刻んだエシャロットとレモングラス、赤唐辛子を盛ったバリのサンバル・マタ
🔪下準備20分
🔥調理5分
🍽️分量4
🌍料理バリ料理

サンバル・マタの作り方|バリの刻み生サンバル

32分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 5

香味を薄く刻む

所要時間8分

手順1: 香味を薄く刻む

エシャロットは厚さ2mmほどの輪切り、レモングラスは根元の白い部分を厚さ1mmほどの輪切りにします。こぶみかんの葉は中央の太い葉脈を外し、重ねて細いせん切りにしてください。赤唐辛子は2〜3mm幅、にんにくはみじん切りにし、すべて大きめのボウルへ入れます。

成功の目印は、レモングラスを指でつまんだときに曲がる薄さです。厚い輪が残ったら、ボウルへ入れる前にもう一度刻みます。水でさらして辛みを抜くと香りも流れるため、玉ねぎの辛さが気になる場合は、より薄く切り、油をかけた後に休ませる方法を選びます。

STEP 22 / 5

テラシを乾煎りする

所要時間3〜4分 / 火は弱火

手順2: テラシを乾煎りする

テラシまたはえびペーストを乾いた小さなフライパンへ入れ、木べらで崩しながら温めます。水分が抜け、香りが立って細かくほぐれたら火を止め、刻んだ香味のボウルへ移します。黒く焦げるまで加熱すると苦みが出るので、茶色く乾いたところで止めてください。

テラシを使わない場合は、この工程を飛ばします。フライパンを洗わずに次の油を温めると香りが残ることがありますが、焦げた粒があれば拭き取ります。

STEP 33 / 5

ココナッツオイルを温める

所要時間2〜3分

手順3: ココナッツオイルを温める

小さなフライパンにココナッツオイル大さじ3を入れ、中火にかけます。油の表面がゆっくり揺れ、スプーンの先につけた香味の薄片を落とすと小さく音がする状態で火を弱めます。煙が出たらすぐに火から外し、30秒ほど置いて温度を下げてください。

油が冷たいままだと、香味の角が残り、油だけがボウルの底にたまります。反対に煙が立つほど熱いと、こぶみかんの葉と唐辛子の香りが焦げやすくなります。温度計は不要で、表面の揺れと小さな音を目印にできます。

STEP 44 / 5

熱い油を香味へかける

所要時間1分

手順4: 熱い油を香味へかける

ボウルの香味を広げ、温めた油を中心から細く回しかけます。注いだ場所で小さくジュッと音がし、エシャロットの縁が少し透けたら、木べらで底から2〜3回だけ返します。2mm前後の輪切りと細切りの形を保ったまま、香りが立ち、表面に油のつやが出て、刻んだ具が均一に油をまとったら十分です。長く混ぜたり、フライパンへ戻したりしません。

音がほとんどしない場合は、ボウルの縁へ油を少量たらして温度を見ます。全く反応しなければ油を再び短時間だけ温め、煙が出ている場合は必ず火から外して冷ましてから使います。水分の多い材料へ油を一気に注ぐと跳ねるため、顔を近づけず、細く注いでください。

STEP 55 / 5

ライム、塩、砂糖で整える

所要時間5分

手順5: ライム、塩、砂糖で整える

ライム果汁、塩、砂糖を加え、全体を大きく返します。5分置いてから味を見て、辛さが強ければ温かいご飯や焼き魚を多めに添え、酸味が足りなければライムを少しずつ足します。完成時は表面に油がにじみ、汁が底に少したまる程度です。香味が水に浮いたようにならず、刻んだ具の輪切りと葉の細切りが残り、レモングラスが噛み切れる状態なら仕上がっています。

すぐに食卓へ出すなら、温かいご飯と焼き魚の横へ小鉢で添えます。作り置きの味に寄せる料理ではないので、食べる分だけ取り分け、残りは粗熱を取ってから保存容器へ移します。

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Ingredients

材料を分けて見る

準備

買い出しの前に

エシャロット、レモングラス、こぶみかんの葉、赤唐辛子、ライム、テラシを並べたサンバル・マタの材料
生の香味を細かく刻み、熱いココナッツオイルで一つにする

サンバル・マタは家庭や地域で配合が揺れる料理です。 下の分量は、大学の調理教材にあるレシピカードの配合を軸に、家庭の4人分として扱いやすく整理したものです。 調査論文にも、エシャロット、唐辛子、レモングラス、こぶみかんの葉を刻み、えびペーストを油へ混ぜてからかける作り方が記録されています。Canrea Journalの調査調理教材のレシピカードを照合し、辛さと塩分は日本の食卓向けに調整しました。

