青いプランテンとユカ、鶏肉を煮込んだコロンビアのサンコーチョ・デ・ガジーナ
🔪下準備40分
🔥調理1時間50分
🍽️分量4
🌍料理コロンビア料理

サンコーチョ・デ・ガジーナの作り方|コロンビアの鶏と根菜鍋

約22分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 5

肉と香味野菜でだしを取る

手順1: 肉と香味野菜でだしを取る

鶏肉、牛テール、水2.4L、長ねぎ、塩小さじ1を鍋に入れ、強火で沸騰させたら中弱火へ下げます。表面に浮く泡を取り、ふたは少しずらして、強い沸騰でだしを濁らせないようにします。鶏肉だけなら45〜50分、牛テールも入れるなら55〜60分が目安です。鶏肉がまだ硬くても、この後に根菜を加えるので、煮崩れるまで待つ必要はありません。

STEP 22 / 5

アチョーテ色のhogaoを作る

手順2: アチョーテ色のhogaoを作る

別鍋に油とアチョーテを入れて弱火で2〜3分温め、油が赤くなったら種を取り出します。玉ねぎ、にんにく、トマト、クミン、黒こしょうを加え、中弱火で15〜20分炒めます。トマトの水分が飛んでジャムのようなペースト状になるまで、鍋底が乾くときだけだしを大さじ1ずつ補います。赤い油を焦がさずに仕上げたhogaoは、根菜に火が通ってから鍋へ合わせます。

鍋底に色がつく前に弱火へ下げ、必要ならだしを少量加えて木べらで動かします。黒く焦げた部分は混ぜ込まず、別鍋で作り直してください。仕上がりは赤橙色で、表面に薄い油が浮き、粒の大きい具材が残る状態です。

STEP 33 / 5

青いプランテンを手で割る工程

手順3: 青いプランテンを手で割る工程

青いプランテンは両端を落として縦に浅い切れ目を入れ、皮をむきます。文化省資料に記録されるバジェの手順に合わせ、輪切りにせず包丁を使わずに、4〜5cmの塊へ手で折ります。肉だしへ加え、強めの中火で15〜20分、表面が少し柔らかくなるまで煮ます。完熟バナナのような甘さではなく、手で割った不揃いの断面から出るでんぷんが、スープに穏やかな濃度を与えます。

STEP 44 / 5

ユカととうもろこしを加える

手順4: ユカととうもろこしを加える

プランテンの後に、4cm角のユカと3等分にしたとうもろこしを加え、中火でふたを少しずらして20分煮ます。冷凍ユカは凍ったまま入れ、再沸騰してから時間を測ります。生のユカを使う場合は皮と中心の硬い芯を除いてください。竹串がユカへすっと入り、プランテンの角は保ったまま表面だけがほぐれれば煮上がりです。鶏肉が十分柔らかいのにユカが硬いときは、肉だけ取り出し、根菜を5〜10分追加で加熱します。

STEP 55 / 5

hogaoと香草を合わせ、器へ盛る

手順5: hogaoと香草を合わせ、器へ盛る

ユカに火が通ったらhogao、パクチーの茎、残りの塩を加え、弱火で5〜10分煮ます。鶏肉の最も厚い部分に温度計を刺し、74℃(165°F)以上を確認したら火を止め、10分休ませます。味が薄ければふたを外して5分煮詰め、濃ければ熱湯を少量補います。表面に脂の小さな目が浮き、根菜の形が残っている状態が仕上がりの目安です。

器には肉、プランテン、ユカ、とうもろこしを先に取り、スープを注ぎます。アボカド、白いご飯、ajíは別添えにします。ガインブラの食べ方に寄せて焼き直す場合は、火の通った鶏肉を取り出し、グリルまたは魚焼きグリルで表面だけを香ばしくします。具材とスープは同じ器に盛り、辛味は別皿から足せるようにします。

鶏肉は中心温度74℃(165°F)を確認してから食べます。室温に2時間以上置かず、浅い容器へ小分けして早く冷まします。冷蔵した残りは3〜4日以内に食べ、再加熱するときも全体を74℃(165°F)まで温めます。酸っぱい匂い、泡、ぬめりがあれば、保存日数内でも食べないでください。

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Ingredients

材料を分けて見る

準備

買い出しの前に

サンコーチョの材料。青いプランテン、ユカ、とうもろこし、骨付き鶏肉、牛テール、香味野菜
サンコーチョは青いプランテン、ユカ、骨付き肉、香味野菜を順番に鍋へ重ねる
5品目

肉とだし

材料 分量 代替・備考
骨付き鶏もも肉・手羽元 合計1.2kg 鶏もも肉だけでもよい。成鶏(gallina)は1.5kgを目安にし、柔らかくなるまで時間を延ばす
牛テール 250g ガインブラの厚みを寄せる材料。手に入らない日は省き、鶏肉を1.4kgにする
水 2.4L 肉が浸かり、根菜を後から加えられる量。足りなければ熱湯を補う
長ねぎまたは青ねぎ 2本 だし用。白い部分と青い部分を分けずに使う
塩 小さじ1と1/2 最初に小さじ1、仕上げで残りを調整
3品目

青いプランテンと根菜

材料 分量 代替・備考
青いプランテン(料理用バナナ) 2本 完熟バナナではなく、皮が緑で硬いもの。皮をむき、包丁で切らず手で4〜5cmに割る
ユカ(yucaの根菜) 450g 皮と芯を除き4cm角。冷凍ユカは凍ったまま加えてよい。じゃがいもでは食感が変わる
とうもろこし 2本 1本を3等分。ガインブラの公式記録にはないが、英語圏の鶏版に見られる家庭調整。粒だけのコーンは使わない
8品目

