細長く焼いた豚肉のパティ6本ほどに、ザワークラウト、素朴なパン、粒マスタードを添えた完成皿。家庭向けの盛り付けで、ニュルンベルクの製品そのものではありません
🌍ジャンルドイツ料理

ブラートヴルストの作り方|マジョラム香るドイツの焼きソーセージを、細長いパティで

世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方

STEP 11 / 8

冷たい豚肉に香辛料を加える

手順1: 冷たい豚肉に香辛料を加える

冷やしたボウルに冷えた豚ひき肉を入れ、塩、乾燥マジョラム、白こしょう、ナツメグ、粉末ジンジャー、すりおろしたレモンの皮を加えます。参照したレシピでは、香辛料はすべて直接肉に混ぜます。

STEP 22 / 8

氷水を加えて練る

手順2: 氷水を加えて練る

氷水60mlを少しずつ加えながら、3〜4分練ります。粘りが出てひとまとまりになれば目安です。脂が冷たいうちに手早く作業してください。途中で止めるときは、ボウルごと冷蔵庫へ戻します。

STEP 33 / 8

1時間冷やす

手順3: 1時間冷やす

肉だねの表面にラップをぴったり貼りつけ、冷蔵庫で1時間休ませます。肉だねが締まり、成形しやすくなります。

STEP 44 / 8

長さ約8cmの細長いパティに成形する

手順4: 長さ約8cmの細長いパティに成形する

手を水で濡らし、指ほどの太さで長さ約8cmの細長いパティに成形します。600gで約24本できますが、本数より大きさを優先してください。腸詰めにしたいなら、羊腸に詰めて8cmごとにねじります。腸を使わなければ、詰める器具はいりません。そのかわり、皮の弾ける歯ざわりがなく、見た目も食べ心地もソーセージとは違います。

STEP 55 / 8

頻繁に返しながら焼く

手順5: 頻繁に返しながら焼く

参照したレシピでは、炭または木の熾火で8〜10分、頻繁に返して全面を焼き色づけます。火の状態や器具で変わるため、この時間はあくまで目安です。網にのせたら、表面が固まるまで動かさず、固まってから返してください。

室内でフライパンを使う場合は、弱めの中火にして転がし続けます。時間は決めず、次の工程の中心温度で火通りを判断してください。外側だけ急に焦げるようなら、火を弱めます。

STEP 66 / 8

中心の温度を確認する

手順6: 中心の温度を確認する

いちばん太いパティの中心に温度計を差し込みます。豚ひき肉は、中心が75℃に達してから1分以上その温度を保つまで加熱してください。外側の焼き色、肉汁の色、焼いた時間だけでは、火が通ったかどうかを判断できません。生肉用と加熱後用で、トングと皿を分けます。

STEP 77 / 8

ザワークラウト、マスタード、パンを添える

手順7: ザワークラウト、マスタード、パンを添える

参照したレシピにならい、ザワークラウト、マスタード、田舎パンを添えて出します。完成写真では、細長いパティ6本ほどが1人分です。

STEP 88 / 8

もうひとつの出し方

手順8: もうひとつの出し方

小さなロールに3本

ニュルンベルクでは、小さなパンに小ぶりのソーセージを3本挟む「ドライ・イム・ヴェッグラ(Drei im Weggla)」が親しまれた出し方です。軽い食事にするなら、焼いたパティ3本を小さなロールにマスタードを少し添えて挟めます。これは主食の食卓の1人分とは別の、軽食としての食べ方です。

残りは、浅い容器に入れて早く冷まし、冷蔵庫に入れます。食べるときは十分に再加熱してください。手作りの肉だねや焼いたパティについて、具体的な保存日数を確認できる資料はなかったため、ここでは日数を示しません。

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Ingredients

材料

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

生の豚ひき肉、香辛料、氷水、ザワークラウト、パンを別々に並べた材料
冷たい豚肉、香辛料、氷水は、添えるザワークラウトやパンと分けて用意する

分量は、豚肉1kg向けに公開されているニュルンベルク風ブラートヴルストのレシピを0.6倍して出しています。大さじ1.2や、レモン3/10個といった中途半端な数字が並ぶのはそのためです。自由に丸めるより、塩は重さで量り、香辛料もなるべくこの量に近づけてください。4人分というのは、この家庭版に合わせた編集上の設定です。成形の目安は、肉だね600gで細長いパティが約24本。本数より大きさのほうが大切なので、肉だねの量に合わせて増減してかまいません。