6品目

香味の材料

材料 分量 代替・備考
エシャロット 75g 紫玉ねぎで代用可。辛みが強ければ薄く切る
レモングラス 25g 根元の白い部分を使う。硬い外側は除く
こぶみかんの葉 5枚 冷凍品でも可。中央の太い葉脈を除く
赤唐辛子 20g 辛さを抑えるなら種を減らし、重量は同じにする
にんにく 1片(約5g) 香りを足したいときの任意。省いてもよい
テラシまたはえびペースト 4g 省略可。えびを含むため、アレルギー時は使わない
4品目

味付けと油

材料 分量 代替・備考
ココナッツオイル 大さじ3 香りを控えるなら米油。油は熱してかける
ライム果汁 2個分(約大さじ2) レモン果汁でも可。最後に加える
2g テラシの塩分で変わるため、最後に調整
砂糖 小さじ1/2 きび砂糖でも可。酸味の角を整える量
2品目

添えるもの

材料 分量 代替・備考
温かい白ご飯 4膳 ナシ・チャンプルのように少量ずつ盛る
焼き魚または焼き鶏 4人分 サンバル・マタを別添えにする

こぶみかんの葉は、ライム果汁の酸味を増やす材料ではありません。 刻んだ葉を油に触れさせることで、果汁とは違う青い柑橘香を足します。 東南アジア料理を続けて作るなら冷凍品を選ぶ意味がありますが、この一皿だけなら、レモンの皮を少量削って香りの明るさだけを補い、葉を買わない方法もあります。 カードを開くときは、商品ページで冷凍かどうか、内容量、保存方法を確認してください。

テラシは、少量を乾いたフライパンで温めて香りを出します。 魚介の風味が加わるため、ヴィーガンにするなら省略し、塩を一度に増やさず、最後に味を見ます。 にんにくやテラシを加える配合はありますが、これが一つの決まった家族レシピという意味ではありません。 現地でも具材や辛さは手に入る材料と食べる人の好みに合わせて変わります。

生の赤唐辛子を使い切れない場合は、サンバルオレックを代わりに使えます。 ただし、発酵調味料の丸みと塩気が入るので、赤唐辛子20gをそのまま置き換えるのではなく、まず15gほどから加え、塩を最後まで残します。 カード先では商品ページの原材料、内容量、開封後の保存方法を確認できるものを選び、価格や在庫は購入時点で確認してください。

えびペーストを使うときの確認

テラシまたはえびペーストを使う場合は、えびを含む商品の表示を確認してください。 魚介を避ける場合は調理器具も洗い分け、代用品を足して味を埋めようとせず、省略した分だけ塩と酸味を少しずつ調整します。

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材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

栄養情報 1人分の目安
28kcal
エネルギー
0.3g
タンパク質
2.5g
脂質
1.3g
炭水化物
0.3g
食物繊維
110mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
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材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

刻んだ香味に、熱い油をかけるバリのサンバル

器の中で、赤唐辛子の輪切りが油をまとって赤く光ります。 エシャロットは薄い輪のまま、レモングラスは小さな渦のまま残り、こぶみかんの葉だけが細い緑の線になります。 そこへライムを搾ると、熱い油の丸みがほどけ、鼻に届く香りが一段明るくなります。

サンバル・マタ(sambal matah)は、バリで食べられてきた生のサンバルです。 インドネシア政府観光局の紹介でも、エシャロット、唐辛子、レモングラス、こぶみかんの葉を刻み、熱いココナッツオイルをかける料理として説明されています。 材料を石臼でなめらかにするサンバルとは違い、刻んだ具の歯ざわりを残すことが味の中心です。Indonesia Travelの紹介でも、つぶしたり炒めたりせずに仕上げる点が示されています。

日本の台所では、名前の「生」だけを見て油を冷たいまま混ぜると、レモングラスの硬さと玉ねぎの辛さが前に出ます。 反対に油を煙が出るまで熱くすると、葉の青い香りが焦げ、全体が炒め物に寄ります。 狙うのは、刻んだ材料の角をほんの少し丸める温度です。 油をかけた瞬間に小さく音がして、玉ねぎの縁が透ける。 それでも中心には歯ざわりが残る。 この境目を見つければ、現地で食べる料理をそっくり再現できなくても、サンバル・マタらしい香りの立ち方は日本の材料で作れます。

