、じゃがいもの煮込みを置いたコルカタのキャビン風の食卓
ムグライ・パラタは卵入りの一皿と紅茶を囲む軽食の記憶にもつながる

「ムグライ」という言葉から、宮廷の大皿料理だけを思い浮かべると、このパラタの立ち位置が見えにくくなります。The Business Standardは、ムガル料理を、ホールスパイスと粉スパイスの香りを持つ料理群として説明し、ベンガルがムガル期の影響を受けたこと、その影響が現在のバングラデシュにも残っていることを紹介しています。ムグライ・パラタも、その広い食文化の影響を受けた料理例の一つです。

一方で、コルカタのムグライ・パラタには、料理を囲む場所の記憶があります。Telegraph Indiaの紹介では、卵やキーマを詰めたパラタがキャビン、レストラン、街の小さな店で食べられ、熱いチャイや、味を薄くつけたじゃがいもの煮込みと一緒に供されてきました。キャビンは大きな宴席のための空間ではなく、学生の帰り道や映画の後、家へ戻る前に立ち寄れる食堂です。薄い生地の中に卵と肉を閉じ込めた一枚は、主食とおかずの境目が近い、手早い食事でした。

作り方にも、その食べ方が表れます。生地を円形に厚く焼くのではなく、薄いシートを四辺から中央へ折り、具を封筒のように包みます。焼く時は強火で表面だけを焦がさず、中弱火で油を回しながら時間をかけます。すると、外側には層の割れる軽い食感が残り、内側の卵と肉は一枚の中でまとまります。じゃがいもの付け合わせは単なる飾りではありません。油と香辛料のあるパラタに、やわらかなじゃがいもと少しの汁気を添えることで、ひと口の重さを調整します。

起源には、ムガル皇帝ジャハーンギールが料理を作らせたという話もありますが、Telegraph Indiaが紹介する食文化研究者は、その説を裏付ける同時代の証拠はないと述べています。発明者を断定せず、ムガル料理の影響がベンガルの材料と都市の食堂文化に混ざり、卵入り・キーマ入り・鶏肉入りなど複数の姿で定着した料理として扱います。バングラデシュの家庭向けレシピとコルカタの店の型を並べると、共通するのは名前の由来よりも、薄い生地、具を閉じる折り目、油でゆっくり火を通す技法だと分かります。

卵だけ、キーマだけ。具の違いは食卓の場面を変える

卵入り、鶏肉入り、じゃがいも添えのムグライ・パラタを並べた地域差のイメージ
同じ折りたたみ方でも、卵、キーマ、鶏肉の比率で一枚の重さが変わる

ムグライ・パラタは、具が決まった一種類の料理ではありません。Telegraph Indiaが紹介するコルカタの型は卵入りが基本にあり、キーマへ替える店もあります。King Arthur Bakingのバングラデシュ型は、卵と鶏ひき肉を組み合わせ、しょうが・にんにく・クミン・ガラムマサラなどで味をつけます。これらを比べると、地域差は「正しい具」と「間違った具」の差ではなく、どの材料を一枚の主食へ残すかの差として見えてきます。

具の型 食感と味の軸 日本での選び方
卵+鶏ひき肉 卵のやわらかさ、肉のうま味、香辛料の丸い香り 今回の基本。中心温度を確認しやすい
卵+キーマ 肉の脂と粒感が前に出る 牛・羊を使うなら脂が多い具を薄くし、焼き時間を延ばす
卵だけ 生地の層と卵の香りが中心 肉を避けたい時の分岐。玉ねぎと青唐辛子を増やす
じゃがいも入り 具の水分が少なく、やさしい腹持ちになる アールー・パラーターと食べ比べると違いが分かる

卵だけに替える時は、卵4個に紫玉ねぎ、パクチー、青唐辛子を混ぜ、1枚あたり約1/2個を使います。肉がない分だけ液体が増えるため、卵を置いた後は折り目を早く閉じ、継ぎ目を下にしてすぐ油へ入れてください。じゃがいもを入れるなら、ゆでた後に水分を飛ばし、細かくつぶしてから塩をします。生の玉ねぎやトマトを多く入れると、包み目から水が出やすくなります。

日本で代替するなら、青唐辛子はししとうや少量の赤唐辛子、パクチーは青ねぎへ替えられます。香りの輪郭は変わりますが、味の中心である小麦生地、卵、肉、折り目、油の温度は保てます。逆に、卵を豆腐へ置き換えると別の料理になるため、同じ名前で作るなら具の変更を本文で明示する方が親切です。

破れた、厚い、油っぽい。失敗は火に入れる前へ戻す

ムグライ・パラタの生地、薄い具、折り目、焼き色を確認する調理台のクローズアップ
具の水分と生地の薄さを先に直すと、焼成中の破れを防ぎやすい

生地が戻って伸びない

こねた直後の生地は、グルテンが締まってめん棒に抵抗します。無理に広げると中央が厚く、端だけが薄くなります。丸めた状態で10分追加して休ませ、油を薄く塗ってから伸ばしてください。打ち粉を増やしても生地の緊張は解けません。

具が流れ出る

肉餡に水分が残っているか、卵を生地の端まで広げすぎています。肉餡をバットへ広げて冷まし、1枚あたりの具を小さじ1ずつ減らします。包み終わった四角を持ち上げて卵が滴るなら、折り目を指で閉じ直し、すぐに継ぎ目を下にして焼きます。生の卵が台へ触れた場合は、台と器具を洗ってから作業を続けてください。

表面だけが焦げ、中心が生っぽい

油温が高すぎるか、具が厚すぎます。焦げたものを食べられる状態へ戻すことはできないため、次の一枚から165〜170℃へ下げ、具を薄くしてください。焼き上がりの色では鶏ひき肉の安全を判断できません。最も厚い中心を食品用温度計で確認し、73.9℃に達していなければ弱火で両面を追加加熱します。