Hogaoと香草

材料 分量 代替・備考
玉ねぎ 1/2個(約100g) みじん切り。白玉ねぎがなければ黄玉ねぎ
トマト 2個(約250g) 青いトマトや硬めのトマトがあれば現地の色に近い
にんにく 2片 みじん切り
アチョーテ(アナトーシード) 小さじ1/2 シード推奨。油に色を移して種を取り出す。粉末ならクミンと同時に加える
クミン 小さじ1/2 香りを足す。入れすぎるとスープの澄んだ印象を隠す
油 大さじ1 中性油。hogaoを炒めるために使う
パクチー 1/2束 葉は仕上げ、茎はだしへ。culantro cimarrónがあれば一部を置き換える
黒こしょう 少々 仕上げに調整
3品目

食卓に添えるもの

材料 分量 代替・備考
アボカド 1個 くし形に切り、鍋へ煮込まず別皿に置く
白いご飯 4人分 スープを吸わせる。なくてもよいが現地の食卓に近づく
ají piqueまたは辛味ソース 適量 辛さは各自で足す。酢と唐辛子のソースでもよい
買い出しで優先する材料
食物アレルギーと生肉の扱い

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材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

栄養情報 1人分の目安
170kcal
エネルギー
10.8g
タンパク質
7.0g
脂質
15.5g
炭水化物
2.3g
食物繊維
280mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

青いバナナがほどける、バジェの大鍋

サンコーチョは一つのレシピではない

地域・呼び名 鍋に入りやすいもの 食卓で見える違い
バジェ・デル・カウカ/sancocho valluno 牛肉、牛あばら、青いプランテン、ユカ、hogao アボカド、白いご飯、ajiを添え、ガインブラでは鶏と牛テールの組み合わせもある
バジェ・デル・カウカ/ガインブラの版 雌鶏、牛テール、青いプランテン、ユカ、香味野菜 鶏肉を取り出して焼き直す習慣や、とうもろこし・焼きプランテンなど家庭差がある
太平洋岸/チョコ 魚、塩漬け肉、燻製肉、鶏、青いプランテン、ユカ、じゃがいも culantro cimarrón(シラントロ・シマロン)を使い、魚や燻製の香りが主役になる版がある
豆知識:鍋の名前が土地の記憶になる
コロンビア各地域のサンコーチョを表す食卓。青いプランテン、ユカ、魚と鶏の食材
サンコーチョは地域の肉や魚、根菜、香草によって姿を変える

アボカドを添えて分かる、地域の食卓

サンコーチョの由来を一つの発祥地や固定された配合だけで説明するのは難しいです。コロンビア文化省の資料でも、サンコーチョは地域や家庭によって複数の形で記録されています。名前が同じでも、鍋に入る肉や魚、根菜、香草、添え物が変わる。だから、この料理を知るときは「正しい材料を一つに決める」より、どの土地の、どんな集まりで作られる鍋なのかを先に見る方が実像に近づきます。

大鍋は家族の集まりや祭り、mingaのように人が力を合わせる場と結びついてきました。完成した一皿を個別に仕上げる料理ではなく、肉と根菜を煮る鍋を囲み、取り分けた器へ熱いスープを注いで食べる料理です。アボカド、白いご飯、ajíは別皿に置き、最初は澄んだ肉だしと青いプランテンの粘り、ユカのほろりとした食感を確かめ、次の一口から辛味や酸味を各自で足します。ガインブラで記録される、煮た鶏肉を取り出して表面を焼き直す食べ方もありますが、これは今回の鍋に必ず加える工程ではありません。

地域差は、同じ名前の鍋へ何でも足してよいという意味ではありません。バジェ・デル・カウカのsancocho vallunoには牛肉や牛あばら、青いプランテン、ユカ、hogao、シラントロ類が記録され、ガインブラの版では雌鶏や牛テール、香味野菜と添え物の組み合わせが前に出ます。一方、太平洋岸チョコの記録には魚、燻製肉、塩漬け肉、鶏、根菜、culantro cimarrónが登場します。魚の湯気と牛テールの湯気は、同じ料理名で括っても別の土地の食卓を映します。

日本の台所では成鶏をそのまま手に入れにくいため、今回の4人分は骨付き鶏肉と少量の牛テールへ翻案しました。青いプランテンとユカは、甘いバナナやじゃがいもへ機械的に置き換えず、料理の輪郭を支える材料として残します。culantro cimarrónは香りの異なる現地の香草なので、入手しやすいパクチーを近似として使います。現地の一家庭の唯一の正解を再現するのではなく、肉だし、根菜、hogao、別添えの辛味と酸味という構造を日本の鍋へ移す。その線引きが、このレシピで守る部分です。

アボカド、白いご飯、aji、サンコーチョを囲むコロンビア風の食卓
サンコーチョはアボカド、白いご飯、ajiを添えて食卓で味を整える
名前を残すための表記

日本で材料を置き換えるときの線引き

日本の家庭用コンロでサンコーチョを厚手の鍋に仕込む様子
家庭用コンロでは厚手の鍋を使い、沸騰を抑えて根菜の形を残す
どうしてもユカがない日

鍋を翌日へ回すときのアレンジ

翌日のサンコーチョを温め、アボカドと白いご飯を添える食卓
翌日のサンコーチョは熱湯で濃度を戻し、添え物を別にして食べる

よくある質問

サンコーチョ、アボカド、白いご飯、辛味ソースを並べた食卓の記録
サンコーチョは具材、スープ、添え物を分けて盛ると食べ方を調整しやすい

主な参考リンク

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