サンバル・マタは「辛いソース」ではなく、料理の横で香りを足す一皿

バリのナシ・チャンプルでは、ご飯にサテ・リリット、アヤム・ベトゥトゥ、ラワールなどを少しずつ添え、サンバル・マタも脇へ置きます。 主菜を覆うソースではなく、ひと口ごとに辛さ、酸味、青い香りを足すものです。 そのため最初から大量にかけず、小さじ1ほどを魚や鶏、ご飯に添えて、食べる人が量を決められる盛り付けが合います。

日本の台所で香りを残す3つのコツ

刻んだエシャロット、レモングラス、こぶみかんの葉の形が残ったサンバル・マタ
サンバル・マタはペーストにせず、香味の形を口の中で分けて感じる

1. 玉ねぎは水にさらさず、切り方で調整する

日本の紫玉ねぎはエシャロットより大きく、水分も出やすいことがあります。 辛みが気になるときに水へさらすと、香りと歯ざわりまで抜けやすくなります。 まず2mmより薄く切り、ペーパーで表面の水分を押さえ、それでも強ければライムを加えて5分置きます。 薄切りにしてから油をかけると、辛みだけが尖らず、中心の歯ざわりは残ります。

2. レモングラスは根元だけを使う

根元から2〜3本分の白い部分は柔らかく、薄く切れば食べられます。 外側の硬い葉鞘や乾いた先端を無理に混ぜると、口に残る繊維が増えます。 捨てる部分は、スープや炊飯時の香りづけへ回せます。 刻んだ輪が大きいと、油の熱が中心まで届かず、硬さが戻せません。

3. 道具は「刻みをそろえる量」で決める

この4人分なら包丁で十分です。 小型フードプロセッサーは香味を均一にする時間を短くできますが、回しすぎると水分が出て、サンバル・マタの刻み目が消えます。 買うなら一皿のためではなく、4倍量の仕込みや、別の香味ペーストにも使うかを基準にしてください。 リンク先では容量と刃の構成、少量を刃へ集められる形かを確認し、少量のサンバルだけを作る人は手持ちの包丁で見送る選択が合います。

掲載商品は、価格・在庫・レビュー傾向・入手しやすさを確認して選定しています。
小型フードプロセッサー
小型フードプロセッサー
リサーチ日時:2026-09-23
失敗したときの戻し方

香味が水っぽくなったら、油や塩を足して濃くするのではなく、刻んだエシャロットとレモングラスを少量追加して、味の受け皿を増やします。 辛すぎるときは温かいご飯、焼き魚、無塩のきゅうりなどと一緒に口へ運び、ボウルへ砂糖を大量に足さないでください。 油が冷たくて香りが閉じた場合だけ、少量の油を別鍋で温めて上から追加します。

バリの食卓で、同じ「生サンバル」が料理を変える

ご飯、サテ・リリット、アヤム・ベトゥトゥ、ラワールとサンバル・マタを並べたバリの食卓
サンバル・マタはご飯と主菜の横で、ひと口ごとの香りを変える

サンバル・マタは、肉や魚を味つけして煮込む料理ではありません。 ご飯と主菜のあいだへ小さく置き、食べる直前に香りを足す役割があります。 Indonesia Travelが紹介するバリのナシ・チャンプルにも、ご飯の周りへサテ・リリット、アヤム・ベトゥトゥ、ラワール、サンバル・マタなどを少量ずつ置く組み合わせが登場します。バリの代表料理に関する紹介にあるように、サンバルだけで一皿を完結させるより、複数のおかずの味をつなぐ位置に置くと分かりやすい料理です。

焼いた魚にのせれば、皮の香ばしさへライムと唐辛子が入り、鶏肉なら脂のある部分を軽くします。 家で献立を組むなら、香りを含ませて蒸し焼きにするアヤム・ベトゥトゥと、レモングラスへ肉だねを巻いて焼くサテ・リリットのどちらにも、別添えのサンバルが使えます。 野菜をもう一皿置きたい日は、同じバリの副菜ウラプのココナッツの甘みと合わせると、辛味だけに頼らない食卓になります。