外側が油っぽい

油温が低いまま生地を入れた可能性があります。油へ入れた直後に泡がほとんど出なければ、いったん取り出し、温度が170〜175℃へ戻るまで待ちます。焼き上がりは網へ立てかけ、重ねずに1分置くと、底に油がたまりにくくなります。

コルカタの皿を、日本の夕食へ置き換える

ムグライ・パラタ、じゃがいもの薄い煮込み、きゅうりと玉ねぎ、レモン、紅茶を並べた夕食
じゃがいもの汁気と生野菜を添えると、油で焼いたパラタを一皿で食べやすくなる

コルカタでムグライ・パラタに添えられるじゃがいもの煮込みは、辛さを競うおかずではありません。ゆでたじゃがいもを少量の油、塩、ターメリック、青唐辛子、水で温め、汁気を少し残します。パラタの角を割ってじゃがいもをのせると、油の香りを受けたじゃがいもが口の中でほどけ、生のきゅうりと玉ねぎが後味を軽くします。

作り方は、じゃがいも2個を一口大に切り、塩ひとつまみとターメリック少量、水100mlを小鍋へ入れ、弱めの中火で8分煮るだけです。水分が完全になくなる前に火を止め、盛り付ける直前に温め直します。ケチャップを添える食べ方もありますが、酸味を足したい時だけ少量にすると、ガラムマサラの香りが隠れません。

主食としては、パラタ2枚とじゃがいも、生野菜で十分にまとまります。米やカレーを追加すると重くなるため、魚介のベンガル料理へつなげたい日だけ、チングリ・マライカレーのような別の皿へ進む方が食卓の役割を分けやすくなります。

保存と温め直し|層を戻すなら水分を足さない

焼き上がったムグライ・パラタを網に置き、冷ましてから保存容器へ移す工程
粗熱を取ってから一枚ずつ包み、翌日はフライパンで表面の層を戻す

焼きたては網の上で完全に冷まし、一枚ずつオーブンシートかラップで包んで冷蔵します。King Arthur Bakingは、残りを冷蔵し、長く保存するなら冷凍し、オーブンで温め直す方法を案内しています。家庭で作る今回の小さめサイズは、冷蔵なら翌日までを目安にし、冷凍なら粗熱が取れた当日に一枚ずつ密閉します。

冷蔵したパラタは、フライパンを弱火で温め、油を足さずに片面2〜3分ずつ焼きます。表面が乾きすぎたら水を小さじ1だけ鍋の端へ落とし、すぐにふたをして30秒蒸します。水を直接生地へかけると層が重くなるため、最後の手段にしてください。冷凍品は冷蔵庫で解凍してから同じように温め、中心が冷たいままにならないよう割って確認します。

生の卵と鶏肉を混ぜた具を作り置きする場合は、常温に置かず、冷蔵庫で短時間だけ保管します。焼成後のパラタを再加熱する時も、中心が十分に熱くなるまで温め、室温へ長く戻したものは食べないでください。

よくある質問

切り分けたムグライ・パラタの断面と、薄い生地、卵、鶏肉の層を確認する皿
断面では、具が一か所に固まらず薄い層に収まっているかを確認する

ムグライ・パラタはインド料理ですか、バングラデシュ料理ですか?

ベンガル地方をまたぐ料理として見るのが分かりやすいです。バングラデシュ型のレシピや、インドの西ベンガル・コルカタの食堂文化にそれぞれ記録があります。国境だけで一つへ決めず、名称、具、食べる場所の違いを地域差として楽しんでください。

生地を半透明まで薄くするのが難しい時は?

20×14cmへ一気に広げようとせず、手のひらで押してから5分休ませ、中心から外へ少しずつのばします。生地が戻る時は打ち粉ではなく休ませる時間を足します。小さな穴ができたら、具を置く前なら指で閉じ、穴が大きければその生地だけを二つ折りの小さなサイズへ変えてください。

牛ひき肉や羊ひき肉へ替えてもよいですか?

替えられますが、今回の安全温度と焼き時間は鶏肉を基準にしています。牛・羊のひき肉は脂と粒の大きさが変わるため、炒める時に水分を十分飛ばし、包む具を薄くしてください。肉の種類に応じた安全な中心温度を確認し、色だけで火入れを判断しないでください。

油を少なくして作れますか?

できますが、完全な焼きパンへ寄せると、折り重ねた端の層が乾いて硬くなります。まずは底から5mmほどの油で片面ずつ焼き、ふたを短時間使って中心へ熱を回します。コルカタで紹介されるような外側の軽い揚げ上がりを重視するなら、1〜1.5cmの油の方が安定します。

パクチーや青唐辛子が苦手です。

パクチーは青ねぎ、青唐辛子は省略できます。しょうが、にんにく、クミン、ガラムマサラが残るため、料理の香りは保てます。辛さを足したい人は、食卓でチリソースを少量添え、具の水分を増やさないようにしてください。

作った具を翌日に包めますか?

炒めた鶏肉だけを冷まし、密閉して冷蔵し、翌日に卵と合わせて包む方が扱いやすいです。卵を先に混ぜた状態で長く置くと、水分が出て生地を破りやすくなります。再利用する具は中心まで十分に加熱し、においや状態に異変があれば使いません。

鶏肉と卵の加熱

U.S. Food and Drug Administration(FDA)は、鶏肉(ひき肉を含む)を食品用温度計で165°F(73.9°C)まで、卵を含む料理を160°F(71.1°C)まで加熱する目安を示しています。今回のパラタは中心が厚くなりやすいため、最も厚い部分へ温度計を差し、温度に達してから食べてください。

主な参考リンク

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