8品目

豚肉の肉だね

材料 分量 代替・備考
豚ひき肉(肩・首の脂身を含む、脂肪25〜30%程度) 600g ソーセージの土台。赤身だけのひき肉はパサつきやすい
粗塩 10.8g 原レシピの肉1kgあたり18gを換算。必ず重さで量る
乾燥マジョラム 大さじ1.2 香りの主役
白こしょう 小さじ0.6 おだやかな辛み
ナツメグ 小さじ0.3 温かみのある香り
粉末ジンジャー ひとつまみ弱 ごく少量
レモンの皮(すりおろし) 約3/10個分 黄色い表皮だけを使う
氷水 60ml 脂を冷たく保つ。冷たいうちに加える
3品目

添えるもの

材料 分量 代替・備考
ザワークラウト 適量 塩味を見て、汁気を軽く絞る
マスタード 適量 ドイツの特定の銘柄は必須ではない
パン 適量 田舎パンかブレートヒェン(Brötchen)。柔らかいロールでもよいが、食感は変わる
アレルギーと食品の扱い

主材料は豚肉です。市販のザワークラウト、マスタード、パンは、マスタードや小麦などのアレルゲンが含まれていないか、表示で確認してください。生肉は、パッケージの表示に従って冷蔵庫か冷凍庫で保管します。

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手に入りにくい材料の買い方

買い出しガイド

ブラートヴルスト:焼き色、マジョラム、ひと切れのパン

このレシピで守ること

豚の脂、マジョラムの香り、グリルで付く焼き色。この3つを軸にします。作業中は肉だねを冷たく保ち、豚ひき肉の中心まで火が通ったことを必ず確かめてください。

小ぶりなソーセージが網の上で焼かれ、表面が黄金色に色づいていきます。それをパンに挟み、マスタードを塗って、横にはザワークラウト。ニュルンベルクの観光局は、地元のソーセージをブナ材で焼き、マスタードまたは西洋わさび、ザワークラウト、ポテトサラダ、地域のパンと一緒に出すと紹介しています。ブラートヴルストは、ひとつに決まったレシピの名前ではありません。ドイツの焼きソーセージの総称で、大きさ、肉、香辛料、出し方は土地によって変わります。

この記事は、ニュルンベルク風の配合から香りの組み立てを借りて、日本の普通の台所で作れる豚肉の肉だねにまとめました。腸詰めにはせず、指ほどの太さの細長いパティに成形します。脂の多い豚肉、マジョラム、よく焼き込んだ表面という発想は同じです。ただし腸がないので、ソーセージのようにぷりっと皮が弾ける感じはありません。保護された本場の製品でもありません。

家庭版であって、保護された本物ではありません

「ニュルンベルガー・ロストブラートヴルスト(Nürnberger Rostbratwurst)」はEUで保護された名称で、ニュルンベルク市内で規定のレシピに沿って作られたソーセージだけが名乗れます。この記事の手作りパティは、そのスタイルに着想を得た簡略化した家庭向けレシピです。同じ名前では呼ばないでください。


使う道具

  • ボウル(作業前によく冷やしておく)
  • ラップ
  • 炭または薪の熾火のグリル、または室内で焼くためのフライパン
  • 生肉用と加熱後用で分けたトングと皿
  • 食品用の温度計(デジタル式など、すばやく測れるもの)

豚肉と香辛料の選び方

脂肪分。 参照したレシピは、脂肪25〜30%ほどの豚の肩・首のひき肉を指定しています。普通の赤身のひき肉だと、仕上がりがパサついて崩れやすくなります。できれば精肉店で、脂の多めのひき肉を相談してみてください。

塩。 粗塩は粒の大きさがまちまちなので、スプーンではなく重さ(10.8g)で量ります。そうすれば、レシピが狙った塩加減を保てます。

マジョラム。 このソーセージらしさをつくるのは、乾燥マジョラムです。ニュルンベルク市のページも、豚肉、塩、こしょうと並べてマジョラムを地元ソーセージの材料に挙げています。オレガノは香りが違うので、同じ役目の代わりにはなりません。マジョラムを省いたり置き換えたりすると、このレシピの特徴である香りが失われます。

白こしょうとしょうが。 白こしょうは穏やかな辛み、黒こしょうにすると香りが強まります。生のしょうがは水分と香りが異なるため、粉末ジンジャーの直接の代わりにはなりません。