ただし、インドネシアのサンバルをすべて同じものとして扱うことはできません。 インドネシア各地のサンバルは、土地の材料、辛さの好み、合わせる料理によって形を変えます。 サンバル・マタはバリの刻んだ生サンバルとして整理されますが、北スラウェシのダブダブはトマトとライムを使う別の生サンバルです。Journal of Ethnic Foodsの整理でも、地域ごとに材料と調理法が異なることが示されています。

バリの食の記録には、サンバル・マタのほか、材料をつぶすサンバル・チャントック、ココナッツを使うサンバル・ニュ、レモングラスを軸にするサンバル・セラ、サンバル・ムベ、サンバル・ボンコットなどの名前も並びます。 サンバル・マタの由来を一つの発祥地と一つの分量へ固定するより、地域差は材料と合わせる料理に表れる、と捉える方が実用的です。 そのため「本場の正解」を一つの配合に固定するより、マタは刻みを残し、熱い油で香りを開き、食卓の横へ置く料理だと覚える方が、日本で材料を置き換えるときにも迷いません。バリの食文化に関する地域資料にも、これらを区別する地元の料理メモがあります。

保存と食べ方|生の香りは当日、残りは翌日まで

浅い保存容器へ入れたサンバル・マタを冷蔵庫へしまう様子
残りは浅い容器へ移し、冷蔵庫で早めに食べ切る

サンバル・マタは、作った当日に食べると香味の輪郭が最も分かります。 残す場合は、食べる分を先に取り分け、清潔な浅い密閉容器へ移して冷蔵します。 玉ねぎとライムの水分が出るため、翌日に回すときは、食べる前に一度だけ混ぜ、香りと歯ざわりを確認してください。 冷凍すると解凍時に野菜から水が出て、刻みの食感が崩れやすいので、この料理では冷凍保存を勧めません。

安全面では、作った料理を室温に置き続けないことが重要です。 USDAは、残り物を室温で2時間以内、気温が32℃を超える環境では1時間以内に冷蔵するよう案内し、冷蔵した残り物は3〜4日以内を目安に食べるよう説明しています。USDAの保存案内に沿って、サンバル・マタは品質が落ちやすいことも考え、家庭では当日または翌日までに食べ切る計画にします。

焼き魚や鶏肉と合わせる場合は、主菜が冷めてからサンバルをのせると、こぶみかんの葉とライムの香りが残ります。 熱い主菜へ最初から混ぜ込まず、各自の皿で少量ずつ合わせると、辛さの調整もしやすくなります。

残りを食べない判断

異臭、粘り、容器の外へ長く出していた形跡がある場合は、味見で確かめず廃棄してください。 えびペーストを使った場合は、保存容器やスプーンを共用せず、魚介を避ける人の皿へ取り分けないようにします。

よくある質問

温かいご飯と焼き魚にサンバル・マタを別添えにした一皿
辛さと酸味を自分で加えられるよう、サンバルは別添えにする

テラシは必ず必要ですか?

必須ではありません。 テラシを入れると発酵した魚介のうま味が加わりますが、サンバル・マタの中心は刻んだ香味と熱い油です。 えびを避ける場合は省略し、塩を最後に調整してください。

こぶみかんの葉は乾燥品でも代用できますか?

できますが、冷凍または生の葉より香りが弱く、乾いた葉が口に残りやすくなります。 使う場合は細く刻み、量を控えめにして、レモングラスとライムで香りの芯を補います。 レモンの皮は明るさの代わりになりますが、葉の青い香りまで同じにはなりません。

フードプロセッサーで細かくしてもよいですか?

少量なら包丁を使います。 回しすぎると玉ねぎと唐辛子から水が出て、油と分離しやすいペーストになります。 使う場合も数回ずつ短く回し、レモングラスの輪と葉の細切りが見えるところで止めてください。

辛さを控えるにはどうしますか?

唐辛子の種を減らし、重量を保ったまま刻む方法が扱いやすいです。 辛さを大きく落とす場合は赤ピーマンを一部に置き換え、最後にライムを足して味を締めます。 サンバルオレックを使う場合は塩分も入るため、塩は最終調整に残します。

作ったサンバルを常温で食べ続けても大丈夫ですか?

生の香味と油を合わせる料理なので、食べる分だけ出し、残りは早めに冷蔵してください。 室温に長く置いたものや、におい・粘りに異常があるものは食べません。 えびペーストを使う場合は、魚介アレルギーのある人の料理へ混ざらないよう、器具と取り分けを分けます。

主な参考リンク

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