うまくいかないときは

症状 考えられる原因 対処
肉だねがべたつき、脂がにじむ 肉、道具、手が温まった 練る前に肉と道具を冷やす。作業を止めるときは冷蔵庫へ。氷水は冷たいまま少しずつ加える
パティが崩れる、パサつく 脂が少ない、練りが足りない、脂が温まった 脂の十分な豚肉を使い、粘りが出るまで練る。のせた直後は動かさず、表面が固まってから返す
外側が焦げて中心まで火が通らない 火が強すぎる 火を弱め、転がしながら焼く。色ではなく温度計で中心を確認する
香りが弱い マジョラムを省いた、または置き換えた 乾燥マジョラムを使う。オレガノでは香りが変わる

肉だねを冷たく保つという助言はレシピの著者によるもので、グリルでのパティの扱い方は一般的な家庭料理のアドバイスです。

アレンジ

  1. 塩の粒が違っても、重さは変えない。 お手持ちの粗塩の粒が違っても、同じ重さで量れば塩加減は変わりません。
  2. 羊腸を使う。 指の太さに詰め、8cmごとにねじります。食感は本来のものに近づきますが、詰める器具が必要です。
  3. パティのままロールに挟む。 家庭で成形しやすい方法です。ただし皮の弾ける食感はありません。
  4. ザワークラウトを温かくするか冷たくするか。 温かくしても冷たいままでも、熱い豚肉との酸味と温度の対比を自分で選べます。
  5. 市販のニュルンベルクのソーセージを使う。 小ぶりのニュルンベルクのソーセージが手に入ったら、「ドライ・イム・ヴェッグラ」のようにパンへ3本挟みます。これは市販品を使う方法として、手作りの家庭版とは分けて考えてください。

ブラートヴルストと、ニュルンベルガー・ロストブラートヴルスト

ふたつの名前、ふたつの意味

「ブラートヴルスト」はドイツの焼きソーセージの幅広い総称です。「ニュルンベルガー・ロストブラートヴルスト」は、名称が保護された特定の製品を指します。

ニュルンベルク市によると、この地元のソーセージは豚肉、塩、こしょう、マジョラムで作られ、2003年からEUの地理的表示として保護されています。観光局は、長さ約8cm、重さ約20〜25gで、ブナ材で焼くと伝えています。マスタードか西洋わさび(Kren)、ザワークラウト、ポテトサラダ(Kartoffelsalat)、バウアーンブロート(Bauernbrot)のような地域のパンを添えるのが伝統的な出し方です。この名前を名乗れるのは、市内で規定のレシピに沿って作られたソーセージだけです。

市のページは、このソーセージの歴史的な記録を1313年としています。ただしそれは記録の年代であって、レシピがその頃から変わらないという意味ではありません。ソーセージが小さい理由を、鍵穴を通すためだとか牢獄の地下室だとかいう話で説明することもありますが、市自身が確かなことは分からない伝説としています。

ニュルンベルクには、焼かない食べ方もあります。ザウレ・ツィプフェル(Saure Zipfel)、またはブラウエ・ツィプフェル(Blaue Zipfel)と呼ばれる料理で、酢、玉ねぎ、ワイン、香辛料のだしでソーセージを煮込みます。この記事の焼きソーセージとは別の料理です。

食卓では、酸味の効いたザワークラウトも、辛みのあるマスタードも、脂ののった豚肉とよく合います。ひとつの見方であって、決まりではありません。ドイツ料理をもっと広げたいなら、煮込み肉のザウアーブラーテン(Sauerbraten)、キャベツの付け合わせのバイリッシュ・クラウト(Bayrisch Kraut)、食卓を賑やかにするケーゼシュペッツレ(Käsespätzle)もあわせてどうぞ。

よくある質問

ブラートヴルストとニュルンベルガー・ロストブラートヴルストは何が違いますか?

ブラートヴルストはドイツの焼きソーセージの総称で、地域によって違いがあります。ニュルンベルガー・ロストブラートヴルストは、ニュルンベルクで規定のレシピに沿って作られたソーセージに与えられた、EUの保護名称です。ここで作る手作りパティは、ニュルンベルク風に着想を得たものであって、その製品ではありません。

マジョラムは省けますか?

省くことはできますが、マジョラムはこのスタイルを特徴づける香りなので、ソーセージらしさが薄れます。オレガノは香りが違い、そのままの代わりにはなりません。

腸なしでも作れますか?

作れます。参照したレシピ自身が、肉だねを指ほどの太さで長さ約8cmのパティにする方法を示しています。家庭では作りやすい反面、腸の弾けるような歯ざわりはありません。

豚ひき肉は何℃まで加熱しますか?

中心が75℃に達し、その状態で1分以上保たれるまで加熱します。時間や色に頼らず、いちばん太いパティを温度計で測ってください。

栄養価は?

栄養価は、豚肉の脂肪分や使う製品によって変わります。このレシピでは計算していません。

主な参考リンク

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